【▼ぐりぐらメモ/2025年9月14日】
道路交通法が改訂されて、自転車の走行についての規制、罰則が強まるということなので、少し前から意識して、車道を走るようにしているのだけど、車道脇の「自転車専用道路」は従来からある車道に線引きしただけのものがほとんどで、幅も安全も確保されていない。うちは街の外れで、沿線を少し行くと、倉庫が建ち並び、大型車が多く行き交う。そんなところでも、車道から自転車専用道路を引いて残るのは、自家用車幅なのだ。デフォルトで、自転車専用道路を除けて走るようなことはない。それに、まったく何の気がねもなく(ひとによる、とは思えない)自転車専用道路を塞いで路上駐車する。自転車専用道路を除けずに走行したり、塞いで停める自動車を取り締まれ、と言いたいところだけど、問題は、環境を整備しないことにある。危険運転を取り締まるのはあたりまえの話なので、それをもって、罰則強化批判とするのは、いやがらせにしかならないと思う。
いまに始まった話ではなく、道路の整備は近年も行われているのに、新しく整備された道路ですら、幅と安全と路上駐車による走行妨害対策が確保されていない、のは、つまり、優先順位が低いから。優先順位が低いものについては、規制をかけて、自己責任で対処させるのはよくある手だけど、渋滞や事故の回避として、自転車の利用を促進しようとしていなかったっけ。なぜ場当たり的に思えるようなことになるのだろう。
先週、iPad mini版のInstagram仕様が代わり、起動させたときのホーム画面から、フォローしているひとたちの投稿がなくなり、短いお知らせ的な「ストーリーズ」とおすすめの「リール」(動画投稿)の表示になった。「リール」に音声が付いていると、デフォルトで音が出る(デフォルトで音が出ないように設定できるのか不明)。フォローしているひとたちの投稿を見たいときは、「フォロー中」の画面に切り替えるというワンステップの動作をしなくてはならない。面倒…。表示も小さくなった。検索画面での「おすすめ」も、ちょっと変わったかもしれない。なぜだか、やたらとデイヴィッド・リンチが出てくるのは何故。綺麗なモデルさんや好きな女性俳優をおすすめしてくれたら、それでいいのだけど。(モデルの写真を眺めていて、レコードが一緒に映り込んでいるのを見つけるのが趣味です。モデル自身が音楽好きだとわかる投稿だとなおよい)。
おすすめと言えば、「note」も悩ましい。あれやこれや手を変え品を変え、投稿をおすすめしてくるのだけど、ミュートやブロックができない。扱っているテーマに興味があっても、読めば確実にがっかりする書き手が居るのだけど、アルゴリズムだかなんだか、なんど非表示に設定しても、懲りずにすすめてくるから困る。非表示の設定も、タブレットだと、ボタンが小さくて、指がすべって、表示させてしまうこともしばしば。そうすると、「最近みた記事」欄に表示されてしまうので、二重にどんよりさせられてしまう。「note」がすすめてきた書き手でよかったひとは居なくて、結局、読めるのは、他の媒体で知っていた、または知ったひと、なのだ。
土曜日は、金曜日の疲れもあったのか、昼までうだうだとしていたのだけど、せっかくの「休み」なので、昼から、がんばって、梅田に出てみた。ちょうど、「ルクアイーレ」の「蔦屋書店」で谷小夏さんの個展「人魚」をやっているので、それを見に行こう、と。展示場所は、前と同じなのに、やはり迷って、回廊をぐるぐると回ってしまった。回廊の「中」の飲食エリアに足を踏み入れる気がどうにも起きなくて、外から行ける入り口を探すのだけど、それがなかなか見つけられない。今回は、タイトルどおり、人魚がテーマ。水の流れや水面と接触する様子がよかった。
さて、階下に降りて、食事でもと思ったが、「グラングリーン」いわゆるうめきた公園を覗いてみようと歩いてみた。歩いていて、そう言えば、坂本龍一についての展覧会が開かれていたはず、と思い出して、探したのだけど、場所がわからない。というのも、広すぎて、ビルが建ち並んでいるので、方角もわからなくて。配布されていた地図では行ける通路が途中で途切れていたり。ここを渡るのか、と渡りかけて、やっと会場の「VS.」を見つけた。渡らなくて、よかった。そう言えば、前に有隣堂が入っている北館に行ったときも、右往左往したのだった。「VS.」は、その隣にあった。思い付きで、「sakamotocommon
OSAKA」展を見てみたけど、京都でのブライアン・イーノ展と似たかんじのインスタレーション中心の内容だった。期待した初期の活動については、ショウケースに雑然と資料が並べられているだけで、解説もなく、ただ見たというだけ。坂本氏の蔵書を並べたコーナーについて、撮影禁止になっていたのは解せなかった。市販されていた本の、それもそこでは売り物ではないものの背表紙ではないか。気になる書棚の写真を撮って、それを元に読んでみる、でいいような気がする。
梅田の中古レコード店、「バナナレコード」と「ディスクユニオン」にひさしぶりに寄った。何も買わず。「ディスクユニオン」は棚の構成が知っていたものから変わっていた。
帰宅して、食事して、「ウィークエンドサンシャイン」のSunshine
Music Festival特集を聞きながら風呂に入って、YouTubeで『ザ50回転ズのロックンロール予備校2』「初めての名盤シリーズ」Talking
Heads『Talking Heads: 77』B面編を聞いた。A面編で、ラモーンズと共にCBGBに出ていたというイメージからかけ離れた音にがっかりしていたようだけど、最後の2曲で好印象になったようだった。1977年当時、音や演奏の潔さ、とおりいっぺんでない曲づくりに新鮮なものを感じたのだけど、いまそれを感じてもらうのは無理か。とおりいっぺんでない点について、「狙いすぎ」と面々は感じたようだけど。
ところで、番組とは関係なく、不思議なことが。番組では、彼らが聞いている音は出ないので、こちらで同時に再生するのだけど、手を抜いて、Apple
Musicで再生したところ、ベースがはっきりしていて、ギターが小さい。変だなと思いながら、最後まで聞いたのだけど、番組が終わってから聞き直してみたら、やはりおかしなバランスになっていた。念のため、Spotifyで同じアルバムを聞いてみたけど、そんな風にはなっていない。最近出た拡張版のほうは、Apple
Musicのほうも変ではなかった。うちだけだろうか。何か設定があるのだろうか。
土日のドラマは『医師ヨハン』、『おいち不思議がたり』(再)、『べらぼう
蔦重栄華乃夢噺』、『昭和元禄落語心中』(再)の4本に。『医師ヨハン』には、久坂部羊『神の手』が原作とあるのだけど、ちゃんと読んではいなかったけど、どうも思っていたのと話がちがう。という訳で、いま久坂部羊『神の手』を読んでいます。禁じられた安楽死を施した医師が主人公である点は同じだけど、『神の手』では(読んだところまででは)刑を科せられていないが、『医師ヨハン』では服役しているところから始まる。後日譚かとも思ったけれど、そもそも主人公の設定がまったくちがう。どういうことなのだろう。あとは、安楽死をめぐる行政や報道の争いに巻き込まれる点か。相違点というか、設定を一部借りた別作品であることに触れた記事が見当たらないのが不思議。
気になっていたビョン・ヨングンさんの新作『バードウォッチャー』、「ポポタム」での最初の入荷分が残りわずかと聞いて、金曜日の夜に注文したものが、今日の午前中に届いた。郵便受けに入れました、と配送会社からの携帯メールで気付く21世紀。今回も言葉はなく、日常を過ごしている中でふと気付いた野鳥観察のひとたちの存在にだんだん惹かれていって、自らも観察するようになる様子が、ゆっくりと描かれている。言葉はもちろん、音もないのだけど、羽ばたきや鳴き声や野鳥観察のひとたちの声が聞こえてくるような気がする。
今回、注文の際に、クレジットカードの処理に入ったまま、固まるというか、終了しないということが起った。「この画面を閉じると自動的にオーダーがキャンセルされます。在庫は確保されており、決済中ですのでこのままお待ちください。)と出ているので、残りわずかということもあり、おとなしく待っていたのだけど、30分以上経っても、そのまま。あきらめて、キャンセルしたら、カートに入ったままになっていた。カードの登録が古いままなのかもしれないと、改めて別のカードを登録し直して、再度、試みたけど、同じ。しかたなく、再度キャンセルして、PayPalでの決済に切り替えたら、通った。残り1冊になっていた。前に、動画配信サービスでも、以前は通っていたカードが受け付けられないということがあった。厳しくなっているのだろうか。はねられたら、利用できないというだけのことなのだが。
ディオンヌ・ワーウィック "MAKE
IT EASY ON YOURSELF: THE SCEPTER RECORDINGS 1962-1971" 内容整理または現実逃避の続き。CD
6枚目は、"DIONNE WARWICK IN VALLEY OF THE DOLLS" と "THE MAGIC OF BELIEVING"
の2枚のアルバムを収録。
"DIONNE WARWICK IN VALLEY OF
THE DOLLS"(1968年3月発売、6-1から6-10まで)は、A面5曲、B面5曲の全10曲。タイトル曲
"(Theme From) Valley Of The Dolls"(6-4)は、前作からのシングル "I Say
A Little Prayer"(5-12)のB面に収められて、前年10月に発売されていたが、1967年12月公開の映画の好評を受けて、この曲としてもヒットしたらしい。アルバムタイトルも、そのヒットにあやかっていることがうかがえる。映画関連の曲はタイトル曲のみなのに。翌月、1968年4月には、アルバムからのピックアップで、"Do
You Know The Way To San Jose" b/w "Let Me Be Lonely"(6-6、6-8)が発売されている。ワーウィックと言えば、の1曲だと思うけれど、なんとなく一押しというかんじがしない。ワーウィック自身は、最初気に入っていなかったらしい。
"THE MAGIC OF BELIEVING"(1968年6月発売、6-16から6-25まで)は、もともと所属していた
The Drinkard Singers と共に録音したゴスペルアルバム。A面5曲、B面5曲の全10曲。シングルはなし。ポップシンガー、ディオンヌ・ワーウィックとしては、番外編になるので、こうしたかたちでなければ、聞くことはなかったと思う。曲名にピンと来なくても、メロディは知っている曲もあった。
CD 6枚目のボーナストラックは、"VALLEY
OF THE DOLLS" のあとに収められている。同アルバムの1曲目 "As Long As There's
An Apple Tree" の別バージョン(6-11)の他、同時期にイタリアで発売されたイタリア語バージョンが4曲(6-12から6-15まで)収録されている。
***先週のぐりぐらメモ 再放送(2025年9月7日〜2025年9月13日)***
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