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オリジナル盤もどき調理法
CD Programming Guide For "Original" Lovers
【2002.03.17.】


 
編集盤CDから、「オリジナル盤もどき」をでっちあげるための曲順プログラムを紹介します。
いろんなソースが混ぜ合わされた編集盤から、混ぜ合わされる前のソースを取り出してみようというわけです。
オリジナル盤が簡単に安く手に入るのなら、それに越したことはないのですが、なかなかそういうわけにはいきません。
まずは、できるところから、曲順だけでも、それなりに。


第13回 バイザンチウム


 
 

[バイザンチウムについて] ["LIVE AND STUDIO" オリジナル盤の作り方] [制作時期について]

[関連アルバムなど] [材料の内訳] [蛇足 1973年または1974年制作説にもとづく改訂版年表]












[はじめに]

2001年に発売されたあやしい復刻CDから、バイザンチウムの幻の自主制作盤を再現・・・と言っても、わざわざページを設けるほどのことはありません。
この自主制作盤は、A面にスタジオ録音を、B面にライヴ録音を配していたため、通称 "LIVE AND STUDIO ALBUM" と呼ばれています。
CDは、この通称にしたがったのか、最初にB面のライヴ録音3曲を配し、ボーナストラック4曲をはさんで、最後にA面のスタジオ録音5曲を収録しています。
つまり、12曲目から最後まで聞いたあと、最初から3曲目までかけると、オリジナル盤通りの曲順になります。
ただ、スタジオ面〜ライヴ面の順に聞く必要はないかもしれません。

このページは、「オリジナル盤の再現」を隠れ蓑にした、自主制作盤制作時期調査報告のページなのです、実は。
自主制作盤は、いろんな文献をあたってみましたが、いずれも、1972年制作のファーストアルバムとみなしています。
でも、なんだか、すっきりしない。

“「1972年に作られたファーストアルバム」とされているこのアルバムは、「1973年もしくは1974年に作られたラストアルバム」なのではないか”
そんな思いつきにこだわった、そのなれの果てが、このページです。
「気になるので、調べてみたら、わからなくなった」ので、疑問点を整理してみようと思いました。
信憑性はありません。失笑を買うかもしれません。
そんな(しょうもない)ことが気になるねんなぁ、とあきれられるかもしれません(これがいちばん多いような気がします)。

文中では、区別のために、問題の自主制作盤を "LIVE AND STUDIO"、A&Mからの最初のアルバムを "BYZANTIUM" と表記します。

※参考資料 (レコードに添付されたライナーノートをのぞく)
・Vernon Joynson "THE TAPESTRY OF DELIGHTS"  (Borderline Productions, 1995)
・ロック・ダイヴィング・マガジン編 『ラビリンス 英国フォーク・ロックの迷宮』 (白夜書房、1997年4月
・Record Collector "RARE RECORD PRICE GUIDE 1997/98" (Diamond Publishing Group, 1997)
・Tony Bacon "LONDON LIVE" (Miller Freeman Books, 1999)
・Pete Frame "The Complete ROCK FAMILY TREE" (Omnibus Press, 1993)
・Ken Gardner "IN SESSION TONIGHT - THE COMPLETE RADIO 1 RECORDINGS" (BBC Books, 1993)

ところで、わたしは、Millennium を「ミレニアム」と書いているので、Byzantium は「バイザンチアム」ではないかというツッコミがあろうかと思います。
もっともな意見ですが、馴れの問題で、突然言い直すのが恥ずかしい、と言いますか、まだ慣れていません。
ビザンチウムを、バイザンチウムと言うのでも、やっと、この頃慣れてきたかな、というかんじです。
バイザンチアムと言ってみて、恥ずかしくない程度に慣れた時点で、突如、「バイザンチアム」に変更するかもしれません。お楽しみに。
 


 
[バイザンチウムについて]

バイザンチウムに興味を持ったのは、1993年に Background からCD復刻された Ora のアルバム "ORA"(1969年発売)が気に入ったからです。
Ora の音楽は、柔らかい感触のポップソング、サイケデリック、同時期のCSNYに通じるアコースティックサウンドが同居したものでした。
復刻CDに添付されたメンバーでソングライターのジェイミー・ルビンステインによる解説によれば、Ora の解散後、バイザンチウムというバンドに参加したらしい。
他のメンバー、ロビン・シルベスターはプロデューサーとして、ミック・バラカンはメンバーとして、やはりバイザンチウムに参加している。
また、Ora の "Ladyfriend" は、バイザンチウムのA&Mからの最初のアルバムで取り上げられているという。
バイザンチウムは、どうやら、Ora と縁浅からぬバンドらしく、聴いてみたくなりました。

バイザンチウムのアルバムには、A&Mからの "BYZANTIUM" と "SEASONS CHANGING"、それに自分たちで出した "BLACK AND WHITE" の計3枚があるらしい。
それから、いろんな本で調べた結果、バンドについて、おおよそ次のようなことがわかりました。

(この年表は、1972年制作説によるものです。1973年または1974年制作説にもとづく改訂版は、このページの末尾に掲載しています)
1971年 バイザンチウム結成。

※1971年夏結成 (Pete Frame "The Complete ROCK FAMILY TREE" p. 30)
※Marqueeに、1971年5月16日に Byzantium というバンドが出演している (Tony Bacon "LONDON LIVE" p. 177)
※結成時のメンバー編成についての資料は、見当たりませんでした。

1972年 プロモーション用のアルバムを自主制作、100枚プレスして、配布。
A面にスタジオ録音、B面にライヴ録音を収めていることから、"LIVE AND STUDIO" と呼ばれている。
ジャケット写真にちなんだ "BLACK AND WHITE" という呼び方もある。
プロデュースは、Robin Sylvester。
Robin Lamble: vocal, bass
Mike Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums


※1972年作品、1st、自主制作、"LIVE AND STUDIO"、100枚 →Vernon Joynson "THE TAPESTRY OF DELIGHTS" p. 89-90
※1972年作品、1st、自主制作、"LIVE AND STUDIO"、参加メンバー →ロック・ダイヴィング・マガジン編『ラビリンス 英国フォーク・ロックの迷宮』 p. 140
※1972年作品、自主制作、"LIVE AND STUDIO (BLACK AND WHITE)"、100枚 →Record Collector "RARE RECORD PRICE GUIDE 1997/98" p. 187

1972年 ジェイミー・ルビンステイン、マイク・バラカン脱退。
チャス・ジャンケル、ニコ・ラムスデン加入。
1972年8月 A&Mから、アルバム "BYZANTIUM" 発売。プロデュースは、Stuart Taylor と Robin Sylvester。
8曲中、Ora の "Ladyfriend" のカバーを含む6曲が、Jamie Rubinstein作品。
他に、Lamble と Jankel が1曲ずつ提供している。
Robin Lamble: vocal, bass
Chas Jankel: vocal, guitar, keyboards
Nico Ramsden: Vocal, guitar
Stephen Corduner: drums
+++
Jamie Rubinstein: guitar on "Come Fair One"
Alan Skidmore: tenor sax on "Lady Friend"
Frank Riccotti: timpani on "Why Or Maybe It's Because"


※1972年8月作品 Pete Frame "The Complete ROCK FAMILY TREE" p. 30
※参加メンバー Byzantium "BYZANTIUM"、日本盤、1979年発売

時期不明 ニコ・ラムスデン脱退。
ジェイミー・ルビンステイン、マイク・バラカン加入。

※デビューから約半年後にラムスデン脱退 →Byzantium "BYZANTIUM"、日本盤、1979年発売に添付された伊藤政則氏の解説

1973年2月 A&Mから、アルバム "SEASONS CHANGING"発売。プロデュースは、Stuart Taylor と Robin Sylvester。
Robin Lamble: vocal, bass
Chas Jankel: vocal, guitar, keyboards
Mike Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums
+++
Frank Riccotti: conga, conbassa
B.J. Cole: pedal steel guitar
David Hentschel: synthesiser
Robin Sylvester: synthesiser


※1973年2月作品 (Pete Frame "The Complete ROCK FAMILY TREE" p. 30)
※1973年作品、参加メンバー →ロック・ダイヴィング・マガジン編『ラビリンス 英国フォーク・ロックの迷宮』 p. 140

1973年夏 チャス・ジャンケル脱退。

※1973年夏 →Pete Frame "The Complete ROCK FAMILY TREE" p. 30

1974年4月16日 BBCのラジオ番組「SOUNDS OF THE SEVENTIES」(ジョン・ピール担当)に出演。放送は、1974年5月7日。
Robin Lamble: vocal, bass
Mick Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums


※日付、参加メンバー →Ken Gardner "IN SESSION TONIGHT: THE COMPLETE RADIO 1 SESSIONS" p. 224

1974年5月22日 BBCのラジオ番組「SOUNDS OF THE SEVENTIES」(ボブ・ハリス担当)に出演。放送は、1974年6月3日。
Robin Lamble: vocal, bass
Mick Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums


※日付、参加メンバー →Ken Gardner "IN SESSION TONIGHT: THE COMPLETE RADIO 1 SESSIONS" p. 224

『THE TAPESTRY OF DELIGHTS』や『ラビリンス 英国フォーク・ロックの迷宮』の説によれば、自主制作盤、通称 "LIVE AND STUDIO" は1972年作品らしい。
でも、これらの説にしたがうと、メンバー変遷が不自然になるのではないか。
いちど脱退したメンバーが戻ることはありますが、デビュー前に大幅にメンバーが変わったり、最初と最後が同じメンバーであるのは、変だと感じたのです。
そんな風に漠然と考えていたところ、A&Mからの "BYZANTIUM" の日本語解説で、自主制作盤が A&Mを離れたあとに作られたものだという見解を読みました。
なるほど、それなら、納得できます。ただ、手元に、その自主制作盤がない以上、それ以上のことは何も言えない状態でした。

100枚しか作られなかった自主制作盤ということで、手にすることはまず無理と考えていましたが、2001年に復刻CDが発売されました。
実際に手にしてみると、いかにもあやしい。でも、どうやら、原盤に記載されていた表記を流用しているらしく、これを手がかりにすることはできそうです。
そんなわけで、「1972年のファーストアルバム」説についての疑問をまとめてみることにしました。

疑問についてはのちほど、まずは、一応、このページの主旨にのっとり、オリジナル盤通りの順番で聞くことから始めます。
 
 

 
[メニュー]


 

 
[材料]

Byzantium "LIVE AND STUDIO" (Byzantium Production BYZ 001), (P)1972, (C)2001
[注意] おそらく海賊盤と思われます。

 


 
[作り方]
 

Byzantuim  "BYZANTIUM" ("Live and Studio album" or "Black and White album")
(Byzantium Production)

cd-program: 8 - 9 - 10 - 11 - 12 / 1 - 2 - 3

Side 1 (Studio):
1. I'll Just Take My Time
2. Surely Peace Will Come To Those Who Try
3. If You Wanna Be My Girl
4. Oh Darling
5. Move With My Time

Side 2 (Live):
6. Flashing Silver Hope (The Nightingale, Wood Green)
7. Cowboy Song (The Boreham Wood College Of Further Ed)
8. Feel It (The Harlow Community Centre)


"BYZANTIUM ARE SELLING A HARD WORKING AGENCY, RECORDING COMPANY & PUBLISHING COMPANY"

BYZANTIUM
Robin Lamble: vocals, bass    22
Mick Barakan: vocals, guitar    19
Jamie Rubinstein: vocal, 12-string    23
Steve Corduner: drums    19

FRIENDS
Martin Westwood: equipment
Robin Sylvester: producer, echoplex operator
Red Westwood: photography, design
Pepper Driscoll: script

『ラビリンス 英国フォーク・ロックの迷宮』の140ページ、"BYZANTIUM" の日本盤解説にしたがい、スタジオ面をA面、ライヴ面をB面とします。

「バイザンチウムは、一生懸命やってくれるマネージメント事務所、レコード会社、楽譜出版社を探しています」という記載から、売り込み目的で作られたことがわかります。"BYZANTIUM" 日本盤の解説によれば、この一文は、オリジナル盤にもあるようです。
スタジオ録音とライヴ録音の組み合わせは、スタジオ録音では作曲能力やレコード制作能力を、ライヴ録音では演奏の実力を知ってもらおうという意図があったことを予想させます。
面白いのは、担当楽器とともに記されている数字。どうも年齢のようです。履歴書でもあるわけです。

A面は、軽快で歯切れのいいサウンドとさわやかなコーラスが印象的です。ところどころにカントリーっぽさやウェストコーストロックっぽさを見せながら、曲展開やギターのからみかたにそこはかとなく翳りがあって、ブリンズリィ・シュワーツなどに通じる「パブロック」を感じます。
ただし、Ora に通じるものがあまりないのが、寂しいと言えば、寂しい気が少し、します。

B面のライヴ録音になると、うねるギターが際立ち、より翳りのある演奏を聴くことができます。長い間奏で、次第に幻想的な風景を出現させながら、昂揚させていくという、A面では聞けなかった面も収められています。もちろん、A面と同様、ノリのいい、楽しい演奏を聴くこともできます。
2001年の復刻CDでは割愛されてしまっていますが、ライヴ録音曲については、録音場所が記されていたようで、『ラビリンス』や "BYZANTIUM" 日本盤の解説には、記載があります。

"BYZANTIUM" 日本盤の解説に、オリジナル盤に掲載されていると紹介されている「Let It Rock」誌のゲイリー・ハーマンによるライナーノートは、復刻CDにも掲載されています。


 


 
[制作時期について]
 

バイザンチウムの自主制作盤の制作時期について、まとめました。
“「1972年に作られたファーストアルバム」とされているこのアルバムは、「1973年もしくは1974年に作られたラストアルバム」なのではないか”
このように、考える根拠をあげています。
いずれも、仮定と推測にもとづく仮説でしかありません。いつの日にか関係者の証言によって、あきらかになることを希望しています。
 

1972年作品説への疑問

1. ゲイリー・ハーマン氏(「Let It Rock」誌)によるライナーノート

復刻CD "LIVE AND STUDIO" には、「Let It Rock」誌のゲイリー・ハーマン氏によるライナーノートが掲載されています。
いつ書かれたものかは記されていませんが、 "BYZANTIUM" 日本盤解説によれば、筆者の伊藤政則氏が入手した盤にも同じライナーがあったらしい。
伊藤氏が1979年頃に入手した盤が、オリジナル盤であるとすれば、このライナーがオリジナル盤に掲載されたものである可能性が高くなります。
このことは、ハーマン氏が、文中で、「彼らは、いまだ変化しつづけている・・・いまだに発展しつづけている」と現在進行形で語っていることからもうかがえます。
マネージメント会社やレコード会社への売り込みのために、どのようなバンドであるか、有望であることをアピールした文章になっているからです。

ハーマン氏の文章には、執筆時期を推測させる記述がいくつかあります。

これらの記述から、この文章が書かれたのが、少なくとも、2枚のアルバムを発表したあとであることがわかります。
その時点で、バイザンチウムは3年か、4年の活動歴があり、メンバーに変遷があったことも読み取れます。
3年か4年の活動歴があり、アルバムを2枚発表しているとすれば、1973年以降のことではないでしょうか。

さらに、アルバムに収録されているのがハーマン氏が見た日の演奏だと仮定しての話ですが、収録から間もない頃に書かれたこともわかります。
ハーマン氏の文章は、自主制作盤 "LIVE AND STUDIO" 制作当時に書かれたものであると考えられます。

ハーマン氏の文章は、「"LIVE AND STUDIO" 制作当時に書かれ、添付された」、かつ「1973年以降に書かれた」のではないか。
この2点から、"LIVE AND STUDIO" は、1973年以降に制作されたと考える次第です。
 

2. マイケル・バラカン氏の年齢

"LIVE AND STUDIO" のメンバークレジットには、面白いことに、担当楽器とともに、数字が記されています。
『ラビリンス 英国フォーク・ロックの迷宮』の記述では、これを年齢であると読んでいます。それでまちがいないと、わたしも思います。
"LIVE AND STUDIO" は、売り込みのための履歴書のようなものであり、契約を目的とするのであれば、年齢が記されていても不思議ではありません。

ここに記されたマイケル・バラカン氏(Mike Barakan、Mick Barakanなど表記はさまざま)の年齢は、「19」。
マイケル・バラカン氏が何年の生まれかによって、アルバム制作時期を特定することができそうです。

ネットで検索してみたところ、女優のマッケンジー・フィリィップスのバイオグラフィに、バラカン氏の生まれ年が出ていました。
1954年とのことです。
つまり、19歳だったのは、1973年の誕生日から、1974年の誕生日の前日までということになります。
月日まではわかりませんが、"LIVE AND STUDIO" 制作時期が、少なくとも1973年であることは言えると思います。
このバイオグラフィが正しいとして、ですが。
▼マッケンジー・フィリィップスのバイオグラフィ
http://www.eonline.com/Facts/People/Bio/0,128,203,00.html

マッケンジー・フィリィップスは、ママス&パパスのジョン・フィリィップスの娘さんです。
バラカン氏とマッケンジー・フィリィップス氏は、現在は離婚されているようですが、一時期結婚していたので、記述があるのです。
・・それにしても、女優ともなると、誰とつきおうたとかいつ別れたとか、全世界に公開されてしまうんやなぁ。

『THE TAPESTRY OF DELIGHTS』にもあるように、マイケル・バラカン氏は、Shane Fontayne と改名して、現在も、ギタリストとして活動されているようです。
日本で、音楽紹介者として活躍しているピーター・バラカン氏は、マイケル氏のお兄さんです(著書によれば、1951年生まれ)。
ピーター・バラカン氏には、リスナーとしての歴史をふり返りながら、レコードを紹介する『ぼくが愛するロック名盤240』(講談社、1998年11月)という本があります。
少年期の思い出には、弟さんもよく登場しますので、マイケル氏の生まれ年を知るてがかりがないか、とひさしぶりに開いてみたりしました。
思い出といっても、それぞれの音楽とのリアルタイムの出会いが綴られたもので、早熟の証明や年季のちがいによる権威づけとは無縁です。
ガイドブックでもあるけど、それぞれのレコードについての記述は短い。興味を持ったら、あとは聴いてみてください、ということだと思います。
 

3. 1974年のBBCセッションでの演奏曲目

ピート・フレイムが作成したイアン・デューリィ関係の人脈図では、チャス・ジャンケルは、1973年夏に、バイザンチウムを脱退しています。
これ以降は、レコードも出していないため、活動内容がよくわからないのですが、1974年になって、BBCに2回出演しています。
計5曲演奏していますが、そのうち2曲が、"LIVE AND STUDIO" 収録曲です("I'll Just Take My Time"、"Oh Darling")。
1973年2月発売のアルバム "SEASONS CHANGING" から、"October Andy" を演奏しているほか、残りの2曲は、未発表曲です。

"I'll Just Take My Time"、"Oh Darling" は、1974年当時の主なレパートリーだったのではないでしょうか。
BBCセッションの多くが、そのときどきの最新の作品をアピールする場だったことを思うと、そんな考えが頭をよぎります。
制作時期を推定するための材料としては、とても弱いと思いますが、参考まで。
 

4. 仮に1972年作品だとすれば − A&M盤 "BYZANTIUM" の収録内容

A&Mからの2枚のアルバムには、"LIVE AND STUDIO" 収録曲が、1曲も採用されていません。
"LIVE AND STUDIO" がきっかけで、A&Mと契約したのであれば、1曲くらい採用されてもいいのではないでしょうか。
プロモ盤に収録するからには自信作のはずです。不思議です。
 

5. 仮に1972年作品だとすれば − メジャーデビュー前のメンバーチェンジ

"LIVE AND STUDIO" がきっかけで、A&Mと契約したのであれば、"BYZANTIUM" の制作までの少なくとも半年間に、メンバーが半分変わったことになります。
とくにルビンステインはソングライターでもあり、この交代は、契約に支障をきたしかねない問題であると思われます。
 

6. 仮説

だんだん苦しくなってきたので、このあたりで、まとめてみます。
"LIVE AND STUDIO" は、1973年夏のチャス・ジャンケル脱退以降に、制作されたものと考えられます。
つまり、伊藤政則氏が1979年8月の時点で書いていたように、A&Mとの契約が解除され、新たな契約先を獲得するために作られたのだと思います。
時系列で、まとめると、次のようになります。

1. 1971年、ランブル、ジャンケル、ラムスデン、コーデュナーで、バイザンチウム結成。

2. 1972年8月、A&Mから "BYZANTIUM" でデビュー。

3. ラムスデンが脱退し、元 Ora のルビンステインとバラカンが加入。

4. 1973年2月、"SEASONS CHANGING" を発表。

5. 1973年夏、ジャンケルが脱退。A&Mとの契約も終了。

6. 残ったメンバーで、"LIVE AND STUDIO" を制作し、新たな契約先を探す

7. プロモーションが実らず、1974年解散。

なぜ1972年制作とされてきたのかが問題です。
オリジナル盤に、制作年の記載はなかったと想像しています。記載があれば、伊藤政則氏が気づくはずです。
「記載はないけど、契約のためのレコードなのであれば、A&Mとの契約前のレコードだろう」と判断されてしまったのではないかと想像しています。

「いや、オリジナル盤に1972年制作って書いてあるよ」となったら、もう、しおしおのぱぁ〜で、ニッコリしながら立ち去るしかありませんが。

 
1973年/1974年作品とした場合の疑問

仮に、"LIVE AND STUDIO" が、1973年または1974年に制作されたラストアルバムだという仮説が正しいとしても、疑問はあります。

1. A&M盤 "BYZANTIUM" がルビンステイン作品で占められている理由

仮説にしたがえば、ルビンステインは、最初はメンバーではありませんでした。
にもかかわらず、オリジナルメンバーであるジャンケルやラムスデンの作品を押しのけて、ルビンステイン作品が、8曲中、6曲を占める。
プロデューサーのひとりが、ルビンステインの同僚、元 Ora のロビン・シルヴェスターであることを考えても、この数は多い。
作曲のできるメンバーがいるバンドのデビューアルバムとして、メンバーでない人間の作品がほとんどであるのは不思議な気がします。
演奏にも、1曲参加してはいますが、バイザンチウムとルビンステインは、当初、どのような間柄にあったのか、興味があります。
 

2. A&Mからの2枚のアルバムは契約交渉の材料にはならないか

仮説にしたがえば、A&Mとの契約を失い、新たな契約先を探して作られたのが "LIVE AND STUDIO" です。
でも、わざわざ自主制作盤を作らなくても、A&Mからの2枚で、演奏能力やルビンステインの作曲能力はプレゼン可能なような気がします。
脱退したチャス・ジャンケルの存在が大きかったのでしょうか。ジャンケルを欠いた4人では、相手にしてもらえなかったのでしょうか。
 

3. マイケル・バラカン氏は、いつ Ora に参加したのか。Ora は、いつまで活動していたのか。

マイケル・バラカン氏は、元 Ora と言っても、あきらかになっているのは、"Thank God" への参加のみです。
"Thank God" が、いつ録音されたものなのかは、Ora の復刻CDのライナーには記されていません。
では、いつ参加したのでしょうか。
Ora での活動の延長線上に、バイザンチウムへの参加があるとすれば、時期的に連続している可能性があります。
仮説にしたがえば、1972年の後半にバイザンチウムに参加することになりますが、Ora がその時点まで続いていたのかどうか。
 
 


 
[関連アルバムなど]

Byzantuim  "BYZANTIUM"
LP (A&M AMLH-68104) 1972年8月発売

Side 1:
1. What Is Happening?
2. I Am A Stranger To My Life
3. Come Fair One
4. Baby I Can Hear You Calling Me

Side 2:
5. Trade Wind
6. Into The Country
7. Ladyfriend
8. Why Or Maybe It's Because


BYZANTIUM
Robin Lamble: vocal, bass
Chas Jankel: vocal, guitar, keyboards
Nico Ramsden: Vocal, guitar
Stephen Corduner: drums

Guests
Jamie Rubinstein: guitar on "Come Fair One"
Alan Skidmore: tenor sax on "Lady Friend"
Frank Riccotti: timpani on "Why Or Maybe It's Because"

A&Mからのデビューアルバム。CD化されていません。ランブル作の "Trade Wind"、ジャンケル作の "Why Or Maybe It's Because"をのぞく、6曲が、元 Ora のジェイミー・ルビンステインの作品になっているのが謎です。

"Ladyfriend" は、Ora の唯一のアルバムに収められていた曲のカバー(ジャケット裏では、"Lady Friend" と表記されていますが、レーベルでは "Ladyfriend"、Ora のアルバムでの表記も "Ladyfriend" ですので、合わせました)。

カントリーっぽい曲調に、翳りのあるギターソロがからむ展開は、同時期のパブロックに通じるものがあります。

 
Byzantuim  "SEASONS CHANGING"
LP (A&M AMLH-68163) 1973年2月発売

Side 1:
1. What A Coincidence
2. My Season's Changing With The Sun
3. Show Me The Way
4. I'll Always Be Your Friend
5. October Andy

Side 2:
6. Something You Said - A Trilogy
   part 1 / Something You Said
   part 2 / I Can See You
   part 3 / Morning


BYZANTIUM
Robin Lamble: vocal, bass
Chas Jankel: vocal, guitar, keyboards
Mike Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums

Guests
Frank Riccotti: conga, conbassa
B.J. Cole: pedal steel guitar
David Hentschel: synthesiser
Robin Sylvester: synthesiser

A&Mからのセカンドアルバム。CD化されていません。未入手・未聴ですが、シングルにもなったA面1曲目とB面の組曲は、なぜか、"LIVE AND STUDIO" の2001年復刻CDにボーナストラックとして収録されています。復刻CDには、これらの「ボーナストラック」に、チャス・ジャンケル、デヴィッド・ヘンツェル、ロビン・シルヴェスターが参加していることが記されているのみで、出典や収録理由はわかりません。ですから、"LIVE AND STUDIO" 復刻CDに入っている録音が、"SEASONS CHANGING" と同一のものかどうかはほんとうのところはわかりません。

1曲目とB面の3曲を聞いただけで書くのは少々乱暴かもしれませんが、「プログレッシヴロック的」と評されることがあるB面は、Ora に通じる、柔らかで繊細な作品です。"What A Coincidence" は、前作のおおらかな曲想を引き継ぎながら、より切れ味の鋭い演奏になっています。なんとか(できれば安く)見つけ出して、アルバムを通して聴いてみたいものです。

曲目と参加メンバーについては、ロック・ダイヴィング・マガジン編『ラビリンス 英国フォーク・ロックの迷宮』を参照しました。

 
Byzantuim  BBC SESSION 16/4/1974
放送日: 1974年5月7日、未発売

1. I'll Just Take My Time
2. Halfway There
3. Small World


BYZANTIUM
Robin Lamble: vocal, bass
Mick Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums
発掘されていないBBC放送用音源です。もちろん、未聴です。"I'll Just Take My Time" は、"LIVE AND STUDIO" のスタジオ面に収録されていた曲。ほかの2曲は、どのアルバムにも入っていない未発表作品です。

もし、"LIVE AND STUDIO" が正式に復刻されるようなことがあるとすれば(ほぼないと思いますが)、これらのBBCセッションをボーナストラックとして追加収録すればよいのでは、と思います。


 

 
Byzantuim  BBC SESSION 22/5/1974
放送日: 1974年6月3日、未発売

1. Oh Darling
2. October Andy


BYZANTIUM
Robin Lamble: vocal, bass
Mick Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums
発掘されていないBBC放送用音源です。もちろん、未聴です。"Oh Darling" は、"LIVE AND STUDIO" のスタジオ面に収録されていた曲、"October Andy" は、"SEASONS CHANGING" の収録曲です。

 

 
Ora  "ORA"
LP (Tangeline OPLOP 0025) 1969年発売
CD (Background HBG 122/14) 1993年発売

Side 1:
1. Seashore
2. About You
3. Deborah
4. Whitch
5. Venetia II
6. You

Side 2:
7. Fly
8. Ladyfriend
9. Are You Seeing
10. Emma's Saga
11. The Morning After The Night
12. The Seagull & The Sailor

Bonus tracks for CD version
13. Seashore (alternative version)
14. No More Love
15. Pomme
16. Deborah (early version)
17. It Was An Easy Legend
18. Fly (early version)
19. Thank God


ORA
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Robin Sylvester: bass, keyboards, guitar
Julian Diggle: drums
Jon Weiss: guitar
+++
Chloe Walters: composition & guitar playing on "Pomme"
Mick Barakan: guitar, dulcimer on "Thank God"
ジェイミー・ルビンステインと、バイザンチウムのプロデューサー、ロビン・シルヴェスターが在籍していたバンドの唯一のアルバム(1969年発表)。1993年に、7曲のボーナストラックを追加して、CD化されています。メンバーは、放送やテレビ番組などに提供するためのライブラリー音源を制作するスタジオに携わっていたようで、ボーナストラックとして収められたものの中には、ライブラリー音源として制作されたものもあるようです。

ポール・マッカートニーに通じる甘酸っぱいポップソングを、サイケデリックロックや、ラヴィン・スプーンフルやボサ・ノヴァを思わせるアコースティックサウンドで聞かせてくれます。"Thank God" では、ジェイミー・ルビンステインとともにバイザンチウムに参加するマイケル・バラカンがギターとダルシマーを弾いています。

Ora としての活動については詳しいことはわかりませんが、ルビンステインの追想的なライナーノートを読むと、BBCの番組にも出演したことがあるようです。Ora のルビンステインとドラマーのジョン・ワイスに、ウィッシュボーン・アッシュのスティーヴ・アプトンとマーティン・ターナーを加えた臨時編成で、"The Morning After The Night Before" や "Seashore" を演奏したらしい。BBCセッションについてまとめたケン・ガードナーの "IN SESSION TONIGHT" の巻末資料では、Ora の名を見つけることができませんでしたが、別の名前で登録されているのかもしれません。


 
 


 
[材料の内訳]
 

Byzantuim  "LIVE AND STUDIO"
Bootleg CD (Byzantium Production BYZ 001) 2001年発売

Side 2 (Live):
1. Flashing Silver Hope(The Nightingale, Wood Green)
2. Cowboy Song (The Boreham Wood College Of Further Ed)
3. Feel It (The Harlow Community Centre)

Bonus tracks (taken from lp "SEASONS CHANGING"???)
4. What A Coincidence
5. Something You Said
6. I Can See You
7. Morning

Side 1 (Studio):
8. I'll Just Take My Time
9. Surely Peace Will Come To Those Who Try
10. If You Wanna Be My Girl
11. Oh Darling
12. Move With My Time


"BYZANTIUM ARE SELLING A HARD WORKING AGENCY, RECORDING COMPANY & PUBLISHING COMPANY"

BYZANTIUM
Robin Lamble: vocals, bass    22
Mick Barakan: vocals, guitar    19
Jamie Rubinstein: vocal, 12-string    23
Steve Corduner: drums    19

FRIENDS
Martin Westwood: equipment
Robin Sylvester: producer, echoplex operator
Red Westwood: photography, design
Pepper Driscoll: script

Tracks 4-7 feature
Chas Jankel: guitar, piano, vocals

Tracks 5-7 feature
David Hentschel: synthesiser
Robin Sylvester: synthesiser

半信半疑で注文しましたが、やはり、海賊盤のようです。
もし、オフィシャルな復刻(関係者による私家版を含む)であれば、少なくとも、作者クレジットは入れるはずですし、"SEASONS CHANGING" 収録曲を追加していることについての説明、ゲイリー・ハーマン氏のライナーがいつ書かれ、どういう形で発表されたものであるかの説明があると思います。オリジナル盤にあったらしい、ライヴ録音の収録会場名が割愛されているのも、おかしい。それよりもなによりも、「1973年または1974年制作説」をとるに至った今では、「1972年制作」とあることで、関係者は関係していない、と判断せざるを得ません(!)。いや、怒ってないですけど。

"LIVE AND STUDIO" という通称にこだわったのか、オリジナル盤のライヴ面(1曲目から3曲目)を最初にしています。8曲目から最後の12曲目までがオリジナル盤のスタジオ面。
途中の4曲目から7曲目までが、説明はありませんが、「ボーナストラック」で、何故か、1973年発売のアルバム "SEASONS CHANGING" のA面1曲目とB面の全3曲です。"SEASONS CHANGING" は聞いたことがないので、これが同一バージョンなのかどうか断言はできませんが、B面各曲のつなぎ目の様子から察するに、たぶん、アルバムからの流用だと思います。聞いたことがないアルバムの曲が聞けたのですから、感謝すべきでしょうか。

 

 
[蛇足 1973年または1974年制作説にもとづく改訂版年表]
 
1971年 バイザンチウム結成。

※1971年夏結成 (Pete Frame "The Complete ROCK FAMILY TREE" p. 30)
※Marqueeに、1971年5月16日に Byzantium というバンドが出演している (Tony Bacon "LONDON LIVE" p. 177)
※結成時のメンバー編成についての資料は、見当たりませんでした。

1972年8月 A&Mから、アルバム "BYZANTIUM" 発売。プロデュースは、Stuart Taylor と Robin Sylvester。
8曲中、Ora の "Ladyfriend" のカバーを含む6曲が、Jamie Rubinstein作品。
他に、Lamble と Jankel が1曲ずつ提供している。
Robin Lamble: vocal, bass
Chas Jankel: vocal, guitar, keyboards
Nico Ramsden: Vocal, guitar
Stephen Corduner: drums
+++
Jamie Rubinstein: guitar on "Come Fair One"
Alan Skidmore: tenor sax on "Lady Friend"
Frank Riccotti: timpani on "Why Or Maybe It's Because"


※1972年8月作品 Pete Frame "The Complete ROCK FAMILY TREE" p. 30
※参加メンバー Byzantium "BYZANTIUM"、日本盤、1979年発売

時期不明 ニコ・ラムスデン脱退。
ジェイミー・ルビンステイン、マイク・バラカン加入。

※デビューから約半年後にラムスデン脱退 →Byzantium "BYZANTIUM"、日本盤、1979年発売に添付された伊藤政則氏の解説

1973年2月 A&Mから、アルバム "SEASONS CHANGING"発売。プロデュースは、Stuart Taylor と Robin Sylvester。
Robin Lamble: vocal, bass
Chas Jankel: vocal, guitar, keyboards
Mike Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums
+++
Frank Riccotti: conga, conbassa
B.J. Cole: pedal steel guitar
David Hentschel: synthesiser
Robin Sylvester: synthesiser


※1973年2月作品 (Pete Frame "The Complete ROCK FAMILY TREE" p. 30)
※1973年作品、参加メンバー →ロック・ダイヴィング・マガジン編『ラビリンス 英国フォーク・ロックの迷宮』 p. 140

1973年夏 チャス・ジャンケル脱退。A&Mとの契約終了。

※1973年夏 →Pete Frame "The Complete ROCK FAMILY TREE" p. 30

時期不明 新たな契約先を探すため、プロモーション用のアルバムを自主制作、100枚プレスして、配布。
A面にスタジオ録音、B面にライヴ録音を収めていることから、"LIVE AND STUDIO" と呼ばれている。
ジャケット写真にちなんだ "BLACK AND WHITE" という呼び方もある。
プロデュースは、Robin Sylvester。
Robin Lamble: vocal, bass
Mike Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums


※自主制作、"LIVE AND STUDIO"、100枚 →Vernon Joynson "THE TAPESTRY OF DELIGHTS" p. 89-90
※自主制作、"LIVE AND STUDIO"、参加メンバー →ロック・ダイヴィング・マガジン編『ラビリンス 英国フォーク・ロックの迷宮』 p. 140
※自主制作、"LIVE AND STUDIO (BLACK AND WHITE)"、100枚 →Record Collector "RARE RECORD PRICE GUIDE 1997/98" p. 187
※資料は、いずれも、1972年制作となっていますが、採用しません。

1974年4月16日 BBCのラジオ番組「SOUNDS OF THE SEVENTIES」(ジョン・ピール担当)に出演。放送は、1974年5月7日。
Robin Lamble: vocal, bass
Mick Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums


※日付、参加メンバー →Ken Gardner "IN SESSION TONIGHT: THE COMPLETE RADIO 1 SESSIONS" p. 224

1974年5月22日 BBCのラジオ番組「SOUNDS OF THE SEVENTIES」(ボブ・ハリス担当)に出演。放送は、1974年6月3日。
Robin Lamble: vocal, bass
Mick Barakan: vocal, guitar
Jamie Rubinstein: vocal, guitar
Steve Corduner: drums


※日付、参加メンバー →Ken Gardner "IN SESSION TONIGHT: THE COMPLETE RADIO 1 SESSIONS" p. 224


 
 

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