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2019年1月19日〜2019年1月25日


1月19日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2020年1月19日】
 土曜日。千日前「ユニバース」での「オオルタイチ二〇周年コンサート hotokeno」に。大きな書店に寄りたかったけれど、時間がなさそうなので、堺筋線「日本橋」に直行した。いや、でも、難波まで足を延ばす時間の余裕はありそうだ、と、歩いて、難波まで。駅施設の地下に「紀伊国屋書店」が入っているというのだけど、書店が地下というのが感覚的に馴染めない。それにしても、勘がはたらかない。長年の書店通いで培った感覚が、今の店舗展開には役に立たなくなっているのかもしれない。いろいろ見つけられなかったけれど、「フリースタイル」Vol.44(THE BEST MANGA 2020)は見つけることができた。コンサートの開場、開演待ちのときに読む本が欲しかった(松永良平さんの本を読んでいたのだけど、前日に、ちょうど中津「Hawaii Records」で行われていた松永さんのトークイベントが終わる頃に読み終えてしまっていた)。

 まだ在ったのかと驚いた日本橋の中古盤店を覗いたりしつつ、開場時刻の18時が近づいてきたので、千日前に戻った、のだけど、あれれ、列ができてない。水曜日の夜にコンビニ発券した前売チケットは整理番号110だったので、急がなくてもいいやと思ったのだけど、開場してからもその時点で来てないひと多数で、最初は1番のかた、2番のかたとやっていたのが、どんどんスキップして、70番台まで呼んだのち、「それではメール予約のかた」になった。まだ呼ばれてないんやけど…で受付に行ったら、そのまま入場。たぶん30人も入ってなかったのではないか。そんな訳で、まだひとがほとんど居ないフロアに。場所確保優先で、その後も動けないので、結果、こういうかんじのイベントでは寄れない物販コーナーを覗く余裕もあった。が、なんとしたことか、その日に発売予定の新譜とデビュー作品の復刻版がまだ届いていないという。
 びっくりしたのは、フロアの周りにソファーが置かれていたこと。ええっと、座っていいんだろうか、招待席ではないのだろうかと戸惑いつつ、とりあえず席に。ボックスになっているのも戸惑ったけど、相席のひとができたことで、荷物を置いて、うろうろすることができた。物販コーナーを見ると、少し並んでいる。届いたのか。届いてました。Oorutaichi special bandの『Hotokeno』とOorutaichi『?』を購入。それから、出店していた「喫茶アオツキ」ブースでチーズケーキとシチューを。

 開演時刻が近づくにつれて、ひとが増えてきた。みんなオトナやなぁ。そして、みんなソファーでくつろいでいて、ほとんどひとがいなかったフロアにも開演が近づいてくると、わらわらと出てきた。荷物は席に置いて。

 Oorutaichi special bandは、二〇周年記念のために一年かけて準備してきたそう。メンバーは、植野隆司 (Guitar, Sax)、石田多朗 (Piano, Synth, Gong)、トンチ (Steelpan, Chorus)、田中馨 (Bass, Contrabass)、岸田佳也 (Drums)、成田七海 (Cello)、川村蕗倭皇 (Viola, Violin。ろいみかどと読むそうです)。ストリングスがいることで、ゆうきでの優しいうたものの特別版になるのかなと思っていた。始まったときは、そんなかんじだった。精緻なアレンジと繊細な演奏。でも、康本雅子さんのダンスが入ったりしながら、知らないあいだに異郷に足を踏み入れつつあったのだろうな。後半、「ベッシャバイ」(口ずさんでいるひと多数)やおばけじゃーの曲、ウリチパン郡の「ゼノン」が演奏されて、脳内の景色が溢れ出たような混沌としたサイケデリアまで、その編成で演奏されることに、呆気にとられてしまった。植野さんのギターはもちろん、チェロとヴィオラがうなりをあげている。感嘆しつつ、からだをゆらゆらさせながら、聞いていた。
 完成度の高い演奏だったけど、弾き語りコーナーやおばけじゃー再編など、アットホームな、ゆるいかんじもあって、よかった。開演前に「今日は撮影OKです。かっこいいオオルタイチくんを撮って、タグを付けてアップしましょう」というようなアナウンスがあって、吹き出してしまった。小さい子もたくさん居て、演奏しているときに、笑い声が聞こえたりすると、向こうに隠れ里があるのか、というかんじがした。

 いろいろ重なっていて、選ぶのがつらかったのだけど、そのひとつが昼からだったことをあとで知って、悔やんだ。でも、ハシゴは頭がついていかないので、しかたなかったかな。

 きょうは、午後から、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』を見てきた。見終わったあとのかんじを持ち帰るかどうか、パンフを買うことに躊躇したけど、迷った末、買った。夜遅くになってやっと開いたら、監督からの「思いやりあるネタバレ回避」のお願いが掲載されていた。気付かなかったけど、出たとこに掲示してあっただろうか。直線でできた豪邸、位置がおかしな半地下の家、坂の多い街。主人公たちの家族は仲がいいことが印象に残った。(いろいろ書きたいけれど、ネタバレに抵触しそうで、こんなとこですが、控えます)。

1月20日(月)
[一回休み]
1月21日(火)
[一回休み]
1月22日(水)
[一回休み]
1月23日(木)
[一回休み]
1月24日(金)
[一回休み]
1月25日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2020年1月25日】
 情報不足で出遅れたので、ダメ元ではあったものの、入荷しないものだから途中でキャンセルを勧められたりして、すっかり諦めモードだったものが火曜日、突如届いた。ヘンリー・カウの結成40周年記念ボックスを50周年ということで再発した、らしい "THE HENRY COW BOX REDUX"。40周年のときも出遅れて、迷っているうちにあかんようになったのだけど、そのうち、バラ売りされるようになったので、発掘録音の気になるもので、かつ安く出ているものを落ち穂拾いのように買っていた。音だけなら、おそろしいことに定額制配信で全部聞けるということもあった。今回の再発版は、前回、スタジオ録音編 "THE STUIDO: Volume 1-5、発掘録音前編 "THE ROAD: Volume 1-5"、発掘録音後編 "THE ROAD: Volume 6-10" の3部に分かれていたものをひとつにまとめ、ライヴアルバムということで "THE STUDIO" に含まれていなかった "CONCERTS"と発売時の予約特典盤 "A COW CABINET OF CURIOSITIES" を追加したというもの。今回のも別途予約特典があったようだけど、まぁそこまでは。
 しかし…East Side Digitalからの3枚組を買ったら、それはリミックスアルバムで、オリジナルミックスのCDも欲しいと1999年発売のオリジナルミックスシリーズもちょこちょこと買ってて…。オリジナルミックス盤が重複ということに。40周年盤でどうなっていたかは知らないのだけど、今回面白いと思ったのは、AB面の区切りのところに空トラックを入れていること。A面B面をひっくり返すのを再現してくれているのです。

 複数枚買ったら安くなるということで合わせて、買うつもりでいて、機会を逃していたものを頼んだ。いずれも定額制配信で愛聴していたもの。●ローリー・カレン Lori Cullen "BUTTERCUP BUGLE"。淺野大志さんに聞かせてもらったジャズシンガーの第4作(2007年)で、ジュディ・シルやアート・リンゼイ(日本盤ボーナストラック)のカバーもよいけれど、オリジナルの "China Sea" が好きで。●ローズバッド Rosebud "ROSEBUD"。ジュディ・ヘンスキとジェリー・イエスターのふたりを中心とした4人組バンドのデビューアルバム(1971年)。ふたりのデュオアルバム "FAREWELL ALDEBARAN" が大好きなので、幾分ソフト&メロウになってはいるけれど、持っておきたかった。●ノース・シー・レイディオ・オーケストラ "DRONNE"(2016年)。このアルバムに収められているロバート・ワイアット "The British Road" のカバーで知ったのだけど、それを聞いて間もなく、"ROCK BOTTOM"全曲コンサートをやっていて、そのライヴアルバムが出ることを知った。予告編の映像を見て、すっかり買う気だったのだけど、ゲストのジョン・グリーヴスはいいのだけど、女性ヴォーカリストの歌いかたに馴染めなくて、結局、定額制配信で聞いたきりになった。"DRONNE" は、オリジナルもいいかんじだったので欲しかったのでした。

 水曜日の朝、目玉焼きを二つに分けようとして、箸が割れた。木曜日の雨の朝、傘をさして駅に向かう途中、傘が何かにあたったような気がしたが、何もないところだったので不思議に思っていたら、駅に着いて、骨がばらばらと外れていた。ちょうど電車が到着したけれど、たたむにたためず、一本見送ることに。なんとかたたんで、移動。しかし、着いた先でまだ降っていたので、開く。ふわふわ。仕事場のある棟に着いて、またたたむのにひと苦労。帰る頃には止んでいて、助かった。
 金曜日の朝は、日の出が早くなりつつあるけれど、それにしても、前日に比べて明るいなと思っていたら、靄がたちこめていたのだった。ぶつかったり、こけたりして、また何か壊れるのではないかとひやひやしたけど、大丈夫だった。

 木曜日の夕方、12月からひきずっていた作業のひとつがようやく完了。金曜日、午前中は、資料整理とか調べものとか。午後は、急ぎではないけれど、時間がなくて手が付けられなかった作業を午後いっぱいで片付けた。あんまりちゃんと仕事してないかんじだけど、今週「他人事」発言に立て続けに遭遇して、うんざりしてしまい、積極的な作業をやる気が起こらなかった。「責任」が近づいてくると、勘がはたらくのか、とにかく「そこ」に触れない。答えない。たらい回しにする。こちらが言い出したことではないのに、積極的でないと責めるような言いかたをする。要は、要求しながら、指示はしない、そっちの責任で勝手にやってくれということで(以下略)。

 午後から京都に。「出町座」で広瀬奈々子監督『つつんで、ひらいて』を。装幀家、菊地信義氏の仕事を追ったドキュメンタリー。菊地氏の仕事に特に感銘を受けたことはなく、たくさん出ている著書も読んだことがないのだけど、biobiopatataが音楽であること、鈴木常吉さんがエンディング曲を歌っていることから、見てみることにした。14時40分からという時間もありがたく。印刷の工程が映し出されているのがよかった。biobiopatataによるサントラ盤を購入。鈴木常吉さんの歌は未収録。
 ちょっと早めに着いたので、「出町座」内のカウンターで食事。気になっていたのでした。書籍コーナーが同居していることもあり、そこかしこで蘊蓄を語るお客さんの声が聞こえてきて、そこはちょっとあれでしたが。その書店でも、気になった本がいろいろあったのだけど、帰りに寄るつもりのところもあるので、買うものがないということがないように、そっちでありそうなものは見送った。…ら、結局、その後に寄ったところで見つけられず、買えずじまいに。とほほ。
 面白かったのは、「サントラは見終わってから買う」というめんどくささを自嘲するツイートを、始まる前に送ったのだけど、ちょうど「出町座」の前で送っている様子が、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』にちなんだディスプレイを紹介するエンドスさん(ジェネシスの曲名を連想します)というかたのツイートに添付された写真に映り込んでいたこと。帰宅してから、TLに発見して、笑ってしまった。21世紀の幽体離脱。

 「出町座」近くの古本屋に寄ってから、丸太町「誠光社」へ。前述のように、あるだろうと思った本はなかったのだけど、真鍋博さんの本の文庫版復刻、『真鍋博の植物園と動物園』(ちくま文庫)を見つけたので、買った。穏便にあちこち寄りつつ、最後は「タワレコ」で角銅真実『oar』と、角銅さんのインタビュー後編や石若駿さんとの対談が掲載されている「ラティーナ」2月号を購入。

 定額制配信で聞いたものも含めて、メモしておきたいのだけど、メモすることが目的化するとしんどいし、でもツイターはあとから検索しにくいので、さて、どうしたものか。

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2019 Kijima, Hebon-shiki