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オリジナル盤もどき調理法
CD Programming Guide For Original Lovers
【2000.05.11.】


 
編集盤CDから、「オリジナル盤もどき」をでっちあげるための曲順プログラムを紹介します。
いろんなソースが混ぜ合わされた編集盤から、混ぜ合わされる前のソースを取り出してみようというわけです。
オリジナル盤が簡単に安く手に入るのなら、それに越したことはないのですが、なかなかそういうわけにはいきません。
まずは、できるところから、曲順だけでも、それなりに。


第1回 タイムボックス

[概略]
1966年結成。
当初のメンバーは、オリー・ハルソール (guitar, vibes)、クリス・ホームズ (keyboards)、クライヴ・グリフィス (bass)、ジョン・ハルシー (drums) の4人。
このメンツで、1967年2月にデビューし、2枚のシングルを発表しています。
元ボー・ストリート・ランナーズ、元シカゴ・ラインのヴォーカリスト、マイク・パトゥーが参加した後、1969年10月までに5枚のシングルを発表しました。
1969年解散。
1968年2月〜3月にアルバム "MOOSE ON THE LOOSE"(仮題)用の録音が行われ、10月発売予定でしたが、見送られ、お蔵入りに。
(のちに、タイトルを引用したLP "ORIGINAL MOOSE ON THE LOOSE" が出ていますが、シングル曲を集めただけの雑な編集盤でした。)
ほかに、フランスでのツアーを録音したライヴアルバムの計画があったらしい。テープが現存しているかどうかは不明です。
クリス・ホームズを除く4人は、バンド名をパトゥーと改めて、1970年に再デビューしています。

[メニュー]
デラムレコード時代の5枚のシングルと未発売アルバム

[材料]
Timebox "THE DERAM ANTHOLOGY"(Deram/Decca 544 807-2)  1998年発売

マイク・パトゥーが加入するまえに出した最初の2枚のシングルは、このCDには含まれていません。

a. single Piccadilly 7N 35369 (released: 2/1967)
not included on cd

A) I'll Always Love You
B) Save Your Love
b. single Piccadilly 7N 35379 (released: 4/1967)
not included on cd
A) Soul Sauce
B) I Wish I Could Jerk Like My Uncle Cyril


●●

次の5枚のシングルは、AB面とも、全曲、このCDに収録されています。発売順、AB面順に並べてみます。
いくつかは、シー・フォー・マイルズやバム・カルーゾのサイケポップを集めたオムニバスアルバムに収録されていました。
フォーシーズンズのカバー "Beggin'' が当時そこそこヒットしています(バンドの持ち味とはちょっとちがう気がしますが)。
 

c. single Deram DM 153 (released: 10/1967)
cd-program: 5-21

A) Don't Make Promises
B) Walking Through The Streets Of My Mind


d. single Deram DM 194 (released: 7/1968)
cd-program: 9-13

A) Beggin'
B) A Woman That's Waiting


e. single Deram DM 219 (released: 11/1968)
cd-program: 20-1

A) Girl, Don't Make Me Wait
B) Gone Is The Sad Man


f. single Deram DM 246 (released: 3/1969)
cd-program: 11-15

A) Baked Jam Roll In Your Eye
B) Poor Little Heartbreaker


g. single Deram DM 271 (released: 10/1969)
cd-program: 6-7

A) Yellow Van
B) You've Got The Chance


●●●

このCDで、お蔵入りになっていた14曲が初めて発表されました。これらがすべてアルバム収録予定曲だったかどうかはわかりません。
ただ、LP一枚を構成するのに十分な曲数なので、シングル曲を含まないオリジナルアルバムとして考えてみることにしました。
紋切型の言い方なので、あまり使いたくありませんが、ほんまに、なんでこれがお蔵入りになってしまったのかわからない。
"Real Good Thing" と "Misty" のカバーを含む14曲は、ブルーズやジャズ、ヴォードヴィルソングなども懐に入れたポップな佳曲ばかり。
オリー・ハルソールのヴィブラフォンを随所に使ったアンサンブルは、シンプルな構成ですが、練られていて、洒落ています。

曲順は、何の根拠もない、わたしのまったくの創作です。
リーダー格のマイク・パトゥーも、オリー・ハルソールも亡くなられているので、この勝手な提案は、宛先がありません。
CDのもともとの編集も良いです。とくに、"Gone Is The Sad Man" が冒頭にあるのには、やられました。
この曲を聞くと、胸がいっぱいになってしまいます。
シングル曲とアルバム収録予定曲の両方から、好きな曲を選んでベストアルバムを作るとしたら、1曲目にしたいです。

A. LP (unreleased/recorded 1968)
cd-program: 22-19-4-3-10-14-17 / 12-16-2-23-8-18-24

A)
1. Timebox
2. Love The Girl
3. Leave Me To Cry
4. Tree House
5. Black Dog
6. Eddie McHenry
7. Promises

B)
8. Stay There
9. Country Dan And City Lil
10. Barnabus Swain
11. Waiting For The End
12. Real Good Thing
13. Come On Up
14. Misty


 
※材料の内訳

"THE DERAM ANTHOLOGY" (Deram/Decca 544 807-2)  (c)/(p) 1998
1. Gone Is The Sad Man
2. Barnabus Swain
3. Tree House
4. Leave Me To Cry
5. Don't Make Promises
6. Yellow Van
7. You've Got The Chance
8. Real Good Thing
9. Beggin'
10. Black Dog
11. Baked Jam Roll In Your Eye
12. Stay There
13. A Woman That's Waiting
14. Eddie McHenry
15. Poor Little Heartbreaker
16. Country Dan And City Lil
17. Promises
18. Come On Up
19. Love The Girl
20. Girl, Don't Make Me Wait
21. Walking Through The Streets Of My Mind
22. Timebox
23. Waiting For The End
24. Misty


 
 
 
 

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