見たり聞いたりためしたり。
揺滾(ぐりぐら)音楽その他アリマス。
(作成者 きじま)
http://mononophone.d.dooo.jp/


【2000.01.30.設置/不定期更新】

| bibbly o tek | cd programming guide | once more please ! | last week |


 
contents *guideココ
イーノの映画音楽 【2023.01.3.改】
エピック・サウンドトラックスの録音 【2006.05.20.改】
ロバート・ワイアットよもやま話 【2005.12.04.改】
やぎのレコード 【2005.12.04.改】
初期のスクリッティ・ポリッティ 【2005.01.09.改】
●ケイト&アンナ・マクギャリグルのレコード 【2004.09.18.】
オクノ修のレコード 【2003.09.21.改】
80年代までのスティーヴ・ヒレッジ 【2024.03.22.改】
●トッド・ラングレンの発掘音源整理 【2003.05.30.】
●ブライアン・イーノ "King's Lead Hat" の別バージョン 【2003.04.23.】
ミンカパノピカと北摂テクノポップ 【2002.08.03.改】
デヴィッド・ボウイのボーナストラック供養 【2002.07.17.改】
まだ知らない人・新谷キヨシを聴く 【2002.07.05.改】
ビジリバ&ふちがみとふなとのレコード 【2002.07.03.改】
RIKAのレコード 【2002.04.19.改】
ビクトル・ハラ年譜(ディスコグラフィ試作版付) 【2002.02.20.改】
ワイヤーの発掘音源 【2002.02.15.】
ボサ・ボサ&谷理佐のレコード 【2002.03.29.改】
ようこそタイムマシーンへ/1967年・イギリス編 【2001.08.21.】
「サーカス・デイズ」ガイド 【2002.11.01.改】
路地裏用のスウェル・マップス 【2002.01.09.改】
「3ちゃんロック」総目次 【2001.01.05.改】
中尾幸世のテレビ/ラジオ出演作品リスト 【2001.10.23.改】
ビッグ・ボーイ・ピートの更新履歴 【2000.07.09.】
ヤング・マーブル・ジャイアンツの小さな歴史 【2001.05.02.改】
トゥインク「一万語」問題顛末記 【2000.03.16.】
エレンコ・レーベルのカタログ 【2000.02.22.】
ジョニ・ミッチェル詩集の索引 【2000.01.30.】
upcoming  
●「アリスのレストラン」のおしながき
●ヴィンス・ガラルディのピーナッツ音楽
●白旗聞者のカセットテープ
bibbly o tek   
音楽記事備忘録 (付録/Webページリンク) 【ひそかに増量】
カバー古今拾遺集(オリジナルアーティスト別) 【ひそかに増量】
CD Programming Guide For "Original" Lovers  
●オリジナル盤もどき調理法 
【第14回】 3つの『ナゲッツ』 【2003.09.27.改】
【第13回】 バイザンチウム 2002.03.17.
【第12回】 ニール・イネス (その2) 2002.01.30.改
【第11回】 後期マンフレッド・マン 【2002.01.14.改】
【第10回】 レフト・バンク 【2002.05.01.改】
【第9回】 準備中
【第8回】 ジョアン・ジルベルト 最初の3枚 【2001.08.04.】
【第7回】 後期スペンサー・デイヴィス・グループ 【2001.03.07.】
【第6回】 ニール・イネス 【2001.02.07.】
【第5回】 スパークス 【2001.02.04.改】
【第4回】 ミレニアム 【2000.10.26.】
【第3回】 スワンダイヴ 【2000.06.12.】
【第2回】 アンソニー・ムーア 【2000.05.18.】
【第1回】 タイムボックス 【2000.05.11.】
once more please !  
●ラブジョイ/バブーシュカバーバヤーガ私設ファンページ
モノノフォン分室 もののほん  
●鈴木翁二短編の収録先 【2002.09.17.】
 
【▼ぐりぐらメモ/2024年9月1日】
 先週の時点の予報では、ほぼまっすぐ北上し、木曜日(29日)未明に関西を通過するはずだった台風10号(カタカナではサンサン、アルファベットではShan Shan…上々?)は、その後、西へ旋回し、日本列島を縦断する予想に変わった。関西上陸の予想は30日午前中になった。鹿児島に上陸、四国を通過し、和歌山の南に向かったあと、停滞し、きょうの昼に熱帯低気圧に変わった。
 結局、うちあたりには来なかったし、雨も夜中だったりして、それほど降られたかんじはなかったので、被害はなかったと言っていいのだけど、それでも、台風が来るかもしれないから、雨が降るだろうから、と予定を変えたり、取り止めたりで、影響がなかったとは言えない。振り回されたとは言っていい、かな。台風のことなので、迷走とは言わないけれど。母のデイサービスも、先週土曜日の時点では、火曜日どうするかを打ち合わせたけれど、火曜日が過ぎると、もう、「そのときになってみないとわからん」と諦めてしまった。土曜日の朝、少し雨がきつかったくらいで、金曜日のリハビリを含めて、今週も滞りなく、でした。

 29日を気にしていたのは、「雲州堂」で、佐藤幸雄とわたしたち、よしこストンfamのライヴがあったから。ずいぶん前から、それぞれのスケジュールに、8月29日に大阪とあり、もしかして、と気が気でなかった。対バンが判明したのは7月半ば。それから、どうにかして出られないかを考え始めた。
 5月半ばに急に歩行が困難になり、リハビリを始めるも、6月半ばに転倒、大事には至らなかったけれど、7月初めには居間に来るのも大変になり、自室のベッドに居るようになっていた。それからも熱中症の疑いで点滴を受けたり、胃炎の疑いで薬を飲んだりということが続いていた。で、いま、ベッドに居ることは変わらないけれど、自分で歩き出してくることも増えてきて、しんどいことはないかな、というとこでした。夜に出ないようにしたのは、元々は、夜の不在が取り残された不安を誘って、探しに出たりするのではないかという懸念からで、5月半ば以降は、転倒の恐れが加わったのだけど、転倒の心配はなさそう、でもひとりで外出することもできない、のであれば、留守番してもらえるのではないか、と考えた。結論ありき、と言われたら、言い返せないけれど。

 開催も、台風の影響を懸念して、熟慮されたようだったけれど、前日に開催と発表があった。今回は、「西行」と題した佐藤幸雄とわたしたちの西日本ツアーの一環で、初日だったのだけど、29日の時点で、残る二つのライヴは中止になった。加えて、佐藤さんたちは来ることはできるが、帰ることができなくなっていた。母がデイから戻るのを待って、疲れ具合や足の調子を見て、留守番してもらえそうと判断がついた、というか、決心したのは、16時。ex.Twitterでお知らせをもらっていたイシダストンさんに連絡だけして、留守番の準備を万端整えて、17時に出発した。

 18時15分に「雲州堂」に着いたとき、誰も並んでいなかったので、いつものように、駐車場の空いているところに座って待つことにしたら、すぐに「雲州堂」の小谷さんが声をかけてくれて、開場時刻前だけど入れてもらった。しかも、何も言わずに、予約扱いにしてくださった。イシダさんが連絡してくださったのだ。行けるかどうか直前までわからない身なので、望外のことでした。

 よしこストンペアのバンド編成、よしこストンfam(ファム、familyの略)として聞くのは初めて。小川賀子さん、イシダストンさんのおふたりに加えて、ウッドベースに加藤喬彦さん、トランペットの道下克己さん、クラリネットの加藤増美さん、そして、渡瀬千尋さんのドラムの6人編成。元々のスケールの大きな楽曲が、ウッドベースに支えられて広がり、その中をトランペットとクラリネットとドラムが自由に応酬する、そんなかんじになっていました。渡瀬さんが加わって、初めて演奏する、どのようなドラムを当てるか、メンバーも知らないという曲もあった。目を見張るばかりでした。

 佐藤幸雄とわたしたちは、今回は、佐藤さんと玉川裕高さんのデュオ。音響面のアプローチは控えめで、ゆっくり、ゆっくり、歌が立ち上がってくるのを、聞いているひとたちと共に待つような趣きがあった。どこへ行くのか、どんな表情なのか、みんなで見守るような。それで、立ち上がってきたときに、玉川さんのギターが、歌の中から出てきたようなかんじで踊り出す。生き生きと唸る。歌にはお客さんからのレスポンスもしっかりとあった。ドラムが居ないということで、急遽、「お客さんの中にドラムが叩けるひとは居ませんか」と呼び出された渡瀬さんが参加。渡瀬さんのことだから、わかっちゃいるけれど、立ち上がる歌にしっかりと応えてらした。

 アンコール的に、よしこストンfamのメンバーも加わって、全員で、合奏。このとき、この場所で、それまでの来歴をすっ飛ばすように、二つのバンドの包容力、懐の大きさが感じられる演奏でした。共演が実現して、ほんとによかった。

 会場で、たくさん話ができてのもよかった。

 予告していた23時から少し遅れて、帰宅。母は、ベッドに横になっていたけど、やはり起きていて、キッチンまで起きてきた。不安からの混乱はやはりあり、安心してもらうまで少し時間がかかった。約束したこともすぐに忘れてしまうので、安心してもらうのが、むずかしい。

 月曜日。その時点では火曜日以降は天候が荒れるということになっていたので、いまのうち、と体調を崩して以来行けていなかったクリニックへ母を車椅子で連れていった。クリニックの隣の回転寿司店にもひさしぶりに行けて、よかった。
 デイは滞りなかったけれど、そう言えば、木曜日、忘れものがあって、初めて、届けに行った。中には入れず、職員の方に渡しただけだけど。持っていくものリストを改めて確認し、帰ってきてからの段取りも改めて確認した。留守番してもらうには忘れてはいけない段取りがあった、ということもあった。

 デイの日、今週は天候が不安定だったこともあり、遠出はしないで、買い物のみ。めあてのものの一部が見当たらず、何も買わず。割引クーポンの期限連絡が来て、そうだ、忘れてた、とライオン・メリィさんの未発表宅録集『XYZ』を通販で購入。忘れようとしてた、けど、29日のライヴに着ていこうと、新しいTシャツを買ったのだけど、サイズを間違えていた、ということもあった。何故か、Lで行けると思ったんよな。一回だけ着てみた。ピチT状態だった。

 今週のテレビ。いつもの『オードリー』『虎に翼』『自転車旅 ユーロヴェロ90000キロ ミニ』『西園寺さんは家事をしない』『馬医』『機動戦士ガンダム』『水星の魔女』の他は。●『アンナチュラル』と『僕の姉ちゃん』(配信)の後半10話。●1968年版『サイボーグ009』(配信)第18話、第19話、第20話は、実は死の商人によるなりすましだった独裁体制と抵抗運動、機械(コンピューター)信仰による原子力危機、人種隔離政策への抵抗運動("We Shall Overcome" が歌われる)が描かれていた。●沢田研二主演の1974年映画『炎の肖像』は、タイアップ本を持っているのだけど、初めて見ることができた。でもちょっとつらい。タイアップ本は見つけられていないけど、見つけたら、見直すつもり。●『団地のふたり』を見始めた。

 今週のポッドキャスト。いつもの『岸政彦の20分休み』『となりの雑談』の他は。●コルネッツのラジオ『らじこる』第24話「杜の都でお会いしましょう!」が配信された。yumboと共作するということで、北田さん、長谷川さんのソングライティングについての話。北田さんは、長谷川さんへの信頼から、預けるところがあるという話は、いつも長谷川さんが解釈に困るという話をされていることに符合するのだけど、ファンからすると、いい話だと思ってしまいます。すみません。北田さんへのツッコミが楽しかった。それにしても、今回、メールを読んでいただいたのだけど…コルネッツファンのみんな、お便りを出しましょうよ。●先週土曜日に配信された『ザ50回転ズのロックンロール予備校2』「初めての名盤シリーズ」は、フィル・スペクター "BACK TO MONO (1958-1969)" 編なのだけど、この編集盤は配信されていないのでした。昔、録音してもらった(そして急遽代役で参加したスキーツアーのバスの中で寒さをしのいだ供だった)カセットテープしかない。それを探そうかとも思ったけれど、結局、Apple Musicのプレイリスト機能で、再現することにした。

 今週の音楽配信ニュース(ん、どこかで聞いたような)。●Miki Berenyi Trioを、KEXPで聞いてから、あれこれ探して聞いている。ジストのカバー "Love At First Sight" を、新バンドでも演奏していて、好きなんやなと改めて思ったり。Lush の曲もやっているけれど、パーカッションが打ち込みなので、微妙なかんじがしなくもない。●YouTubeは、何度も差別行為であると通報したものが性懲りもなくお薦めされて閉口してしまうが、たまにはよいものもある。クラナドのエンヤ在籍時の映像はよかった。エンヤさんが歌う曲もあったということを知ることもできた。ドイツのテレビ番組に出演したときのモイヤさんとエンヤさんの衣装が "FUAIM" のジャケと同じだったことに、なんともほっこりしてしまったり。●台風の影響で、交通機関が止まったりしたことで、各地で中止に追い込まれたライヴも多かった。百景借景の篠田さんが、中止になったライヴの代りにと、2024年4月21日、名古屋「ブラジルコーヒー」と2024年3月9日、名古屋「KDハポン」の演奏をアップされていた。朝から和んでしまった。和みすぎて、母のデイ準備を忘れていたりして。後者では、共演の山下凡情nardのバンド名の由来が明かされて、一堂納得する様子が面白かった(nardと等をかけていると)。

 「note」は連続投稿を推奨してくるので、つい乗せられたテイで、8月分として、プララについての備忘録を投稿した。いまは、配信もないし、YouTubeにも何もあがっていない。記録として残すためにも。

***先週のぐりぐらメモ 再放送(2024年8月25日〜2024年8月31日)***

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ライナーノート執筆を担当しています。

  • 浅見旬一 『空と空の下』 (2000.12)
  • サボテン 『つづく夢』 (2002.4)
  • 水中ショウ 『青いしるし』 (2002.9)
  • 桂牧 『牧』 (2004.10)
  • 淺野大志 『あたりさわりのない話』 (2014.7)
  • 倉地久美夫 『おろかな雲』 (2019.1)
  • 倉地久美夫 『へっちゃらソォニャ』 (2019.1)
  • 冬支度 『こんな風に』 (2020.2.22)
  • ヴァージンVS『モンテクリスト・ファンクラブ 上巻』(2023.4.19)


エッセイを連載しています。

  • 『ぐるり』
  • 『雲遊天下』
 

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