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2025年2月23日〜2025年3月1日


2月23日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2025年2月23日】
 自治会の役員会。回り持ちなので、招集されたということは、来期の番に当たっているということだ。会計を担当することになった。最近、あまり、ひとの集まるところに顔を出さないので、出ると、「きじまさん、昨日、KBS京都ラジオで名前を読まれていましたね」とか、いわゆる身バレの指摘を受けるのではないかと思うのだけど、残念ながら、そういうことはないのであった。

 昨日の『岸野雄一の地球が奏でる音めぐり』は猫ソング特集で、デイヴ・スチュワート&バーバラ・ガスキン "The Siamese Cat Song" を、出さなくても、かかるかなと思いながら、リクエストしたのだけど、岸野さんが、多すぎて絞り込みが大変ということで、邦楽に絞ったと投稿されていて、ああ、落選したかと思った。邦楽縛りと思うと、谷山浩子の猫ソングが浮かび、夜中にちょっと聞いてみようと配信で探したのだけど、見当たらなくて、代りにテンテンコ『ALL YOU NEED IS CAT 猫こそはすべて』が見つかった。猫ソングをカバーしたEPで、「ねこの森には帰れない」が入っている。曲目を見ると、「シャム猫の歌」もやってる。聞いてみたら、日本語でカバーしていたのだけど、なんと、番組で、わたしのリクエストが読まれてから、このテンテンコ版が流れた。配信だけではわからないけど、岸野さんプロデュースでした。これは、リクエストに応えてもらったということにしよう。テンテンコさんのEPを見つけたとき、そのことを投稿してしまったのだけど、図らずも被ったかんじになってしまった。

 今週も、事務作業をやらねばならなかったのだが、現実逃避で、「note」に「はじめて買ったCD、またはロバート・ワイアット "LATE '70'S - EARLY '80'S" メモ」という文章を投稿した。「はじめて買ったCD」というのは、もう4年前に、「note」運営が募集したお題で、募集の意図は懐かしい思い出語りだと思うのだけど、それに乗っかって、LPで育った世代にとってのCDの登場について書いてみたのでした。ラフ・トレード・ジャパンというのは実際にはファンクラブ組織のことなのだけど、ジャパンレコードのラフ・トレード配給部門をそのように呼んで、その試みを讃えることにしたのです。

 ワイアット "LATE '70'S - EARLY '80'S" は、日本独自企画の編集盤で、ジャパンレコードとの配給契約が切れるというニュースを知って、廃盤になる前にと、CDプレイヤーも持っていないのに、とりあえず買ったのでした。その時点で、発売から1年以上経っていたと思う。呑気な時代だったのだな。というのは、今では、もはやCDですら、1年も経ったら、買えるかどうかわからなくなるから。リスクを避けることを優先するあまり、リスナーからすると、余裕がなくなってしまったのではないか。
 ということを言い訳にして、CDを1枚、買ってしまった。"AMERICAN BAROQUE: Chamber Pop And Beyond 1967-1971" (Ace Records, 2025)。セイント・エチエンヌのボブ・スタンリーが選曲するオムニバスシリーズのひとつで、レフト・バンクなどについて言われる “バロックロック” を集めたものです。2025年発売なのに、もう取り寄せ対象品になっていたので、手に入らなくなっては困ると、焦ってしまったのだ(高めの価格についてはポイントを行使)。というのは、ノラ・ガスリーのシングルのAB面が両方入っていたから。レフト・バンク、モンタージュ、アソシエイションを始めとして、そのメンバーのソロ、メリー・ゴーラウンド、ローズバッド、エターニティ・チルドレンと個別に聞いているバンドもたくさん入っていて、なおかつ、あまり知られていない曲を選んでいるので、行き届いた編集盤になっている、とは思うのだけど、通しで聞いてみて思ったのは、いまは、このあたりにあまりぐっとくることがないらしい、ということだった。知らない曲でも、ぐっとくるものを見つけられるのが、こうしたオムニバスのいいところなのだけど、知らない曲は言葉はわるいけれど、知っているものの亜流にしか思えなかった。鈍っているということもあるとは思う。

 母の歩行の調子はよくなかったり、そうでもなかったり。水曜日には、また左脇腹が痛むと言うので、どうやら知らない間にてすりにぶつけたようだし、気をつけて、転倒は防いだつもりだけど、長時間ひとりにしておくことがむずかしくなってきた。少しずつ、また、いろいろ、できなくなっていくのかもしれない。食べるのは、よく食べてくれるので、その点はいいのだけど。わたしが用意するものにも、文句を言わないで、おいしいと言ってくれるし。

 今週の母デイ日はどこにも出かけず。事務作業に勤しむつもりだったのだけど、前述のように現実逃避したりして、結局、土曜日に少し。そこそこ進んだ。ということにしておきたい。

 今週のラジオとか配信とか。●月曜日、「ネガポジラジオ配信ライブ【赤ちょうちん】」#222、ゲストは、いかめがねすーすーのあきさん。弾き語りで、いかめがねすーすーの曲を演奏すると、ヤング・マーブル・ジャイアンツみやマリン・ガールズみが出てくる気がする。●金曜日、KBS京都「大友良英のJAMJAMラジオ」AMM特集。●土曜日朝、NHK-FM「ウィークエンドサンシャイン」マリアン・フェイスフル Marianne Faithful 追悼特集。●土曜日夜、KBS京都「岸野雄一の地球が奏でる音めぐり」猫ソング特集、は前述のとおり。●注目の番組、KBS京都「Beautiful Tune」は、細野晴臣『泰安洋行』特集。●『ザ50回転ズのロックンロール予備校2』「初めての名盤シリーズ」The Mothers Of Invention『FREAK OUT!』第3回(B面編)。オートチェンジャー対応盤であることには触れられないまま、曲は好感触のようだけど、もやもやしたはる。オートチェンジャープレイヤーについて、改めて調べてみたら、どうも「思てたんとちがう」ようで、A/D、B/Cを、A→Bとかけるのは自動だけど、ひっくり返すのは手動なのだ。手動でひっくり返して、C→Dは自動。大掛かりなジュークボックスのような機械を想像していたのだけど、ちがっていた。つまり、SP盤の組み物をできるだけ続けて聞くという需要に応えたもので、LPのように、もともと片面に長時間収録されているものについては、もともと「意味がなかった」のだ。●細馬宏通さんの「ウクレレで考え中」No. 014、「バンジョーでも考え中」。とても面白かった「Rolling Stone」サイト掲載の柳樂光隆さんによるリアノン・ギデンズへのインタビュー「リアノン・ギデンズが語る、黒人にとってのバンジョーと本当のアメリカ音楽史、『COWBOY CARTER』の衝撃」(2025年2月21日、17時配信)に触発されたもの。勉強家、だけど、テレビで『深夜食堂 Midnight Dinner』を見て良かったからと鈴木常吉「思ひ出」をカバーしていたりして、おもしろい。

 今週のテレビ。●NHK教育「高校講座 数学T」の奥田民生バンドが「Light My Fire」をカバーしているかのようなテーマ曲が気になった。●ドラマは引き続き、『119 エマージェンシーコール』、『バニラな毎日』、先週見損ねた『リラの花咲くけものみち』最終回は再放送で。日曜日の夜は忙しくて、『べらぼう』→『雲霧仁左衛門』→『スキップとローファー』(録画で)→『御上先生』→『TRUE COLORS』。●初回放送時にらうっかりして見損ねていた『ドライブ in ウクライナ 彼女は「告白」を乗せて走る』第6回、第7回、第8回。ロシアからの攻撃だけでなく、ウクライナ内部の分裂についても触れている。最終回は初回放送時に見たのだけど、そのひとつ前がまだ残っている(録画済)。●番外編で、大谷氏の歌が使われているというので、見ていない『日本一の最低男』を。主人公の父親役の柄本明がシンガーソングライターを目指していたということで、「追悼の歌」を歌っていた。

 ジェイミー・ミューア Jamie Muir の訃報。"Larks' Tongues in Aspic" は大好きなレコードだけど、ジャズ方面での活動には疎い。大友良英さんが追悼番組を組むと話されているので、それを待ちたい。

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