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2024年11月17日〜2024年11月23日
11月17日(日) | 【▼ぐりぐらメモ/2024年11月17日】
金曜日、元キング・クリムゾンの言葉、照明、ビジュアル担当、だけど、メンバーとしてクレジットされていたピート・シンフィールドの訃報。キング・クリムゾンとなるミュージシャンたちにとって、言葉にならないものを言葉にできるひとだったのだろうと思う。いわゆるプログレッシヴ・ロックには、通常ではない例がよくあって、演奏しないメンバーというのも、そうだった。かっこよいと思った。 1978年の3月かな、北野天満宮に高校合格のお礼をしに母と京都に行った際の帰り、河原町のいまでもあるレコード店「清水屋」の前を通りがかったら、母が合格祝いにレコードを買ってあげると言う。棚をめくってみると、マクドナルド・アンド・ジャイルズのアルバム "McDONALD AND GILES" があった。同じレコード番号で価格が改定されているようだったけど、おそらく1971年の早いうちに出た最初の日本盤のままの仕様だった。面白かったのは、日本語解説で、そこではB面の大作 "Birdman" の作詞を担当しているシンフィールド氏について、正体不明だが、ポエトリーリーディングなどをしている詩人ではないかと書いてあったこと。キング・クリムゾンの一枚目と二枚目について触れられているのにもかかわらず。その時点では、クリムゾンは日本盤が出ていなかった。解説の筆者も実物を手にしていなかったのだと思う。情報不足ながら特記しているあたりに、「その時代」の慧眼の生々しさを感じる。 中高生の頃、周囲よりも、レコードを買い始めるのが遅く、友達の間の分担も遅れをとっていたこともあり、クリムゾン関連で持っていたのは、マクドナルド・アンド・ジャイルズ、ベスト盤 "THE YOUNG PERSON'S GUIDE TO KING CRIMSON"、とピート・シンフィールドのソロアルバム "STILL" だった。代表作は友達が持っていたから、落ち穂拾いのようになっていた。でも、買ってよかったと思う。"STILL" は基本的にはふわふわ、よわよわのフォークアルバムで、曲構成やインタープレイで聞かせる「プログレッシヴ・ロック」ではなかった。でも、どの曲も気に入っていた。"Under The Sky" が、結成当時のクリムゾンの練習曲だったなんてことは当時知らなかったけれど。いま聞くと、"Wholefood Boogie" は、彼がプロデュースを担当した初期ロキシー・ミュージックに居たイーノを思わせるところがあるな、なんてことも思う。買ったのは、これまた最初の日本盤なのだけど、添付されていたインサートは画期的だった。インタビューをまとめたもので、聞いたひとの評価や分析、感想がなかったから。これを標準にすればいいのに、とずっと思っていた。 同日にはシェル・タルミーの訃報もあった。キンクス、フー、ペンタングル。どれも好きなレコードなのに、プロデューサーの功績が見えないのは、それぞれの作品が、荒削りで、バンドの力量そのものだ、と思えるから。そのように思えるということが功績なのかもしれないけれど、わからないというのが正直な気持ちです。 明田川荘之さんの訃報も。初めて西荻窪に行ったとき、道に迷って、「ニヒル牛」にたどりつくのもやっとだったけど、そこから「ビンスパーク」に行こうとして、また迷って、気が付いたら、「アケタの店」の前だった、ということがあった。ジャズは縁遠いけれど、楽しそうな場所だといくつかのエピソードから思っていた。いつか機会があればと思っていたのだけど。 土日の母は、多少、調子を取り戻したかな。きょうは、弟が、義妹が作ってくれた救援物資(おでん)を持ってきてくれて、ドライブに連れ出してくれたけれど、忘れていることも多いけど、受け答えはしゃんとしてた。昨日の夜から未明にかけては、一時間置きに呼ばれたけれど。3時に呼ばれたとき、次4時に呼ばれたら、早朝4時半からのTOKYO FM「ミドリノラジオ」が聞けるかな、なんて思ったけど、次に起きたら6時だった。呼ばれているのに気が付かなかったのかもしれないけれど。 「ミドリノラジオ」は、昨日の早朝に、先週11月9日(土)の「off noteレーベル30周年記念特集」第3回を、radikoタイムフリーで聞いた。 土日のタイムフリー。●昨日の昼間は、InterFM「Barakan Beat」11月10日放送分を聞いていた。メイヴィス・ステイプルズ "No Yimr got Crying" がよかった。●昨日、3時に母からのコールがあったあと、福岡LOVE FM「月下虫音」を聞きながら、寝落ちした。Alic Phoebe Lou "Red"、Audio Arts Supplement "Red Yellow And Green" がよかった。 放送時間に聞いたのは、KBS京都ラジオ「岸野雄一の地球が奏でる音めぐり」。タコソング特集ということで、リクエストは考えていなかったのだけど、こんなのがあったなと思い出していた。大喜利のようなかんじもするけれど、楽しい。思い付いたもののうち、シド・バレット "Octopus" とチャクラ「スウィング (タコにささげるよ)」はかかった。みんとりさんの「鳥とたこ壺と私」、「クレクレタコラのテーマ」は忘れてた。西院フェスの告知で流れた、いちやなぎ「森の怪獣」が気になった。あと、天地総子「悪魔ソング」についてメッセージを送ったものの、間に合わなかったと思っていたので、名前が読まれて、驚いた。 きょうの19時からは、「space eauuu」でのKOBUKAN(こぶね+中尾勘二)のネット中継を見た。いまは小さな音でしか聞けないけれど、やっぱり、大きな音で、その場で聞きたい音楽だった。 平日には、見たい番組がほとんどないかんじになってきているのに、日曜日の夜は『光る君へ』『小吉の女房』『海に眠るダイヤモンド』と続くので、日記が書きづらい。『マイ・ダイアリー』はちょっとしたやりとりはいいと思う。話はぼんやりとしかわからないけれど。 政治的不行状が告発された上に、その告発のもみ消し、告発者への報復を行って、不信任決議を受けて知事が失職した兵庫県知事選。予想というようなものではなく、感触として、一週間前に、「行政が不正をしようが、職権濫用しようが、職員が不当な扱いを受けようが、間違った手続きで物事を進めようが、県民に迷惑がかからないのであれば、あるいは県民にとって得なのであれば、それでええやんかという感覚があるのだろうか」と書いた。大阪もそうだったから。「それでええやんか」な、政治的不行状の政治家が再選する結果になった。不行状が回り回って、自分たちの身に降りかかるのではないかという怖れを持つことは、多くのひとにとっては考え過ぎになってしまうのだろうか、と思う。信用できない人物に、やらかすぞ、信用できないぞと指摘する他にどうすれば。 |
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