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2024年9月22日〜2024年9月28日


9月22日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2024年9月22日】
 テレビのニュースで、書店の話題の放送が続けてあった。テレビ大阪のニュースでは、大垣書店の店舗の立地によって棚を工夫する試み。NHK総合『あさイチ』では、カフェの併設。NHK総合『ウイークエンド関西』では、大阪工業大学・水野ゼミの著作権についての実習として、古い本を複刻して販売するとともに、シェア型書店を経営する試み。
 大垣書店の試みについては、他の店を見てみないと、なんとも言えないけれど、四条烏丸の本店は、「ゆっくりぶらぶらする」ことが前提なので、時間がない中で欲しい本を探したい今は、便利とは言えない。
 購入前の本を持ち込めるカフェ併設については、カフェに持ち込まれたあと、どれくらい購入につなげられているかは気になる。汚れたとしても、買い切りでない場合は返本すればよいというビジネスモデルだとすれば、出版社には迷惑な話。実際、高価な輸入写真集の表紙に「持ち込み不可」の表示を見たこともある。どうしても発生する劣化本の内に収まるというデータがあったとしても、本を買わないひとがカフェ利用する際のサービスにしかなっていないのではないか。カフェの併設はよいけれど、購入前の本を持ち込むのはやはりダメだと思う。わたしが知っている「ブックカフェ」は、購入前の本の持ち込みをさせていないところばかりなので、蔦屋書店が特殊なのだと思うが。
 著作権の実習として、本を複刻するのは面白い試みだと思う。ほとぼりが冷めた頃に覗きに行ってみよう。

 今週は、夜中の母からのコールはあまりなかったけれど、それはそれで心配になるし、やはり、部屋の様子がわかるように静けさを保っておくことになる。本を読めばいいのだけど、ウェブでのあれこれが一段落してから寝る前に、などと思っていると、ほんとに読み始めてすぐに寝落ちしてしまう。
 コールではなかったのだけど、夜中に母の声がして、耳を澄ませていると、どうやら夢を見ていたらしい。「リーダーのようなことはやったことがないので、なにもわかりませんが、みなさんと一緒にやっていきたいと思います」と、はっきりと。たぶん、高校を卒業して、心斎橋の洋装店で働いていたときに、主任に任命されたときの挨拶だと思う。真面目やなぁ。こっそり録音しておこうと、iPad miniを持ち出して、部屋に近づいたら、止んだ。寝言だったのかどうかはわからない。起きたばかりだと、夢と記憶が混ざった話をすることがよくあるから。「昨日、住吉神社にみんなで行ってきた」とか「雨で、そこの川があふれて、道路が水浸しになっている」とか。夢の中で実家に居たのかな。

 コールのとき、おかあちゃん(祖母なのだけどわたしが生まれる前に亡くなっているので母の母というかんじです)とか亡くなった伯母の名を呼ぶのも、夢で実家に居るからだろうけど、息子に世話をされる、世話をさせることへの抵抗からという気がしなくもない。最近は、あきらめて、させてくれるようになったけれど、初めの頃は隠したり、無理に自分でやろうとすることが多かった。

 きょうは、弟たち一家が来てくれた。見舞いみたいになってしまったな。

 木曜日の母デイ日。予定がキャンセルになったこともあり、「行ける映画」を探して、ひさしぶりに「スカイビル」の「シネ・リーブル梅田」改め「テアトル梅田」に、マイケル・トゥーリン監督『セッションマン THE SESSION MAN』を見に行った。ニッキー・ホプキンスについてのドキュメンタリーで、邦題には「ローリング・ストーンズに愛された男」とあるのだけど、ストーンズにだけという訳ではないので、個人的には却下。実際、映画は、ほぼ年代順に、ホプキンスの名演が聞ける代表的な仕事(曲)を聞きながら、関係者の話を聞いていくというもので、なんとなく法事に参加して、故人についてのエピソードを聞いているような心持ちになった。ドキュメンタリーにありがちな気の抜けたBGMがないのもいい。証言者の紹介や取り上げられた曲のまとめが欲しくて、パンフを買ったけど、そういう情報は載っていなくて、ちょっと残念。ただ、よい意味で、ホプキンスさんファンによるZINEと言っていい内容だった。

 一時間半の映画だったけど、やはり、つなわたり。前後に30分ずつ猶予があったけれど、昼食をとったり、寄り道したりはできなかった。そう言えば、「うめきた第2期エリア」がオープンして、「テアトル梅田」があるスカイビルまで、初めて、地下道を通らずに、行った。通らずに、と言うか、もう閉鎖されているので、しかたなく。前に行ったのが、ちょうど一年前の2023年9月24日で、地下道の完全閉鎖が2023年11月7日。それ以来なのでした。地下道に降りる階段のところに居らした販売員のひとから、ときどき「BIG ISSUE」を買っていたのだけど、地下道がなくなってからはどうされているだろう。近くに居らしたのだろうか。

 今週のトピックは、なんやろ、地域振興券の飲食店・小規模店舗応援券を使い切るミッション、かな。先週、9月いっぱいの地域振興券をやっと引き換えて、スーパーで使える分は先週のうちに使い切ったのだけど、飲食店・小規模店舗限定は使い途がなかなか見つからない。誤算は、居住市中心部の百貨店内にあるレコード店や書店で使えなかったこと。高くて躊躇していた本を買えばイッパツや、と思っていたのに。使える書店で雑誌を買おうと思うも、自転車で15分圏内の書店には置いていない。結局、自転車で30分かけて居住市中心部のショッピングモール内の書店まで行って、「本の雑誌」2024年10月号(特集・国会図書館で調べもの)を購入(一枚使用)。その後、母デイサービス日の外食で二回、計六枚使用)。母を歯科検診に連れていった帰りに、母お気に入りの惣菜屋で一枚。の計七枚。あと三枚。外食一回分だけど、本を買いたいな。(本以外にも検討はした。でも、薬局薬店は不可、コンビニで使えるはずなのに、よく行ってるとこは不可、美容院は可だけど理髪店は不可と、八方塞がりで)。

 今週の音楽関係。先週分も少し。●Bandcampから、lakeと児玉奈央『last summer』が消えていた。フライングだったのかもしれない。ex.Twitterの投稿は削除しておいた。●先週で終了したNHK-BS「自転車旅 ユーロヴェロ90000キロ ミニ」スペイン・ポルトガルEV1編、9月11日放送分のBGMで、ストロベリー・スウィッチブレイド "Trees And Flowers" はうれしかった。●Flowersにかける訳ではないけれど、先週、ハービー・フラワーズとズート・マニーの訃報があった。ハービー・フラワーズは、世代的に、スカイの印象が強いのだけど、好きなセッション参加のベースがいくつかあります。ズート・マニーは、彼の活動歴からしたら、寄り道かもしれないけれど、ダンタリアンズ・チャリオットと、ダンタリアンズ・チャリオットのレパートリーを含むソロアルバム "TRANSITION" が好きです。●『ザ50回転ズのロックンロール予備校2』「初めての名盤シリーズ」、フィル・スペクター "BACK TO MONO (1958-1969)"、Side D(2枚目のB面)とSide E(3枚目のA面)。配信でプレイリストを組んでいるのだけど、ちょいちょい配信されていない曲が含まれている。別のひとの演奏を仮に入れているけど、アレンジや音響が問題なので、あまり意味はない。●9月15日、母の部屋のラジオから、ベルベット・アンダーグラウンド&ニコ "Sunday Morning" が流れてきて、なんやなんやと確かめたら、NHKラジオ第1『ヴォイスミツシマ』#60(小林聡美パート2)でした。好きな曲がサイケデリックと呼ばれているので、サイケデリックが好きなのだと思った、という小林さんによる選曲で、他に、ストロベリー・アラーム・クロック "Incense and Peppermints"、ビートルズ "Rain"。●YouTubeの謎なお薦めで知ったものとしては、スザンヌ・ヴェガ "Rats"、オーストラリアで活動しているらしいスリーピースバンド、セヴィレス Sevilles。●9月18日、『SUPER DOMMUNE』、寺尾紗穂『しゅー・しゃいん』リリース記念SPECIAL LIVE & TALK。●9月20日、KBS京都ラジオ『大友良英のJAMJAMラジオ』ビジリバ特集。●9月21日、NHK-FM『世界の快適音楽セレクション』きわだつ音楽特集で、ザ・ポップ・グループ "She Is Beyond Good And Evil"。NHK-FMでかかるのは1979年5月3日『サウンドストリート』ニューディスク特集以来だったりして。他に、Kingo Halla "Alive" がよかった。

 今週のテレビ。●『鉄オタ道子、2万キロ 秩父編』、前後編の二回だけだった。「木下恵介アワー」の『思い橋』に出てくる場所が映るのでは、なんて思ってしまった。●『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』、「テレビ大阪」で放映がない「テレビ東京」のドラマ。非情、酷い状況だけど、高石あかりのとぼけたかんじで救われている。●『Shrink シュリンク 精神科医ヨワイ』、『西園寺さんは家事をしない』、『オードリー』(再放送)、最終回。●NHK-BS『虎に翼』、『団地のふたり』、引き続き。●「放送大学」で、ジャン・コクトー監督『美女と野獣』。つい見てしまった。邦題はどうにかならないかと毎回思うけれど。●9月16日は祝日(敬老の日)で、「おはよう日本」は森田茉里恵アナだし、『病院ラジオ』第16回 愛知県 大学病院編(愛知県豊明市「藤田医科大学病院」)はあるし。●韓国歴史ドラマ『赤い袖先』はやっとつかめてきて、主人公の頑なさに関心が出てきたところで、もう終りみたい。同じ王さんを主人公にした『イ・サン』に比べると、描きかたが厳しい。またどこかで放送があれば見てみたい。●以前は見ていなかった『オクニョ』もだいぶつかめてきた。主人公たちの行く末が気にならないと、見られない。●YouTube配信で、1968年の『サイボーグ009』第21話から最終回の第26話まで。絵は人物が雑な一方で、機械類が細かかったりするけれど、おおむね、30分番組なのに、物語が濃い。最終回では、戦争がなくならない原因を、ひとに取り憑く悪魔のようなものとして描いていたけれど、とりあえず核戦争は回避したけれど、原因は消えていないというものだった。

 1月の地震による被害からの復旧がうまく進んでいない能登半島で、大雨による洪水が起こっているというニュースに言葉がない。急に進路を変えた台風は、縮小して、台風として上陸はしなかったけれど、こちら大阪北部でも結構な雨になっていた。能登半島のほうがそんなにひどいことになっていたとは。扱いに、「東京からの遠さ」を感じさせるを得ない。

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