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2024年8月25日〜2024年8月31日


8月25日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2024年8月25日】
 水曜日、このメモをひさしぶりに日曜日以外に「更新」したのだけど、毎日書いていた頃の感覚を忘れてしまっていて、思い出せない。当初は、自宅で仕事をしていたので、PCに張り付いており、息抜きに書くという面もあった。再就職して、結構な長時間ハードワークになってからも、毎日書くことは続いていた。ざっと見返してみても、いつからかは、はっきりしない。10年くらい前から、週に二回程度になっていたけれど、常態化したのは、そんなに前でもない。週一にした、というほうが気のせいかもしれない。でも、仕事をしていたときのほうが時間を「使えてた」気はする。使えていないのは、時間の有無だけではなさそう。「思う」ことが減っているのに、書き留めておかなくてはという気持ちだけある。

 木曜日、母をデイサービスに送り出してから、思い立って、梅田「阪神百貨店」に。「夏の阪神古書ノ市」。去年7月21日、リハビリをかねて出かけたところ、途中でしんどくなってしまって、立っているのもつらくなって、復調遠しを自覚した。退院して一か月だったので無理もないけれど、レコード(去年はレコード市との共催だった)と本を眺めていれば元気になれるという非科学的な意気込みで行ったので、ショックがより大きかった。という訳で、リターンマッチです。滞在時間は12時から13時半。しんどくもならず、一応、すべての店の棚は眺めた、と思う。昼食は抜いたけど(思えば、去年は途中棄権したことで、上階のフードコートで食事ができたのか)。あ、一応、母が好きな「ガトーフェスタハラダ」のラスクを買うという目的もあった。
 買ったのは、新しめの、買おうかなと思っていたものが安かったのでが2冊と古い雑誌が1冊。合田佐和子『帰る途もつもりもない』(青幻舎、2022年11月)は、2022年11月の展覧会の図録として発行された作品集。初期の「ロックマガジン」表紙に使われた作品が収録されている他、提供についても触れられている。ただし、わたしが買い始めた頃の鉛筆画は収録されていない。村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』(文藝春秋、2021年6月)はタイトルどおり、レコードジャケットがたくさんカラーで掲載されている。村上春樹については、ほんとに、音楽絡みでしか読まへんよな、おまえと誰かに詰られそうな気がする。「季刊映画宝庫」第10号(1979年春)(芳賀書店、1979年4月)は、「パリ・ヨーロッパ映画旅の絵本」特集。舞台、ロケ地などに焦点を当てたもの。当然のことながら、親しみ、馴染みのある70年代までの映画が題材なので、楽しく読める。

 木曜日の帰りに、スーパー脇の通販受取ボックスで、ミルトン・ナシメントとエスペランサ・スポルディングのデュオによる "Milton + esperanza" を引き取った。母の介護用品のひとつが、いつも買っているところに無くて、しかたなく通販したのだけど、単独だと送料が無料にならなくて、という言い訳。デュオ作というか、エスペランサ主体でナシメント御大をひっぱりだしたように思ったけれど、もともとは「Tiny Desk Concert」で二人の演奏を見て、思いのほか、というのはナシメントさんは老齢から引退宣言が出ていたのだけど、とてもよかったので、調べてみたら、このデュオ作が出るということだった。情報が入ってこないな…。でも、知ったのが発売直前でよかった。最近はうっかり半年もすると、手に入れにくくなるから。

 金曜日、母のリハビリのあと、介護認定更新に伴う打ち合わせ。午後は隣市まで行って、100円均一ショップ「Seria」、「Can-Do」、「DAISO」の大きめの店を回ったけれど、気になっているエレキギターの模型や、レコードジャケを入れるとよいと評判の正方形フォトフレームキーホルダーは見つけられず。

 土曜日のデイ日は、大物の洗濯物の二回回しがあり、自転車も干し台に使ったで、遠出はしないで、近所のカフェで昼食など。

 今週のテレビ。●レギュラーのひとが夏休みに入ったか、5時台のNHK総合「おはよう日本」が森田茉里恵アナ担当だった。●再放送を含めて、NHKの第二次世界大戦中の日本の活動についての番組をあれこれ見るのだけど、川口市での外国人排斥運動なども考えあわせて、やるかたない。悪意のある調子乗りが大きな顔をする社会。●土曜日、「BS231放送大学」の映画枠で、1933年版の『キング・コング』をひさしぶりに見た。「放送大学」なので、批評があとで放送されるのだけれど、コングが、有色人種から、エンパイアステートビルに登ることで、白人男性に変化しているという指摘があった。「女性の悲鳴」を予行演習あるいは事前撮りとして描いたことが後世に与えた影響が大きかったのではないか、とも。●日曜日、NHK教育「日曜美術館」、内藤礼さんの特集。気にはなっているけれど、作品の規模が大きいので、なかなか触れることができないでいる、とともに、本人が出てこないことも気になりはしている。今回も出ていなかった。作品に触れるのには何の支障もないけれど、つい確認してしまう。作家は別に顔出ししなくていいと思うけどな、どの分野に拠らず。

 今週の配信。●月曜日に配信されていたが、『拝啓天皇陛下様』を見ていて、忘れていた「ネガポジラジオ配信ライブ【赤ちょうちん】」#204、山下凡情さんゲスト回を木曜日に聞いた。淡々としつつ、ひっかかりのあるメロディを歌うひとだけど、たどってきたリスナーとしての音楽遍歴は「変わったところがない」ものであるのが興味深かった。影響とは別のところから出てくるものがあるのだと思う。親しんだものをなぞっていない、というか。●1966年版『サイボーグ009』、第15話「悲劇の獣人」、第16話「太平洋の亡霊」、第17話「幽霊同盟」。第15話は「獣人」とはあんまりなと思うけど、原作の「移民編」を元にしたものだった。第16話は、核実験が繰り返されることへの怒りから、息子を戦死で失った科学者の妄執が日本の海軍を甦らせて、米軍を攻撃するという物語。これはアニメのオリジナル作だったのだけど、最近、改めて、漫画化されたらしい。行き場のなさを描いた物語だと思う。第17話は、アニメ版では表立っていない死の商人を扱ったもので、そこに陰と陽のある兄弟の確執が絡む。醜さゆえに、世界を呪うというのは問題のある設定だとは思うけれど、善悪では割り切れないところは、石森章太郎の作風を反映している気がする。それにしても、オープニングと主題歌以外、まったく覚えていないので、もしかして、関西では放映がなかったのではとも考えたけど、『ザ・テレビ欄1964-1973 大阪版』の1968年4月12日(金)ページを見たら、ちゃんと毎日放送での放映されていた。

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