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2024年8月11日〜2024年8月17日


8月11日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2024年8月11日】
 母の部屋のラジオは、「ラジオ深夜便」用にNHKラジオ第一、阪神タイガース試合中継用にABC朝日放送の2局をプリセットボタンに登録しているのだけど、一日中、部屋というかベッドに居ることが多くなったので、うっかりしていると、母があまり興味がない高校野球や相撲の中継になっていることがあり、MBS毎日放送に変えてみたら朝も早よから競馬中継をしていたり、思いあまって、FM802にしてみたりしている。NHK-FMでも、高校野球中継をやっているのは解せない。語学番組をやっていることにも驚かされたけれど。

 と、高校野球中継を邪魔扱いにしていて、なんだけど、先週、8月1日が、甲子園球場100周年だったことを書き忘れていた。記念にチューリップ「甲子園(組曲)」を聞いた。この10分くらいある曲は、LPがまだ買えなかった頃、NHK-FM大阪局の夕方の番組「BKジョッキー」にリクエストして、かけてもらったことがあった。1978年4月5日(水)。選抜大会中ということにひっかけたのでした。甲子園大会に出場するものの、逆転負けの原因となったエラーをしたことで、「すべて」をなくしてしまう高校生の歌。ファウルという声が幻聴のように響き、最後は(フライを)「取って」という力ない呟きの繰り返しで終わる、救いのない歌。このあとに、NHKの放送終了を模した「君が代」が流れるけれど、リクエストではそこはかからなかった。『日本』というタイトルだけど、世相への燻りや嘆きが漂うアルバムだった。

 火曜の母のデイ日。思い立って、青空亭(チャンキー松本&犬ん子)「毎日が御目出鯛展」を覗きに、「高島屋」難波店に。難波の「高島屋」に入ったのは初めてではないか。在廊されていましたが、何も買わなかったので、声はかけず。パンダのシリーズは知らなかった。すぐに梅田に引き返し、喫茶店でグラタンとキッシュのセットを食べたのち(初モバイルオーダー。アイスコーヒーのグラスがA5サイズくらいあった)、思い出して、「ディスクユニオン」へ。思い出したものの発売はまだだったが、毛塚了一郎『音街レコード』A面、B面の古本と、新刊で、GAZETTE4『ひとり』の復刻版を購入。ぴちょんくんの脇の気温計が35度を示しているのを眺めながら、暑さに耐えきれず、ふだんは通らない、「EST」の中を通り抜けて、梅田駅まで。

 帰宅して、ほどなくして、ケアマネさんから電話。母が、デイで体調を崩した、と。デイから帰ってきてから状況を聞いて、かかりつけの診療所に行って相談、診療時間が終わってから、往診に来てもらった。土砂降りの中を。薬で様子を見ることになった。それ以降は、デイでも工夫してくださったりして、平静を保っているけれど、ほんとに、少しずつ、できなくなっていくし、こちらも少しずつ、やることを変えていっている。

 今週は、テレビで映画を見ていても、途中で寝落ちしてしまうことが多かった。『勝手にしやがれ』も『霧の波止場』も『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』も。それなのに、波瑠が主演で、門脇麦がちょっとだけだったけど出ているということで点けていた『アゲイン 28年目の甲子園』は最後まで見てしまったり。どこかで見たような…と思ったら、出始めの頃の久保田紗友だった。2015年作品。『ローズマリーの赤ちゃん』も最後まで見てしまった。オリヴィエ・ダアン監督『エディット・ピアフ 愛の讃歌』は録画しておいたので、それで、何度も行きつ戻りつして、見ることができた。過去と現在が頻繁に切り替わるのだけど、フランスでは各エピソードはよく知られているということなのだろうか。『アネット』を連想したところがあったのだけど、ピアフを演じているのが『アネット』の母を演じていたマリオン・コティヤールだった。

 オリンピックや高校野球の中継で、レギュラー番組が休止することが多かった。それが始まるまでにあれやろう、てな動機付けにしているので、ぐずぐずしがちでした。

 木曜の母のデイ日、ショッピングモールしか行くことがないってのもな、と思いながら、予定していたあれこれが揃うということで、少し離れたショッピングモールにひさしぶりに。帰宅して、母のデイからの戻りを迎えて、風呂に入って、夕食の準備を始めたところで、宮崎で地震の報。震源地が南海トラフにひっかかっているということで、にわかに騒然となった。備えと言っても、本来はその日をしのぐくらいでよいはずだけど、年の初めの能登地震の対応を見ていると、嘆息してしまう。

 土曜の母のデイ日は、梅田に出て、「ディスクユニオン」で待ち合わせて、N氏にひさしぶりに会った。新刊で、ex.Twitterで見かけて気になっていた山中明『レコードジャンキー富和』を(火曜日に覗いた理由はこれでした)、文庫版はクリスマスプレゼントにして手放した岩瀬成子『オール・マイ・ラヴィング』の単行本版(和田誠さんイラストの表紙)を古本で購入。その後、カフェで、Nさんとあれこれ交換会。ナゴヤハロー『週刊ギリシャの音楽 Vol.1(別冊不思議音楽館)』を受け取る。他に、ダブってしまったCDや本などの交換も。
 待ち合わせ時刻よりも少し早くに梅田に着いたので、「阪急百貨店」での「スヌーピーフェスティバル」を覗いてみたけれど、舐めてました。ありとあらゆると言いたくなるようなさまざまなメーカーがタイアップ商品を出していた。よさげな文具でもあれば、くらいの気持ちで覗いたけれど、集中レジには行列ができていたし、集中して見る雰囲気ではなかった。

 山中明『レコードジャンキー富和』は、「ディスクユニオン」のバイヤー氏によるレコードコレクションについての漫画で、早速読んだけれど、やっぱり、蘊蓄を「教えて」しまうんよなぁ。楽しめないことはないけれど、教えなくても、気付くことはできるし、気付きを漫画化してもいいのに、と思う。辻井タカヒロさんの『持ってたところで何になる?』「戦前広告マッチラベル」の回で、「ガチで持っときたいものほど 漫画としては面白くならんな…」とあるのだけど、そういうところだと思う。

 きょうは、母の誕生日で、少し離れたショッピングモールで買い物ののち、近くのパティスリーで、ケーキを買った。近くにケーキ屋さんがなくなってしまって、ひさしい。自転車で、踏切を二つ越えなくてはならないのは厳しい。いつもの買い物でも、段差にカゴから飛び出そうになるので。

 帰宅したら、「ポポタム」から通販したものが届いていた。ソウルで「雨乃日珈琲店」を営まれている清水博之さんがハングルで書いた(日本語訳も付いている)『コーヒーを淹れながら聴く音楽』と、イラストレーター石山さやかさんのインタビューや記録を掲載したポポタム発行の『石山さやかノート』。

 今週の視聴。●木曜日朝、ティーンエイジ・ファンクラブのKEXPスタジオライヴ(2024年5月11日収録)。●水曜日夜、「ポリタスTV」の小田原まどかさん担当「書店がひらく新たな公共」#4として、カライモブックス、奥田直美さん、奥田順平さんとの会話(2024年8月3日配信)。奥田順平さんの、水俣に越したことで、(被害支援への冷淡さに)「水俣が嫌いになる」、(地元への貢献などいい話ばかりで)「チッソが好きになる」ことの葛藤を重く受け止める。●水曜日夜に河合愼五さんのカシオトーンを使ったインスタグラムライヴがあったのだけど、聞いているうちに気持ちよくて、眠ってしまった。あとで聞こうと思ったけれど、アーカイヴ公開はされていないみたい。●木曜日、8月8日。ペインフル painful のシングル「midnight sweeper」配信。好きな曲。間奏の爆発しつつ、絞り込むようなエレクトリックギターが切ない。●NHK-FM「ウィークエンドサンシャイン」サマースペシャルで、1974年特集。数年前の「BRUTUS」で、バラカンさんが夏に聞きたい音楽として紹介されていたシリーズと重なるものがちらほら。1974年7月に、バラカンさんは来日されるのだけど、1974年は夏のイメージが強いのかもしれない。●『オードリー』(鬱々とした話が続く)、『虎に翼』(アプレ娘のその後は出てこなかったけれど、今後、強敵として立ちはだかるのだろうか)、『エルピス』(金曜日が最終回)、『馬医』(知ってるあたりに追いついてしまった)、『西園寺さんは家事をしない』。

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