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2024年6月9日〜2024年6月15日
6月9日(日) | 【▼ぐりぐらメモ/2024年6月9日】
夜、出かけないようにしたのは、去年の秋頃からだったか。母が、「居ない」家族が帰ってこないとよく言うようになり、帰りが遅くなると、帰りの時刻を伝えていてもパニックになることで、帰りが遅くなることが怖くなった。身体的に、歩くのは不自由なので、徘徊はないと思いたいけど、少しの距離でも、外で動けなくなったら、夜だと助けてもらえない。 とは言うものの、母はわたしの自由を奪っているのではないかと気に病んでいるところがあり、わたしではない「家のことをしないで、どこかに行って帰ってこないわたし」のことを愚痴るのも、それが高じてではないかと思うと、「好きにしてるよ」と言ってはみるのだけど、通じていないようで、夜に出たほうがいいのではないか、とも思う。堂々巡りの予感もあるのだけれど。 きょうは、15時開演なので、17時半には終わるだろう、19時には帰宅できるだろうと、その旨を伝え、ホワイトボードにも書いて、昼前に出た。何もできないということも気に病んでいるので、そしたら、ごはんは炊いといて、と伝えて。 五条大宮の「みこ」(みこ餃子)のことは、去年の年末、友人宅での集まりで聞いていた。機会を作って、行きたいなと思っていたのだけど、行けないままだったところに、popoのライヴが店である、それも昼間だ、と知って、好機だと予約した。店主のミワさんに会ったのも、新型コロナウイルス禍が本格化する直前のpopoのライヴ以来かな、なんて思っていた…けど、記憶ちがい。去年の春に茨木市のミニフェスでお会いしてました。 四条大宮駅には、音楽書が充実していた「ブックファースト」があったのだけど、2020年12月29日に閉店した。その後、どうなっただろうと思っていたのだけど、どうもなっていなかった。まだ囲われたままだった。とりあえず(「みこ」の前の店「喫茶オルガン」に行ったことはあるのだが)場所の確認。近くの「フレスコ」を覗いたら、母の好物だけど、近所のスーパーで見かけなくなった「冷やしあめ」が入り口にあったので、見てまわった。
歩き回って、開場5分前に戻った。ミワさんが出てこられて、「もうちょっと待ってて」「ですよねー」というやりとりがあったのだけど、再び「フレスコ」に行きかけたところで、「開けます」という声が背中に。山椒焼餃子を頼んで、開演を待った。満席。大原裕さんのハイキングスのレパートリーからスタート。知ってる曲も、アレンジというか音色というか楽器を変えているのかな、ちがったかんじに聞こえたり。江崎さんの「popo愛」からの「話を聞きたい」かんじ、山本さんのレコード事情、喜多さんの敦賀事情など。二部構成で、休憩時に、追加で羊焼餃子を頼んだ。アンコールが2回。17時過ぎに閉演した。アンダースローの大リーグボール3号という喩えが浮かぶが、「ぐるり」誌に書いたことがあるような。だいたい同じ喩えしか思い浮かばない。
「フレスコ」前がバス停なのだが、四条河原町駅行きのよいやつが目の前で出発してしまった(17時29分発)。他のバスを見てみたけど、本数は多いものの、よいやつがない。大宮通まで歩いて、ふた停留所だけのものに乗って、大宮駅まで。
今週の母デイ日の遠出。火曜日、「京都国立近代美術館」。一部工事中ということで、見られる範囲は観覧無料だった。「印刷/版画/グラフィックデザインの断層
1957 1979」展、コレクション展でクルト・シュヴィッタースなどダダ関連が少し、「ガラス
透明な流動体」展、「生誕140年 霜鳥之彦」展を見る。「印刷/版画/グラフィックデザインの断層
1957 1979」展は図録も無料配布だった。
母デイ日、木曜日と土曜日は遠出はしないで、近所に。木曜日は、以前見かけたとき、ツッカケだったので遠慮したお洒落なカフェに。12時過ぎだったけど、予約していないのでランチは時間がかかる、と。でも、まあ、せっかくなので、待たせてもらうことにした。申し訳ない。何も言わずに、ラテアートでカフェラテが出てきたので、驚いた。お洒落に対する免疫がない…。そのカフェに行った動機のひとつに、近くの図書館に寄るということがあったのだけど、今週いっぱい蔵書整理休館だった。水曜日に別の分館で、「Interessengebietが従来どのように訳されて、どのように説明されていたかを確かめる」ことをやっていて、その続きをするつもりだったのだけど。そのときは、買い物ついでに一時間の心積もりでいたのに、二時間近くかかっていた。本とレコードについては、「我を忘れる」可能性(があるときは最初から避ける)に注意するようにしているのだけど。
月曜日、母を叱咤激励して、片道700mのクリニックまで、車椅子デビュー。押すほうも、公道ではデビュー、でした。二週間近く抵抗されていたのだけど、この日は割とあっさりと。
今週の(その他の)音楽関係。●月曜日。yumbo澁谷浩次さんの「note」でのラジオで、林原聡太さんへのインタビュー。計3回を行きつ戻りつしながら、聞いた。学年がひとつ上なので、時代の変化はわかるのだけど、とにかく踏んでいる場数がちがう。ご本人の「趣味」と場からの影響の往還が聞けて、楽しかった。●火曜日。京都「陰陽(ネガポジ)」のウェブラジオ、「赤ちょうちん」第196回。気になっているものの、実際に演奏に接する機会がないままの、はやしぽーさんがゲスト。履歴が聞けてよかった。演奏も、特に2曲目が好きなやつだった。●河合愼五さんのInstagramで1曲ずつライヴ。土曜日の「音凪」でのライヴに向けて。行きたかったけど。●水曜日、ゑでぃまぁこん『蜃気楼の中、あなた』届く。茶目子さんステッカー、思っていたよりも大きい。どこに貼ろう。●水曜日、KBS京都ラジオ「さらピン!キョウト」、関島岳郎さんゲスト。コンポステラの話も。●水曜日、NHK-BSで、デイヴィッド・ボウイの1973年のジギー最後の日の映画放映。持ってるVHSではカットされていたジェフ・ベック登場シーンを含む。昔、ひどい音の海賊盤をラジオで流しているのを聞いたことがあった。●柳樂氏によるインタビューを読んで、Margaret Glaspy "Echo The Diamond" を聞く。"My Eyes"、"People Who Talk" がよかった。思っていたよりも、(いまはあまり積極的になれないけれど)ロック、でした。●木曜日、NHKラジオ第一「ふんわり」六角精児さん担当回。ゲストに映画プロデューサー、須藤泰司氏。「映画で使いたい」名曲遺産特集で、「時計をとめて」「スカンピン」「大寒町」の『探偵はBARにいる』シリーズは「曲先」だったという話が聞けた。●木曜日の夜中または金曜日未明、寝落ちからの一時復帰時に、「Youtube」のおすすめで、Camera Obscura "Lloyd, I'm Ready To Be Heartbroken" を知る。バンド名は知っていたけど、聞いたことがなかった。書き割りのような日本の繁華街とファストファッション店内を舞台にした映像に見てしまったのだけど、セイント・エチエンヌを思わせるパロディポップスで、2006年当時に耳にしていたら、勢いでシングルを買ってたな。収録アルバムのジャケットには覚えがあった。●土曜日朝、通販で、Streetwalkers "Live at Rockpalast"。というか、前述の介護シューズと一緒に頼んだ。送料無料まで、あと数円という価格設定に、何か一緒に買わせようという魂胆やなとは思ったのだが、それであれこれ見ていて、やっと見つけたのがこれでした。2013年発売。Youtubeでは見ていたドイツのテレビ番組「Rockpalast」の1975年3月25日、1977年4月19日(2本撮り)収録の映像を収めたDVD1枚と、音だけのCD2枚のセット。これで3000円いかないのだから、10年前はまだ安かった。ボビー・テンチさん追悼の気持ちもあり。このバンドの看板はロジャー・チャップマンとチャーリー・ウィットニーの二人で、1975年の時点では番組でも Chapman-Whitney Streetwalkers 名義だったのだけど、テンチのギターとヴォーカルはもう一枚の看板だったと思う。 今週のテレビ。最終回もしくは最終回間近が目白押し。ただ、成行きで見ているものもあるけれど、成行きがさっぱりわからないし、わかることを期待してもいない『6秒間の軌跡 花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』は期待どおり(?)はて?な結末で面白かった。音楽も話も、少しずつ、ジャストではなく、何か抜いているかんじ。本田翼さんはこのドラマでのぶっきらぼうでとぼけた役がよいと思う。 絵柄が好きなイラストレーター、前田なんとかさんが表紙を描いていることで知った松宮宏『すたこらさっさっさ』(徳間文庫、2024年5月)を読んだ。勝手知ったる、な場所がたくさん出てくるのでその点は楽しかったけれど、街の話かと思いきや、ある家族の(うまくいく)話だった。「地底の太陽」の話はうやむやだし。うーん。 吉田ルイ子さんの訃報。ハーレムを取材した本は、10代の頃に講談社文庫で読んだ。講談社文庫が好きだったことまで思い出してしまう。 |
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