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2024年1月7日〜2024年1月13日


1月7日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2024年1月7日】
 2023年の最後の日は、0時になる寸前に、布団に入って横になり、灯りを消して、ピート・シーガーの日本語訳朗読まじりの "Masters Of War (戦争のあるじたちよ)" をかけたら、そのまま、歌の途中で眠ってしまった。翌朝は5時半起床。Lamp『一夜のペーソス Dust To Dawn』を、ちょうど半分くらい聞いたところで、母が起きてきたので、中断。カレンダーをかけかえて、2024年をスタートさせた。

 夕方、母が急に、風呂に入りたいと言い出した。一昨年(2022年)の1月14日に、浴槽で動けなくなって以来。とにもかくにも、やる気になったので、沸かして、浴槽に入らないように伝えて、入ってもらった。それから少しして。ゆっくり、長く、大きく揺れ始めた。どかんと来ることをおそれて、持ち出すものをまとめて、間に合わなかったときのために、母をくるむ毛布をひっぱり出しているところで、揺れが収まった。母に声をかけたら…浴槽で動けなくなっていた。ちょっと暖まってもらってから、救出した。

 大晦日は休浴日にあたっていたのだけど、その日に入ってしまって、2日から新しいお湯で風呂初めにしようと思っていたのだけど、思い直して、大晦日には入らず、元旦に入ろうと思っていたところだった。救出作業後、母は湯を捨ててほしいと言っていたのだけど、余震がないとは言えない。とりあえず捨てて、湯を入れ直した。夕食をとり、テレビを見たら、能登半島の惨状が映し出されていた。福井のほうは。津波は。原発は。通信は。流通は。

 こちらは落ち着いているようだったので、あきらめて、風呂に入った。年賀状を印刷しようとしたら、プリンターのインクがひとつ切れた。あきらめて、Lamp『一夜のペーソス Dust To Dawn』後半を聞きながら、布団に入った。

 2日(火)から、ex. Twitterでのおかしな書き込みが目に付き出す。拡散してどうするのか。近くの動けるひとが然るべきところにつなぐべきではないか。ろくに確かめもしないで、見慣れぬ車や人物を火事場泥棒だと摘発する、情報の火事場泥棒のようなことをする者もいる。訂正されると、証拠を出せと居直る。証拠を出せではなく、まずは自分の書き込みについて、再確認しましょうよ。そんなことを言っている場合ではないのに。

 午後、買い物がてら、家電量販店に30分かけて歩いて行き、インクを調達。帰宅して、テレビに映る火事の様子を見て、被災地でまた、と思ったら、航空機の衝突事故が起きたのだという。言葉がない。

 3日(水)。ブライアン・イーノ "MUSIC FOR FILMS (1976 edition)"、"BEFORE AND AFTER SCIENCE (Promo, Rough Mix)" が入ったMDは、曲の区切りができていなかったので、改めて聞きながら、区切りを修正した。この機会に、2006年1月に気付きながら、18年間、修正をさぼっていたB4とB5の曲順誤りについて、「イーノの映画音楽」のページを改訂した。逃避もいいところ。

 母のデイは、2日は正月のため、休みで、5日(金)が2024年の初日。それぞれの施設の初日は、挨拶もあるし、引継ぎ事項もありそうだから、出発時、帰宅時に居る必要がある。という訳で、思い立って、4日(木)、朝早くに出発して、十三「第七藝術劇場」10時からの回に上映される志子田勇監督『映画の朝ごはん』を見に行った。yojikとwandaが音楽を担当していることから知った映画だけど、実のところ、どのような内容なのかはよくわかっていなかった。映画撮影のロケ弁としてよく利用されている「ポパイ」という弁当屋さんをとりあげたドキュメンタリーと言っても、「ポパイ」の弁当がどのようなものかわからなかったから。予備知識なく見た、のだけど、映画館に着いて、ポスターを眺めていたら、去年、気になって、個展を見に行った伊藤ゲンさんが絵を描いていることに気付いて、おおっとなった。
 描かれていたのは、弁当屋さんというよりも、映画の制作部とその「実は」大きな要素である弁当屋の「仕事」だった。おにぎりがとりもつからなのか、オモテに出ている俳優を始めとして、登場するひとたちがみな楽しげに話されているのが印象的だった。制作部の仕事を知るという面もあったし、制作部が置かれている状況の移り変わりを伝えるものでもあった。大変であることはわかるのに、つらさややりがいを強調しないで、淡々と描いていた。

 帰宅すると、温風機が壊れていた。フィルターの目詰まりが原因かと思ったけれど、掃除しても、動かなかった。

 5日(金)は、母をデイに送り出したあと、がんばって、大阪で映画を見て帰ってくるということも考えたのだけど、まだ年賀状も残っていたし、土曜日には弟たちがやってくるということもあり、年賀状を書いたり、掃除したり、片付けたりしていた。

 逃避行動の続きとして、「Discogs」の "MUSIC FOR FILMS" の項に、B4とB5の曲順誤りについての註釈を追記した。追記にあたって、改めて、盤を見直していて、送り溝 (Runout) に、"THIS WAY OUT" - H.HOUDINI - ESCAPE ARTISTと刻まれていることに気付いた。なんのこっちゃ。奇術師フーディーニが何故ここに。でも、この文言について、検索することで、わたしと同様に、"MUSIC FOR FILMS" の1976年版と市販版のちがいについて検討し、記述しているサイト「VERSION CRAZY」の「Side by side: Brian Eno - ‘Music for Films (Directors Edition)’ promo UK LP (EG Records EGM1, 1976) and ‘Music for Films’ UK LP (EG/Polydor 2310 623, 1978)」というウェブ記事を見つけることができた。"MORE MUSIC FOR FILMS" の誤記についても書かれている。この記事で、"MUSIC FOR FILMS" の曲順変更が、1987年のCDではなく、1980年のカナダ盤、1982年のUS/UK盤で行われていたことを初めて知った。「VERSION CRAZY」は、主にパンク以降の作品についてバージョン違いを検証するサイトで、他の記事も面白そうです。

 6日(土)。弟たちと家族行事。朝から片付けて、温風機の代りに、まだ出していなかったこたつを出して。母がお気に入りの唐揚げを弟たちに持たせたいと言うので、開店を待って買いに行ったら、途中にある、以前はよく行っていたパン屋さんが12月31日で閉店したとの貼り紙がしてあった。謹賀新年の貼り紙の文言の一部を書き換えて、まるで事後報告のようなかんじがした。実際には、このところ覗いていなかったので、事前に告知されていたとは思うのだけど。以前は、母のお気に入りのパンがあり、カウンターでコーヒーが飲めることから、母がまだ歩いて行けていた頃は、パンを買うついでにコーヒー飲んできた、なんて話もよく聞いた。このところ覗いていなかったのは、そのお気に入りのパンがラインナップからなくなってしまったからだった。
 姪に、誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントとお年玉を一緒に渡した。学校での意外な「キャラ」について聞いたり。

 7日(日)。もらっている分の年賀状を書き終えて、投函した。2024年の目標のひとつというか、隠遁生活のはりあいとして、「note」に投稿してみた。片付けで出てきたものから、ウェブ情報の隙間を埋められそうなものを置いていこう、と。検索でひっかかったら、なにか参考にしてもらえれば幸い、と。最初の投稿は、NHK-FM「全英ポップス情報」 スチュワート&ガスキン特集(1987年3月4日放送)の曲目。写真を付けようとして、番組に登場するスチュワート&ガスキンのレコードやCDを取り出そうとしたのだけど、"THE LOCOMOTION" のCDシングルが見つからず、写真はあきらめて、ありもののスキャン画像を編集した。

 失敗したとして隠蔽できる立場の者たちによる言説のねじ曲げを批判することに拒否反応を示すひとたちが居る。拒否反応としか思えない。理由はなく、拒否したいという気持ちがあるだけ。怒られそうだけど、記憶力の衰えからくる思い込み、勘違い、混同にとても似ている。その(被害)意識に執着してしまうところも。どうすればいい。

1月8日(月)
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1月9日(火)
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1月10日(水)
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1月11日(木)
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1月12日(金)
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1月13日(土)
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