目次に戻る

2023年12月10日〜2023年12月16日


12月10日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2023年12月10日】
 金曜日の朝、いつものようにテキスト入力機「ポメラ」で、体温や血圧を記録したのち、ふたたび入力しようとしたら、画面が点かなかった。スイッチを入れ直すと、ふっと起動画面が映るものの、すぐに消える。画面が、と限定しているのは、USB出力ができなくなっているので、起動していないのだか、画面が点いていないのだか、わからないからです。どちらにしても、画面が点かないと使えないので、起動していないと言ってよいのだけれど。
 その日は、午前中に欠けた前歯の治療があり、タイミングよければという読みがあたって、終わってから、歯科の向かいにあるバス停から一時間に一本のバスに乗って、居住市の中心部に出かけたのだけれど、「ポメラ」が使えないからと、意気消沈して、タブレットもWiFiルーターも持ち出さず、あれこれ確認できなくて失敗した。
 「ポメラ」は、帰宅して、点かなかったことを忘れて、うっかり開いたら、点いた。不安要素はあるけれど、いまのところ、使えている。予期せぬ出費になるところだった。

 予期せぬ出費と言えば、自転車の後輪の交換があった。乗ろうとしたら、パンクしていた。パンク修理で済むかと思ったけど、そうはいかなかった。このところ、ベアリングが原因なのか、がちゃこんがちゃこんと異音がして、寿命が近付いているので、交換は痛いが、しかたない。異音は、鳴らないときもあるし、通勤していないので毎日のお騒がせではないので、つい様子を見てしまって、悩ましい。

 金曜日に居住市の中心部に出かけたのは、大きめの書店に用事があったからだけど、あては外れてしまった。三つもあるのに。でも、思えば、隣市は、大きめの書店がひとつもないのだ。駅前の店はかつては大きかったし、中高生の頃はお世話になったけれど、いまは、駅ビルの一角にひっそりとあるのみ。去年までは、途中下車して寄ることもあったけれど、いまはわざわざは行かない。自転車を停めるのも面倒だし。めあての本は手に入れにくかったけれど、ないないと言いつつ、通勤路上ですぐに寄れる書店が5つあった。そのうちの1つは今年に入ってから閉店したはず。その後も書店は入ってなさそう。

 細々としたミッションがいろいろ発生していて、その合間にあれこれやってるかんじになっているかもしれない。母はいろいろ弱っていることに自信をなくしている。励ますのと訂正するのとのバランスがむずかしい。訂正しなければ、思い込みが固まってしまうかもしれないと思えて。自信がなくなって、不安になると、細い糸にすがりついてしまうのだとつくづく思う。

 12月5日(火)、チャクラの未発表スタジオデモ録音集『おとはじめ』(galabox disx、2023年10月4日)。1978年9月、1979年10月、1980年2月のスタジオデモ11曲が収録されていて、そのうち8曲がレコードでのリリースがなかった曲なのだけど、流麗で伸びやかな演奏や練られた絶妙な曲に、よくある言い回しになってしまうけれど、何故お蔵入りしていたのかわからない。
 少し前に読んだ吉上恭太さんの『ぼくは「ぼく」でしか生きられない』に、デビュー前のチャクラのメンバーと共演したエピソードがあり、「とても追いつけないと思った」と書かれているのだけど、聞きながら、そのことを思い浮かべてしまった。吉上さんは二十歳になるかならない頃、深水無門さんと知り合い、そのバンドでライヴハウスデビューすることになるのだけど、メンバーが紀の国屋バンド+小川美潮さんで、対バンもチャクラだったそう。「ロフト」のウェブサイトにある過去の資料を見ると、1978年8月13日(日)の「深水無門+紀ノ国屋バンド・リズムセクション」のように思えるのだけど、チャクラの名がなく、確定できない。

 『おとはじめ』に収められたリリースされなかった曲について調べたら、そのうちの一部のライヴ版が、2011年に発売された『チャクラ』の再発CDに収められていることがわかった。あらら。当時、見送ったのだ。検討はしていたのに。10年以上前となると、もう手に入らないやろなと思ったものの、一応検索をかけてみたら、なんと注文可になっている。という訳で、注文したものが今日届いた。チャクラ『チャクラ +5』(1980年作品、Solid、2011年10月19日)、チャクラ『南国でヨイショ +6』(1983年作品、Solid、2012年10月24日)。届いた帯を見て、見送った理由がわからなくもないけれど、それはともかく。

 11月19日に注文した時点では、取り寄せで、早くて12月10日、遅くて2024年1月19日着となっていたものも届いた。Record Store DayアイテムとしてLP版がリリースされたときに気になったのだけど、3枚組で7000円近くするし、やはり取り寄せだし、LPを通販することに気が進まないということもあり、なんとなく見送ったかたちになっていたものが、2枚組CDとして「再発」されたので、前のめりで注文してしまったのだけど、おかしかったのが、梱包サイズが大きすぎるので、通販ロッカーもコンビニ受け取りも不可だったこと。自宅受け取りにして注文が通ったけど、それで改めて梱包サイズを見てみたら、38.2 x 32.5 x 2.9 cm。CDに。ほんまにそれで届くのかというのもひそかな楽しみでした。実際には、30.8 x 16.5 x 10.8 cm。それでも、すかすか。チャクラの2枚と同じように、薄いクッション封筒でいけたのではないか。
 誰の何かを書いていなかった。ゴング "LIVE IN LYON, DECEMBER 14th, 1972" (L.M.L.R、2023)。80年代にOttersongやGASからカセットでリリースされていたライヴ録音のLP/CD化です。2曲は、あやしいと思いながら買ってしまった "CONTINENTAL CIRCUS" の非正規復刻CDにボーナストラックとして収録されているのを聞いたけど、カセットは当時手に入れられず、全体は聞いたことがなかった。1972年12月なら、"FLYING TEAPOT" 録音直前のライヴだけど、"FLYING TEAPOT" 収録曲と、スタジオ録音がなかったものを含む初期の曲が演奏されている。ぼんやりしていないジャム演奏も多い。ゴングの曲名表記のあやふやさには慣れているけれど、おやっと思ったことが、既に「Discogs」には縷々綴られていた。"Why are we Sleeping?" には "Fohat Digs Hole In Space" の一部が混ざっているし、"Radio Gnome Invisible" にはのちに"SHAPESHIFTER" で発表された "Maybe You Believe It" が混ざっているとのこと。また知らなかったけれど、実際は、1973年1月17日か19日の録音ともある。
 あと不思議に思ったのが、ティム・ブレイクさんからのライセンス供与となっていること。元のテープをティム・ブレイクさんが録音したということなのだろうか。それにしても。カバーは、Virgin版 "FLYING TEAPOT" の流用。

 テレビ。●「TVer」で、『妻、小学生になる』を少しずつ見ている。放映当時、パスカルズが音楽、優河さんが主題歌ということで第1回を見たのだけど、ネグレクトされている小学生に、亡くなった妻が乗り移って、家族と再会するという展開に、つらいものを感じて、続きを見なかった。終盤、たまたま見た回で、どう折り合いをつけるかというところまで話が進んでいて、見入ってしまい、最後まで見てしまった、が、途中は見ていなかったので、改めて。●吹き替え版でまたチャン・フン監督『タクシー運転手 約束は海を越えて』を見てしまった。●『シェフは名探偵』の放送がなくて、がっくり。●先週から、NHK-BSのチャンネルがひとつ削減されて(ステルス値上げと言えなくもない)、土曜日早朝の楽しみだった『よみがえる新日本紀行』が無くなってしまったのだけど、廃止されたBS2で、宣伝を兼ねて、BS4Kで放映している番組を宣伝枠で半分以上隠した状態で放映されていることに気付いた。削減されたばかりのいまだけかもしれないけれど、うちでは見られないBS4Kの番組がまがりなりにも見られる。ということで、土曜日の早朝、『よみがえる新日本紀行』「霧のあらし 愛媛県長浜町・大洲市」(1976年)を見た。霧が川に沿って激しく吹き抜けるという現象「肱川(ひじかわ)あらし」に、ジャズロックバンド、パスポートの "Infinity Machine" が重ねられていて、これぞ「新日本紀行」と喜んでしまった。

 今週の片付け。●無記名CD-Rの確認。前職の会社の宴会の写真が入ったものや、バックアップとしてコピーしたと思しきファイルあれこれ、CDをコピーしてもらったものなど。コピーについては、収録内容と行き別れにしてしまって、ただただ申し訳ない限り。●MDは、確認済みのインデクスを作って貼り付けたり、残したい曲だけ残したり。●ラジオから、今年になって録音したmp3ファイルをPCに移して整理。TVやラジオを相変わらず「エアチェック」してる。●居住市中心部の「ダイソー」に寄ったら、CD整理に愛用している「積み重ね収納ボックス (深型15.2 x 21.5 x 16.3 cm)」が半透明でなく、白になっていた。うっすらとでも中身が見えてないと困る。翌日、近所の「ダイソー」に残っている半透明のものを手に持てるだけ(6個)買ってしまった。

 今週の本。手持ちの本がまったく読み進められていないのに。●田口史人『店の名はイズコ』(リクロ舎、2023年11月)。●山田太一編『寺山修司からの手紙』(岩波書店、2015年9月)。寺山修司と山田太一のふたりが若い頃、手紙のやりとりをしていたことはずいぶん前に知って、まとまったものがあれば読みたいと思って探したのだけど、そのときは見つけられなかった。その後に出たんやね。寺山さんのエッセイに、手紙を引用したものがあって、この本にも収録されているけれど、気付いていなかった。持っている本も含まれているようだけど…。

 今週の治療。欠けた前歯を治したのだけど、そのとき、歯科でかかっていたBGMがダンスものやヒップホップだった。オルゴールやストリングスではなくて。母の診療を含めて、何度か行ってるけど、気が付かなかった。

12月11日(月)
[一回休み]
12月12日(火)
[一回休み]
12月13日(水)
[一回休み]
12月14日(木)
[一回休み]
12月15日(金)
[一回休み]
12月16日(土)
[一回休み]

目次に戻る

2023 Kijima, Hebon-shiki