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2023年12月3日〜2023年12月9日
12月3日(日) | 【▼ぐりぐらメモ/2023年12月3日】
定年で仕事を止めてから、なにをすればよいのかわからなくて、時間を持て余すというようなことは全くなく、楽しく暢気に過ごしているのだけれど、母が申し訳なさそうなことをしきりに言うので、きょうもきょうとて、息抜きしてきた。朝いちばんで買い物をして、母の昼の準備をしてから、出かけた。千里の「万博記念公園」東の広場で開催されている「関西蚤の市」へ。いいかんじのサコッシュや財布を探索中だし、古本コーナーもあるし、ラッキーオールドサンとコトリンゴさんのライヴもあるし、ということで。 万博記念公園は、いままで健やかなるときは自転車で行ったり、病めるときは途中まで定期があるのでモノレールで行ったりしていたけれど、いつまで言うてんねんではあるけれど病み上がりだし、定期もないので、阪急茨木市駅から路線バスに乗ることにした。改めてウェブで調べてみると、いまいち情報がわかりにくい。「そこ」に行くためにどれに乗ればよいのかがわかりにくい。そんなかんじだったけど、あたりを付けて、向かった。阪急茨木市駅前のバス停から、万博記念公園行きのバスに乗るのなんて、スージー・アンド・ザ・バンシーズの万博ホール公演以来ではなかろうか。いまでもはっきり覚えている。バス停の黒い集団を。車内でのバンド名の省略形が飛び交う会話を。乗り場そのものはそのときと同じだった。 9時55分発のバスに乗り、「日本庭園前」10時15分着。会場の東の広場は既にひとがいっぱい。何故にそんなに。ステージを探しながら、ぶらぶらとブースを見て回る。いわゆる紙もの、絵本中心の古本コーナー、布もの、工芸品、アクセサリー、食事。残念ながら、サコッシュや財布は、おもたものなし。ひとつ、よいかんじの小さなバッグがあったけど、値が張った。古本も、なし。「COM」を一冊800円でたくさん出しているところがあったけど、予想していなかったので、必要な号を定められず見送った。 ステージは思いの外こじんまりとしたテントだった。11時からの、ラッキーオールドサンはデュオでの演奏。歌が、録音物よりも、切ないかんじになるところがときどきあった。「ここからは未来がよく見える」「進歩と調和を笑ってくれ」という歌詞の歌(録音物は見当たらないけれど、「サイクリング」だったか)を、万博跡で歌うのは面白いと思った。どんなかんじのひとたちかな、と思って聞きに行ったけれど、あまり話されなかったので、そのあたりはよくわからなかった。終演後、何か買いたいと思ったけれど、まだ物販の準備ができていない段階で、ずらっと行列ができていた。録音物は、最新アルバム『うすらい』だけだったのかな。その場を離れて、5月以来の「シチニア食堂」ブースに並んで、圏外の芝生で食べて、食器を返して戻ってきても、まだ列があった。 再度、念入りに、雑貨や古本コーナーを見て回り、それから、圏外の芝生でのんびりした。ちょっと昼寝も。ステージからの音を聞きながら。
そのまま出口に向かって歩き出したのだけど、何にも買わないのもなぁと思っているところへ、「TIME」誌の古い号を出しているのが目に入り、物色。1973年2月12日号(特集 INSIDE POP RECORDS)、1973年3月5日号(特集 CARLOS CASTANEDA: MAGIOC AND REALITY)を買った。 帰りも路線バスで。驚いたのは、途中のJR茨木駅前でほとんど降りてしまい、終点の阪急茨木市駅前では3人だけだったこと。阪急の駅前は、マンションなどがあまりないからだろうか、と推測した。 今週は、母の新しいデイサービス施設滞在とそのための打ち合わせ、アレの予防接種、近くのスーパーへの往復リターンマッチ(自信回復作戦)など細々としたミッションがあったのだけど、それにつきっきりだと、最初に書いたように、母が申し訳なさそうにするので、出かける算段も合間にいろいろやってみた。 火曜日は、肥後橋「Calo Bookshop and Cafe」へ、田淵ひかりさんの個展「日々を梳く」を見に。ウェブ上で見ていると、版画か切り絵のように思えたのだけど、そうではないらしい、と聞いて。実物を見ることができてよかった。筆ペンで描かれたものとのことだけど、塗り残された白い線の鮮やかなこと。火山、歯など、あやしくも親しみのもてる者たちが愛らしかった。鯨と頻出するモチーフである火山を組み合わせたシルクスクリーン作品を1点購入した。それと、前に行われた個展のために作られたというBGM集、Akihiro Nishimura『ふたつの futatsu-no original background music』も。「Calo」さんのチキンカレーもひさしぶりに食べた。他に「ぽかん」第10号、「オフショア」第3号を購入。肥後橋まで、いままでは歩いていたけど、地下鉄で。でも、始発の西梅田駅までが遠いんよ。とほほ。 金曜日も、いままでなら自転車でえっちらおっちら行っていた茨木市の市役所前に新しくできた施設「おにクル」の視察。市民会館+図書館+子育て支援施設+プラネタリウム。音楽や映像の貸スタジオもあった。図書館としては、くつろいで手に取れるものということなのかな。探して読むというよりも、眺めて見つけることを意図しているようだった。屋上からの景色も見られるので、近くにあったらいいのに、と思った。 土曜日は、気になるイベントがあったので、出かけて、店の前まで行ったけど、ちょっと調子がよくなかったのと外から見る店の雰囲気にたじろいでしまって、引き返した。とほほ。ただ、帰ってから、すこししんどくて早々に横になった。夜中に目が覚めたとき、念のため体温を測ったら、ふだんよりも1度高かったので、いわゆる副反応だったかもしれない。 片付けメモ。内容無記名だけど、手持ちの録音物から気に入ったものを持ち歩き用にピックアップしたMDを確認していたら、誰のなんという曲か、思い出せないものがある。手持ちで、好きな曲なのに。情けない、と思いながら、翌日、もしかしたらとひっぱり出したCDがそうだった。プララ『ヤネノウエ』から「椅子」「コトバ」「冬眠ララビィ」。最初にひっぱり出したものが当たって、よかったけれど、覚えていなくて、面目ない限り。スピリチュアル・ヴァイヴス『ことばのまえ』、東川亜希子『ナミナミ』など、ピックアップしていたものを聞いて、改めて、よいと思った。さて、どうしよう、消してしまってもいいのだけど、ある時期(2000年代半ば)のサウンドトラックと言えなくもない。 その他の音楽。●先週、11月21日から25日のNHK-FM『夜のプレイリスト』は遊佐未森さんの担当。聞き逃し配信で、Nightnoise "AT THE END OF THE EVENING" (11月21日)、Jane Siberry "THE SPECKLESS SKY" (11月22日)、Sally Oldfield "Water Bearer" (11月23日)、Prefab Sprout "JORDAN: THE COMEBACK" (11月25日)を聞いた。どの曲をピックアップするかも気になるところ。●Apple Musicの2023年再生回数ランキングを見てみたら、(1) 冬にわかれて (2) Henry Cow (3) Lamp (4) Manfred Mann (5) YeYe、でした。冬にわかれては自覚がある。ヘンリー・カウは、入院中も「退院したら、ピケットの『ヘンリー・カウ 世界は問題である』を読むぞ」と思いながら聞いていたし、退院後は読みながら聞いていたから。謎なのはマンフレッド・マン。LampとYeYeは、それぞれ『一夜のペーソス』、『はみ出て!』がCDで出ていないということがありそう。Lampは今後出る可能性があるけれど。●毎週土曜日18時からのKBS京都ラジオ『松永良平の6時だヨ! 3345?!』で、先々週、リスナーからの便りで、自転車の友に触れて、詳細不明と話されていたのだけど、12月2日の放送で、『It's たまご Vol.2』から「ワタイハサイクリン」がかかりました。先々週の放送を聞いて呟いたのを松永さんが拾って、Yossy Little Noise WeaverのYossyさんに確認をとって、放送に至ったということで、よかった、です。Yossyさんの自転車の友についての思いも聞けて。正面切って、番組に連絡せず、こっそり投稿したのは、わたしの呟きを見ている知り合いの知り合いくらいには対バンしたことがあるよなひとも居るはずで、そうしたひとたちの声を焚き付けようという意図があったのでした。 訃報(届いた日)。●Shane MacGowan(11月30日)。ポーグスの "IF I SHOULD FALL FROM GRACE WITH GOD" は、衝撃だった。トラッドなのにパンク、パンクなのにトラッドで。VHSビデオ "LIVE AT THE TOWN AND COUNTRY" も持っているけれど、VHSデッキが壊れたので、見られない。YouTubeにあるにはあるけれど。●eufonius 菊池創(12月1日)。流行のJポップに疎いというか、ピンとこないことが常になってしまったけれど、少し前はアニメやCMを通じて、ピンとくるひとたちが居たというようなことを思っていた矢先。eufoniusの「ぐるぐる」は、アニメのED曲に使われているのをたまたま聞いて、気に入った。アニメそのものは覚えていないくらい、特になんともだったのだけど。オリジナルバージョンは、アニメ関係の店限定での販売ということで、Nさんの伝手で押さえてもらったのでした。●山田太一(12月1日)。折に触れて、見ていた。初期の『三人家族』『二人の世界』『兄弟』を、いまもBS松竹東急での再放送で見ていたところ。『兄弟』(木下恵介アワー、1969-1970年)の序盤で、事故で停まった満員電車に閉じ込められた乗客たちが互いに話をしないのはどうしてだろう、という問いかけがあって、山田太一さんらしい、と思った。ドラマ全編のテーマでもあった、と思う。 |
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