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2023年10月29日〜2023年11月4日


10月29日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2023年10月29日】
 気になるイベントが各地で行われていて、重なりすぎ、の日。「たくさん歩かねばならない」あるいは「遅くなりそう」なのは外して、気になっているバンドが出演する昼のライヴに行くことにしたのだけど、ちょうど、「タワーレコードNU茶屋町店」店舗受け取りで注文したものが届いていて、店舗だとポイントがたくさんつくキャンペーンもやってるということで、早めに出て、ライヴの前に受け取りに行くことにした。しかし、開店早々に行ったことがなかったこともあり、予想外のことに、えらいことになった。
 列車トラブルもなく(先週の京都行きでは、影響はなかったが、神戸方面でトラブルが発生していた)、10時半には梅田に着いた。しかし。開店は11時からとなっている。しかたなく、「丸善ジュンク堂書店」に。雑誌コーナーをひととおり見て、エスカレーターで上階へ上がっていくと、なんだか様子がおかしい。レイアウト変更をしていた。芸術書コーナーのバックナンバー棚はまだ整理されていないのか、見あたらなかった。

 11時近くになったので、「NU茶屋町」へ。たくさんのひとが開店を待っている。考えてみれば、この時刻に来ることはなかった。さて、開店したタワレコで、せっかくだから、気になっているアルバムを一緒に買おうと探しているうちに、あっという間に、レジに行列が。ひとつは無いことを確認したけど、ひとつは諦めて、列の最後尾に。30分近く待って、やっとレジにたどりついた。入荷メールを持っていったけど、ポイントカードがあればわかります、とのことで、無事に、ジョーニ・ミッチェル Joni Mitchell の "JONI MITCHELL ARCHIVES VOLUME 3: THE ASYLUM YEARS (1972-1975)" を受け取った。(元はと言えば、普通に通販を頼もうとしたところ、販売終了になっており、店舗での注文ならまだ受け付けられるということで、頼んだのだが、入荷した旨のメールから確認したら、販売中になっていた。なんやねんな、もう。店頭受け取りで多めにポイントがついたらしいので、いいのだけど。)

 しかし。開場時刻の12時まで、あと30分を切っている。「雲州堂」まで、ゆっくり、休みながら移動するつもりだったのだけど、途中、どこにも寄らずに、脇目も振らずに歩くことになった。リハビリと思って。なんとか5分前に到着した。
 名古屋のNoda's Rockin' Bluesこと野田さん企画「コーヒーもう一杯 Vol. 28」。出演は、冬支度、madoromi、ブックエンズ。4人編成の冬支度はひさしぶり…と思ったけど、半年ぶりでした。madoromiは噂を聞いて、ブックエンズは配信を聞いて、ナマで接してみたいと思っていました。
 冬支度、野田さんのレーベルからのオムニバスアルバム『コーヒーもう一杯』2枚に収められた2曲を押さえつつ、話題に応じた曲や最近作られた曲など。アンサンブルががっしりとしていたのだけど、びしっとした渡瀬さんのドラムと隙間に流れ込むような北里さんのピアノという対照的な音がそれを形作っているかんじがおもしろかった。隙間があっても大丈夫、なかんじ。

 初めて聞いた(予習しなかった)madoromiは、ベースとドラムがタイトな重心が低いアンサンブルに、しっかりしたヴォーカルと華やかなキーボード、伸びやかなオーボエが踊る。ギターはいろんなことをやっているのに、あえて目立たないかんじで演奏されていた。ロックバンドや、と心躍るアンサンブルにオーボエが鳴ると、アンディ・マッケイやリンジー・クーパーを連想してしまうのだった(参照先が古くて、申し訳ない)。11月にアルバム発売ということで、1曲を除く、全曲を、アルバムの収録順に演奏された。アルバムは、出たら、買おう、というか、今日はまだで残念に思った。バンドがミニコミというか、zineというか、新聞を発行しているのがうれしい。余談。主催の野田氏がかけたアジマカズキさんの「天の川が溢れた夜に」に各メンバーが音を合わせて、エンディングをじゃーんと決めていたのは、楽しかった。

 ブックエンズは、配信で聞いて、Lamp好きに薦められそうな感触を持っていたけれど、ライヴはもう少し、スマートさよりも、勢いあるかんじだった。かえって、自分の受け取りかたに迷いが出てしまって、もうちょっと配信で聞き直してみよう、となったのだけど、楽しかった。

 終わってから、覗いてみようと思ったギャラリーカフェに向かうも、途中の古書店は閉まっているみたいだったし、ギャラリーも休廊日だった。あらら。でも、ライヴも、天候も、気持ちよかったので、そのまま、「歩いたことがないところを歩く」趣味を続けることにした。リハビリ、リハビリ。

 その他の音楽。●ディ・オーヴァン Die Owan(Oにウムラウト)『美川憲廿一 : Mikawa Ken Twenty-one』(『美川憲一』増補復刻版)、届く。カセット整理で、夏前にディ・オーヴァン、ビビタンズのライヴテープを聞いていたところだった。●俳優、洞口依子さんのツイートで知った金延幸子『Fork In The Road』を配信で聞いた。あとで1998年録音であることを知ったけれど、もっと前のかんじがした。少年ドラマシリーズの『とべたら本こ』主題歌を再録音してたんやね。これと『み空』の再発に伴い、来日ツアーが行われることも知らなかった。「拾得」は…Sold Outだった。そらそうやね。●配信で、「かね」まで入れたら、カネコアヤノさんが出てきたので、『タオルケットは穏やかな ひとりでに』を聞いてみた。最初、バンド版をかけてみたのだけど、止めて、弾き語り版にした。最後まで聞いてしまった。●Lamp『一夜のペーソス』もやっと。終盤の「月世界旅行」からのサイケデリックなかんじがやっぱり好きです。今回、まずは配信でリリースされたのだけど、2枚組相当なので、まだとらえきれていない。●「ザ50回転ズの初めての名盤」シリーズは、"THE BEST OF EMERSON, LAKE & PALMER"。好感触だったのが、意外だけど、面白かった。バカっぽいところ、ハードロックっぽいところが好感触の所以。正に、いっとき、まったく受け付けなくなったポイント、でした。いまはそれも込みで、まあまあ、聞ける、かな。●坂本九さんの「上を向いて歩こう(Sukiyaki)」に対するRIAAゴールドディスク認定がなかったことになっている事案が発生。1964年5月に来日したRIAA会長からゴールドディスクに認定されたことを伝えられ、その後、来日したキャピトルレコード社長から「ホテルオークラ」でゴールドディスクを授与された、ことになっているのだが、RIAAの記録にないという。傍証を探すも、決定打なし。関係者の確認を待ちたいところだけど、当時、手続きミスがあった可能性もある。いずれにしても、だからといって、ヒットの事実を蔑ろにしてはならないと思うけれど。

 その他の本やテレビ。●自宅最寄駅近くの駅前書店で、瀬川昌久『ジャズで踊って 舶来音楽芸能史 完全版』(草思社文庫、2023年10月)購入。迷った末に見送った2006年の増補決定版の表紙を踏襲してくれているのもうれしい。地元書店は、入ってすぐのいい場所にいつも「朝ドラ」関連の本を並べているのに、残念ながら、この本は実用書文庫棚で。ひとこと言えばよかったかな。●火曜日の診察時に返却するつもりだった図書館本を金曜日に読み終えて、ようやく返却した。やっと、吉上恭太さんの『ぼくは「ぼく」でしか生きられない 役に立たない“人生論”』にかかれた。土日で読み終えた。感想はまた改めて。●「BS松竹東急」で、ひさしぶりに、川島雄三監督『しとやかな獣』。●同じく「BS松竹東急」で放映中の『兄弟』(1970年)第12回。主人公の弟のほう、順二(あおい輝彦)が水木しげる『日本奇人伝』(サンコミックス)を読む場面があった。白土三平『サスケ』(コンパクトコミックス)、「少年ブック」(1969年4月を最後に廃刊)らしきものも見えた。●秋ドラマ、どんどん脱落中。毎日でなくてよいので、「次の週の楽しみ」があればと思うのだけど。

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11月3日(金)
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11月4日(土)
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