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2023年10月15日〜2023年10月21日


10月15日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2023年10月15日】
  ライヴの前に「歩く」か、後に「歩く」か迷いながら出かけたのだけど、前にも後にも「歩く」ことになってしまった。と言っても、電車が止まったとかいった不測の事態によるのではなく、良い出来事で。ライヴからの帰り道、会場で会った友達に、喫茶店で悩みを聞いてもらう、の巻でした。入った喫茶店、「菊水」が、57年目を祝う花がまだ飾られていたのに、今月いっぱいで閉店ということも、何か、寂しいけれど、行けて良かった。
 帰宅途上の電車の中で、携帯電話のかけかたがわかっているのかどうかもあやしい老母から電話が入って、心配のとおりだったけれど。

 きょうは、西脇一弘さんの個展を見に、そのクロージングイベントとして、pocopen+kazuhiro nishiwakiライヴを聞きに「音凪」に。その前に「歩く」ことを覚悟して、「ディスクユニオン」に寄ってみたけれど、めあてのものは見つからず。天神橋筋商店街へ向かって歩き、途中、最近オープンした「扇町シネマ」の場所を確認してから、天神橋筋商店街の古本屋を覗くことにした。「天牛書店」に寄って、中をひと通り見回って、外のワゴンを見ようと出口に向かったところで、Sさんに声をかけられた。ああ、「音凪」に行くのだな、と合点した。この時点で、開場まで15分。えっちらおっちら歩いた。「音凪」に近付いたところで、Sさんの相棒、Gさんが前から。「まだ誰も並んでない」。いや、でも、もう5分前くらいだったので、そのまま、店の前へ。
 「音凪」企画にはお世話になっているけれど、このところはずっと「雲州堂」での開催のほうに行っていて、「音凪」に行くのは、9か月ぶりだった。向かいのマンションは既にできあがっていた。

 西脇さんの作品は、動物や植物を描いた版画のような、pocopenさんと澁谷さんのシングルのジャケットに連なるかんじ、「ニューヨーカー」誌のコラムの挿絵のようなユーモラスで軽妙なタッチのもの、大きな人物画の3つのシリーズが展示されていた。版画のような動植物がとてもよかった。人物画は言うまでもなく。コラムの挿絵のようなシリーズも、ほんとうにコラムかショートショートと共に本にしてほしいかんじだった(前述の友人たちは、このシリーズを購入していた)。

 pocopenさんと西脇さん、sakanaとしての活動は終了とのことだけれど、近年、時折、一緒に演奏されている。ずっと見逃し続けていて、わたしは今回が、sakana以来、初めて、おふたりが演奏するところに接した。アレンジを変えるのは、以前と同様だったけれど、以前は精妙に打ち合わされ、仕上げられていたのに対して、キャッチボールのような、お互いに任せている部分が大きいような、そんな印象を受けた。それぞれの音がとても、太くて、くっきりとしていて。それに応じてか、歌も、コントロールしきっているのではなく、偶然を受け入れるようなおおらかさがあったように聞こえた。

 月曜日は、体育の日ではなく、スポーツの日というのだそうだ。毎日が休みなので、祝日は関係ないけれど、近所のスーパーBの一割引デーと重なるので、人だかりがえらいことになっていた。のだが、一割引デーということで、母を、スーパー内の喫茶コーナーでのランチに誘い出すことができて、よかった。そのあとの買い物では、あまりの人だかりに、カバンにつけていたコルネッツ「らじこる」バッジが飛ばされるというハプニングが起きてしまったが(セルフレジでの支払いを中断して、確保したため、無事)。そう言えば、painfulサコッシュの紐が切れたのも、一割引デーの混雑が原因の一端であった。
 祝日ということで放送されていたNHK-FM「今日は一日“バート・バカラック名曲”三昧」を聞きながら、午後を過ごした。夜は、毎回、気が付いたら見ているNHK総合『エマージェンシーコール 緊急通報司令室』第4回の放送があったので、見た。119番にかかってくる電話と応対を描いたノンフィクションということなのだけど、あまりに生々しくて、応対する係のひとの生の声もあって、そのままの放送のはずがないとも思えて、もやもやしていたら、今回、一部音声を差し替えていることが告げられていることがわかった。いままで気付いていなかった。見ざるを得ない番組だけど、しんどくて、録画する気にはなれなかったのだ。緊迫した電話、いいかげんな電話、許しがたいいたずら電話。電話する側だけど、自分だったら、どうすると突き付けられる。応対する側になることはないけれど、自分だったら、どうするとやはり突き付けられる。

 今週は、火曜日、金曜日の母のデイケア日にあわせたおでかけリハビリはなし。金曜日は検査。検査その一が間に合わなかったら困ると思い、早めに出たら、検査その二まで二時間あいてしまった。検査のため、食事ができないのに。よっしゃ、リハビリや、と15分かけて図書館まで歩き、一時間ちょっと見て回り、二冊借りて、15分かけて戻った。検査そのものは10分くらいで終わった。院内で食事をとって、シャトルバスで駅まで行って、駅周辺を見て回ったり、買い物したりして、帰宅。

 今週の片付け(カセット整理編)。●編集前提の通し記録である場合も、番組そのものの記録の場合もあるけれど、番組をしゃべりを含めて、そのまま録音してあるカセットの確認が主だった。「全英ポップス情報」、「ポップス・ア・ゴー・ゴー」、「サウンドストリート」、大貫妙子さんの話が聞ける番組など。フランス語会話は、聞いた覚えも勉強した記憶もあるが、間にシャンソンが流れるのは覚えていなかった。言うまでもないけれど、フランス語も身についてはいない。「矢野顕子DJ+にほんのロック特集」と書いた紙をはさんでいたテープが、LindisfarneとR. Stevie Mooreの携帯プレーヤー用のコピーだったことにはのけぞってしまった。●借りたり、手放したりしたものの「控え」コピーの確認もいくつか。何故、曲目を記していないのだろう。別にコピーをとっていたっけ。それとも、覚えている自信があったのか。

 その他のテレビ/映像番組。●関西テレビ『時をかけるな、恋人たち』第1回。考えオチでないコメディでよかった。吉岡里帆さん、伊藤万理華さんといったコメディがよいかんじの役者が揃っているのもよい。第1回は、2253年の音楽好きが、レンタルCD店で知ったキリンジなどを生で聞きたくなり、違法タイムトラベルで現代へやってきて、たまたま聞いた路上ライヴの歌に惚れ込み、未来に残っていないことを知りながら応援するという話。リリースされていなくても、未来に残っていないということは、ない、と思いたいけれど、楽しく見ることができた。考えオチが好きでないのは、考えたら判るよという風に作っているということが見えるのがもう恥ずかしいから、だけど、そういうかんじではなかったので。●NHK総合『わたしの一番最悪なともだち』最終回。抱えていたもやもやが、一方的な思い過ごしだった、からのもやもやの見直し、というこれまたストレートな作劇で、そやろなぁと思いながら、登場人物本人が納得するところが納得できるようになっていて、よかった。●月曜日、「ザ50回転ズの初めての名盤」シリーズ。Donald Fagen "THE NIGHT FLY" A面編を聞き始めるも、見事に1曲目で寝落ちした。金曜日の夜、再挑戦したら、今度は眠れなくて、Donald Fagen "THE NIGHT FLY" AB面、Bruce Springsteen "BORN TO RUN" AB面を聞いてしまった。"BORN TO RUN" の最後の曲の途中で寝落ちしましたが。"THE NIGHT FLY" は予想どおりだったけど、"BORN TO RUN" について「歌謡曲的」とやや距離を置いていたのは意外だった。

 どの戦争も、出口が見えないのに、パレスチナ自治区のガザ地区から、イスラエルへのミサイル攻撃がきっかけとなり、イスラエルによるガザ地区への大規模攻撃が始まった。ハマスによるミサイル攻撃のきっかけが何だったのか、そのあたりは報道されない。テロ行為であり、そこに理由はないとされてしまって。謎ではあるのだが。イスラエル建国という無理が原因なのに、パレスチナを否定するための「理屈」が多すぎる。イスラエルの対応を非難すると、テロを容認、肯定するのかと反論されるようだけど、では、イスラエルによるパレスチナ自治区の実効支配を容認、肯定するのか。返しのようになってしまうことそのものが徒労だ。クレズマーが、イスラエルという国家に属するように扱われるのも腹立たしい。

 土曜日、扇風機を片付けて、温風機を代りに出した。エアコンも、温風機もまだ稼働はしていない。毛布は一枚。月曜日に長袖のパジャマを出した…と言うか、夏前に置きっぱなしにしていたのをとりあえず着て、翌日、洗濯しました。

10月16日(月)
[一回休み]
10月17日(火)
[一回休み]
10月18日(水)
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10月19日(木)
[一回休み]
10月20日(金)
[一回休み]
10月21日(土)
[一回休み]

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