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2023年10月1日〜2023年10月7日


10月1日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2023年10月1日】
 カセットテープの整理を続けている。いまは、主に、作者名と題名くらいしか書かれていない詳細不明のテープについて、確認して、メモしていく作業をしている。90年代初めに途切れた曲目インデクスノートの代わりに、Excelに記入することを考えたのだけど、それはそれとして、やはり、本体に書いておかないと、整理ができない。メモ用紙に曲目などを書いて、挟むようにした。

 詳細不明テープは、90年代以降は、レコードやCDのコピーが主になる。友人知人からもらったもの、処分の際に控えとしてとっておいたもの、借りてダビングしたものなど。今回、改めて、整理していて、そこに、ラジオ番組をだだ録り(一時停止ボタンを駆使したリアルタイム編集をしないで、トークやCMもそのまま録音すること)したものがそこそこあることに気付いた。
 90年代には、ラジオに張り付く生活はできなくなっていたけれど、ヒスノイズ低減機能のdbxを搭載したカセットデッキを手に入れたことで、番組をまるごと録音したあとで、必要な部分だけをダビングすることができるようになったのだ。それで録音はしたものの、あとで編集するつもりでそのままにしてしまったものができてしまった。タイマー録音もやっていた。でも、編集する時間はなかった。生々しい記憶がよみがえってしまう。

 レコードやCDのコピーにもいろいろある。節約のためということもないこともないけれど不要なものを持つことへの忌避意識から、まるごとコピーせず、抜粋で済ませている場合がある。処分したアルバムの控えの場合、同時期に処分した複数のアルバムから数曲ずつ抜粋したものが一本のテープに入っていて、エアチェックメモテープよりも妙な取り合わせのオムニバスになってしまっていることもある。

 カセットテープの場合、「余り」というものが存在する。収録可能時間は固定なので、収録曲が尽きれば、余りができる。そして、この余りを埋めたいという欲求が喚起される。そのために、短い曲をあてはめたり、曲順を変えたりして、調整することになる。友人、知人からのもらいものの場合、余りに何を入れてくれているか、どう調整しているかわからないから油断ならない。気に入っている曲を途中までもう一回入れていたり、別のアルバムから持ってきたり。自分で作った「控え」ですら、余りに、別のアルバムから持ってきている例があった。

 カセットを聞き直すというのは、老後(!)の楽しみのひとつとして考えてはいたけれど、まったく苦ではないです。本を読みながらのことが多いけれど、聞き入ってしまって読むのがとまったり、読むことに集中して曲が変わったことに気付かず巻き戻したり、そんなかんじです。曲を飛ばすのが面倒なので、通しで聞いてしまうという効用もある。

 ラジオ聴取ノートを見ても思ったけれど、例えば、FM大阪、夕方18時からの「BEAT ON PLAZA」で毎日アルバムを1枚かけているのを、結構、毎日、聞いていた。毎日、初めて聞くアルバムを1枚、飛ばさずに聞いていたのだ(意に添わず途中で聞くのをやめることはあったけれど)。いま定額制配信でいくらでも聞けるし、時間もあるけれど、そんなには聞いていない。同じことは、読書にも言える。時間割を作って、本を読む時間、音楽を聞く時間と決めて、線引きしないと、「ちゃんと」読んだり、聞いたりできないような気がしている。

 今週のおでかけリハビリ、ウォーキングチャレンジは、金曜日(2023年9月29日)。出町柳「トランスポップギャラリー」で、ピョンヨングンさんの個展を見ることを名目に。出町柳まで出るのであれば、浄土寺にも行きたい、が、バスに乗るには短いが、歩くとそこそこ距離がある。いままでは歩き一択だったけど。そこで、まず浄土寺までバスに乗り、「ホホホ座」に行き、出町柳まで「下り」で歩くことにした。
 「ホホホ座」では、気になっていた本を手に取っては、少し目を通し、んー、思っていたのとはちょっとちがうか、と見送る、を繰り返すことになってしまった。井上智恵さんのカセット『PHARMACY MUSIC』と『ラジオ浄土寺便 2023年8月』を購入。
 「アンジュール桃の木」でパンを買い、白川通今出川の交差点の端の石垣に座って休みながら、昼食。それから出町柳に向かって歩き、途中、「善行堂」を覗いた。大畑くみこさんがうらたさんのことを寄稿されている「本と本屋とわたしの話20」(2023年9月)、「夜泣き」おまけ号(夜泣き編集部、2022年5月)、山本善行『本の中の、ジャズの話。』(書肆よろず屋、2020年4月)を購入。
 で、「トランスポップギャラリー」でピョンヨングン個展「Fruits with me」を。『今日のデザート』の原画と水彩画が少し。それからはどこにも寄らずに帰宅した。出町柳から四条まで、バスに乗っても、京阪電車に乗っても、230円か。なんだか解せないが。

 月曜日(2023年9月25日)、午前中、少し涼しくなったように感じたので、定期検診の通院のついでに、少し歩いてみた。でも、午後はあかんね。日射しはきつく、暑くなり、むしっとしてくる。今週はずっとそんなかんじ。あれやこれやの手続きや連絡はあったけれど、火、水、木は、主に本を読みながら、カセットテープの整理をしていた。村岡栄一『去年の雪』を読み終えた。永島慎二さんのアシスタントであったことがうかがえる絵が好きです。回想と言うよりも、別れを告げるための作品集でした。

 土曜日は、父の十七回忌。母はよれよれだし、わたしも病み上がりなので、法要はせず、一日おとなしくしていることにした。

 きょうは、明け方、ものすごい雨で、これは一日出られないな、買い物も近いところで済ませないといけないな、と思っていたら、朝になったら、やんでいた。ずっと、いつ降ってきてもおかしくないかんじの空だったけど。午前中の買い物のとき、引換票を忘れたので、午後、自分の用事で改めて出て、コンビニで引き取り。XTC "THE BIG EXPRESS (THE SURROUND SOUND SERIES: CD + BLURAY)"。一枚通して聞くのがだんだんつらくなったアルバムで、CDを買い直すことなくきたので、ここらで和解しようという魂胆です。当時、音作りについて、とても話題になっていたし、参考にしたとおぼしき作品もいろいろあったけれど、曲が曲として耳に入ってこなくなっていたかもしれない。

 その他の音楽関係。●9月25日(月)、アソシエイションのテリー・カークマンの訃報。●9月28日(水)、Tzadikレーベルの作品が配信されているという情報を得る。買い逃したものなどあれこれ聞いてしまう。Tzadikで検索しても一覧できないので、タイトルごとに検索しないといけないのが面倒ではあるけれど。●9月29日(木)、聞きに行った9月16日の演奏を含むyumboのライヴアルバム『live at Unshudo, Osaka 0916-172023』が配信で発売され、bandcampで購入。16日の演奏で確かめたかった場面を確かめたり、行かなかった17日で演奏された好きな曲を聞いたり。●9月30日(金)、「FEECO」Extra Issue「MUSIC + GHOST 音楽・憑在論・ノスタルジー」(2022年12月、Suikazura)、FORMER_AIRLINE『Decoration De Sentiment』(2023)が届く。

 その他のテレビ関係。●友人の薦めで、ドラマ『日常の絶景』を知った。作業や対策など、必要に応じて作られた「すごい」景色を訪ねるもので、知らんかったなーと思ったのだけど、どうも関西では放送されていないみたい。ウェブの「TVer」での配信で第1話「お台場のガントリークレーン」、第2話「勝浦の砂防」を見ることができて、よかった。●小芝風花さん主演ということで見ていた『転職の魔王様』最終回。妙に気になる俳優、前田公輝さんがもう少し絡んでもよかったのに。●『あまちゃん』再放送、『らんまん』、共に最終回。『らんまん』は、伝記としてではなく、物語として、長く続く、それぞれの道を行きつつの友情が描かれていて、よかった。標本を残し、後世に託すということも筋のひとつで、後日譚として整理を手伝うことになったひと(が整理のために主人公の足跡を辿り直したことが「語り」になっていたという構成)が「博士はどうしてこうちゃんとメモしてくださらなかったんですか。一点一点に採集地と日付をちゃんとメモしておいていただけたら、こんなことには」と嘆いていて、いたたたたた、となってしまった。●『一億円のさようなら』再放送。『これは経費で落ちません!』で印象に残っていた森田望智さんを、このドラマで改めて確認して、認識した。とか言いながら、望智を「みさと」と読むことはきょう知りました。ところで、NHKは、再放送について、新型コロナウイルス禍での制作困難時期に、アーカイヴから選んだものというニュアンスで「選」と呼ぶようになったけど、違和感が拭えない。

10月2日(月)
[一回休み]
10月3日(火)
[一回休み]
10月4日(水)
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10月5日(木)
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10月6日(金)
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10月7日(土)
[一回休み]

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