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2023年8月27日〜2023年9月2日
8月27日(日) | 【▼ぐりぐらメモ/2023年8月27日】
2011年3月11日の東日本大震災およびそれによって引き起こされた津波によって起こった東京電力「福島第一原子力発電所」のメルトダウンの進行を抑えるために使われた海水(放射性物質汚染水)は、除染処理を行った上で、タンクに貯水されていたが、満杯になったため…ためと言うか、最初から限界は見えていたはずだけど、木曜日(2023年8月24日)、海に放出されることになった。廃炉まで続く、終わりの見えない放出を始めてしまった。 この「解決」案については、除染処理によって、トリチウムは残るが、トリチウムは問題ないから、安全だという話が長らく喧伝されてきた。反論も、トリチウムが問題ないという点への疑問が主だったように記憶している。 正直なところ、安全基準の是非は判定できない。専門知識がないから。科学的根拠と言っても、そうした高度の専門知識が必要な場合、専門外の者にとっては、それを提示し責任を負う者への信頼と結果から判断することになる。治療を受けるときのことを考えている。処方されて服用する薬にしても、認可者、製造者、処方者への、なんぞあったら責任が問えること込みでの信頼と、害がない、あるいは効き目があるという結果から個別判断する「しかない」。 しかし、安全だという言説には、余計な圧力が付け加えられていた。安全性に対して、疑問を持つ者は、「風評加害者」であり、福島を見捨てる者である、と。誠実に安全性を訴えるのであれば、使ってはならない理屈だと思う。
しかし、福島近郊でとれる海産物、農作物については、これまで、検査を重ね、その結果を示して、問題ないというコンセンサスを得た、得ようとしてきたのに、「しかたがないから」放射性物質が残存している水を海に放出するのは、ふりだしに戻すようなものではないのか。それを肯定して、返す刀で、海洋放出を批判することは、福島を見捨てることであると唱えるのは、おかしい。 もうひとつ、おかしいなと思ったのは、トリチウム以外に除去しきれない放射性物質があるという指摘がなされると、排出するのは「トリチウム以外の放射性物質を、安全基準を満たすまで浄化した水」(経産省)であると言うようになったのだが、実際に排出する段階になって、一般向けには、また「(問題のない)トリチウムを薄めた水」として宣伝されるようになったこと。もはや、経産省や東京電力の言い分ですら、ない。解説するなら、トリチウムは残っているけど問題ないし、他の国でもやっているということではなく、経産省や東電が説明するところの「トリチウム以外の放射性物質」の安全基準を、であり、海洋放出以外の方法を却下した経緯を、であり、他の国での処理方法を、ではないか。その上で、妥当性を検討すべきではないか。結果を待たずに、風評と断ずることなく。 いちばん安上がりだから、これしかない。と言って、決めたのに、その後、どんどん嵩みだしても、決めたことだからと見直すことがない。そんなことばかり行われている。 なにかあっても、想定外だった、で済むと思っている。 因果関係が立証できなければ、たとえ被害が発生しても、問題はないと言い張れると思っている。 溜息(クイーカで)。 その木曜日は、去年の春以来、母を診てもらってきた訪問看護士さんに来てもらう最後の日だった。大丈夫かな、と思っていたら、なにかしら、やらかすというか、起こって、継続してもらっていたのだけど、このところ、手当が必要なことがほとんどなかったので、いったん終了ということになった。来てもらうときには、本人も、しゃんとしなあかんという気になって、張り合いになっていてよかったのだけど、それだけで来てもらうのは申し訳なかった。
今週は、このところ、テレビを見ても「おもしろない」と言っていた母に、赤江珠緒さんが出るということで『ローカル路線バス乗り継ぎの旅W』(テレビ大阪)を薦めたら、最後まで見届けてもらえて、よかった。ゴールもしてくれて、よかった。赤江さん、ありがとう、の気持ちです。 今週のおでかけリハビリは、金曜日(2023年8月25日)のみ。梅田の茶屋町NUで開催されている「山下達郎ポップアップショップ」に、迷っていた大貫妙子さんの復刻シングル「サマー・コネクション」b/w「部屋」が出てるよ、と教えてもらったので、それを口実に。ところが、前回の乗り換えミスを防止すべく、早めに梅田行きに乗り換えたところ、シートに、入院・手術した病院の封筒が置き忘れられていた。状況から考えて、乗り換えた駅で降りた患者さんのものと思われるけど、既に走り出してしまっていたため、とりあえず確保して考えた。(1)梅田駅に届ける、(2)帰りに乗り換えた駅に届ける、(3)自宅最寄駅を過ぎることになるけれど、病院最寄駅まで乗って、病院に届ける。取りに行ってもらうことを考えたら、梅田駅に届けるのは無し。ということで、少し予定を変更して、用事が済んだら、梅田では動き回らないことにした。覗きたいところを調べたら、開店が15時以降だったこともあり。 さて。大貫妙子「サマー・コネクション」b/w「部屋」、実物を見たら、ここは区切りとして持っておくべきという思いが強くなり、買ってしまった。「サマー・コネクション」のシングルテイクも、「部屋」も、ラジオで聞いてとても気に入ったのだけど、両方入っていると思ったベスト盤『EARLY
TIMES 1976-77』の「サマー・コネクション」はシングルテイクではなく、アルバム収録テイクだった。その後、シングルテイクが入っているというだけで、オムニバスアルバム『CARAMEL
PAPA』(1996年)を買ったし、シングルテイクが追加された『SUNSHOWER』の復刻CD(2007年)も買った。のだけど、落とし前というか、なんというか。
引き返し、乗り越して、病院に拾得した封筒を届けてから、入院しているときからいちど行ってみたかった病院近くの公園に行ってみた。のだけど、着いてしばらくしたら、雲行きがあやしくなってきた。あわてて、駅に引き返したところで、ゴロゴロ。自宅最寄駅に着いたら、雨が降った跡があったけど、乗っている間は気付かなかった。入れ違いになったのだろうか。 今週のテレビ。「BS松竹東急」で大泉洋特集。月曜日、『こんな夜更けにバナナかよ』。水・木・金曜日に、『探偵はBARにいる』シリーズ。「2」で、鈴木慶一とムーンライダース「スカンピン」、「3」で、はちみつぱい「大道芸人」「大寒町」が使われていることは情報として知っていたけれど、見たことがなかった。「3」は、2017年の映画ということで、9枚組『The Final Tapes』(2009年)からかもと身構えていたけれど、『SECOND ALBUM (in Concert)』(1988年)収録の1974年9月18日、日仏会館「酔いどれ音楽会」のライヴ録音、でした。 今週のその他。●元同僚に、近況報告のミニコミを作って発送した。●近況報告ミニコミと言えば、1996年から1997年にかけての博多勤務時代に作っていたものの版下を見つけたので、それ以前に作っていた音楽ミニコミの版下と一緒にファイルにまとめた。底が抜けそうだった封筒から、ファイルへの入れ替えを、台風接近以来まだ雨戸を閉めたままの作業部屋でやったのだけど、暑くて暑くて。●火曜日、コルネッツのラジオ「らじこる」第11話「瞳の奥の」編(2023.8.19)。ドレミ合唱団版のライヴ録音が流れた。長谷川さんがドレミ合唱団のライヴによく行っていて、録音していたのだそう。●土曜日、NHK教育で映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』(2021年)。予備知識なしで、あらすじの「レコードをさがす」の一文に、見てみようと思ったのだけど、その幻のレコードの歌声が大貫妙子さんで、びっくりした。ほんとに知らなくて。レコードのプレス工場跡地に建てられたショッピングモールが舞台。モール内にある介護デイサービス施設の利用者がいつも抱えている空のジャケットの中身のレコードを探すことで、街の成り立ちに思いを馳せる物語。レコード好きとしては、いろいろツッコミどころはあるものの、「工場跡地のショッピングモール」には馴染みがあるので、景色はよかった。 |
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