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2023年2月12日〜2023年2月18日


2月12日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2023年2月12日】
 月曜日、ようやく中小企業退職金共済宛に退職金(解約手当金)請求書を送付。昼の買い物ついでに出したのだけど、その日はそれで一仕事終えた気になってしまった。住民票と銀行の承認印と個人番号と身分証明証と。何のための個人番号なんだか。ま、悪用する身になって考えてみないとわからないことがありそう。

 午後からは、片付け。中綴じ雑誌をバラして抜き取ったものの束を見ていて、あ、と手が止まった。先週見たNHK「そして、水色の家は残った」で、保存活動の協力者として登場された、ことでご夫婦であったことを知った笹生那実さんと新田たつおさんの、結婚されたばかりの頃の記事だったから。「バラエティ」誌のたぶん1983年9月号。連載「シンボーズオフィスへようこそ」で、1ページ目に南伸坊氏によるおふたりのイラストがあるのだけど、テレビで見た約40年後の佇まいと変わらなくて。番組を見たあとでなければ、気付かなかったと思う。笹生さんはその時点ではまだ引退されていなかったのに(文中でも触れられている)、笹生さんの名が1ページ目になく、文中でも「奥さん」となっていることには嘆息してしまったけれど。
(Twitterに上記を投稿したところ、笹生さんからコメントをいただいた。記事の中で、笹生さんのお母さんがお好み焼き屋さんだったとあるのは間違いです、と笑って思い出されて。書き起こしで間違ったんやろね。その旨を書いた付箋を貼っておくことにした。)

 「シンボーズ・オフィスへようこそ」は仲間内の雑談と言ってよいもので、なんのためにもならないのだけど、まとめかたがうまいんやろね、つい読んでしまって、こんな風に残してしまって、文庫まで買ってしまった。文庫に入らなかった記事を含めた完全版が出たときは、さすがにそこまではというかんじだったけど、実のところ、少し迷ったと白状しておこう。

 火曜日、朝。テレビでやっているチョコレートの話題を見ながら、母が「カカオの実から ココアが採れる」と口ずさんでいた。1941年1月発売の服部富子「カカオの實から」(和氣徹作詞、杉原泰蔵作曲)だ。母にしても幼少期のはずだけど、長く親しまれていたのだろうか。

 母をデイケアに送り出してから、数人の知り合いがよかったと言っているので、ジュゼッペ・トルナトーレ監督『モリコーネ 映画が恋した音楽家』を見ることにして、JR大阪駅屋上の「大阪ステーションシネマ」に。阪急ではなく、JRでの移動第2弾。
 ここに来るたびに「ここから見る景色がもうたまらなくて」と冬支度の「コンビニコーヒーブルース」をなぞりながら、コンビニでコーヒーを調達する。ここのはちょっと高いのだけど。少し寒さがやわらいできていて、外で過ごすことができて、よかった。
 初シニア割引。身分証明の提示は不要だった。予備知識なしで見たのだけど、モリコーネさんの生前から進められていたんやね。クラシックを本流とする師との関係、編曲家としてのスタート、作曲家としての葛藤とさまざまな試みが綴られる。複数の関係者が同じエピソードを話すところは、編集のうまさなのだけど、笑ってしまった。それに、ご本人も関係者も歌う、歌う。口ずさみたくなるメロディへの悲喜こもごもの思いがを綴った一編だった。パンフレットを購入。

 上映後は、駅ビルである「ルクア」が休みだったこともあり、ぶらぶら見て歩くこともなく、そのまま駅に降りて、帰宅。梅田には先週寄ったばかりだったし。
 帰宅して、すぐに買い物に出て、帰ってきて、夕食の準備をしていたら、電話。急な用事が発生。検討して、やることに。

 という訳で、このところ、時間があるのをいいことに、できるだけ書いておこうとあれこれ書いていたけれど、水曜日から、片付けも日記も中断。とは言うものの、用事のために机まわりをきれいにしたり、資料を探し出していたりしたので、傍目(誰もいないけど)にはやってることは変わらなかったかもしれない。

 用事をしながら、空き時間のその他。●月曜日、林立夫さんの自伝『東京バックビート族』(リットーミュージック、2020年2月)を読み終える。●火曜日、夕方の買い物ついでに、安かったのでつい頼んでしまった通販物の引き取り。ボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズ Bob Marley & The Wailers の "THE COMPLETE ISLAND RECORDINGS"。11枚のアルバムをまとめたもの。最初の3枚と最後の3枚をちゃんと聞いていないので、手元に、と。ライヴアルバムもラジオで聞いただけなので、ちゃんとは言えないか。●金曜日の明け方というか未明、バート・バカラックの訃報。なんやかんや言うて、好きな曲がたくさんある。それはエンニオ・モリコーネも同じ。"CASINO ROYAL"のサントラと、エルヴィス・コステロとの共作を朝が来るまで聞いていた。●土曜日、いしあいひでひこさんの『ロックのしっぽを引きずって』を読み終える。同じ年、同じ月の生まれのひとで、中学生のときに「ロッキング・オン」に大きな影響を受けていることが共通している。この本は、「洋楽」を聞くという行為のうちにあるイメージの作用について、体験を踏まえて、検討したもの。理解するというよりも、どんなイメージを形成するか。それを、少し距離がある黒人音楽を聞くことを例に、考えている。●ソン・アラム著(吉良佳奈江訳)『テグの夜、ソウルの夜』(ころから、2022年2月)を読み終える。

 用事のためにダメ押しで資料を探していて、忘れていた「束」に遭遇。果てしない。そして、それらを古い収納家具に戻そうとしたとき、棚が落ちた。あちこち剥がれ始めていたので、ついこのあいだ木工用ボンドを買って、貼り直そうとしていたところだった。亡き叔母からずいぶん昔にもらったものなので捨てるのは忍びないけれど、寿命が来ているかもしれない。

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