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2022年12月25日〜2022年12月31日


12月25日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2022年12月25日】
 月曜日、前日の午後に出かけたものの果たせなかった用件を、帰りに、仕事場最寄駅の隣駅の巨大ショッピング施設に寄って、済ませた。安いほう、安いほうに(あかんなぁと思いながら)流れているにもかかわらず、たくさん使ってしまった、という気持ちが残る。隣駅前のショッピング施設には、大きな書店も一応あるのだけど、期待はしていなかったけど、目当てのものはなかった。隣駅には、歩いていくのを常としているのだけど、寒さに負けて、電車移動してしまった。

 火曜日、帰宅時に家が近づいたとき、玄関の様子がおかしいことに気づいた。扉が少し開いていて、シルバーカーが置きっぱなしになっていた。引き上げるのを忘れていたことはあったけれど。着いてみると、母が血相を変えていた。夕方、買い物から帰宅して、玄関に入ろうとしたとき、へたりこんでしまったと。なんとか家にはいあがったけど、無我夢中でよく覚えていないらしい。どうもそのときに肩を痛めてしまったみたい。先週のケアマネさんとの面談のときも、大丈夫かなと思っていたら、何か起こるというかんじなので、気をつけないと、と話していたばかりだった。

 4月の退院以降、音が聞こえるように、わたしが寝ている居間の扉は夜も少し開けている。翌朝早く、ひとりで動き出したのがわかったので、一安心。痛むところがあるようだけど、動けている。考えてみれば、この状況になってから、本格的に寒い季節は初めてなのでした。

 水曜、木曜と気が気ではなかったけど、水曜こそ、またシルバーカーがそのままになっていたけれど、買い物にも行って、無事に帰ってきていた。金曜日、デイケアなので安心していたら、昼休みにケアマネさんから電話。ちょうどカップ焼きそばに湯を注ぎ、「この仕事机でカップ焼きそばを食べるのも最後やな」なんて感傷から、いちびって、カップ焼きそばと湯捨て用の空き缶を並べて写真を撮った直後だった。肩の痛みについて、前段をすっ飛ばして「なんで痛むのかわからない」と言っていたことから心配されたのだった。事情を説明し、ひどい様子なら病院に連れていくと返事したけど、机に戻って、湯切り口を開けるべきところ、動転していたか、誤って、フタを全部はがしてしまった。とほほ。

 前述の湯捨て用の空き缶というのは、仕事場が、細長い建屋のいちばん奥にあり、入り口近くの共同流し台まで80歩あることから、カップ焼きそば用に常備していたのだ。とりあえずそこに湯を捨てて、トイレ(その共同流し台の近く)に行くとき、流し台で流していた。この日は、これで最後ということで、缶も捨てた。

 今週は、紙やデータを整理して片付けつつ、先週に引き続き、覚書の追記。金曜日の午後に一段落したので、お客さんに退職の挨拶メールを出した。あとは、覚書のあとがき的なものと、残すものの目録作り。

 土曜日は、自社での退職挨拶のときに贈る菓子を買いに京都へ。クリスマスということをうっかり忘れていた。覚えていたら、先週行っていた。母の好物なので、機嫌をとりたいときにたまに買うのだけど、さすがにクリスマス、列ができていて、驚いた。大阪店のほうはよく列ができていたけれど、京都はそうでもなかったから。無事調達して、ぶらぶらと歩いた。「誠光社」経由、「ホホホ座浄土寺店」。「ホホホ座」で、山川直人さんの『雨が降るとは聞いてなかった』(2022年11月27日、サイコロ堂)、「フリースタイル」54号を買う。バスで帰宅した。思いの外、空いていた。

 きょうは髪を切りに行き、図書館で、姪に、リクエストに応えて贈った本を、自分でも読んでおこうと借りた。買い物を含め、きょうは自転車には乗らず。自転車も、かなりボロくなってきているけれど、なんとか保ちそうだ。

 NHKのドラマ『赤ひげ4』終了。母の興味を引くことに成功したドラマなので、終わってしまうのが残念。ほんとうに冗談でなく、生きる楽しみをキープしてもらいたくて。しっかりとした人情噺で、若い医師たちのキャラクターもよかったのだけど、そのこととはまったく関係なく、気になったのが、BS松竹東急のドラマ『商店街のピアニスト』との関係。音楽が題材であることと、優希美青が出てることで、見始めたドラマだけど、優希さん含め、出演者が4人、『赤ひげ4』と重なっている。こっちは、韓国ドラマによくある息抜きコントコーナーもある、しっかりとはしていない人情噺。船越英一郎と戸田菜穂は、どちらも夫婦の役で、しかも、『赤ひげ4』では妻が失踪して記憶喪失、『商店街のピアニスト』では夫が失踪。何故に、同時期に。『赤ひげ4』の夫婦の子供は幼い頃に亡くなってしまうのだけど、『商店街のピアニスト』は傷心を抱えながら明るく生きる主人公になっている。優希さんは、『赤ひげ4』では終始不機嫌な役だけど、『商店街のピアニスト』ではいつも明るいおせっかい焼き。生まれ変わりか。

12月26日(月)
[一回休み]
12月27日(火)
[一回休み]
12月28日(水) 【▼ぐりぐらメモ/2022年12月28日】
 2023年1月15日(日)付で定年退職、昨日12月27日(火)を最終出社日として、きょうから休み。きのうを最終日にしたのは、仕事場を間借りしている会社の半分、主要な取引先がきょうから休みに入るため、同室の同僚も休みに入るし、キリのいいところで、と。

 最終日のきのう。午後から、同じく最終出社のAくんと、本社に出向いて、退職の挨拶。連絡していた時刻にずらっと集められて、大勢の前で話すことも想定していたのだけど、個別に話す形で、助かった。手応えのある仕事をしてくれた、させてもらった同僚たちに感謝を伝える。こんなこともあった、と思い出も話す。残る不安要素について話したり、disったり。

 菓子と一緒に、何人かに退職記念コンピCD-Rを渡した。いつも退職するひとに渡していた餞別コンピの一種だけど、「わたしの60年60曲」、「きじまさんの裏稼業」、「ライヴハウスで出会った同僚たち」、「話題の真相」(仕事場で音楽を聞くことが許されていた時代、休日出勤時にCDを積み上げていたことで同僚の目に触れることがあったものを聞いてもらおう)など、いろいろ考えてみたのだけど、60曲は重いし、裏稼業は別部署のひとが挨拶の場に同席することになったら面倒だし、ライヴハウスで出会った同僚のことを書くのは個人情報を侵害しそうだ(宴席での雑談ならともかく)ということで、穏便に2022年を思い出すためのあれこれという選曲にした。挨拶が個別になってよかったのは、菓子と一緒に置いておかれて、ご自由にお持ちくださいとやって、残ってしまうと困るということもあった。

 選曲は逡巡しながら日曜日までかかり、月曜日、母が寝室に引き上げてから、CD-Rを焼き始めたのだけど、途中、『エルピス』最終回(物語が迷走しているというか、事件置いてけぼりの感はあったのだけど、主人公たちの身になれば、ひとまずは)を見るために中断したりして、10枚で力尽きた。焼きながら、ライナーノートを書いて、翌早朝に校正しないでプリントアウトした。何故にそのぎりぎり進行。ありがたいことに10枚受け取ってもらえて、手元には残らなかったので、帰宅してから、PCの中の原稿を読んだ。脱字をひとつ見つけた。

 ところで10枚で力尽きて、限定10枚なのに、「何人か」と書いたのは、全員にではないということを書くのに、的確な言いかたを思いつかなかったから。

 餞別コンピの定番にしていたかえる目「転出」、Ett/しょうにゅうどう「右左」、NRQ「送る日」、図書館「わかれのうた」などは、自分が「送られる」立場だと気恥ずかしくて、入れられなかった。さようなら、また会いましょうという意味合いの歌も。かろうじて、2022年に復刻されたということで、板倉文『会社物語』サントラから、「日没」を最後に入れた。

 仕事場に戻って、片付けをして、早めに退職挨拶のメールをと思っていたのだけど、片付けや申し送りに追われて、結局17時に送信。ご多幸やご活躍は祈らなかった。残ったひとたちの無事を願うのみ。
 餞別に同僚有志一同から贈られた芋スイーツは、母が気に入ったようで、「も一ついい、もう一ついい」となって、今朝には完食となった。そう言えば、花束はなし。花より団子で、正解や。

 まだ「休みをとっている」状態なので、実感するのは少し先になるか。ずっと「休みをとっている」かんじになる可能性もあるけれど。いろいろ心配なことがあるので、予定は未定。

 ひとりになってから、CD-Rにしたプレイリストを再生していたら、途中で眠ってしまった。例によって、夜中に目が覚めてしまった。

 きょうは母の代理で、銀行関係など用事。今回から、ちょっと遠いけど、いちばん近いコンビニに受け取りを変更した通販物の受け取り。それから、早速、それまでに確認しとけよ、なことがあって、乗換駅まで。大丈夫だった。あんまり世話にはならなかったけど、駅近くの書店を覗き、少し前にできたカフェで一服して、帰宅。携帯電話を忘れた、と思っていたのだけど、帰宅して、カバンをまさぐったら、持って出ていた。連絡が一件入っていたが、もう遅い。あかんなー。
 乗換駅まで行ったのだから、そこを誤って受け取りに指定していてもかまわないのであった。そんな早く届くとは思っていなかった。届いたのは、マディソン・カニンガム Madison Cunningham "REVEALER"。先週の木曜日、youtubeのおすすめに、"In From Japan" という曲のスタジオライヴがあがってきて、一瞬、「日本に来てたの?」と思ったら、曲のタイトルだった。聞いてみたら、ちょっと、"Me Japanese Boy" も連想させるけど、ええかんじだった。それで調べてみたら、今年の9月に新譜が出ていたのだ。知らんかったなー。情報が入ってこない。

 そう言えば、書いていなかったけど、先週の金曜日は、夜に、キリンジ「エイリアンズ」についてのテレビ番組があった(BSフジ『アワー・フェイバリット・ソング 私が「エイリアンズ」を愛する理由』。知らなかったけど、2021年5月1日放送の再放送だった)。周囲にはキリンジのファンが多いので、迂闊なことは言えないけれど、いろいろ聞いてはいるものの、「持っている」(死語やな、という話を辞める同僚とした)のは「エイリアンズ」のシングルだけ。聞いて、いい曲だと思って、すぐに買った、と思う。「と思う」というか、2000年10月12日発売なら、もうこのウェブ日記を始めている。検索してみたら、書いていた。2000年10月22日(日)の日記。

キリンジのちょっと南佳孝風のスウィート・スウィート・ソウル、「エイリアンズ」。「エイリアンズ」は、つい三日前、仕事の帰りに寄った本屋さんで耳にして思わず聞き入ってしまい、誰のやろなと思いながら、きのう、唯一の音楽的世間との接点、「カウントダウンTV」で40位くらいに入っていることで確認がとれた。
その年の暮れの「よく聞いたレコード」シングル部門5枚にも入れていた。
・クラムボン「パンと蜜をめしあがれ」
・安倍令こ&大村あつし「砂のかけら」
・キリンジ「エイリアンズ」
・大木彩乃「瞬きとキス」
・森高千里「Let's Go」
キリンジは、ライヴハウスで知り合った渋谷系好きに、キリンの模様のシングルやランニングしてるアルバムを聞かせてもらって、知った。1999年か。いいなと思ったものの、なんというか…怒られそうだけど、ネーミングやそのロゴデザイン、カバーデザインのセンスがよいとは思えなくて、自分で「持つ」(死語)ことに躊躇してしまった。それ以来、心理的に距離ができてしまった。「エイリアンズ」は、「曲先」だから、よかったのだと思う。カバーデザインもよかったし。歌詞には、藤子不二雄のSF短編の夜歩く場面を思い浮かべていた。

 前述の2000年を振り返っている日の日記には、参加していた掲示板での「20世紀の名盤ベストテン」企画についても書いている。

「20世紀」なんて言われたら、自分が墓場に持っていきたいレコードとは別の気持ちが働く。20世紀にはこんな(わたしの好きな)音楽があったのだ、ということを未来のひとに伝えられるようなレコードがいいのではないか、と。つまり、タイムカプセルに入れる10枚です。
として、篠田昌已『コンポステラ』を入れていた。
12月29日(木)
[一回休み]
12月30日(金)
[一回休み]
12月31日(土)
[一回休み]

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2022 Kijima, Hebon-shiki