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2022年12月11日〜2022年12月17日


12月11日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2022年12月11日】
 先週の更新時に「メモが手元にない」と書いていたのはどういうことかと言うと(たいそうに言いな)、「ポメラ」を、土曜日に「音凪」に行った際に、忘れてきてしまった、のでした。カバンに入れたつもりが、スルーして、カバン置きのカゴに。帰ってすぐにメールして、確保していただいて、月曜日の帰りに寄って、無事に手元に。店では、足田メロウさんの個展「宴のしたく」が始まっていて、ゆっくり見ることができた。ライヴの日だと、絵はゆっくりは見られないのが悩ましい。
 ひさしぶりに、キッシュとコーヒー。以前は、ライヴで帰宅が遅くなっても、母が夕食を(寝ててと言ってもがんばって起きてて)用意しているので、会場では軽く済ませていたのだけど、いまはおかずはスーパーの惣菜メインで、買い物で調整できるし、早く寝てもらいたいので、店で食事を摂るようにしている。そんな訳で、「音凪」のキッシュは好きなのだけど、遠ざかっていたのでした。

 そう言えば、会場で食事を摂ることにしたら、キーマカレーが続いてしまいがちで、前回の「音凪」でも、きょう(は昼だけど)の「雲州堂」でも、キーマカレー「ではないほう」を頼んでしまった。

 水曜日に前回更新の補足を書いたとき、潮時感について書いたけど、潮時感に追い討ちをかけることは他にもあった。仕事で使っているPCのOSのサポート終了。これはもちろんずっと前にアナウンスされていたのだけど、OSをアップデートしても、PCの仕様が追いつかないので、事実上、買い換えないといけない。アナウンスがあったときは、辞めるか続けるか、まだ決めていなかったのだけど、最低限の対応でかまわない、と回答していた。そんな訳で、金曜日に交換があったけれど、わたしはそのまま使い切ることになった。ハードディスクとしてのみしばらく保管されることになるみたい。引き継ぐべきものを移したら、残りは何もかも消したかったのだけど。

 潮時感。自宅最寄駅ホームにあったコーヒースタンドも少し前に閉店してしまったけど、改装か撤去か、覆いがかけられていた。元は売店だったのが、コーヒースタンドに変わったのだけど、休みの日に、次の電車まで時間があるときは、コーヒーをよく飲んだ。特に、寒い冬の日は。開店当初は、サービスで、キットカットが付いていたのもうれしかったな。キャンペーンではあるけれど。

 金曜日、定年退職の手続きのために、いつもの仕事場ではなく、本社に。人事担当と書類の受け渡し、総務担当から貸与物の返却についての説明、あとは部署で引継の打ち合わせ。会社的には、これで、もう出向く必要はないみたい。昔は、退職金の支給は社長から手渡しと聞いていたけれど、いまは振込。ごくろうさん的な面談に呼ばれることもなし。文句言うからなぁ、わたしが、ということも、もしかしたら、あるかもしれない。

 土曜日は、迷っていたライヴがひとつあったのだけど、直前に、出演者の体調不良で中止になった。ウイルス禍が始まった頃、行政の方針や出演者の罹患で「予約を入れると、中止になる」ことが続いて、予約を入れることがジンクスになってしまった。その後、家の事情で予定が立てにくくなったことも重なって、今は、ぎりぎりに「えいや」(っての、もしかしたら、某社のローカルな言い回しかもしれないけど、思い切っての意)で予約を入れるか、飛び込み(当日)にしがちです。実際には、「予約を入れた」せいで中止になったかのような素朴な因果関係論を避けたいだけなのだが(それをジンクスというのか)。

 という訳で、きょうの冬支度企画「靴音までメロウに vol.46」の予約も、遅めでした。百景借景を再び大阪に呼ぶこの企画、いままで3回中止になっているから。3回目のときは(家族行事と被る可能性もあって)予約を入れないままだった。藁をもすがるというか、実現してほしいので予約を入れるのを渋るというおかしな心持ちになっていました。

 昼13時開演なので、早めに出る必要があり、きのうのうちから、できることは早めにという前倒し進行にしていた(ライヴが中止になったことで、代わりに映画を見に行こうとしてしまったが、思い止まった)。朝イチの買い物に出たら、郵便受けにpianola recordsで通販したキバコトテツ『キバコトテツ』が届いていた。前日は、夕方18時過ぎにも買い物に出たのだけど、どうもその後に届けられたらしい。
 ともかく首尾よく片付いたので、予定より30分早めに出かけた。途中、いまはもうない仕事場の跡地を訪ねることにした。通勤や用事で歩いた道を写真に撮りながら。感傷旅行。日曜日の昼前なので、歩くひともほとんど居ない。解体が始まった頃にもいちど行ってみたけど、いまはすっかり更地になり、マンションや商業施設の建物の一部はできあがっていた。

 「雲州堂」に。前述のように、キーマカレーか唐揚げ定食かの二択を迫られ、唐揚げ定食に。と書くと、消極的なかんじだけど、ひさしぶりで、やはり、おいしかった。
 最初に、冬支度。ほとんど、アルバム未収録曲。演奏も、ときにジャズっぽいリズムを感じたり、斎藤さんのヴォーカルがとても伸びやかだったり、「いつもとちがう」かんじがあって、次作への布石かと思えるくらい。とてもポップでした。

 待望の、ひさしぶりの、百景借景。アンサンブルの妙に、演奏しているところを見ていたい、「いつも」と言いかけて、3回目でそれはどうかと思いつつ、そう「いつも」思います。以前とリズムを変えた曲、リズムボックスとキーボードを使った曲(機材のセッティングがたいへんだったそうですが)など、「バンドについての説明」からはみ出していくかんじもまたバンドらしくて、よき(若者言葉)。最後の合同演奏も、とてもよかった。百景借景の曲に、ドラムやアコーディオンが入り、冬支度の曲で、コントラバスや河合さんのヴォーカルが聞けて、とてもよかった。ツインフルート(と、ツインギターを念頭に言ってみる)も楽しかった。

 百景借景の物販ではおなじみの、茶師でもある百景借景のコントラバス奏者、篠田さんのお茶を購入。冬支度、安田さんのソロCD-R『記憶を手繰れば』も購入。

 昼の「雲州堂」の帰りは、いつもなら天神橋筋商店街の古本屋を覗いて帰るのだけど、きょうはもしかしたら出てるかも、あったらいいな、という目当てがあったので、歩いて、梅田方面に。いずれもなく、空振りになってしまったけれど。"A CHARLIE BROWN CHRISTMAS" 5枚組ボックスセットなんて、恐ろしいものを見てしまった。

 帰りの電車の中で、幻堂出版、幻活のなかのしげるさんが亡くなられたことを知った。「何の雑誌」に文章を書かせてもらったり、映画『新実録猟奇娘・オクトパスよ永遠に』にエキストラで出たりした。上映会やイベントの思い出もいろいろ。わたしの文章に、しょうもないいちゃもんを付けてきたひとと喧嘩するようにけしかけられたり、聞かされていた企画に合わせて文章を書いたら、その企画は没になったのに文章はそのままで、柱で「今回は不調」と批評されたり、ナンギやなーと思うこともありましたが、破天荒な面白がりのひとでした。帰って、一段落ついて、いろいろ思い出していたら、眠ってしまっていた。

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