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2022年11月13日〜2022年11月19日


11月13日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2022年11月13日】
 月曜日、11月3日にNHK第1で放送された特別番組『原田知世40周年 うたとともに』を聞き逃し配信で聞きながら、通勤。15時台、16時台、17時台と3部構成なので、1部ずつ聞くことにして。第1部は、デビューして、主演映画が続けて作られる頃まで。

 日曜の夜から、左ひじが痛み出して、肩ひじがつけなくなった。痛むのは圧迫するからで、腫れそのものではないので、ガングリオン、だと思う。ずいぶん前に同じ症状が出たことがあり、そのときはMRIをとったり、なんやかんやしたけど、結局、特に処置はなく、いつの間にか小さくなるのを待った。ので、様子を見ることにする。寝っ転がって、肩ひじついて、本を読んだり、パソコンをぼちぼちしたりしていたことへの戒めかもしれない。

 火曜日朝。Googleロゴがダスティ・スプリングフィールドで、キャプションには「生誕83周年」とある。なんやその半端な数、そもそも誕生日はちゃうような。と思って、Googleの説明を読みに行くと、"Only Be With You"発売日ということらしいのだけど、それにしたって59周年。"Son Of The Preature Man" の発売日も11月8日らしいのだけど、そこからは周年。謎だ。

 午後から本社でインフルエンザ予防接種。いつもは注射を打つためだけに往復1時間半かけて移動するのだけど、この日は、定年退職にあたっての引継についての会議。やっと。いわゆる有給消化をやったら、翌週から休めるタイミングで。しかも、この時点で、退職の段取りや取り決めの連絡はまったくなし。設定した最終出社日を伝えてから、一か月経っているというのに。対応マニュアルがないんだろか。(このあたりの、こちらが決めないと進まない後手後手の対応について、縷々綴っていたのだけど、先週の更新の際に、公開用にソフトに手直しして組み入れることをすっかり忘れていた。もしかしてストレートにアップしてしまっただろうかと翌日焦ってしまった。)

 それにしても。定年再雇用って、会社からこういうことをやらないかと打診してくるものだとばかり思っていた。そこまでするような人材じゃないということなのだろうけど。

 その日の夜は、皆既月食。会議が終わって、いつもの仕事場に戻った頃、西の下空に大きく月が見えた。帰りの電車に乗っているときに欠け始めたはずだけど、駅で上を見上げているひとは見当たらない。自宅最寄駅に着いて、人波が去るのを待って、ホームに残って探したら、西の上空に欠けた月が見えた。きれいに見えている間に帰り着かなくては、と自転車を走らせていたら、暗闇の道のど真ん中で写真を撮っているひとが居て、焦った。帰り着いて、母を見えるところまで引っぱり出した。元に戻り始める頃は、玄関を開けたところからも見えた。

 原田知世さんの40周年記念特番第2部は、80年代半ばから90年初めまでの音楽について、ばっさり飛ばしていた。その頃は聞いていなかったもので、にやにやしてしまった。ホイチョイ映画には触れられていたけど、音楽については、鈴木慶一、トーレ・ヨハンソンとの共同作業で、映画とは別になった時期が中心。

 水曜日朝。駅に向かう途中、遠くで、ガシャンと衝突音。交差点に近付くと、はたして、車と車の衝突事故だった。朝からやっている飲食店の前であり、運転手も動き出していたので、そのまま通り過ぎた。少し前には、自宅最寄駅を出て、駐輪場に向かおうとしたら、後ろで大きな音がして、見ると、車が駅前のブロックに乗り上げているということもあった。

 原田知世さん40周年記念特番第3部を聞きながら、出社。奥が空いているのに通り道を塞ぐように立ったままのひと、空いた席に向かってかきわけて移動してくるひとを除けながら移動しているうちに、棚に置いたカバンのことをすっかり忘れてしまい、降車し、ホームから改札階へ降りる途中で気付いた。終点なので、折り返してくるのを待とうかとも思ったけど、改札で話すと、駅員が対処してくれて、無事に受け取ることができた。タイムカードの打刻は4分遅れ。考えごとをしていた、ということもあるにはあるけれど。

 木、金の記憶が。引継のための作業がはっきりした、と思ったら、通常の業務がどかどかとやってきて、忙しく。

 土曜日は選択肢が多すぎて、予約するタイミングを逸してしまった。でも、過ごしやすい気候なので、出るのは出たい。と考えて、ひさしぶりに京都で自転車を借りて走らせよう、ダメ元で、「拾得」でのmoshimoshi企画「どんぶらこ vol.1 王様とわたし」(出演 大谷氏&とっちゃん、ふちがみとふなと)に行ってみることにした。もちろん、前売扱いにしてもらえる案内ハガキはちゃんと持って。

 阪急西院駅で自転車を借りるのは、ほんとうにひさしぶり。前のカードがいつ失効したのかも覚えていない。新型コロナウイルス禍を経て、20円アップして、一日320円になっていた。西院から北上して、北野天満宮まで。そこから東に向かって、まっすぐ北白川まで。いつも買う小さなパン屋さんでパンを買い、琵琶湖疎水を眺めながら食べる。「ホホホ座」では、欲しいものがあり過ぎて、かえって財布をセーブする方向になってしまい、何も買わなかったのが申し訳なかったけど、しょうにゅうどうがかかっていたのは、うれしくて、しばらく聞いていた。
 あ、その前に「浄土寺センター」のほうでは、軒先の箱で、フォロンのイラストをあしらった「藝術新潮」1979年2月号が目に付いたのでめくってみたら、Bill Nelson's Red Noiseのアルバムカバーに使われた松下電器の広告がデザイン例として載っていたり、小杉武久&鈴木昭男のパリでの演奏写真もあるレポートがあったりするので、買った。特集は、メッセージとしての「イラストレーション」ということなのだけど、雑多なサンプル(そのうちのひとつが松下電器の広告)が並んだページに、概観として5ページの対談が載っているだけで、少し物足りない。

 「ホホホ座」を出て、南下して、「外」の前を通って、丸太町通で右折して、東へまた一直線。自転車だと寄るに寄れないところ、止まれないところ、行けないところがあるなと改めて思いながら、走った。堀川通まで来たとき、開場時刻までまだ時間があったので、どこかで休もうと思いながら、自転車を止めてTwitterを確認したら、企画のmoshimoshi森さんが、リプライで前売扱いにしますとツイートされていたので、ありがたくお願いすることにした。結局、休むことはしないで、噂の「堀川会議室」の場所を確認したり、付近を走ったりした。

 「拾得」は、ウイルス禍が本格化し始めたときに池間さんを聞きに来て以来だった。感染対策で、手順や様子にいろいろ工夫がされていた。最初は空いていたらいつも座る桟敷席にしていたのだけど、ステージ前ががらんとしていたので、申し訳ない気持ちになり、開演直前に移動した。ひさしぶりの船戸さんの指さばきと音にぐっとくる。ひさしぶりなので、初めて聞く曲や先日の渕上さんソロで初めて聞いたものも多い。大谷氏&とっちゃんもひさしぶりに聞いた。最初にとっちゃんが3曲、残りは大谷氏。ふちがみとふなとのふたりを招き入れて2曲。おふたりの歌は、とにかく奇をてらったところがない、ドのつくストレートなものだと思う。裸になったり、歌われている状況が奇妙であったとしても。そして、印象に残る。好きな歌のひとつ「おばの財布」は、ふちがみとふなとを加えた演奏で、船戸さんのベースが加わることで、ダブの影響を受けたニューウェイヴのようなかんじになっていた。
 最後は4人で、コーラスを交えて、それぞれのレパートリーを。ABBAのごとく、と言うてましたが、大谷氏&とっちゃんのおふたりは知らなかったそう。
 くじ付きだったけど、ハズれてしまった。何が当たるのだったのだろう。佐藤幸雄さんとうたものシスターズが参加しているとっちゃんのアルバム『時計草の咲く庭』を購入。

 夜の京都の街を自転車で走るのもひさしぶり。途中、電飾のある会社の前を通り過ぎて、ああ、いつものと思う。一方で、大宮駅に着いたとき、「BOOK 1st」がないことに寂しい気持ちになった。自転車を返却し、充電が切れそうだったので、その日は一日オフにしていた携帯に電源を入れ、帰宅予定時刻を母にメール。たぶん帰るまでは保つだろう。電車に乗り、Twitterをチェックしたら、橋野桃子さんが参加しているバンド、Vegのミニアルバム『MOONSHOT』のリリースが告知されていた。電車に乗っているときは、ぼんやりしていたけれど、降りてから、とりあえずApple Musicで聞いた。1曲目の「Supermoon」はファンキー、後半、ギターが爆発するところでフェイドアウトするけど、ライヴだともっと続くのかもしれない。ソロで発表していた「未知の星」と「ロングフライト」もアレンジを変えている。ふわっとした感触をバンドでのそれに変換しているかんじ。最後の「ベランダ」は、いろんな要素が組み合わされていて、これからの予告編みたい。おおっとなる音がある。

 家に着く前に、近所のスーパーに設置された宅配ボックスで、引き取り。坂本龍一『Year Book 1980-1984』。そんなシリーズが出ていることは知っていたけど、5枚組だったりしていたので、熱心なファン向けだと詳細を知らないでいた。これは、Phewさんのライヴ録音や立花ハジメ、鈴木さえ子を含むラジオでのスタジオライヴなどを含むもの。後半は、高橋悠治、高橋アキとのトリオでの作品展から。いちばんよく聞いていた時期でもあり。B-2 Unitsバンドの演奏は好きだった。同じメンバーで、立花ハジメ主体の演奏も別の日にスタジオライヴがあり、それは収録されていないけれど、リリースされていないものだろうか。

 『Year Book 1980-1984』の内容を知ったのは、妙な回り道から。今週、ケヴィン・コインについて調べていて、知った英ウォーリック大学の学生新聞アーカイヴを眺めることに嵌っていたのだけど、そこに、ロビン・トンプソン・グループのことが出ていて、このロビン・トンプソンは、あのロビン・トンプソンなのだろうかと思って調べていて。学内で行われるコンサートの紹介とレビューが載っている。デビュー前のヘンリー・カウの記事や、1975年当時、社会学の講師をしていたサイモン・フリスの紹介記事が見つかった。件のケヴィン・コインは…あまり良くなかったみたいで、コンサート評で厳しいことが書かれていた。最初は漫然と手当たり次第にめくっていたのだけど、全文テキスト化されていて検索も可能。つい、徒然に検索して、読んでしまっている。
▼The Warwick Boar (Warwick Digital Collections)
https://wdc.contentdm.oclc.org/digital/collection/boar

 きょうは朝から雨。午前中、母が押し切られて住所を告げてしまった健康食品のキャンセルのため、午前中待機。また電話がかかってくるかもしれないけど。最初は無料だと言っても、断るのが大変であることは、今回押し切られたことで証明済み。無用なストレスをかけたくないし、気に病むこともさせたくない。午後遅くに小雨になったけれど、買い物以外は外出せず。

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