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2022年10月23日〜2022年10月29日


10月23日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2022年10月23日】
 月曜日朝、曇り空に折りたたみ傘を探したが、見当たらなかったので、ビニール傘を持って出たら、仕事場に着く頃には降り出していた。一日中むしっとしていて、帰り、上着を仕事場に忘れてしまった。雨は強くないものの続いていたので、帰ってから買い物コースかと思ったら、降っていない時間帯があったらしく、食材は足りていた。

 『マッサン』(残り2週。娘さんは優希美青さんから木南晴夏さんにバトンタッチ)を見終わり、母が自室に引き上げてから、あれこれ読んでいるうちに眠ってしまった。NHK『つまらない住宅地のすべての家』が津村記久子原作と知り、第5回から見ることにしたが、録画だけして、この日は見られず。

 夜中のまだ早いうちに目が覚めた。忘れてしまったけれど、現実味を帯びた夢を見ていたようで、目覚めた直後は、夢と記憶がごっちゃになって、実際にあったことのような感覚になっていた。母の記憶がおぼろげなときは、こんなかんじなのだろうか、とも思った。思い浮かんだことが「何」であるかがぼんやりしているのかもしれない。

 火曜日、肌寒かったが、上着は仕事場に忘れてきたので、シャツで出勤。妙に元気なひと、になってしまった。定年退職の意を伝えてから二週間、会社の管理部からは何の音沙汰もなかったけれど、やっと、妙な形で、受け入れられたことがわかる連絡が来た。次の給料日に振り込まれる通勤手当は6か月分ではなく、3か月分です、と。
 いや、訊こうとは思っていたのだ。仮に6か月分振り込まれていたとして、6か月定期を購入したのち、払い戻して返却なのか、3か月定期購入で使わなかった分を返却なのか、それともそのまま好きにしてよいのか。会社の判定がどうなのかわからなかったので、聞くに聞けない状態だった。杞憂でした。

 母がこのところ気に入っている菓子は、駅とは反対方向のスーパーで買っているので、通勤途上に置いている店がないか、リサーチしつつ帰宅。見当たらない。ついでに、平庫ワカさんの『マイ・ブロークン・マリコ』も見つけられない。ジャンル別、出版社別って、マンガ読者をずいぶん前に引退した身にはハードルが高い。ひとつの店には「映像化作品」の棚があったので、「おお、そこなら」と思ったのだけど、見当たらなかった。

 水曜日、夜。『つまらない住宅地のすべての家』をまとめて見るも、うーん、脇はいいけど、主役のひとが。

 木曜日。夜、沢口靖子主演の2時間ドラマの再放送をやっていたので、沢口ファン(「科捜研」には飽きてしまったみたいだけど)の母に見せたのだけど、いまいちだったのか、最後まで見ずに、自室に引き上げてしまった。母が居間にいる間は、話に相槌を打ちつつ、ドラマや俳優の解説をするなどしていて、自分のことには集中できないのだけど、早くにひとりになると、なんだか手持ち無沙汰になってしまい、早々に眠ってしまっていた。たぶん22時より前。

 2時頃、目が覚めた。一応録画してある見逃した番組は置いといて、メールとツイートの確認だけ。ここで、気になる場所の地図を見たり、俳優の成海璃子の対談動画を見たりしたのだけど、たぶんこれが原因で、その後、寝直したとき、成海璃子と共に見知らぬ町の探訪ツアーに参加している夢を見てしまった。単純。これなら、好きな夢が見られるよなぁ。そんな訳にはいかないが。その夢の町歩きの途中で、屋外に、自主制作の印刷物を並べているところに遭遇した。ツアーの面々が通り過ぎようとしているのに、ちょっと待ってくれ、と何冊か気になるものを手にとったところで、目が覚めた。

 いつも出かけるときに気になっていた溝のゴミを、洗濯物を干すついでに掃除した。晴れたら、と思っていたのだけど、どうも週末のたびに雨が降っていたり、降ったあとだったりして、できていなかった。

 早めの昼食を摂ってから、外出。十三「シアターセブン」での映画『音の行方』を見に。14時から。淡々と、文字による説明を入れることなく、ワークショップやコンサートの演奏や様子が映し出される。合間に、スタッフやメンバーのご家族のコメントがはさみこまれる。話しているひとの名前も表示されない。それが、淡々と見続けることを可能にしているのだと思った。そこに起こっていること、それを成り立たせているものを。
 上映後、監督の野田亮さん、大友良英さん、音遊びの会の三好佑佳さん、森大生さんのトークがあった。見に来られていた森本アリさんが補足されたり、即興パフォーマンスが行われたりの一時間。

 トークコーナーが終了したのが17時で、それからサイン会を行うということだったのだけど、時間がないので見送り。CDを買うつもりにしていたけど、サイン会場のほうに行っていたので、断念。十三から梅田まで、ひと駅乗って移動。

 梅田で駅ナカの書店で、雑誌と本を探す。なんとか見つけることができた。「フリースタイル」53号(Autumn 2022)と平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』。それから、阪神百貨店に行き、母へのみやげとして、ラスクを購入。東梅田駅からひと駅乗って、南森町まで移動。駆け足。綱渡り。

 「音凪」での「うたとうたのスウィッチ」(渕上純子・佐藤幸雄)に。渕上さんはアコギ弾き語り。ギターをめぐる追想から、オクノ修さんや野村麻紀さんなど、sings Favourite Songsの趣きもありました。オリジナルも「Na la la」「Heaven」「愛さずにいられない」「at home」と好きな曲ばかり。ソロということで、緊張されていたようだけど、とてもよかった。歌についての解説もたくさん聞けた。
 歌についての解説は、続く、佐藤幸雄さんにも影響。各所にスピーカーを置き、場所ごと鳴らす演奏をしつつ、曲についての説明と追想が多めになったことで、歌そのものに寄るかんじがあった。わたしたちでも演奏されているけれど、「スウィッチ」「天国」「キャッチフレーズ」といった曲をなんだかひさしぶりに聞いたような気持ちになった。「忘れてもいいよ」の語りが今井次郎さんの口癖にちなむものであることにも触れられていた。今井さんの映画に確かに出てきてたような。どうして気が付かなかったのだろう。はじめて聞く歌がひとつ。ボウイさんの "I Can't Give Everything Away" のカバーも初めて聞いたと思う。

 「東京荒野」50号を購入。佐藤さんは、篠田昌已さんについて書かれている。カニコーセンさんのエッセイが載っていて、びっくり。カニコーセンのファンのひとに伝えなきゃと思うが、カニコーセンのファンのひとなら先刻承知だろう、と思い直す。

 帰りの電車の中で、『マイ・ブロークン・マリコ』を読んだ。そうか、最後の駅の場面は、映画で付け加えられたものか。ユーモアとともに、シイノさんが吹っ切れたことを伝えるよい場面だった。マンガでは、映画で想像させた部分が書かれているところもあった。でも、どちらにも、妙な潔さがあって、余韻でも物足りなさでもなく、いや、ま、そうなんだろうけど、しかたないかと思わせるものがあるのだなと思った。

 きょうは、午後から、ぐったり。これもよくある日曜か。遠くに行きづらくなっているかもしれない。

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