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2022年7月31日〜2022年8月6日


7月31日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2022年7月31日】
 心配事があって、細かいことをあまり覚えていない一週間。新型コロナウイルスの第7波で、身近なところにも感染者が出てきており、ただただ大事に至らないことを祈っている。大病をしたひとで、電車の中ではシートに座ることすら避けていると話されていたのに。気を付けていればかからないという状況ではなくなっている。

 なにやってたっけ。逃避行動で、改めて、ブライアン・イーノ "MUSIC FOR FILMS" の "A Measured Room" と "Patrolling Wire Borders" 収録順についてのCD化の際のこっそり訂正をまとめてツイートした。東瀬戸さんがリツイートしてくださって、たくさんのひとの目に触れたようだけど、「わたしも間違っていました」「えっ、ざんざんざんざんって "A Measured Room" じゃないの」「そんなもん当初から気付いてたよ」と言った声は聞かれず。2018年のハーフスピードマスタリングによるアナログ復刻盤で、記載順が元のLPどおりだけど実際の収録順はどうなの、という疑問についての回答も見られず。

 なにやってたっけ、その2。火曜日の朝、大貫妙子さんの曲を聞こうと、定額制配信で検索をかけたら、検索回数ランキングで1位の曲が「4:00 A.M.」で驚いた。正直、メロディが思い出せなくて。『MIGNONNE』の中でもほとんど聞かない曲なのだけど、再生回数が多いものに付けられるらしい★もこの曲だけ。「横顔」「黄昏れ」「言いだせなくて」「突然の贈りもの」「海と少年」を差し置いて。シチーポップ観、おそるべし。

 今週は、それからも大貫さんのアルバムをあれこれ聞いていたのだけど、日曜の早朝、ディレクターやプロデューサーとして、大貫さんの初期のアルバムをてがけられてきた「dear heart」レーベルの宮田茂樹さんの訃報を聞いた。大貫さん、鈴木さえ子さん、ムーンライダーズ『AMATEUR ACADEMY』と、「dear heart」には好きな作品がたくさんある。ムーンライダーズの記録本『フライトレコーダー』掲載のインタビューでは、外部の意見を聞いてみようという機運になっていたとき、頼りになるのは宮田さんだろうということで、組んだとあった。どうも、それで、懲りたところはあったみたいなのだけど、『AMATEUR ACADEMY』はライダーズのアルバムの中でもとりわけ好きな1枚です。
 「dear heart」と[school」が合併するかたちで生まれた「MIDI」を離れたあと、「dear heart」の名前を引き継がれていたことは知らなかった。ジョアン・ジルベルトの日本公演に尽力され、そのおかげで、2004年には大阪公演を聞くことができた。感謝しています。

 NHK「ラジオ深夜便」のインタビューで、俳優の岸井ゆきのさんと、ムーンライダーズの鈴木慶一さんのものを聞き逃し配信で聞いた。岸井さんは、これからやってみたい役として、背中に斧かなにか武器を背負った役というようなことを話されていて、ワタリとかサスケの父ちゃん(大猿大助)しかもう思い浮かばないけれど、これはずっと機会あるごとに言ってるみたい。鈴木慶一さんのインタビューでは、なんでかしらん、「帰還 おかえり」が流れるような気がしていたら、流れたので、びっくりしてしまった。かしぶちさんの死やメンバーの大病を経ての活動再開だから、その連想があったのだとは思うのだけど。

 あと、あてどなく聞いた中で、ニール・ヤングの1970年代初期の発掘ライヴ録音はあれこれ聞いてしまった。"Don't Let It Bring You Down" が沁みて。英語はよおわからんのにね。

 先週、WMFUで、あがたさんの「女の友情」がかかったという話を聞いて、プレイリストがないか、あれこれ検索していて、残されている番組の中からあてどなく聞いてみた曲の中で気になって、注文したノーマ・タネガ Norma Tanega "I'M THE SKY: STUDIO AND DEMO RECORDINGS, 1964-1971" が届いた。ソングライターとして名前は見ていたけれど、ご本人が演奏するひととは知らなくて。聞いたのがアクースティックギター弾き語りによるデモ(Sunday Morning)だったので、ブリジット・セント・ジョンを連想したのだけど、フォークのひとという訳でもなさそうだった。
 価格があまり変わらなかったので、流通が確実な国内盤を頼んだのだけど、解説や翻訳は無く、帯が付いているだけの国内流通盤でした。この帯に「彼女がリリースした2枚のスタジオ・アルバムに、未発表アルバムやデモの音源を加えたコンピレーション」とあるのは、ちょっと語弊があると思う。オリジナルアルバムからは抜粋だから、正確にはベスト+未発表録音集。Apple Musicに配信版もあったけど、2枚目の未発表録音集から4曲少ない抜粋になっている。

 土曜日は、心配事の解決のため、時間未定の来客を待つ一日。9時からいつでも応対できる用意をしていたけれど、来られたのは15時半で、なんやかんやで片付いたのは16時半を回った頃。それから待機していてできなかった用事もあるし、遠出する気力は起きなかった。心配事の解決を優先しているので、なかなか事前予約がむずかしい。
 待機中は、「FUJI ROCK FESTIVAL」の配信を見たりしていました。石橋英子、折坂悠太(重奏)など。再配信は眠ってしまって見られず。

 きょうは、午前中の用事が順調に片付いたので、昼のうちに見られる映画があればと思って、気になっているものを確認してみたら、「第七藝術劇場」での『辻占恋慕』上映が14時30分からと見やすい時間で、主演の早織さん、監督でやはり主演の大野大輔さん、路上シンガーとして登場するナビさんの舞台挨拶とミニライヴがある。確認すると、まだ席があったので、ウェブ購入で席を押さえた。
 フォークシンガーが主人公ということくらいしか予備知識は入れずに見た。精一杯気を張って音楽活動を続けていくうちに、折れてしまうときが来る、それをどうやって受け入れるか終わらせるか。主人公たちは、饒舌に感じられるくらい言葉を語る。でも、ぶち壊すしかないという不器用な方法をとるしかない。いいこと言ってる風の言葉では終わらせることができないという諦念を踏まえた上でのそれまでの台詞なのかどうか。早織さんの歌とぶっらぼうな表情はよかった。ナビさんの歌もよかった。主人公、月見ゆべしとしての5曲入りカセット『辻占恋慕』とCDジャケの体裁のパンフレット(実際に、主人公たちとは対極の方法をとるシンガー、菊池あずきの曲が入ったCDが付いている)を購入。舞台挨拶では、1曲ずつ、舞台に座って、弾き語り。ドノヴァンか。早織さんを間近で見られるということで、サイン会にまで参加してしまった。ナビさんの歌も入っていればよかったのに(歌詞は掲載されている)。

 映画が終わってから、足を延ばすことも考えたのだけど、まだちょっと心配なかんじもあったので、ちょっと喫茶店で休んでから、帰ることにした。

 「FUJI ROCK FESTIVAL」第3日の配信は、中村佳穂さんを少し。SUPERORGANISMは見られず。それから、「ひかりのうま」での佐藤幸雄とPOP鈴木と玉川裕高とわたしたちの配信。滋賀・八日市「太子ホール」でのよしこストンペア、流さんのライヴはInstagramで配信があり、帰宅してから見てみたらまだ見られるようだったのだけど、ばたばたと用事をしているうちに、見られなくなっていた。先に見ておくべきだった。

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