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2022年6月5日〜2022年6月11日


6月5日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2022年6月5日】
 月曜日夕方、訪問看護士の方から連絡。母の、治療中の症状とは別の症状について、聞かされていなかった状況が発覚。かかりつけ医(内科)に相談し(先々週)、治療中の先生(外科)に相談した(先週)ところだった。どちらにしても彼らの専門ではないのだけど、出ている薬に関係する可能性もあるので、手順を踏んだのだ。それで、薬には関係ないということは確認できたけど、それ以上の手当や指導は望めそうにないので、さて、どうしたものかと思っていたところだった。

 帰ってから、母と相談。よし、専門医に診てもらおうと思ったのだけど、火曜日はデイケアだから水曜日か、と思ったら、家から近い専門医は水曜日休みだった。ということで、翌日、火曜日に休みをとって、デイケアも休ませてもらって、病院に連れていくことに。ひどく雨も降っていて、翌日も雨という予報だったから、ひとりで行ってもらう訳には行かない。

 火曜日朝、まだ雨は降っている。仕事場に連絡。午前中に予定していたことは、一段落したら出社してやる旨、伝える。あと15分で9時というところで、デイケアに電話して休むことを伝え、ケアマネさんに電話してデイケアを休んで、病院に行くことを伝える。連絡すべきところにはした、と安心したところへ、介護用品のレンタル会社から電話。不要なものの返却について。わたしが家に居ることが伝わったのだろうか。
 電話でタクシーを呼んで、病院へ。とにもかくにも最初は付き添って、様子を確認したり、説明したり、話を聞いたりしないといけない。しばらく通うことになった。ケアマネさんから訪問看護に話が行ったのか、訪問看護からも訊いているとのことだった。

 診察後、外に出たら、雨はあがっていた。近くに訪問看護ステーションがあるので、支払いに行き、母には(タクシーで)帰っといてもらうつもりにしていたのだけど、雨があがったので、一緒に行くという。いや、まあ、現状のわたしの足にとっては「近く」なのでそう言ったけど。ともかく、ゆっくり、向かった。のだけど、実は、すっかり忘れていたのだが、契約のときに銀行引き落としにしていたので、支払いに行く必要はなかったのでした。請求書が来ると、あわてますな。

 帰宅したのは11時半。ケアマネさんに電話。デイケアのほうに話をしておくとのこと。折り返すように、デイケアから電話。診察がある日のデイケアについて調整。再び折り返すようにケアマネさんから電話があり、今後のことについて、土曜日に打ち合わせをすることになった。という訳で、土曜日はいつ出られるかわからないので、どうしようか迷っていたライヴがふたつあったのだけど、どちらもなしに。

 火曜日はもともと夜に予定があったのだけど、昼に一段落したので、ちょっと仮眠してから(別に徹夜した訳ではないが)、出かけることにした。当初は、出社するつもりだったけど、先方と調整してもらって、予定していたことは翌日でよいという連絡があった。
 京都へ。四条河原町、16時着。3時間で、前回の京都行きの際に行かなかったところを回ることにした。

 河原町通の丸善ジュンク堂書店で、気になっていた雑誌「建築知識」を探す。検索機が塞がっていたけど、棚であっさり見つかる。内容も思っていたとおりだったので買うつもりで、手に持ってうろうろしていたのだけど、結局買わずに元に戻した。もう一冊、居住市の中心部の書店で探したときは在庫切れだった樹村みのり『彼らの犯罪』(岩波現代文庫、2021年10月)。これも検索機を使わずに見つけることができた。こっちは購入。ここでも、セルフレジを利用したのだけど、ほとんど使っているひとがいない。空いているのは好都合だけど。いままでは雑誌だったから気にならなかったけど、補充注文カードを戻す必要はなかったのかな。既に京都着から一時間経過。

 約30分歩いて(リハビリ)、丸太町の「誠光社」へ。あれば買おうと思っていた漫画本は無かった。前回、「誠光社」が出したものは、「誠光社」で、と思って見送った堀部篤史さんの『火星の生活 誠光社の雑所得 2015-2022』と安藤明子とファミリーロマンス『次の日曜日』を購入。それと、水本アキラ『武田百合子 富士日記 の4426日』の第2巻が出ていたので、それも。よく考えなくても、レジには著者の堀部さんがいらっしゃる訳で、少し躊躇したけど、改めて考えてみれば、ライヴのときの「物販」と同じだ。いや、しかし、「物販」はむしろ買わないときのほうが緊張するのであった。この時点で、18時。

 余談。物販と言えば、ずっとライヴが見たいと思っているミュージシャンのひとり、橋野桃子さんのバンド Veg(ベジ)のライヴが先日、東京であったようなのだけど、5バンドくらい出るイベントの時間割の最後が「物販」となっていて、楽しくなってしまった。

 20分歩いて戻って、市役所隣の「10000tアローントコ」と「ワークショップレコード」。時間がなくて、どちらもざっとしか見られず、何も買わなかったけど、「10000t」では、店主の加地さんとレジ担当のひとがしていた雑談が面白かった。

 さて。買いそびれている漫画本を求めて、市役所前の地下街「ZEST」にある「ふたば書房」に。漫画フロアがあるのだけど、見つけられず。もう19時近くになっていたけど、最後に再び丸善ジュンク堂書店で、件の漫画本を探してみた。検索機では一時間前の情報として8冊あるとあった。のだけど、該当とおぼしき棚で見つけられず、時間切れ。売れてるのかなぁ、Gao Yanさんの『緑の歌』。

 19時ちょうど、「ミングル」着。佐藤幸雄さんのソロライヴ。扉のない、半店頭のような場所で、佐藤さんが続けられている三軒茶屋「Fujiyam」店頭での試みに通じるものが聞けるのではないかという予想があった。フリパトロニクスのようなギターのループが流れる中、あちこちに「装置」が置かれた。ただ同じ音がちがう場所から鳴るスピーカーではなかった。目の前とは異なるエフェクトがかかった音が、不意に「移動して」鳴る、のだ。まるで、分身のように。分身というよりは、式神というか。一応、従ってはいるけれど、独立した存在として。さらに、そのように鳴る装置が他にもあり、転がされて、うなったりしていた。「あちこちから音がする」という遊びのようでいて、それを追ううちに、場所全体を意識するようになっていた、と思う。「目の前の演奏を見ている」のではなくて、場所が鳴っているのを楽しむ仕掛け。歌も、意識を振り分ける仕掛けのようになっていた、というか、そのように聞いていた。
 「Fujiyama」で行われている演奏の録音を元に作られたカセット佐藤幸雄『フジヤマ店頭2021』を購入。言うても、翌日は仕事なので、早々に帰宅した。

 水曜日と木曜日は、先日整理した収納庫の不要物を処分できる日だったので、朝から準備していたのだけど、そうしたものをあまり出したことがなかったので、他のひとがどんな風に出すのか確認しようと思っていた。いままで気にしてなかったし。結論から言えば、見たことがないのが道理だった。ゴミ置き場に置いた途端、「専門」のひとたちが持っていくから。玄関から、ゴミ置き場に移動させようと思ったら、車が来たので、通り過ぎるのを待っていたら、玄関前で止まった。「処分するやつですか」と。それで、直接渡すことに。断って置いても持っていくだろうし。これはどうかな、行政に持っていってもらえるやつだろうかと迷うものも一緒に。きちんと分別して、処理してくれればよいのだけれど。

 水曜日、通販で頼んでいたコンパクトディスクを、通勤途上のコンビニで引き取り、証拠隠滅のため開梱して箱から出し、ハダカで手に持ち、帰った。「君、メアリー・ハルヴォーソン好きなの?」と声をかけてくるひとは居なかったが。メアリー・ハルヴォーソン Mary Halvorson "BELLADONNA" と "AMARYLLIS"。前者は、弦楽四重奏団 The Mivos Quartet と、後者は、The Mivos quartet に加えて、バンドと録音されたもの。このところ、買いすぎだけど、うっかりしていると、すぐに手に入らなくなってしまうから、油断できなくて。

 通勤読書で、堀部篤史さんの『火星の生活』を読んでいたら、オクノ修さんがインタビューの中で、うらたじゅんさんの話をされていることに遭遇した。「名前のない喫茶店」に、うらたさんが来ていたという話なのだけど、それよりも、うらたさんの声まで聞こえてきそうな、うらたさんやなぁ、なエピソードが話されていた。

 木曜日、帰りにまたリハビリを兼ねて、一駅歩いて、大型ショッピングモール内の品揃えはいまいちだけど、大きめの書店に寄って、『緑の歌』を探したのだけど、検索機でも在庫なし、と。それで、金曜日、ひさしぶりに、仕事場構内の売店で取り寄せを頼んだのだけど、下巻の入荷が未定なので、上巻だけの発注でよいかと連絡があった。やっぱり売れているのだ。

 金曜夜、NHK教育「核ミサイルを拒んだ女たち」(WOMEN AGAINST THE BOMB、ソニア・ゴンザレス監督)を見た。1981年から始まった核兵器配備抗議運動の19年間の記録。同時期に出たイギリス国内の基地に対する抗議活動のためのチャリティアルバムを持っているので、そのことも念頭に置いて見ていたら、TAKE THE TOYS FROM THE BOYSというスローガンが歌われていた。でも、それはそのアルバムに入っているポイズン・ガールズによる同曲とは別の曲だった。スローガンとして、独立したものだったのだ。知らなかった。現場ではいろんなタイプの歌も歌われていて、興味深かった。トラディショナルソングのようなものもあった。

 土曜日は、火曜日に続いて、朝から母に付き添って病院に行き、帰ってきて、ケアマネさんに連絡して、昼前に今後の打ち合わせをすることになった。介護用品のレンタルの件でも予定があり、それは午後に。連絡待ちだったことが落ち着いたのは、16時前。もう出られない。

 きょうも、朝早くから、月初めにやってる事務作業をやって、買い物のついでに投函して、帰ってきたら、もう一仕事終えたようなかんじで、午後しばらく横になっていた。少し遅くなってから、やっと気力をふりしぼって、居住市内の中心部に。百貨店内の大型書店を二軒回るも、『緑の歌』は見つからない。三軒目でやっと、見つけた。何故かここでは、たくさん平積み。上巻も下巻も。上巻は頼んでいるので、下巻だけ購入。でも、上巻が来るまで読まないことにする。
 帰りに、家電量販店に寄って、カセットテープを購入。朝、『題名のない音楽会』でラヴェル作曲「ボレロ」を聞いて改めて感激した母から、「ボレロだけのカセットって出てない?」と訊かれて。カセットのほうがマニアックやよ。でも、まあ、なんとかするわと安請け合いしたけど、いま30分カセットって売ってないんやね。A面1曲ボレロだけ。B面もちがう演奏でボレロだけ、という「シングルカセット」を考えてたのだけど。出ているのは、10分、20分、60分、90分。とりあえず60分テープを買ったけど、残りを埋めても聞かへんやろしなぁ。

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