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2022年4月24日〜2022年4月30日


4月24日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2022年4月24日】
 とりとめのない会話と爆音テレビの日々が戻りつつある。加えて、毎日、なにかしら、ミッションが発生している。書類記入だったり、連絡だったり。自称スマートなタッチパネル型携帯電話の仕組みと似ている。いろいろできる、やってもらえることはあるけれど、それぞれが独立した「アプリ」であって、個別に契約する必要があるので、連絡、面接、書類記入といったことがその都度発生するのである。選べる自由、閉鎖状況の回避といったメリットはあるけれど、老いて、あちこち衰えている身には荷が重いように思う。

 人生百年時代だなんて、年金支給を遅らせるためのキャンペーンで唱えられているけれど、仮に寿命が延びたとしても、衰えることに変わりはないし、衰える時期もそんなに変わりそうにない。余生が延びるだけなのだから、働かせようとしないで、余生を楽に生きられるようにしてほしい。

 政策は、現実的に考えれば、そんなに選択肢はない(落ち着くところに落ち着く)とする向きもあるけれど、選択を迫られたところで、どのような社会にしたいかという「考え」に左右されるものだと思う。例えば、耳にするたびに違和感があるのだけど、「持続可能な開発目標」が「多様性の包摂」とワンセットになっているのはどういうことか。このセットは、多様性を包摂しないと、社会が持続しないという前提がないと成り立たない。その前提が共有できていなければ、「持続可能な開発目標」というだけでは、持続させることができればなんでもよいことになる。多様性を切り捨てないと「やっていけない」という「考え」が共有されたら、「持続可能な開発目標」は、多様性を排除するものになる。

 日々のミッションを済ませたら、自分の用事は日にひとつずつくらいしかできない。月曜日は、メール書き。火曜日は、4月10日(日)に行われた牧野さんと中尾さんによるNRQ『こもん』発売記念インスタライヴの視聴。水曜日は、「DOMUNNE」での『サマー・オブ・ソウル』特集(ピーター・バラカン×萩原健太×今井智子)視聴。まだ母が起きている時間帯からだったので、しばしば中断することに。木曜日は内科の診察。河合さんのウェブラジオ「巷のダイアログ」のフルート編、横になってから聞いては、途中で寝てしまうの繰り返しになっている。金曜日は右ひざのリハビリと診察。終わってから、コンビニで通販物の受け取り。CDを二枚。ひとりになってから、そのときに引き取ったイターナウ『今がすべて』復刻CDを聞いた。

 イターナウは、読み始めた頃の「ロッキング・オン」に通販の案内が出ていたけれど、中学生には聞いたことがない音楽のカセットを買うことはできなかった。タイトルは『今がすべて』だったっけ。のちに松村雄策『夢のひと』に収められる3曲を含んでいることは知っていたけれど、その他の曲がすべて、岩谷宏作詞、イターナウ作曲とは知らなかった。岩谷さんが監督をしていた演劇/パフォーマンスのための音楽ということなのだろうか。音の面では、千野秀一さんのキーボード、ピアノがメインになっている。読んでいた頃の「ロッキング・オン」では、独特の文章でプログレッシヴロックについて書いていた竹場元彦さんがギターを担当しているもののあまり目立っていない。ギターを交えたアンサンブルは「白い骨」が出色。

 通販で受け取ったもう一枚は、キャット・スティーヴンス "HAROLD AND MAUDE: Original Motion Picture Soundtrack"。映画で使われていたのは、映画のための2曲、"Don't Be Shy"、"If You Want To Sing Out Sing Out"の他、"MONA BONE JAKON" と "TEA FOR THE TILLERMAN" の収録曲だけど、今回の発売されたものは、台詞入りの場面が挟まれていて、サントラらしいサントラになっている。

 金曜日の夜にもミッションは発生していたのだけど、布団を敷いたら取りかかれずに寝てしまう、と思って、布団を敷かずにいたら、そのまま床で寝てしまいそうだったので、あきらめた。土曜日の朝早くに起きて、片づけた。
 土曜日は時間を置いて、配達やら訪問やらがあり、夕方まで待機状態、でした。

 今日は、朝からずっと雨。そんな中、ウォーキングを兼ねて、あちこち回って、午前中でミッション終了。迷ったけど、少し小雨になったのを見計らって、外出させてもらった。心斎橋で、アレックス・ウィンター監督『ZAPPA』を。15時半くらいからと思って向かったのだけど、きょうから16時55分からになっていた。空き時間ができてしまったので、「レコードストアデイ」商品で気になっているものがひょっして万が一あったりしたらと思って、難波まで歩いて「タワーレコード」へ行ってみたけど、期待空しく。タワーレコードもディスクユニオンもジェットセットもインディベンデントなレコード店ではないし、なんだかなという気持ちは拭えないのだけど。イントキシケイト誌だけもらってきた。

 『ZAPPA』は、各作品やメンバーの変遷は深入りせず、やろうとしていたこと、そのための外部との軋轢、ひととのかかわりかたに焦点を当てて、生涯を追ったものでした。だから、終盤に差しかかったとき、もう、と感じた。描かれていたのは、自分が思い描いている音楽をいい演奏で形にして、自分で聞きたいということ。他にも聞きたいひとがいれば、それはそれでよし、と。そのために必要なことを自分で定めていた節がある。映像が好きで、ホームムービーをたくさん残していることも、あまり気にしていなかったので、なるほどと思った。

4月25日(月)
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4月27日(水)
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4月29日(金)
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4月30日(土)
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