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2022年1月16日〜2022年1月22日


1月16日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2022年1月16日】
 月曜日、昼前の買い物の帰りに、コンビニに寄って、なかなか届かなかった通販物の受け取り。ジーナ・バーチ "THE FEMINIST SONG" 7インチシングル、ビビエン・ゴールドマン "NEXT IS NOW" CD。年末年始の休みの間に届くくらいかと思い、家の近所のコンビニを指定していたのだ。二週間遅れではあるものの、休みの日の到着になって、よかった(近所と行っても、仕事日だと遠回りすることになる)。

 午後。予約不要ということに背中を押されて、高槻市のライヴハウス「ナッシュビルウエスト」へ。13時からだったのだけど、昼前に買い物から戻ると、母が思い出したものがあるということで別のスーパーに買い物に出かけていて、なかなか戻らず、出遅れてしまった。着いたら、最初の出演で主催のハムスターズが終わったところで、休憩時間だった。たけだあすかさん、桑田瑞樹さん、冬支度を聞く。たけだあすかさんは、しっかりした声で、飾り気のない短い歌をどんどん歌われていた。桑田瑞樹さんは、ベースソロかと見紛うような演奏を歌で追いかけていくかんじが面白かった。冬支度は、三人編成。リズムが強化されているような気がした。時折、感極まったかのように、大音量になる場面もあった。初めて聞く、いつもとちがうかんじの曲もあった。
 最後は、ハムスターズとの合同演奏。ハムスターズのでーすいらも〜んさんが飼われている犬が、ステージにちょこんと。お客さんの間も歩いてまわっていたけど、ほんとにおとなしくて、吠えることなく、瞳をうるうるさせていた。そのおかげもあって、不思議なかんじのライヴになってた。

 感染拡大にナーバスになっている母には、「ちょっと本屋を回ってくるわ」と嘘をついて出た。「本屋をまわってくる」だけで5時間かかっても不審がられないのはなんというか。ライヴが終わってから、駅前の本屋をほんとにハシゴして、「フリースタイル」50号(特集 このマンガを読め! THE BEST MANGA 2022)を購入。

 火曜日。年に数回の本社行き。年賀式という名の通常の朝礼。ひさしぶりに話したいひとや、いまやってる仕事のことで詰めたいことがあるひとたちは、フレックスタイム制を利用して、欠席してるし。出社前に、最寄駅の「キオスク」で山田英生編『書痴まんが』を見つけたので購入。天神橋筋商店街の古本市のチラシで馴染みのある諸星大二郎さんの絵が表紙になっている。巻末の出典を見て、大阪古書研究会オリジナルであることを知った。うらたさんの「新宿泥棒神田日記」も収録されている。山本おさむ「雨とポプラレター」のまんが雑誌解体場面にああっと溜息。やってたなー。残したい作品の抜き取り。「目次で調べたら、矢代まさこと樹村みのり」というとこがまた。わたしは、貸本屋で借りたやつをではなくて、自分で買ったものをだけど。名前は見ていたけど、作品は知らなかった黒田硫黄「男と女」が面白かった。

 夜、「ワッツタワーズ 新春コンサート Watts Towers 2022/01/11 online concert」を見る。観客なしで、スタジオライヴとトークを交えながら、これまでの1月11日のコンサートを振り返る長時間番組でした。

 水曜日と木曜日、NHKの「世界のドキュメンタリー」で、「ビートルズとインド」。前編は、ビートルズに影響を受けたインドのバンドの話。後編は、ビートルズのインド詣の顛末。伝えられてきた醜聞は、ビートルズに取り入っていたマジック・アレックスの画策だという。ビジネス面で不信感は既に生じていたようだけど、それにしても。なんでそんなにマジック・アレックス。

 金曜日、帰宅すると、母に異変があり、一晩様子を見たが、翌朝も元気がなかったので、近所のかかりつけ医の先生に往診を頼んだ。大きな病院で検査したほうがいいということになり、救急外来につないでもらって、救急車で向かった。夕方まで検査。その間、いつ声がかかるかわからないので、長椅子でじっと待っていた。骨折などの大事なく、意識もはっきりしているけれど、念のため、少し入院することになった。ただ、診てもらった病院には空きがない。ということで、別の病院を探してもらい、すぐに転院。改めて、検査。出るときに慌てていたからだろう、見つけられなかった健康保険証と現在服用中の薬を取りに帰ったりして、病室に送り出して、手続きを終えたときは20時近くになっていた。
 帰宅後、ぼんやりしていたら、知らないうちに寝落ちしていた(同語反復か)。トンガの火山島の噴火による津波発生のアラームがテレビから流れて、目が覚めてからは、なかなか眠れなかった。テニスコーツと澁谷浩次さんの生配信というのが1月10日にあったのだけど、それがまだ見られるようになっていたので、それを目を閉じたまま、聞くことにした。意識が途切れ途切れだったけど、どうやら、ちょうど一時間くらいのところで、まったく眠ってしまったようだった。

 今日は、出たときのままになっていたのを片付けて、洗濯機をかけてから、いつもの日曜の買い物に。そのあと、駅前まで行ってATMで当座の資金をおろした。最初の救急では保険証がなかったので、預かり金を渡して、精算は後日となっていたのだけど、日曜も受け付けてもらえるとあったので、病院に直行した。休みの日に精算してもらえて、ありがたかった。
 そこの救急外来には、もうずいぶん前のことのように思うけど、救急車を呼んで、診てもらったことがあった。今回は2回目だった。そのときは、診察を受けたあと、応急処置ですぐに帰ることができたので、今回も少し楽観していた。

 思い付いたことがあり、昼の買い物をしたスーパーに戻り、便箋とサインペンを2セット買った。ひとつは自分用、ひとつは母用。思い切り大きな字の手紙を書いて、病院へ。面会はできないので、看護士詰め所でその手紙と便箋とサインペンを言付けた。看護計画のコピーをもらって、帰宅した。帰ってから、賞味期限が一昨日までだった…つまり、異変が起こらなければ、その晩出るはずだったらしい肉を使って、焼きそばを作った。

1月17日(月)
[一回休み]
1月18日(火)
[一回休み]
1月19日(水)
[一回休み]
1月20日(木) 【▼ぐりぐらメモ/2022年1月20日】
 土曜日に病室に送り出したときは、面会はできないけど、病室がある階のナースセンターで取り次いでもらえるということだった。日曜日に手紙を書いて持っていった。月曜日も、同じようにしたら、母からの返事は来たけれど、その日から1階での受付に変わったと告げられた。火曜日、母からの返事にあったリクエストを持っていったら、また事情が変わり、受付時間が17時までになったという。19時までだったので、定時上がりで、がんばって帰っていたのだけど、行けなくなってしまった。手紙も渡せない。様子が全然わからなくなってしまって、途方に暮れた。刻々と悪化するウイルス感染状況に対応せざるを得ないとは言え、なんてこったい、という言葉しか出てこない。
 時計代わりにするというので持って行った携帯電話でメールをするのは問題ないとのことだったので、見えにくくなっていて、文字を打つのも一苦労になっているけれど、何もないよりはましではないかと思い、メールを出すことにした。元気づけられるかどうかわからないけれど。

 そんな訳で、受付時間に間に合うためには、どこにも寄らずに帰る必要があったのだけど、水曜日からは寄り道ができるようになった(月火は病院からの帰りに買い物をしていた)。さっそくと言ってはなんだけど、水曜日に、通販物が二件コンビニに届いていたので、帰りに引き取りに寄った。実のところ、通勤途上の乗換駅近くのコンビニに届いた分は、帰りは時間がないし、朝は店が忙しいだろうから、土日に行くしかないかと思っていた。もう一件は、30cm LPで、母が居ない今、元より土日に本局に行くことを覚悟していたのだけど、登録している「クロネコメンバーズ」で、指定のコンビニへの配達ができるようになっていたので、範囲からいちばん近い店を指定していたのだ。遠回りになるけれど、寄れないことはない。通勤途上の店でCDを引き取りがてら、その日の夕食を調達し、家の近所の店でLPを引き取りがてら、翌日の朝食を調達した。受け取り業務で、店に何か見返りがあればいいのだけど、いつも申し訳なくて、とにかく何か買おうと思っているし、そのときのために品物をチェックしたりしている。

 届いたのは、CDが、去年、定額制配信でよく聞いていた2枚、バッドバッドノットグッド BADBADNOTGOOD "TALK MEMORY" と石橋英子『Drive My Car: Original Soundtrack』、それとアンソニー・ムーア "REED WHISTEL & STICKS"。アンソニーさんのは、音の認識に対する探求のような、メロディーのない音の作品で、1972年に制作され、見本盤が作られたものの、発売が見送られたアルバム。マスターテープも失われているけれど、状態のよい見本盤を元に宇都宮泰さんがリマスタリングしてマスターを制作するとともに、ジャケもプロデューサーのウーヴェ・ネッテルベックさんの家から発見されたという見本刷を元に制作するという願ってもないかたちでの復刻になった。以前、簡易なデザインのジャケットでVoiceprintから出ていたけれど、音もリマスタリングによってかなり違っているということだし、ジャケットもとてもよい。LPも夏頃にはリリースされるらしいけれど、CDにはLPには入らない同時期に録音されたという "Stimmgabel" が追加収録されている。

 食事は、冷蔵庫の中の賞味期限が来るものから手をつけるというかんじです。週の前半、どうも胃のあたりがもやっとしていたのだけど、不安とストレスで痛んでいるのか、手抜き&少なめ(この機会に)のせいで「腹が…減った…」のか、どっちかわからない。
 木曜日は、リサイクルゴミの日ということで、そうだ、この機会に、隠し溜め込んでいたレコード通販の梱包段ボールを一挙に片付けよう、と、カタリカタリ/百景借景/しょうにゅうどうの河合さんがされているウェブラジオ「巷のダイアログ」第3回(ゲストは、「SCHOP」の上原敏さん)を聞きながら、解体していたのだけど、あまりの量に縛るための紐が足りなかった。残念。再来週に再挑戦することにした。その頃には、母も帰ってきているだろうから、溜め込んでいたことがバレてしまうけれど、まあ。

 河合さんのラジオ番組は長いのだけど、話が面白いので、聞かない訳に行かない。音楽との出会いの曲、転機になった曲、今好きな曲をテーマに話をされているのだけど、これまでのゲストの方々がみなとても熱意を持って語っている。河合さんが聞き上手ということはあるかもしれない。共感の笑いがとてもいい。自分だったら、こんなに熱意を持って話せるだろうかと思う。愛読していたフリーペーパー「SCHOP」を発行されていた上原さんの、子供の頃の映画体験、演劇をされていたこと、京都から三重、三重から愛知への移転と土地柄、興味のつなぎかたなどを聞くことができた。河合さんの応対に「おっしゃるとおり」と何度も返していたのが、印象に残った。

1月21日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2022年1月21日】
 「届いたのは、CDが」と書いておきながら、「LPは」を書くのを忘れていた。あかんね。去年の仕事帰りの際の失敗(ここではちゃんと書いていないけれど)以降、うっかりにすっかり自信をなくしているので、ここでもかというかんじです。日常行動では、とにかく「急がない」ことを心がけてはいるのだけど。
 などと書いていると、また忘れそう。届いたのは、レイモンド・スコット featuring ドロシー・スコット Raymond Scott featuring Dorothy Collins "THE JINGLE WORKSHOP: Midcebtyrt Nysucak Nubautyres 1951-1965"。「featuring」の言い換えが思い付かない。レイモンド・スコットが手がけたラジオのコマーシャルやジングル、そのためのデモや没テイクを集めたもので、2019年の「レコードストアデイ (RSD)」アイテムとして発売されたもの。例によって限定リリースだし、日本にはほとんど入荷しなかったらしい。それはもったいないということで、リル・デイジーが復刻した。

 アナログ新譜は高めだけど、2枚組でこの価格なら手が届く。限定リリースには違いないけれど、RSDよりは入手しやすい(RSDものは実のところ初めから手に入れることを諦めてる)。配信もあるけれど、購入するとなると、そこそこするので、それならきちんとした文字情報や写真、画像が付いているほうがよい。…なにさっきから自分を言い含めているのだ。

 仕事は日程が延びたり、急に早まったりで、いつでも中断できるアーカイヴ作業をしてはいるものの暇といえば暇なのだけど、年末に突如発生した緊急対応案件でもやもやさせられている。
 流通条件になっている規定文が改訂されたのだけど、仕様に応じて二種類あるのに、一種類しか指示が来ていない。連絡があってすぐに、もうひとつの仕様についてはどうか、必要なら指示をと連絡していたのだけど、三週間経ってようやく出た正式連絡には何も書かれていなかった。改めて訊ねると、大は小を兼ねるとして実施された暫定対応が既定のものとなって、もうひとつの仕様についての規定文は必要ないということになっていた。仕様に合わない内容が含まれているにもかかわらず。そのためにいままで二種類の規定文が用意されていたのに。いまさら確認するのは大変だ、費用がかさむとかそういうことでなければ、もうこれで行ってくれと。
 それなら、初めから一種類でよかったやん。ユーザー軽視なんとちゃうの。指示された既定文にしても、手元に来たときに確認したら、以前必須と連絡があった内容が抜けていた。指摘したら、訂正された。なんで末端の請負業者が指摘しなあかんねん。変更されているのに連絡がなかった部分もあった。もう、がっかりしてしまった。

1月22日(土)
[一回休み]

[一回休み]

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2022 Kijima, Hebon-shiki