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2021年12月12日〜2021年12月18日


12月12日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2021年12月12日】
 右足ひざ内側の不調がなかなか治まらない。もともと仕事場でややエコノミー症候群の気配があったのに、調子乗り過ぎたかな。歩くことに支障はないけれど。腰も重いので、なにかしらメンテナンスしないといけないかもしれない。

 月曜日。ミコ&ユキオのCDシングル『あんたがわるい』が届いた。白江美重子と佐藤幸雄さんのデュオ。白江美重子さんは、佐藤さんの義母にあたるひとで、その白江さんが子供が小さな頃から言い聞かせていたことを作品化したもの。佐藤さんのいつもよりもゆったりとした包み込むような音作りに、白江さんの声が「折りに触れて聞こえてくる言葉」のように挟み込まれている。長男長女がきょうだい喧嘩の際に親から窘められるときの言葉(上の立場なのだから、回避するなり受け止めるなりできるように考えなさい、という)、だけど、白江家では、きょうだい喧嘩ではなく、見聞きしただけの第三者の立場であっても、そのように言われたという(白江亜古さんのツイートより)。上の立場、ということでなく、考えなさい、ということなのだと思う。まったくの直感で、よく考えると、そうでもないのだけど、ジョン・レノンの "Grow Old With Me" を連想した。
 このCDシングルは、白江さんが「おかやん」と呼ばれ(店長の石川あるさんのお母さんでもあるので)、長らく店番を務めていらした「ニヒル牛」での「クリスマスの贈り物展」での出品作品でもあり、ケースを、「ニヒル牛」に参加されている作家の山中奈緒子さんが制作されている。星の上で、起こっているさまざまなことに頭を垂れて思いを寄せているユキオさんに、堂々とした佇まいで叱咤かあるいは応援の言葉を投げかけているのだろうな、と思わせるミコさんの図。隔離部屋のパソコンを置いている炬燵机の左手にある、いまは使ってないミシンの横に掛けてみた。そのまま掛けておきたい、と思ったけど、そこは日が当たるところなので、褪せてしまわないよう、ミシンの正面にかけ直した。それでも、いま、パソコンに向かうと、左手にある。

 一緒に、なんというかタブレットでは細々とした対応ができないことから意気消沈して、通販を申し込もうという気力なく、すっかり出遅れて、「勝手に今井次郎フェア」には間に合わなかったのだけど、今井さんの他のメンバーのことを知らなかったので様子見していたAujourd'hui il fait beau(オジュディイイルフェボー)のCD『オジュ1』を頼んだ。今井次郎さん (drums)、国広和毅さん (guitar)、河崎純さん (contrabass) のトリオ。それぞれがヴォーカルもとる。舞台音楽を中心に活動されているひとたちのようです。というか、今井さんの『Poi-Poi』は国広さんプロデュースでした。ちゃんと見てなかった。河崎さんも作曲家ですが、このアルバムでは、今井さんと国広さんの曲が半々くらい。音楽は、吐き捨てずにつぶやく、素っ頓狂なパンク。ところで、歌詞を見ながら、聞いていて、カバー裏の曲順が誤っていることに気付いた。見開き内側の歌詞の順序が正しいようです。2007年活動開始、2013年からアルバム制作開始、リリースは2020年。

 先週は、まだ先かなと思っていた仕事がやってきたけど、今週は、そろそろ来てもよさそうな仕事が来ないので、こっそりと自主練的に。来るのがぎりぎりにならないこと、現時点での不備が来たときには直っていることを祈る(自主練なので、様子見)。合間に、引き継ぎのため、過去の作業のアーカイヴ化をやっているのだけど、いろいろ思い出して、つらい。見直しを頼まれて、見直して、不備を指摘したら、それっきり連絡がなくて、どう対応したのかわからない件とか。つい最近でも同じやけどね。もうあと一年なので、なにやってるのだと思われようが、引き継ぎ作業だけはやっておくつもり。後進は…わたしの仕事は一代限り(なんやその伝統芸的な言いかた)というか、専任者は要らないと思っている。前途ある若いひとにやらせるのが忍びないのでやっていただけで。

 木曜日、帰宅すると、(たぶん)ぎりぎりセーフで受け付けてもらえたレコードが届いていた。届くことはわかっていたけど、郵便受けには入らないし、呼び鈴は母には聞こえないかもしれないので、これは土曜日の午前中に本局に引き取りに行くパターンやなと思っていたら、受け取ってくれていた。穂高亜希子・西村卓也・高橋幾郎『LIVE』。去年の夏に「裏窓」からCD-Rで発売されたものだけど、評判が聞こえてきたときにはもう売り切れていた。限定100枚だった。今回、フランスの「An'archives」からLP版で再発されたので是非にと思っていたのでした。

 金曜日の帰り、ツイターを見たら、たくさんの知り合いから、タワーレコード梅田大阪マルビル店閉店の報が寄せられていた。寄る回数が減り、最近では寄る度にレイアウトが変わってるかんじだった。以前は、知り合いともよく出くわしたけど、それはそれだけよく行ってたということだと思う。ここ数年では、石若駿さんの『SONGBOOK』シリーズを大きく扱って推しているかんじがあったので、石若作品はマルビル店で買うことにしていた。

 土曜日。そんな訳で、目的地に向かう前に、マルビル店に寄った。残念ながら、あれば買おうと思っていた作品が見当たらず、何も買わずに後にすることになってしまったけれど。「MOJO」や「UNCUT」、「RECORD COLLECTOR」を手にとって、選んで買うこともできなくなる。こちらも、「RECORD COLLECTOR」は見かけなくなったし、「MOJO」や「UNCUT」も薄くなって、付録CDに独自企画は見られなくなり、あまり買うことがなくなっていた。
 「indoxicate」の新しい号はもらってきた。これもふらっと寄ったときに取ってくるかんじはなくなるのだな。茶屋町店は存続するけど、あっちはマルビル店よりもさらに脱レコード店が進んでいるので、どうなることやら。

 ひさしぶりに「Calo Bookshop and Cafe」に。「カペイシャス展覧会 #16」を見に。知らない作家でも、「カペイシャス」の紹介なら面白い作品であることが期待できるから。今回は、桂典之さんと泉達也さん。ちいさなアイコンのような絵を少しずつ描く桂さんは競馬とゲームと食べものがモチーフになっている。絵を見てもわからないけど、なにかしら独自のゲームが進行しているのかもしれない。泉達也さんは、動物の絵が多かったけど、何の動物かわからない生物も居る。白い線で描かれ、端っこだけにぽっと色が付いているのが、ほのかな生命力を感じさせて、楽しかった。
 買い逃していた雑誌をいくつか。何度か買っている雑誌「トラベシア」の最新号 Vol.6 は、特集「いしあいひでひこのやさしい人生」。ブログやツイートで文章を発表している「一般人」のこと。まったく知らなかったひとなのだけど、同い年のひとの人生を追うということで、面白そうだと思って。真治さんの「ぽかん」09号。「なnD」8号。

 帰りにもういちど梅田に戻ることも考えていたのだけど、そこそこ遅くなったので、そのまま別路線で帰ることに。途中で通勤路に合流し、乗換駅で、通販物の引き取り。ジョニ・ミッチェル "JONI MITCHELL ARCHIVES - VOLUME 2: THE REPRISE YEARS (1968-1971)"、5枚組。デビューアルバムから "BLUE" までの4枚のアルバムの時期。最初にじっくりアルバムを聞いていった時期でもあり、とても愛着がある。親しんでいる歌のどんな演奏が聞けるのかとても楽しみ。

 きょうも先週に続いて、午前中の用事の他は外出せず。21時以降の寝落ちも続いていたけど、明け方に起きて、録画した番組を見たりしていた。『忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段』は面白かった。上白石萌音さん、こういう気の強い役のほうが似合ってる。『カムカムエヴリバディ』もわるくないけれど。

12月13日(月)
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12月14日(火)
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12月15日(水)
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12月16日(木)
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12月17日(金)
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12月18日(土)
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