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2021年6月27日〜2021年7月3日


6月27日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2021年6月27日】
 金曜日に給料が出たので、生活費とは別に予算をおろして、土曜日、緊急事態が解除されて営業再開しているはずの電器店に。連休前に不調になり、5月半ばにはどうにもこうにも起動しなくなったiPad miniを新調しようと。

 まず、いちばん近い、と言っても自転車で10分少しの国道沿いの店に。7年前に第1世代機を買ったときは、確か、大きなiPadのメモリ大とiPad miniのメモリ小があまり価格が変わらなかったことで、小さいほうが扱いやすいかとminiメモリ小にしたのだけど、末期には、容量で苦労したので、メモリ大にすることは決めていた。そうすると、iPadメモリ大とminiメモリ大では、容量は倍になるものの価格もそこそこちがう。iPadメモリ大でも、いままでのminiメモリ小に比べると倍になるので、iPadでもいいかと迷っていた。

 のだが、店頭で確認すると、在庫が、ことごとく、ない。聞けば、在宅勤務需要が高く、どこも、払底しているらしい。iPadはまったくなく、miniはメモリ大は少ないがある、ということを確認して、ハシゴすることに。ところが、最初の店を出て走り始めた途端、雨がぽつぽつと。うーん、きょうは断念か、と思って戻り始めたら、通りがかった図書館が開いていた。雨宿りがてら、寄ることに。図書館も開いているか閉まっているかわからなくて、しばらく行けていなかった。「スペクテイター」誌のインタビューで気になった高野麻子『指紋と近代 移動する身体の管理と統治の技法』(みすず書房、2016年2月)が開架棚にあったので、借りることにした。

 雨が収まったようなので、ハシゴ再開。走っていると、ふと、垂れ幕に目がとまった。「買取・販売 レコード」。ええっ、そんな、山川直人さんの『はなうたレコード』にあったような状況が実際にあるとは。いや、新しい店舗ビルを作っているところに通りがかると、レコード店が入らないかなと妄想したりはするのだけど。
 食堂の中を通って、奥の階段から二階に。まったく片付いていなくて、掃除機が転がっているような状況だったけど、見てかまわない、と。雑多な7インチの中から、シローとBREAD & BUTTER 「バタフライ」b/w「ハッピネス」、ロジェ・フランス楽団 Roger France et Son Orchestra 「女と男のいる舗道」b/w「死ぬほど愛して」の2枚を選んで買った。東京五輪関係のシングルがやたらとたくさんあった。買わないけど。あ、いまのではなくて、1964年のほうです。そう言えば、いまのも東京五輪音頭みたいなの出てるのだろうか。(店の名を言わないのは、居住地の特定を避けるためです。と言っても、駆使すりゃわかるんだろうけど。)

 オリンピックについては、運営側がおかしなことばかりやっているので、ひどいことしか思い付かなくて、言うに言えない。そもそも政府から「人流」という言葉が出るということは、積極的な対策はなく、個々人の対策(気の持ちよう、意識)もあてにしない(できない)ということで、だからとにかく感染が発生する機会を減らすしかないのが方針ということになる。機会を減らすために、効果的かどうかよりも、言いやすいかどうかをとり、そのために酒がどうとか夜がどうとか世論を醸成してきたのではないか。オリンピックを強行したら感染が拡大する「とは限らない」が、接触の機会を減らすことしか策がないのであれば、オリンピックについても開催にあたって、特に策はないのだろう。あれば、飲食店や観光地についてもやっていただろうから。あとはなんとかなるだろうでしかないではないか。なんのために感染を防止するのかわかっていないのではないかと疑ってしまう。投稿しなかった「つぶやき」
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オリンピックは政府とIOCとスポンサーのひとたちだけでやるとよいのでは。競技も。観客も。一般のひととの接触は半年くらい断ってもらって。会場は、招致することを決めたときの東京都知事が買うとかどうとか言っていた無人島で。ちゃんとした競技大会は、十分検討したうえで、別の名でやればいい。
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 閑話休題。もうひとつの家電店では、在庫は訊かねばならず、確認してもらったが、やはりminiメモリ大の希望でない色のものがあるだけだった。どんだけ人気ないねん。考えさせてください、と後にして、最初の店に戻ろうとして、もう一軒あったのを思い出した。国道沿いにはあるんよなぁ。家からは遠いが。そこでも、希望のタイプの希望の色はなかった。結局、最初の店で、希望の色ではなく、miniメモリ大一択になってしまったけれど、購入した。

 母が寝室に引き上げてから、PCも隔離部屋から居間に移して、セッティングタイム。ちょうどチャラン・ポ・ランタン小春さんの動画で、新しいiPadを買いましたということで、セッティングして絵を画く回を見たばかりだったので、近付けるだけでセッティングができるという話を思い出して、一応、第1世代を用意するも、やはり起動せず、うんともすんとも。そもそも古すぎて対象外だった。地道にぽちぽちと入力し、なんとかセッテング完了。追加でインストールしたアプリ、ライブラリに入れていた音楽、撮っていた写真(起動しているはずなのに画面が点かなくなった状態でスクリーンショットを撮った「最後の一枚」も)、開いていたウェブページなど、復元されて驚いた。Podcastの「TBSたまむすび」もタイトルが残っていたので、おおっと思ったけれど、これは保存分もダウンロードし直さなければならず、元が閉鎖されてしまっている今はそれはかなわなかった。残念。

 土曜日の夜は、寝床のある居間でそのまま、あれこれ鳴らしていた。隔離部屋でないと音楽が聞けなかったので、ひさしぶりで、新鮮な気持ちになった。音楽だけでなく、テキストも隔離部屋でないと打てなかったので、寝落ちリスクもあり、要らぬ緊張をしていたかもしれない。インスタグラムもひさしぶりに眺めることができた。PCだと、ブラウザから見ることになって、どうも億劫になっていた。

 しかし、第1世代から第5世代に新調したため、細かいところでいろいろ変わっているかもしれない。指紋認証もそのひとつ。それと、びっくりしたのが、音楽をかけていると、選んで聞いていたものが終わると、勝手に「似たもの」を選曲してかけ始めるところ。ライブラリにあるなし関係なく。これには閉口してしまった。ゴングが終わると、ホークウィンドになるなど、それなりに「似たもの」ではあるものの。Twitterてその話をしたら、saikiさんが無限アイコンについて教えてくれた。デフォルトにしなくても、と思う。前から、おすすめからアルバムが消えて、プレイリストのみになったりして、なんとなく似たものを聞き流すことが求められているのかとは思っていたけれど。

 今週の出来事。インスタグラムを見るのが億劫になっていたと書いたけど、水曜日、帰宅して、なんやかんやして隔離部屋のPCを点けると同時にプッシュ告知で、小川賀子さんが自宅からインスタライブをされることを知って、あわててアクセスした。ひさしぶりに見ることができて、ほっとするような気持ちでした。小川さんが歌っているのを見るのが好きです。ソロということで、よしこストンペアから聞くようになったので、知らない曲も多いのだけど、ソロの曲もたくさん聞くことができた。
 月曜日は、通販物の引き取り。かなり前に発売されていたらしいけれど、犬伏功さんがTwitterで紹介されていることで知ったジョー・ミーク "I HEAR A NEW WORLD: an outer space muisc fantasy by JOE MEEK" の未発売サンプル盤から起こしたものを含む古の電子音楽オムニバス。最近、デリア・ダービシャーやダフネ・オラムのドキュメンタリーが作られるなど注目されているのかなのBBCレイディオフォニック・ワークショップやブーレーズ、メシアン、シュトックハウゼン、アンリ、ヴァレーズ、ケイジ、フェラーリ、クセナキスといった古典まで雑多に。いっしょに頼んだのは、長らくカートに入れっぱなしにしていたマディソン・カニンガム "WHO ARE YOU NOW"。
 火曜日の夜は、そのジョー・ミークについても触れられていた「DOMMUNE」のナース・ウィズ・ウーンド評伝特集の第2回を聞きながら、一日のツイートを辿っていた。金曜日、李麗仙さんの訃報。土曜日、ジョン・ハッセルの訃報。日曜日、フレデリック・ジェフスキ Frederic Rzewskiの訃報。李麗仙さんを初めて知ったドラマ『黄金の日日』の再放送を毎週見ているところだった。

 アップデート後のPCのどんくささは相変わらず。変換に手間取ることに困っていたので、iPad mini復活とともにポメラ入力が復活することがありがたい。仕事は、先週の金曜日、長期課題にようやく取り組めたのも束の間、思ったよりも早く、個別の確認業務がやってきて、わらわら。資料がまったく出ていないのに、「いつになりますかー」と呑気なことを言ってくるひとが居たり(あんたんとこに相談がなかったということは、できてないということやないかい)。これまでのミス防止の積み重ねを無視して、改革案を唱えるのが居たり。定年が近づいてきているからだろうけど、付き合い切れないという気持ちが日に日に。

6月28日(月)
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6月29日(火)
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7月1日(木)
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7月2日(金)
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7月3日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2021年7月3日】
 先週の書き忘れ、つまり先々週の出来事。月曜日、鍵担当のMさんが休みなので、早めに出て、開錠。この日は、うっかりしていたら、何故だか皆早終いで、取り残されてしまい、閉めるのもわたしになってしまった。帰宅したら、田口史人「日本のレコード」が届いていた。今回は、寺内タケシ特集だったのだが、その前の土曜日、訃報があったばかりだった。まったくの偶然。寺内タケシ(映画スターレベルの生まれる前からの有名人なので「さん」付けはかえっておこがましいかんじがする)の規格外の活動については、田口さんの「レコード寄席」でも聞いていたし、田口さんが書かれた「スペクテイター」誌の評伝記事もあった。レコブックも準備中ということだったけど、しっかりした(というのもなんだけど)書籍で出ないものかと思う。
 火曜日。仕事場PCの二つのキーボードには、ペットボトルのお茶に付いていた茶と緑の手ぬぐいをカバーとしてそれぞれかけているのだけど、そのうちのひとつが行方不明に。朝はあったはずなのに、帰るときに、かけようと思ったら、緑のほうが見あたらない。探してみるも、出てこず。金曜日の掃除の際にひょっこり出てくるのではと期待したが、出てこなかった。どこかに挟まっているのだろうか。

 先週の日曜の夜、日記を早めに更新し、早々とPCの電源を切って、居間に引き上げたのだけど、そこで、動かなくなったiPad miniを買ったときの箱に収めようとしたら、買ったときのレシートが箱の中にあった。う、えらく安い。それもそのはず、メモリがとんでもなく(いまとなっては)少なかった。それを思えば、メモリ大にする必要はなかったのでは。やってもうたのではないか。という気持ちに襲われて、どよーんとしてしまった。その分、活用しなくてはと気持ちを切り替えたいところだけど、それにしても。

 それで、そのiPad miniで、月曜日の朝から、通勤音楽再開かと言うと、ちょっとなんだか照れがあって、行きは読んでいる本が面白かったこともあって、取り出すこともなかった。昼になって、取り出して、モバイルルーターを忘れたことに気付いた。すっかり、モバイル音楽生活に必要なものを忘れている。イヤホンは持ってきていたけれど。
 火曜日の朝も、行きは取り出せず。朝から雨が降っていて、出るときには止んでいたのだけど、念のため、傘を持っていて、手がふさがっていたこともあり。帰宅時にやっと、音楽を。ピーター・ガブリエルの2枚目を。昨日、寝る前に、4枚目をかけたことから。2曲目の途中で眠ってしまったようだけど。
 水曜日はまたしてもルーターを忘れた。木曜日は、NHK「高橋源一郎の飛ぶ教室」で山田参助『あれよ星屑』が取り上げられたというので、聞き逃し配信で、聞いていた。この番組を、母は聞いているようなことを言っていたので、訊いてみたけど、その日は眠ってしまっていたようだった。話を振ってきたら、さっと取り出すつもりだったのに。金曜日も、行きは聞いてない。ずっと傘を持っているから。なんやかんやで割と遅くなっていたこともあって、新調したら撮るぞと思っていた、車窓から見える廃屋の写真も撮れていない。

 なんやかんやというのは、仕事の話。火曜日は、通院を予定していたのだけど、仕事で血圧があがる(ような気がする)出来事があり、取りやめにした。以下、つらつらと書き綴ってみたが、細かい事情は伝わらないので、かいつまんで書く(きっと数年後には自分でも細かいことは忘れているだろうけど)。先方の担当者が、よくわかっていないのに特殊な事情の結果を誤解して、専門の部署に確かめもせずに指示を「いじった」ことがわかった。しかも、やりとりの途中で、理由は知らないがそんな話を聞いた、などと言い、専門の部署に改めて確認をとって間違いであることがはっきりしてからも、書類のせいにして、訂正もしなかった。そもそも、ミスを防ぐためにわざわざ確認するという根本もわかっていないことがはっきりして、うんざりしてしまった。

 で、火曜日は誤指示の対応で時間がかかったこともあり、通院は諦めて、通勤路途中のコンビニに寄って、通販物の引き取り。実は、日曜日に届いていたのだけど、月曜日は引換票の準備をすっかり忘れていて。診療所に引き取ったものを抱えていくのもどうかなと思って迷っていた。
 引き取ったのは、ロバート・ワイアット "SHLEEP" (1997年)のLP版。2008年に出ていたものなのだけど、CDと同じだと思っていたら、田口さんの「日本のレコード」の余談部分で、CD未収録のボーナストラックが追加されていることを知って。内容も、アルフレダ・ベンジさんの絵をあしらったジャケットも、好きなので、大きいのもいいかな、なんて。2015年に再発されたらしく、それがまだ新品で、それもいまみたいな手が出にくい価格でなく、買えた。追加曲は8曲。1984年の "WORK IN PROGRESS" EPのB面2曲(スペイン語つながり?)、2002年の日本盤紙ジャケ6枚購入特典 "AIRPLAY"(当時知人に聞かせてもろた)の4曲、"SHLEEP" の日本盤ボーナストラック、2007年の "COMICOPERA" 日本盤ボーナストラック、でした。それらの曲の録音時期など知りたいところだけど、詳細は書かれていなかった。

 月曜日には、もう一枚、LPが家に届いていたのだけど、郵便受けに入らず、持ち帰られてしまった。恒例の土曜日、本局にLPを取りに行くの巻です。ずっと雨が続いていたのだけど、きょうは、雨雲の切れ目で、終日、曇り。時折、晴れ間もあるかんじで。家から自転車で20分。最寄駅から二駅乗って、そこから歩いて20分の場所にあるので、雨が降らず、自転車で行けてよかった。澁谷浩次さんのソロアルバム『LOTS OF BIRDS』。
 帰りに、市の中心部にある大きめの書店に寄り、漫画を二冊。身近なところで話題になっている大山海『奈良へ』と、棚で目についたタナカミホ(原作:北村薫)『空飛ぶ馬』。帰宅して、熱海の土石流の惨状を知る。午後は湿気もあり、起き上がれなかったりして、やはり出られず。

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2021 Kijima, Hebon-shiki