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2021年4月4日〜2021年4月10日


4月4日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2021年4月4日】
 新聞をやめた代わりに、母が買っているテレビ番組表の雑誌の今号に、次の発売日が載っていないと云う。んなことないやろ、と思って、居ない隙にめくってみたけど、確かに無い。二週ごとの水曜日と決まっているからではないかと思うのだけど、それはともかく、めくっていたら、定番の星占いのページがあり、つい自分のとこを見てしまって、驚愕。「ストレスでおなかをこわしそう」。先週のあれはストレスのためだったのか。
 不調と云えば、五十も半ばを過ぎて、ここに来て、五十肩の兆候が。左肩に痛みあり。ストレス、かどうかはわからないけれど、長期課題にかかりっきりであることから来ている可能性はある。

 水曜日、通勤路途中のコンビニで、通販物の引き取り。買わない理由を百も思い付くけど…は言い過ぎとしても、重複感は否めないものが二つ。ひとつは、バイザンティアムの廉価版ボックスセット "HALFWAY DREAMING: ANTHOLOGY 1969-75"、もうひとつはデイヴィッド・ボウイのレコードストアデイ向けアイテムのCD化、"WELCOME TO THE BLACKOUT (LIVE LONDON '78)"。

 バイザンティアムは、一昨年、突如、配信のみで発表になった発掘ライヴ録音集 "HIGH TIME" を、そろそろDL購入にも慣れてきたことだし、押さえておこうかと思って、検索して、知った。去年の秋頃から告知は出ていて、今年の初めに発売されていたらしい。オラのアルバム "ORA"、A&Mからの2枚、"BYZANTIUM"、"SEASONS CHANGING"、そして問題の自主制作盤 "LIVE/STUIDO"、と "HIGH  TIME" の5枚組。オラの復刻盤で発掘された当時未発表だった録音13曲もすべて収録されている。そして、今回のセットのために、未発表EPのための録音4曲が、"LIVE/STUDIO" に追加された。驚いたのは、"HIGH TIME" にも1曲追加されていたこと。
 表紙、広告になっている裏表紙を含めて、32ページのブックレットが付いていて、詳細なバイオグラフィとクレジット、ルビンスタインのコメントが掲載されている。もう、このブックレットで、これまでの疑問が氷解しまくりだった。傍証だけであれこれ書いていたことなど、もう役立たずになってしまったけれど、それなりに疑問も真っ当なものだったことがわかったところもあって、無駄ではなかったと思い直したり。

 自主制作盤 "LIVE/STUDIO" については、74年3月発表と明記されている。このアルバムについて知った頃、どれを見ても、デビュー前の72年に作られたものということになっていた。でも、参加メンバーや収録曲目を知ると、とてもそうは思えなかった。それで、これは73年にチャス・ジャンケルが脱退してから、解散するまでの間、73年か74年に制作されたレコード会社との契約を得るためのプロモーション盤であるという仮説を唱えていたのだ。74年3月リリースが確定したことで、今後は、「何言ってんの、このひと」というかんじになってしまうんやな。早いうちに追記しておかないと。
 で、73年もしくは74年に制作されたものであることは確信していたけれど、そうであるとすれば腑に落ちないことが二点あった。それらについても、今回のバイオグラフィで解決した。ひとつは、デビュー時にメンバーでなかったルビンスタインの曲がデビューアルバムのほとんどを占めること。実は、もともとルビンスタインはメンバーだったのだが、将来に不安を感じて、デビュー前に脱退していたのだ。代わりに起用されたのがチャス・ジャンケルだった。ただ、楽曲提供は続けることになっていたようで、それでデビューアルバムがあのようなかたちになった、ということらしい。

 もうひとつの疑問は、ミック・バラカンさんの参加経緯。今回初めて知ったのだけど、バイザンティアムは、もともとルビンスタインがニコ・ラムスデンを誘って組んだユニットが元だった。ルビンスタインが参加しなかったことで、ひょっとしたら、思てたんと違うと感じていたかもしれないラムスデンがデビュー後すぐに脱退する。代わりに、ルビンスタインが復帰するのだけど、そのときに一緒に参加したのがミック・バラカンさん(ピーターさんのことがあるので、つい「さん」付けに)。オラのCDにも、バラカンさんが参加したものが収められているので、その延長でルビンスタインと共にバイザンティアムに参加したように思えるけれど、それにしては時期が離れているので、バラカンさんのオラ参加時期、オラの活動時期が疑問だったのだ。ルビンスタインさんの経緯も知らなかったので、まだオラの活動が続いていたのか、と。ブックレットによれば、オラの復刻盤に収録されたバラカンさん参加曲は、オラとしての録音ではなく、オラ解散後にルビンスタインさんが知り合ったバラカンさんと共にデュオで録音したものであるということだった。なんとなくうっすらと感じた疑問が裏付けられて、ほっとするやら。この経緯から(収録時間の問題もあると思うけど)、72年秋に録音されたバラカンさん参加の3曲は、オラのディスクではなく、同時期の録音である "BYZANTIUM" のディスクにボーナストラックとして追加されている。

 ところで、オラのBackgroundからの復刻盤に入っていた未発表(だった)曲は7曲。その後、スペインのWah Wahから2枚組のアナログ盤として復刻された折に、6曲追加されて、ルビンスタイン&バラカン曲を含めて、13曲が発掘されたのだけど、今回それらがすべて収められており、地味な購買ポイントとしては、6曲の追加分については、わたしにとっては初CD化ということもあった。わたしにとってはというのは、2枚組CDとして一度発売されているからだけど、レーベルがPROG TEMPLEというブート紛いのものを出しているところだったので、手を出さなかった。今回は、チェリーレッド傘下のGrape Fruitから。

 さて。デイヴィッド・ボウイ "WELCOME TO THE BLACKOUT (LIVE LONDON '78)"。これは、実を言えば、割引クーポン適用のための抱き合わせ購入です。しかも、これより先に、まだ入荷連絡が来ないアルバムの抱き合わせとして、やはりレコードストアデイ用アイテムをCD化した74年ライヴを注文していたので、「揃える」感覚でハードルが下がっていた。買わない理由ということで言えば、冷静であれば、"STAGE" があれば要らないという判断ができたし、そのつもりでいたのだ。でも、よく考えてみれば、曲順をコンサートでの演奏順に戻した "STAGE" の改訂版CDをわたしは持っていない。それを買い直した、そこに入っていなかった曲も追加されていると思えば、これはこれでよかったのでは、などと自己正当化を。"STAGE" 未収録は、2曲。"Sound And Vision" と "Rebel Rebel"。

 きょうは雨になるという予報だったので、あれこれ昨日のうちに済ませたのだけど、午前中は止んでいたので、いつもどおりに買い物に。午後から降り出して、風も強く、雷が鳴ったりもしていたけれど。昨日、ひさしぶりに髪を切った。ほとんど寝ていた。

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