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2021年2月28日〜2021年3月6日


2月28日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2021年2月28日】
 この土日もそうだったけど、緊急事態云々に関係なく、休みの日に出ると、事を荒立てる風になってしまうので、控え気味です。土日は午前中はばたばたしているのだけど、出る気でいないと、午後からもうっかりしていると14時を過ぎてしまい、そうなると、一時間かけて出る気力が失せてしまって。目的がはっきりしているときは夜早いのはありがたいのだけど、そうでないときは、あっという間に終了、となってしまうので。
 そんな訳で、二月もぼんやりと過ごしてしまったので、あれこれ通販発注してしまった。店頭にしても、物販にしても、実物見て、ふんぎりがつくタイプなもので、通販になかなか踏み切れないでいるけれど、溜まってしまうと、それはそれで背中を押されるというか。以下、今週届いたもの。

 思い出したように、どうしてるかなと検索をかけてみるルドヴィック・トリアーレ(オリビエ・リボー)関連が二点、そのまたは生物が一点届く。関連物のひとつは、ルドヴィック・トリアーレ Ludovic Triaire 名義で参加していたバンド、レ・ルー(Les Loups)のアルバム "LES LOUPS"。1990年、BMG Ariola Franceから発売されたCDが中古で出ているのを見つけて。動画サイトにあがっている曲をいくつか聞いたかんじでは、後年のレ・オブジェ(Les Objets)と同様、モノクローム・セットのフォロワーというかんじだけど、そればかりというかんじでもなかった。ソロアルバムに近い感触の曲もある。作・編曲はグループ名義になっているけれど、ソロアルバムに、メンバーも参加しており、曲も共作しているので、ソロアルバムは、バンドの延長線上にあったのかもしれない。

 関連物のもうひとつは、オリビエ・リボー Olivier Libaux として、2曲でギターを弾いているエマニュエル・テリエー Emmanuel Tellier の "LA DISPARITION D'EVERETT RUESS"。まったく知らないひとだけど、ちょっと聞いてみたら、よいかんじだったのと、通販サイトで間違いじゃないかと思うくらい安かったので、つい、発注してしまった。"LA DISPARITION D'EVERETT RUESS" は、1934年に20歳で消息を絶ったアメリカの版画家、詩人、エヴェレット・ルースの失踪についてのドキュメンタリー映画のサントラ、ということなのだけど、映画の監督も、エマニュエル・テリエーだった。この映画は、ネットでも見られるけれど、びっくりしたのは、映画全編のDVDとサントラCDのセットだということ。それで、昔の7インチくらいの値段だった。
 エマニュエル・テリエーは、「レザンロックアップティブル Les Inrockuptibles」や「テレラマ Telerama」に執筆していた音楽ジャーナリストで、かつてチェルシーというネオアコースティックのバンドをやっていたミュージシャン、とのこと。テレラマ編集部にも居たそうだけど、セクシャルハラスメントを訴えられたことで、解雇されたという記事があったけど、詳細不明。

 エマニュエル・テリエーは、現在は、49スウィミング・プールズ 49 Swmimming Pools というバンドで活動している。エヴェレット・ルースをテーマにした作品は、49スウィミング・プールズバンドの作品が元になっている、ということで検索をかけてみたら、「タワーレコード」のサイトで、バーゲン対象になっていた。それも少し遅れて届いた。"HOW THE WILD CALLS TO ME"。"When I Go I Will Leave No Trace"、"How The Wild Calls To Me"、"The Thousand Year Long Road"、"Stella, Alone With The Sky"、"Have You Seen Our Son"、"Sundown" が両方に入っている。「ちょっと聞いてみたら、よいかんじだった」その曲 "How The Wild Calls To Me" はロックアレンジで演奏されている。

 「FOREVER RECORDS」で聞かせてもらったり、話を聞いたりして、気になっていたものが溜まってしまったので、まとめて。トレイランス tolerance の当時発表されなかった録音を二点。『Dose』と『Demos』。ワイヤーの曲名にちなんだもののように思われる former_airline の『2011 OR SO... (Selected Works 2011 - 2015)』と『NU CREATIVE DREADS (The Secret Dub Life o former_airline)』。灰野啓二さんがガムラン楽器を演奏する『ここにもこんなにブルースが宿っているとは…』。それと、平山悠著『ナース・ウィズ・ウーンド評伝 パンク育ちのシュルレアリスト・ミュージック』(DU BOOKS、2021年2月)。夕方、買い物に出たときに、郵便受けに入っていることに気付き、こっそり回収。聞いたり、読んだりするのは、明日以降に。
 
 GYAOで『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』を見る。詩集が元になっているということで、どうなんやろと公開当時、チラシが気になりながら、見送っていた。石橋静河さんのぶっきらぼうさがよかった。レコーダーのHDがいっぱいになりつつあるので、寝る前に録画してあったものを見る。単発ドラマ『浜の朝日の嘘つきどもと』の高畑充希さんも訳のわからない、ぶっきらぼうなひとの役がよかった。去年10月30日に、福島中央テレビ開局50周年記念オリジナルドラマとして放送されたものとのこと。タナダユキ監督・脚本。

 きょう、『太陽にほえろ!』再放送(サンテレビ)を見ようと、階下に降りようとしたら、揺れた。大きくはなかったけど、ゆっくりゆらゆらしたかんじだった。気象庁の発表によれば、2月28日11時20分頃発生、震央地は大阪府北部、深さ10 km、マグニチュードM3.5。
 『太陽にほえろ!』第50回「俺の故郷は東京だ!」(1973年6月29日放送)は、休日の殿下と二人でコンサートに行くために、宿直を代わりに買って出た夜勤明けのマカロニを「ロックを聞きに行くんだとさ」とみなが冷やかす場面から始まった。「ロックって?」と訊く長さんに「これですよ」とベンチャーズの振りをするゴリに、「ロックじゃないですよ。わかってないな」とマカロニが応じるところに、緊張してしまった。事件が発生して、コンサートには行けなくなるのだけど、ちらっと映ったチケットが、ダイアナ・ロス日本公演(6月29日、厚生年金会館)。放送日当日。チケットをマカロニが持っていたため、殿下も行けなくなるのだが。殺されたのが、レコードのプレス工場勤務で、聞き込み場面で、プレスの様子が映し出されていた。

 岸政彦・柴崎友香『大阪』をやっと読んだ。金曜日の夜に、ラジオを点けたら、ROVOがかかっていて、おっと思い、聞いていたら、NHK-FM「夜のプレイリスト」で、柴崎さんが担当されていた。サイトで選んだ盤を見てみたら、ベルベット・アンダーグラウンド "WHITE LIGHT / WHITE HEAT"、エレファントカシマシ『浮世の夢』、中村一義『金字塔』、ベック "ODELAY"、ROVO『Mon』となっていた。エレファントカシマシや中村一義は『大阪』に出てくるので、柴崎さんの案内で聞くと、サントラみたいでよかったのだけど、読み終えてしまった。でも、来週の再放送は聞こうと思います。『大阪』の感想はまた改めて。

3月1日(月)
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3月2日(火)
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3月3日(水)
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3月4日(木)
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3月5日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2021年3月5日】
 今週から3月。とは言っても、寒暖の差が大きくて、油断できない。朝晩の「外」では、足元やら腹やらが冷えてくるようで、ゆっくりすることができないし、感染状況もあって、どこかに寄ろうという気持ちもなかなか起きない。

 月曜、通院。柴崎友香さんが選盤担当のNHK-FM「夜のプレイリスト」の再放送を18時からやっていて、月曜はベルベット・アンダーグラウンド "WHITE LIGHT/WHITE HEAT" をかけるというので、帰りながら聞いていたら、通院のため早めに出たということもあるのだけど、"Sister Ray" の途中で診療所に着いてしまいそうだったので、駅からは自転車を押して歩いた。たぶん、"Sister Ray" を完走させるためと思うけど、冒頭のタイトル曲をカットするという大胆な選曲だった。泣いて、白色(光と熱)を切る。
 柴崎さんと岸政彦さんの『大阪』は読み終えてしまっていたのだけど、ちょうど読み始めた平山悠さんの『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』に、スティーヴン・ステイプルトンが若い頃、絵を描く合間に、ティラノザウルス・レックスやベルベット・アンダーグラウンド(なんといっても "Sister Ray"、とある)をかけていたというエビソードがあって、その日の朝に読んだばかりだった。

 火曜、雨。気温も低い。柴崎さんの「夜のプレイリスト」は、エレファント・カシマシだった。翌日の中村一義とともに、『大阪』の中で触れられている。聞き終えた頃に、通販引き取りに指定したコンビニのある駅に着いた。頼んだのは、いまさらながらだけど、キース・ティペット追悼をかねて、"BLUEPRINT"、それとハイポジのカセットアルバム2本をCD化した『ハイポジ・カセット HI-POSI EARLY DAYS 1988-1993』。せこい話だけど、クーポンの期限が切れるということで、あわてて頼んだのでした。

 水曜、これもまたあわてて頼んだものが届いていた。東京都三鷹市からで、名前にも心当たりがなかったので、なんだろうと思ったのだが、本日休演の新譜『MOOD』と同時発売の発掘等イヴ録音集『LIVE 二〇一五 - 二〇一九』だった。ツイターでも何人かのひとが触れているのを見ていて、見かけたら買おかな、というか、ひさしく見ていないライヴを見たいなと思っていたのだけど、ツイターで何故かずっとおすすめアカウントとして表示されているラッキー・オールド・サンのツイートを見に行ったら、レーベル「NEW FOLK」が同じということで、本日休演の新譜の案内があったのだ。月末までに注文したら10%オフ、そんでもって、レーベル直販で二枚とも頼むと、おまけがつく、と。という訳でした。おまけは、『MOOD DEMOS』。

 木曜、仕事場近くのスーパー内の書店を、一応覗いてみたら、「東京人」2021年4月号(438号)があった、ので購入。特集「シティ・ポップが生まれたまち 1970 - 80年代 TOKYO」。再び注目されているフュージョン調のポップスの源流や現在の視点、アジア諸国での広がり、ハードウェア面を含む周辺の話題など。カセット選曲企画に細馬宏通さんが参加されていることもあり。音楽の雰囲気より、街もので選んだもののほうが面白い。
 気になっていたものが買えた、ということで、同じスーパー内の「ホリーズカフェ」に寄ったのだけど、3月末で閉店の報が。早く帰りたくないという日にはよく行っていたし、コーヒーもう一杯の大吉も二回当てているのに。残念です。そう言えば、ホットサンドが好きなのだけど、前回、あんまりうまく出来ていなくて、入ったばかりのひとなのかなと思ったのだけど、関係があるのだろうか。柴崎さんの「夜のプレイリスト」はベック "ODELAY" だったので(のでってこともないが)、KBS京都「26回のホら話」を聞きながら、過ごした。

 それにしても、帰ったらいろいろやろうと思っているのだけど、持たない。パソコンの前での寝落ちは今週はなかったけれど、朝からの14時間分の書き込みおよびリンク先の記事を1時間で読み終えるのでせいいっぱい。そんなかんじなので、なかなかパソコンを閉じて切り上げられない。そんな風に諦めつけられないから、寝落ちしてしまうのだけど。

 先週のいつだったか、ひさしぶりに、夢で、よく出てくる場所が出てきた。具体的に覚えている場所ではないけれど、いろいろ混ざっているのだとは思う。高速道路高架下の陸橋をまわって、細くなだらかな坂道を少し歩いたところに、道路に面して、その建物はある。狭い、急な階段をあがっていった途中にある部屋が、よく出てくる場所。部室みたいなかんじ。不特定多数のひとが出入りしている。そこから奥に別の部屋につながっていることもあるし、その部屋そのものが広くなることもある。そこには用事で出かけたり、ひとと会ったり、イベントがあったり、寝泊りしたりする。出入りしているひとは、知らないひとも居る。

3月6日(土)
 [一回休み]

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2021 Kijima, Hebon-shiki