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2021年1月10日〜2021年1月16日


1月10日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2021年1月10日】
 ささっと出る口実に、絵を見に行こうとして、京都にするか心斎橋にするか迷った末、「見たことがないものが多い」心斎橋の門小雷 Little Thunderの「SCENT OF HONG KONG」展(於・心斎橋PARCO)へ。隙隙の各駅停車でゆっくりと。「心斎橋PARCO」復活、と言っても、場所は前とはちがっていた。商店街ではなく、道路に面した位置。「マニアコンビニ」というのも気になっていたので。開店当時は、入場制限していたようだけど、いまは手指消毒と検温のみ。

 門小雷さんは、「ポポタム」で紹介されていたことで知り、京都の「五条モール」に一時期あった支店「プチタム」での展示も見に行った。イケイケな女の子たちのポートレートがメインなのだけど、「パキッとした表情なのに、少し世界に滲み出しているようなかんじ」(2018年4月1日のメモより)が気になる。今回は、同名の作品集の原画展ということで、タイトルどおり、その「世界」が香港の風景として描かれている。風景にとても惹かれる。鮭をベースのように抱えている「B-A-S-S」、書店を描いた「Highway To The Void」、看板付きのマンションの一角を描いた「Jungle」、船室にたたずんでいる様子を描いた「Homesick But Homeless」、夕暮れ時に電車がストップしている景色の「Yellow Sky」、白い長袖のTシャツを着た少女が両手を上にしているポートレートが気に入りました。作品集も購入。「B-A-S-S」、「Highway To The Void」、ポートレートのポストカードも。帰りに、電車の中で、作品集を開くと、「Highway To The Void」は見開きになっていて中央が見えにくくなっていた。ポストカードを買っておいてよかった。ポートレートは作品集に含まれていなかった。

 「心斎橋PARCO」内の「東急ハンズ」に、「マニアコンビニ」やなんちゃら書店が含まれているのだけど、物足りなかった。

 帰りは、クリスタ長堀を堺筋線まで歩く。書店を覗くも、めあてのもの無し。また各駅停車で帰宅。電車の中で、薬の忘れ物があった。駅から家までの途中には、車の中で使うようなクッションが落ちていた。

1月11日(月) 【▼ぐりぐらメモ/2021年1月11日】
 年末年始の休暇明けには、ばたばたしてしまったけれど、きょうは焦らずにゆったりと過ごした。いつもどおりに起きて、サンテレビで「キンシオ」を見た。収録は去年の11月だそうだけど、2021年新年第一回目の放送ということで、新シリーズ「読めそうで読めない地名の旅」が始まった。その第一回が「帷子ノ辻」。京都に来られていたのか。映画『嵐電』も思い出す。あれで、大西礼芳さんという俳優がとても気になって、しばらく出演ドラマを追いかけて見てました。最近、テレビで見かけないけど、見落としているだけかもしれない。

 太秦と言えば、「BS12」で毎週火曜、太秦出身の吉岡里帆主演のドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』を放送していて、バラエティを見させられるくらいならと合わせていたら、母親もなんとなく食いついてきている様子。ちょっとでも「おもしろい」と思える番組があれば、楽しみになっていいかなと思う。わたしも楽しんで見られるものであれば、なおよし。でも、タイトルが長すぎて覚えられないのか、「(いまテレビに映っている)これはあれかな、東区役所」。うちでは『東区役所』という番組ということになっています。

 16時から新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」『ペンギン・カフェ "Still Life" at the Penguin Cafe』(冨田実里指揮、東京フィルハーモニー交響楽団)、17時からワッツ・タワーズの「ワンワンワンの日 新春オープンプライス・コンサート」という二つの無観客公演の配信があり、続けて見た。

 『ペンギン・カフェ』は、デヴィッド・ビントレー振付、ペンギン・カフェ・オーケストラの音楽によるバレエ。断片的に見たことはあったけど、全編を通しで見たことはなかったし、アルバムで聞いた管弦楽団によるペンギン・カフェの曲は、リズムに違和感があったので、DVDなども出ているようだったけど、積極的な関心は持っていなかった。ペンギンの他、さまざまな動物に扮したダンサーによって、エピソードが積み重ねられる。そして、最後に、彼ら彼女らが大きな船に乗り込んで、幕となる。それらの動物たちは、みな、絶滅危惧種なのだ。案内役となるペンギンは、南極に棲息するペンギンではなく、グレートオーク、和名オオウミガラス。既に絶滅してしまった彼らは、船に乗り込むことなく、乗り込んでいった動物たちを見送る。それぞれの生態を、華やかだったり、陽気だったりするペンギン・カフェの音楽が彩るのだけど、最後は静かにミニマルな "Numbers 1-4" がひたひたと鳴り続けて、生き残りへの希望をつなぐかんじになっていた。見ているうちに、動物たちに表情が感じられるようになり、動きが音楽に馴染んできた。

 岸野雄一さんが監督と主演を務めるバンド、ワッツ・タワーズは、とぼけた味わいの楽曲を、古い歌謡曲を彷彿とさせるアレンジで聞かせながら、そこにガツンと無国籍で、広大な風景を鋭い演奏で挿入するので、油断できない、のだけど、どちらかと言えば、そうした油断がとても楽しい。油断していたことを気づかされるのが楽しいドラマティックな音楽。ウイルス禍での生活、Youtuberなどなど、時事的な話題や問題をいじりながら、肯定や否定ではなく、問題のありかを気付かせ、留まらせる仕掛けがある。今回の告知で、リリースはしない方針であることを初めて知ったけれど、各楽曲はもちろん、流れもとても重要な演奏なので、それも無理からぬことかと思う。代表曲であり、ワンワンワンの日のテーマ曲とも言うべき「正しい数の数えかた」は、今回、J-POPのような新しいアレンジで演奏されていた。J-POPの何が喜ばれて、何が退屈させるのかを示すように。アレンジを変えることは定点観測のようなかんじがした。今回の演奏者は、岸野さんの他、岡村みどり、宮崎貴士、近藤研二、栗原正己、イトケン、JON(犬)、水谷紹(敬称略、順不同)。

1月12日(火) 【▼ぐりぐらメモ/2021年1月12日】
 SNSは、友人知人の消息を含む情報入手と、わたしの消息を含むわずかな情報提供のため、ツイターだけやっている。閲覧登録(フォロー)は読み切りたいという希望から、申し訳ないけど、数を絞るようにしているのだけど、登録した理由とは別のところで、ものの見かたや世の中に対する意見が(大きく)異なるひともまれにいる。攻撃的だったり、頻繁であったり、あてつけがましくない限り、縁のない考えかたに触れる機会として、当たらず障らず、そのままにしていたりもする。
 のだけど、ひさしぶりに、登録を解除する事例が起きた。単なる「噴き上がってる連中への嫉妬」は論外として、現政権を支持することは、立場上、職務上、あるだろうと思う。身近に接していれば、情による応援や擁護もあるだろう。でも、OSのアップデートがドナルド・トランプ氏の演説を遮断するためだとか、バイデン氏の大統領就任を阻止するために議事堂に乱入し、警官に射殺されたひとについて、実は死んでいない、演技していただけといった言説を喜々として回覧してこられては、目にしただけで消耗する。近いひと、なんとか言ってあげてよ、と思うけれど、近いひとはみな同じ世界を共有しているのかもしれない。かつて意欲的な作品を作り出していたひとが、表立ってはいないけど、現在も音楽を続けている、とすれば、ふたたび意欲的な作品に出会えるのではないかという気持ちを持って眺めていたけれど、限界です。

 それにしても、こちらもフォローされているのだけど、現政権やそれにつらなる嗜好(思想とは言わない)を持つひとたちの世迷い言に対して、アホではないかと指摘することもあるわたしの書き込みについて、どのように感じているのだろう。読んでいないか。ミュートされているか。あるいは、あちらはあちらで、なにか取り憑かれている世迷い言のようにこちらの発言を受け取っているか。

 そうしたひとのことも、一応、考慮しているので、あまり強く激しい口調にはなれない、と自分では思っているのだが、どうだろう。紋切型の言葉を繰り出すひとたちには通じないだろうとほぼ諦めているけれど、わたしが何故そのように思うかという考えかたを一緒に伝えたら、ほころぶのではないかという希望もどこかにある。皮肉でも、断罪でもなく、異なる考えかたを伝えるということを試みようとは思っている。

 オリンピックについても、そこに出場し、そこで競い合い、成果を出すことに向けて取り組んできた競技者のことを思うと、強くは言えない。これまでのように開催することは、状況を考慮すれば、無理。なお、開催するというのであれば、やりかたや、オリンピックというイベントの概念を考え直さなければならない。『いだてん』で描かれた「一同に会す」ことを物理的に避けるべきであれば、そうでない形で「一同に会す」か、一同に会すということを断念するかということになる。局地的に行って、データをすりあわせるとか、長期間にわたって、できるところで積み重ねていくといったことは考えられないか。競技者のことを考えるのであれば。企業活動について、あれだけ、テレワーク、テレワークと喧伝しているのに、競技についてはその線での話が何も出てこないのはおかしい。

 一応、自分の会社の年賀式ということで、いつもより早くに出て、出席したのだけど、ひさしぶりの顔出しということも特に関係なく、通常の朝会のようなものだった。出社のついでに話をしようかなと思っていたひとたちは、フレックスでまだ出社していなかったり。以前は、誰か出席していないとチームにマイナス評価が下るようなかんじもあり、そうしたことを防ぐために万難を排して出席していたところもあったのだけど、もう出席していることに気づきもされていないかもしれない。

1月13日(水) 【▼ぐりぐらメモ/2021年1月13日】
 帰りに、自宅最寄駅前のコンビニで、通販物の受け取り。エヌさんからのアラートで、ノンスタンダードレーベルの作品から編集されたCD4枚と本で構成されたオムニバス『ノンスタンダードの響き』が某通販サイトで半額になっていることを知って、あわてて発注したのが間に合った。エヌさんと某レコード店に入ったとき、中古でこれが出ていたけど、そんなに安くなかったので、見送ったことがあったような。それを覚えててくれたのか。連絡が来る直前、ちょっとした調べもので、ピチカート・ファイヴの初期作品をDiscogsで確認していたという偶然もあって。
 コーヒーテーブルブック仕様の本は、販促資料やチラシ、雑誌などでのインタビュー記事の再録と年表を掲載していて、年代記として編集されている。2018年時点の回顧インタビューも収められている。CDは、年代順ではなく、楽曲本位で選曲され、組み合わされているみたい。選曲は、ワールド・スタンダードとして所属していた鈴木惣一朗氏。ピチカート・ファイヴとミカド以外は、CDで持っていない、どころか、エアチェックテープしかないものもあるので、改めてちゃんと聞くかんじです。いちばんのめあては、ピチカート・ファイヴのデモ録音。複数の曲をコラージュした「What's New, Pizzicato?」で断片的に聞けるものの全貌が明らかでなかった「ヴァカンス」、「アルゴンキンホテル」、「動物園の鰐」がようやく聞けて、うれしい。この他の曲も、ミックスやアレンジが、親しんでいるものとちがうものが収められていたりする。アナログでしか持っていない(というのが昨今の流行に逆行する言いかたであることは十分承知しているけれど)細野晴臣『S・F・X』のアウトテイク「あくまのはつめい」、「北極」もよいかんじ。ミカドの「パルスイート・スリム」のCM曲は、放送当時、テレビから録音したカセットが手元にある。
1月14日(木) 【▼ぐりぐらメモ/2021年1月14日】
 運転免許更新のため、休みをとって、門真試験場に。ずっと地元警察署で更新してきたので、試験場に来るのはひさしぶり。日曜日に受け付ける代わりに土曜日の受付がなくなったのを知らずに土曜日に行って、文字どおり、門前払いを受けて以来。いつの話だ。新聞を読んでいないんですか、とまで言われてしまった。今回は、ウイルス感染拡大防止のため、予約制になったのだけど、事前の写真撮影のタイミングが読めない。以前、持っていった写真がNGで撮り直して出直すといったことがあったので、撮影込みの試験場を選んだ。予約は9時30分-9時45分の部。大阪モノレール門真市駅に8時30分着。""Still Life" at the Penguin Cafe" を定額制配信で聞きながら歩いて、9時少し前に試験場着。外のベンチにかけて、待つ。8時45分予約の受付をしていたけれど、9時を少し過ぎたところで、9時30分予約について呼び出しがかかった。

 手指消毒、検温ののち、予約番号のチェック。QRコードの読み取りはなし。この後も、予約票は使われなかった。ロープで仕切られた経路をぐるぐると回り、受付へ。現行の免許証を出して、申請書類を受け取る。更新料を払って、講習受講受領書と領収書を受け取り、記入コーナーへ。記入コーナー待ちのひとと記入済みのひとの列が混ざっていて、若干の混乱と記入時にいろいろ落とすひとあり。そこから、わたしにとっては難関の適性検査(視力検査)。三回聞かれて、一回「ゆっくりでいいのでもう一回」、でパス。暗証番号を二つ登録して、いよいよ免許証更新申請の受付。それから、写真撮影。追加料金はなし。このときに暗証番号のスキャンがあったのだけど、用途はよくわからない。撮影が終わったのが、9時50分。講習の時刻と会場の指定票を受け取ったら、10時30分からだった。90人近くの人数が一斉に受講。
 地元警察署での講習は、前後に話があるもののメインはビデオを見る(だけ)というものだったけど、説明しながら、部分的にビデオを流すというものになっていた。講習会の前に無事故無違反証明書と「SDカード」の紹介があったけど、前からあったっけ。SDカードは初めて聞いたような気がする。Safety Driverの略でSD。いつからかわからないけど、この5年の間に始まったのであれば、Super DensityのほうのSDカードのほうが先ではなかろうか。講習は30分。終了後に、更新された免許証が手渡された。
 二階の講習会場から階段を折りと降りたところに、食堂・喫茶コーナーがあり、豚まんのポスターが貼ってあったので、まんまとひっかかる。あたたかいものを体に入れたかった。
 啓発ビデオがあちこちで流れているのだけど、その中で「えっ!」という驚愕の声があがるのを耳にして、最初、手続きに来たひとが予約日を間違えた、何か忘れた、お金が足りなかった等々の理由で窓口であげているのかと思ってしまった。そのあとも、わかってはいても、ぎょっとさせられてしまった。

 試験場を出たところに、献血ルームがあり、呼び込みをしていた。献血したことがないので、よい機会だと思い、献血していくことに。ドリンク飲み放題、クッキー(というかカロリーメイトではないかと)食べ放題ではないか。放題というか、採血した分を補うために必要なのであった。と納得しつつ、ここであったかいものを取り入れられたのだなとも。採血後の様子見タイムを含めて、12時45分まで。

 あとは銀行に行って、古い通帳しか見つからなかった口座を更新しなければならない。開設した大阪市内の支店に行こうとして、駅に向かったら、駅前にも支店があった。一応訊いてみようか。訊いてみたら、手続きしてくれるという。なんだかんだで、15時まで。別支店の預金のために、なんだか申し訳ない気持ちに。
 献血センターで、すぐに食事を摂ってくださいと言われていたのに、昼食は遅くなってしまった。界隈にはリサイクルショップがやたらと多かったけど、免許更新、献血、銀行手続きでへろへろになっていたので、見てまわることなく、帰途に。ケチって、ひと駅は歩いたけれど。

1月15日(金)
[一回休み]
1月16日(土)
[一回休み]

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2021 Kijima, Hebon-shiki