目次に戻る

2020年12月20日〜2020年12月26日


12月20日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2020年12月20日】
 午後から弟たちが来ることになって、顔見せだけと言っていたのだけど、そういう訳にもいかんだろうと居間を片付けることに。母の、このあたりの判断の揺れにまごつくことが多いのだけど、片付けのきっかけにもなるのでいいか。買い物等も早めに動けるし。

 姪の誕生日プレゼントは、今年は本人に任せるということになったけど、ポチ袋がスヌーピーの絵柄だったので、急遽、ヴィンス・ガラルディ・トリオのコピーを作った。時期ものとして、"A CHARLIE BROWN CHRISTMAS" 全曲(時期に関係ないボーナストラック除く)に、他のアルバムから好きな曲を8曲追加して。少し前に見た "A CHARLIE BROWN CHRITMAS" からの(ランダム選曲による)1曲入り3インチシングル、プレゼント用に買っておけばよかったな。

 そう言えば、クルアンビンの "Christmas Time Is Here" のシングルを先日店頭で見かけて、再発したのかなと思っていたら、カバーイラストが、マスクして離れているものに変わっていたらしい。気が付かなかった。カバーイラストだけの変更ならそっとしておいてもよいのだけど。

 弟たちは、顔見せてくれただけで帰っていった。姪だけあがってもらって、もってかえり、と菓子や飲み物を選んでもらった。

 姪の相手をするからか、いつもは弟たちが帰ると、横になって、夕方まで眠ってしまうのだけど、きょうはそういうことはなく、夕方近くに、近辺を少し自転車でまわった。返品したLPの代金を、コンビニ備え付けのATMで受け取ることになったので、近くにある店のうち、広めのところを選んで行った。向こうから送られてきた番号のほか、登録した電話番号を入力する必要があり、固定電話か携帯電話かはたまた(かけられたくないので)でたらめな電話番号にしたか覚えていなくて、不安だった。最初に試した固定電話の番号で合っていたのでよかった。無事に受け取ることができた。
 この店は、先週触れた、郵便局が年賀状の特設販売所を取りやめた代わりに告知されていた「コンビニ取扱店」のひとつでもあった。例年、ふらっと出たときに、たまたま遭遇した特設販売所で買っていたので、2020年の出来事として記憶することになるのだろうか。
 ホームセンターに寄ったあと、図書館にも寄ろうと思ったが、やめておいた。寄ればなにかしら読みたい本が見つかったとは思うのだけど、まだ手元に読んでいない本があるから。

 ふらっと、ができなくなって、いかに、いつも、ふらっとまかせにしていたかを痛感する。困っています。

 ジョニ・ミッチェル『JONI MITCHELL ARCHIVES VOL.1: The Early Years (1963-1967)』ブックレットには、キャメロン・クロウが聞き手となっているジョニさんのインタビューが掲載されているのだけど、先週は、気分転換に、どこに言及しているかをメモしていた。解説代わりではあるものの、収録内容の全てについて訊ねている訳ではなくて、長いインタビューなのに、少し物足りなく感じてしまった。日本発売分に追加添付された翻訳ブックレットには、詳細な註が付いていて、ありがたいけれど、やはり、ここは別途全曲解説が必要だったように思う。

 買って、ざっと目を通したときから、ん?と思ったことを確かめてみた。それは、"Day After Day" についての記述です。聞き手が「"Day After Day" を書いた4ヶ月後に」と前置きして、収録された1964年10月21日、トロント「Half Beat」でのライヴ録音に触れている。"Day After Day" について註が付いており、「1965年にジョニがマリポサ・フォーク・フェスティバルに行く途中に書いた、彼女の初めての自作曲」とあるのである。原文では、前提になっているからか、"Day After Day" は1965年8月24日のデモ録音が収録されているけれど、初めての自作曲であることや書かれた状況については触れられていない。だから、註でそのことを補うのは真っ当なのだけど、インタビューでの説明と年が合わない。
 インタビューの内容からすれば、作られたのは1964年6月になる。原文を読んだけど、翻訳に間違いはない。ということで、他の文献を当たる。ジョニさんについての記事を集めたStacy Luftig編 "THE JONI MITCHELL COMPANION" 収録のウィリアム・ルーマンによるバイオグラフィ記事 "JONI MITCHELL: FROM BLUE TO INDIGO"(1995年2月、"GOLDMINE"誌初出)によれば、同曲をジョニさんが作ったのは、1964年にトロントで開催されたマリポサ・フォーク・フェスティバルにバフィ・セント・マリーを見に行く途上で、とある。1965年が誤記ということになる。
 ところで、マリポサ・フォーク・フェスティバルの開催日はどうだったか。ネット検索をかけると、おそろしいことに当日のプログラムが見られるようになっていた。それによると、開催は8月7日から9日までの三日間で、バフィ・セント・マリーは7日と8日の出演。1964年10月21日は「4ヶ月後」とちゃうやん…(←うっさいなぁ、もおっ)。あと、9日の出演者にDavid Reaの名があった。Reaさんのことは知らなかったのだけど、やはり "THE JONI MITCHELL COMPANION" 収録の1966年9月、"VARIETY"誌の記事に今回収録されている "Play Little David" がReaさんに捧げられたもの、とあったので気になっていた。地元のギターの先生かなと思っていたのだけど、シンガーソングライターとしてずっと活動している他、イアンとシルヴィアやゴードン・ライトフットのサポートを務めていたり、なんとフェアポート・コンベンションにいっとき参加していたこともあった。

12月21日(月)
[一回休み]
12月22日(火)
[一回休み]
12月23日(水)
[一回休み]
12月24日(木)
[一回休み]
12月25日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2020年12月25日】
 12月は、過去資料のアーカイヴ化作業(主にスキャンとシュレッディング)で終わるなぁと思っていたら、朝から急遽、リモート会議の召集。参加予定のひとに急用が入ったということで、代役です。予定していたひとのために、昨日、会議資料をチェックして、確認点を整理していたのでしのぐことができたれど、まだ慣れない。なんといっても、「無言でうなずく」ことや、突っ走っているひとには見えないように、わかってるひとに向けて「やれやれとあきれてみせる」ことができない。映像なし(それはそのほうが助かる)なので、いちいち名乗りをあげてからの発言になるし。戦国武将か。
 ところで、リアル会議には「出席する」と言うけれど、リモート会議には意識せずに「参加する」と使い分けていた。

 年内予定は、今週のうちにクリア。過去資料のアーカイヴ化は一段落。一か月にわたる工事の影響による事務所への迂回ルートも今日で終了し、帰りには迂回しなくてよかった。気分よく、来週の出勤日は休みにして、本日、仕事納め。過去資料を繰る日々だったので、送付日12月29日なんてのをたびたび目にして、たいへんやったなとしみじみしてしまった。最終日に書類をメールに添付して送ったら、容量かなにか原因で、先方で開くことができなくて、休みの初日に呼び出されて、送り直したなんてこともあった。あの頃はよかった、とはまったく思わないけれど、そうしたバタバタもネタにして、同僚と笑ったり、怒ったりしていたことは懐かしい。12月に日々目にしていた資料を作っていた頃は、残業時間が、休日出勤を除いて、年間500時間とか600時間とかだった。…いや、何度も言うけれど、あの頃はよかったとはかけらも思っていないです。

 かつてはそんなぎりぎりの日々だったので、離れた場所にあるおのが会社の納会に出るか出ないかでよく揉めた。納会に出ると、16時くらいには抜けることができて、その足で市内(あやうく死語になるところだったが、大阪市内の謂)に遊びに出かけたものだった。が、出なかったにもかかわらず、定時であがったりすると、何故か社内的には納会をさぼったことになって、非難されることすらあった。しかたがないので、納会に出てから、仕事場に戻って残業なんてこともよくあった。なにやってんだかですよ。
 いまは納会そのものが行われなくなった。でも、来年はどうかな。かつては「分室」としてそこそこの人数が居た事務所もいまでは十人足らず、出ようが出まいが問題ないから。

 回想しておる場合か。本日は、すっと納めることができたら、乗り越して、読みたい本を置いてそうな書店を覗きに行くつもりだったのだけど、昨日、不在配達票が来ていたので、予定を変更して、居住市の郵便局本局へ。今年はやたらと行ってるなぁ。毎回、行きか帰りにはLPを抱えているのだけど。

 届いたのは、ヤング・マーブル・ジャイアンツ "COLOSSAL YOUTH" 40周年記念版。オリジナルLP復刻LP+自主制作カセット抜粋/シングル集LP+ライヴ映像DVD。いちど日本国内の通販サイトに注文して、届いたのだけれど、商品写真にあった目当てのものがなかった。問い合わせると、版元直販のみだったという回答で、申し訳ない気持ちもあったけど、返品して、イギリスの版元に注文し直したのだ。イギリスは、まだというかまたシン新型コロナウイルスが出現して、大変なことになっているので、届くまでにしばらくかかるのではないかと思っていたのだけど、二週間で届いた。

 買い直しには引け目があって躊躇しがちだけど(と言うと、どこがやねんと笑い声が聞こえてきそうだけど)、今回は、(1)スチュワート・モクサムの詩(歌詞ではない詩を含む)とウェンディ・スミスのイラストがあしらわれた冊子 "WORDS AND PICTURES" の復刻版、(2)VHSカセットでしか持っていないライヴ映像のDVD、(3)CDでしか持っていない自主制作カセット収録曲…のほんの一部だけどアナログ化、に背中を押された、というか押させた、いや、ええことにしようと自分で押して、買うことにした。"WORDS AND PICTURES" が無ければ買い直そうとは思わなかったので、そこはなんとか、だった。

 駅から歩いて20分、郵便局で並んで待つこと15分、ウイルス対策による終了時刻ぎりぎりに受け取ることができた。さらに20分かけて駅まで戻り、カフェに寄って、開封。冊子はちゃんと入っていた。安堵。ふぅ。

 帰宅すると、もうひとつイギリスからの届きものが来ていた。再生に難があったリチャード&リンダ・トンプソン "HARD LUCK STORIES" の交換ディスク。音飛びの出たディスクを伝えたけれど、プラケースに8枚揃っていた。まだ再生していないけれど、そこはユニバーサルの威信に賭けて、ちゃんとしたもんを送ってきてもらっていると信じたい。紙の切れ込みに差す元のパッケージは使わずに、つまり「交換」はしないで、いまのまま持っておくことにする。でも、不備のあるほうにはそのように書いておかないと。

 水曜日も、すっと終われたので、こっそり、肥後橋「Calo」に尾柳佳枝さんの絵の展示「ひらたい面」を見に。仕事が終わってからだと急いでも、閉店時刻まで一時間を切ることになるのだけど、休みの日のほうが出辛いし、予測できないことがいろいろあるので、諦めて。これまでのアクリル絵の具ではなく、油彩に取り組んでいるとのことで、あえてウェブで事前には見なかった。色使いは、これまでと変わらない、緑と青を基調としたものだったけど、何か隠れていそうな、翳りはないし、静かだけど、動きがあるようなかんじがした。隔離部屋用に、小さな2021年カレンダーを買った。
 他に、気になっていた工藤夏海『にんぎょうげきのとびら』、山本佳奈子『大阪の中華食材店と中華料理屋への若干の所感』、「Calo」のツイートで知って、なんやろと思った「英語とインドネシア語の単語を暗記するためのカード」『デザイン用語』を購入。

12月26日(土)
[一回休み]

目次に戻る

2020 Kijima, Hebon-shiki