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2020年12月6日〜2020年12月12日


12月6日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2020年12月6日】
 気疲れしているのか、帰宅後、寝落ちしたり、起きていても、なんもできない日が続いている。長期課題は相変わらず保留されていて、てすさびで始めた過去資料のアーカイヴ化も500冊を越えてしまった。その間、音楽を聞いていたかったよ。
 かと思えば、2月に予定していた作業を急遽進めることになったが、一か月前に出た通達を誤読した指示が出ていて、要らん時間と手間がかかってしまったり。というのも、その通達が出たときに、ややこしい書きかたに誤解するひとが出てきそうだと思って、確認してもらうようにお願いしていたから。いつものことではあるけれど、そのお願いは放置されて、案の定、誤解して、内規違反になる書きかたになっていた。そのときに確認しておいてくれたら、すったもんだしないで済んだのに。以上、気疲れの原因についての推測でした。

 ここに来て、長く一緒に仕事をしてきたひとの退職や長期休養が次々に伝えられて、あわあわとなっている。言うても、長く一緒にやってきていて、いろんな経緯や苦労を知って(くれて)いるひとたちなので、なんだ、自分のことかよ、というかんじではあるけれど、彼らが居なくなると、ただでさえ、このところ出てきている「なんであいつがあんなことやってんだ」という風当たりに対する援護がなくなってしまう。
 という訳で、つい、餞別コンピの選曲をしてしまったりしているけれど、渡すかどうかはわからない。どんな音楽を聞いているか知らないし、そうしたものを喜んでくれるかどうかもわからない、というか、そもそもいま仕事場が離れていて、挨拶に来てくれるのかどうかもわからないから。いまの会社に入った頃に、面倒をかけてしまったので、その頃は猛烈に嫌われていただろうし。

 と言いつつ、餞別コンピ。2020年を振り返ったり、もし平時で、送別会が開かれていたなら二次会のカラオケで歌いたい曲を思い浮かべたり。そんなこともあって、金曜日の夜は、帰りに梅田に出て、レコ屋に行ったのだけど、買おうと思ったものが微妙に揃わず、何も買わず。

 土曜日は一日おとなしくしていた。府が新型コロナウイルス感染者の急増を受けて、不要不急の外出を自粛するよう「呼びかけ」ているけれど、そのことにはあまり関係ない。強いて言えば、日曜日に出かけるための布石のようなものです。
 それにしても。もともと危機管理の運用ルールであったものを「モデル」と自称したときから(相変わらず)おかしなことを言うなぁと思っていた「大阪モデル」。収束が見えた時点で唱えて、これに沿って行政したので収まりましたというストーリーで持ち出されたもので、その後は、そのストーリーに反するような事態が起こるたびにルールを改変して、後退していないように見せかけてきたけれど、こんどは、ルールを無視して、赤信号を点けることにしたのだとか。場当たり、思い付きでやることを「大阪モデル」というのか。みならったらあかんモデルやん。気分醸成のために理屈や言葉を破壊してもかまわない、とする大阪維新の会の基本精神が発揮されているとも言えるけれど。
 ところで、きのうのニュース番組のオンライン番組表の見出しに「赤信号専門家に話を聞く」とあって、笑ってしまった。たぶん、赤信号と専門家の間にスペースがあったのだろう。

 各駅停車を乗り継いで、極力、ひとごみを避けて、天神橋1丁目「音凪」に。向島ゆり子さんのライヴ。ゲストにbikkeさん。21時までという制限から、17時開場、18時開演、20時過ぎに終演というタイムライン。
 第1部は、向島さんのバイオリンとビオラの即興演奏+ピチカートによる小曲。楽器や奏法についての話も楽し。第2部は、bikkeさんを迎えて、向島さんリクエストによるbikkeさん名曲集の趣き。江藤直子さんとの共作、「カッレくん」「バリのうた」「川辺で」など、初めて聞く歌やあまり聞けない歌をいろいろ聞くことができて、うれしかった。向島さんのアレンジによる端正なピアノに、控えめながら、ひやっとざわつくギターが添えられるかんじでした。
 気持ちがよかったので、帰りに二駅歩いてしまった。(電車賃をケチった訳ではないぞ)。

12月7日(月)
[一回休み]
12月8日(火)
[一回休み]
12月9日(水)
[一回休み]
12月10日(木)
[一回休み]
12月11日(金)
[一回休み]
12月12日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2020年12月12日】
 先週の金曜日、いつもいちばん早く来て、鍵を開けて、電源入れて、いろいろ準備してくれるひとが休みだったので、いつもより早く出て、鍵を開けて、電源入れて、いろいろ準備した。このところは、乗換駅で早足で殺到するエスカレーターで、せめて片側だけでも「止め」を入れないとと、エスカレーターを利用して、立ち止まるようにしていたのだけど、急ぎのときは、乗り降り位置も変えて、乗換駅の階段の位置に。急ぐときは、階段を、ゆっくり二段飛ばしで歩いている。
 ところでエスカレーターや横断歩道の利用のしかたについては、専門のひとがいて、うっかりエッセネスで呟こうものなら、たちまち捕捉されて、わかりきってることをコメントされたりするので、気をつけるようにしている。困ったひとには「アホやのお」とは思うが、正しさで斬るつもりはない。そもそも通じないから。ただただアホであることを(周囲に)示したいので、とぼけつつ、(本人以外に)おかしさを伝えたいと思っている。これは政治の話でも同じ。

 何の話かと言うと、月曜日も続けて、同じように早く出たのだ。今度は、通販の受け取りで。大きな荷物なので、いつも受け取りに指定している駅に近い小さな店は避けた。仕事場の近くではあるけれど、駅からは少し離れているところを選んだ。そこなら、ひょっとしたら、朝もそんなに混んでいないかなという目算があって。
 思ったとおり、そんなに混んでいなかった。ので、受け取ることに決めて、昼食用のおにぎりと一緒に受取票を出した。大きな段ボールを抱えて、いつもの時刻くらいになるようにぶらぶらしてから、仕事場へ。なんですか、それと訊かれたら、答える気満々だったのだけど、訊かれるはずもなく。少し残念。
 始業時刻まで少しあるので、仕事場の自席で開梱。おお、無事に手に入った、と喜んだのもつかの間、付属品を確かめると、あれっ、肝心なものがない。それ目当てで買うことに決めたようなものなのに。商品写真を見て注文を入れたはずだけど、別仕様のものを誤って頼んでしまったのだろうか。仕事場では、確認ができない。朝いちばんに引き取りに行ったのが仇になってしまった。いや、ちゃんと仕事はした、というか、今は、待機中のようなもので、ひたすら過去資料をスキャンしているだけなので、ちゃんともなにもないのだが、もやもやしながら、一日を過ごすことになってしまった。
 帰宅してから、確認。商品写真は間違いなかった。メーカーサイトの説明にも、別仕様は見あたらない。カスタマーサービスに連絡を入れた。でも、これは限定盤だから、在庫がなければ、またイギリスのメーカーに問い合わせなければならない。リチャード&リンダ・トンプソンの箱も、まだ片付いていない。なんだかついてない。

 火曜日、帰りに、自宅最寄駅近くのコンビニで通販物の引き取り。今回頼んだのは、タワーレコードのウェブ広告につられたというか、まんまと乗せられて。ニュースサイトやウェブログに表示される広告には閉口させられることが多いのだけど、「タワーレコード」の広告にはあきらめていたものの再入荷や値下げが表示されることがあって、まぁまぁ助かってます。ほいで、届いたのは、パイロットの4枚のアルバムをセットにした廉価盤CDボックス "PILOT: THE ALBUMS (PILOT - FROM THE ALBUM OF THE SAME NAME/SECOND FLIGHT/MORIN HEIGHTS/TWO'S A CROWD)"。それと、ショッピングカートに入れたまま、どこか書店で見かけたら買おう思っていた…のだが見つけられなかった橘川幸夫さんの『参加型社会宣言 22世紀のためのコンセプト・ノート』(メタ・ブレーン、2020年7月)。

 CD登場以前によく聞いていたものは、CDではとりあえずベスト盤だけ買っておくということがよくあって、パイロットもそんな訳で、アルバムのCDは持ってなかった。少し前に盛んに出ていた廉価盤ボックスも「とりあえず」の延長のようなものだけど、特別ではないけれど好きな作品については、ちょうどよかった。配信が盛んになるにつれて、そうしたリリースもすっかり廃れてしまったけれど、取り残された層向けに、なのかな、今年になって発売されていた。ボーナストラックも収録されていて、ありがたし。そんなに詳しくないので、なんでもありがたい。デビューアルバムには、"Magic" のB面 "Just Let Me Be"、Scotch Mistという変名で1974年に発売されたシングルの両面("Ra-Ta-Ta"、"Pamela")。二枚目には、"Just A Smile" の再録シングル版とそのB面 "Are You In Love"。三枚目にはシングル "Lady Luck" とビリー・ライオールのソロシングル("Us"、"Maniac"、両面とも1976年のアルバム "SOLO CASTING" 収録曲)、デイヴィッド・パトンのソロシングル("No Ties No Strings"、"Stop And Let Go"、1980年)が追加されている。結成以後のバンドの歴史が綴られたブックレットも付いている。安っぽいロゴの版元は知らなかったのだけど、チェリーレッド傘下のパンク登場以前のポップロック専門の再発レーベルとのこと。

 水曜日は、自宅近くの診療所に寄ってから、帰宅すると、郵便受けにリサイクルショップに頼んだ中古CDが届いていた。映画『接続 ザ・コンタクト』のサントラ。むかし、NHK教育の日曜日の昼下がりにあった「アジア映画劇場」枠で放送された韓国映画で、社会派ドラマが多かった中、徴兵制が落とす影に触れられてはいるものの、のちの韓流ドラマに通じる恋愛映画だった。ベルベット・アンダーグラウンドの "Pale Blue Eyes" が物語の鍵になっている他、ダスティ・スプリングフィールド、トロッグス、トム・ウェイツが流れる。メインテーマは、サラ・ヴォーンの "A Lover's Concerto" だけど。随所に30秒前後の映画の一場面が挿入されていて、サントラらしいサントラだと思う。予告編かな、映像データが収録されているのだけど、再生できず。でも、そのファイルの日付が1997/8/14となっていて、まるでタイムカプセルみたい。「アジア映画劇場」はよく見た。先に劇場で見たものもあったけど、劇場公開されなかったものや限定公開だったものもたくさんあって、いまでも、この枠ごと再放送したらいいのにと思う。

 木曜日、月曜日に問い合わせた件の回答が来ていた。「メーカーからの商品写真に誤りがありました」というまさかの回答。商品写真に映っている目当てのものは、版元直販分にのみ付くもので、一般の通販サイトで販売する分には付いていないという。通販サイトに非はないということになるのだけど、「掲載された商品写真を見て注文を入れた」ことから、返品返金を受け付けますとのこと。思案したけれど、返品することにした。頼んだ作品については、届いてからいろいろ書こうと思っていたので、いまは書かないでおく。ただ、わたしが知らんかっただけかもしれないけど、同じように受け取ったひともおるやもしれんと思い、ぼかさずにツイートしたのだけど、特に反応はなかった。みんな知ってたんかな。それとも、そもそもわたしの目当てに重きを置いてないのか。通販サイトの商品写真は、説明は何もなかったけど、即差し替えられていた。

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2020 Kijima, Hebon-shiki