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2020年11月8日〜2020年11月14日
11月8日(日) | 【▼ぐりぐらメモ/2020年11月8日】
インフルエンザ予防接種と言えば、止血パッドが付いたままなことに風呂に入るたびに気付くも、風呂場では「今じゃないだろう」と見送っていて、結局、剥がしたのは三日後でした。という話にひっかけるつもりはないけれど、米大統領選で、バイデン候補に決まった、ようです。トランプ候補からすると、詰んだ状態。不正投票を言い立てているけれど。例によって、あやしげな言説が出回っているけれど、首を傾げるのが、日本の現政府翼賛派がこぞって、それを煽っていること。なんで。バイデン候補をサヨク(な訳ないやん)と見立てての例によってのいやがらせなのかもしれないけれど。共和党の政策や主張のほうが、苦しい立場に置かれるひとが多いやろなとは思うけれど、それよりもトランプ候補の場合は、あとさき考えない理屈や言葉の破壊がひどくて、それに支持者たちが倣うのがナンギだった。上のひとがやってたら、ええんやと正当化するひとにとってはいいのだろうけど。「リベラル派は、民主党による不正選挙に目をつぶるのか」てな書き込みを見かけたけど、民主党がやってるのなら、共和党もやってるよな。と、相対化を装ったいやがらせをしても、通じないだろう。 ここ数日は、カンについて、あれこれ聞いたり、思い出したり。『別冊
ele-king / カン大全 ― 永遠の未来派』を読みながら。しかし、面白いことに、定額制配信
Apple Music には、カンの作品が歪な形でしか揃っていない。デビューアルバム
"MONSTER MOVIE" に、ホルガー・シューカイ脱退後のラスト2枚 "OUT OF REACH/CAN"
の2 in 1、シングル集、「Rock Palast」出演時のライヴ録音、の4枚しかない。このうち、"MONSTER
MOVIE" は妙なジャケットが付いている。『カン大全』を手にする前のことだけど、寝入りっぱなのBGMとして、Apple
Musicのおすすめプレイリストをかけていたら、"Outside My Door" がかかったので、おおっと思い、ちらっとiPad
miniの画面を見て、びっくりしてしまった。山を臨む風景画にバンド名とタイトルが乗ってるだけ。UAから発売されたときの、現時点で公式のアルバムデザインには、アメリカ漫画のキャラクター、ギャラクタスそっくりのロボットが登場している。それがひっかかったのだろうか。調べてみると、ヘンなジャケの絵は、素材として販売されているものだったのだけど、山の色調を修正して、元のジャケに出てくる山に似せようとしていた。なんなん。
Apple Musicのヘンなジャケと言えば、最近見かけた例で、ロバート・ワイアット "ROCK BOTTOM" が妙だった。縁がちょっと黄ばんだようなかんじになっていて、まるで、オリジナル盤をスキャンしたかのような雰囲気なのだけど、Robert Wyatt ROCK BOTTOM の文字がない。トリミングされているのだ。文字は小さくて、薄いので、アイコンとしては無用ということなのか。では、何故にビンテージなダメージ加工をわざわざ施しているのか。…なんなん。三回目だけど。 閑話休題。ホルガー・シューカイ "MOVIES" は最初、FM大阪「ザ・ミュージック・ネットワーク」で放送されたのを聞いた。A面1曲目の "Cool In The Pool" とB面の後半 "Hollywood Symphony" がかかったのだけど、つなぎがとてもよくて、アルバムを買うまでその順で入っているのだと思い込んでいた。…と2020年11月17日22時35分にツイターに書き込んだのだが、同じことを3年前の2017年9月16日22時15分にも書き込んでいた。このメモにも過去に書いたことがあるかもしれない。ひょっとしたら、微妙にちがう(盛ってる)こともあるかもしれない。へなへな。でも、まぁ、このつなぎがよかったということについては、ゆるがない。エアチェックテープを探し出して聞いてみたい。「ザ・ミュージック・ネットワーク」が夕方の放送だったもので、いまだに "Hollywood Symphony" を聞くと、夕方の感覚がよみがえる。 カンのファンになったのは、確実にベスト盤
"CANNIBALISM" からだけど、それ以前に何か聞いてかどうか、定かでない。"CANNIBALISM"
は、日本では1979年3月発売。2枚組で3,000円の廉価盤で、当時高校1年生のわたしにも手を出しやすかった。隣市の駅前のレコード店に行って、やはり廉価盤として再発されたロン・ギーシン&ロジャー・ウォーターズの
"MUSIC FROM THE BODY" と一緒に買った。
"CANNIBALISM" の中でもとりわけ好きな
"Mother Sky"(短くポップにした編集も見事)が "DEEP END" という映画に使われた曲と知り、その
"DEEP END" の邦題が『早春』であることを知ったときは驚いた。「サンテレビ」の午後の映画劇場で見て、強く印象づけられていた映画だけど、そんな音楽が流れていた記憶がなかったから。後に「再放送」されたものを見て、彷徨う主人公が紛れ込んだ歓楽街のクラブでBGMとして流れていたことを確認した。"SOUNDTRACKS"
収録曲が使われた映画については、Youtubeが見られるようになってから、探して、いろいろ見た。ロジャー・フリッツ監督『色情愚連隊
Madchen mit Gewalt』とか、ローランド・クリック監督『デッドロック Deadlock』など。ヴィム・ヴェンダーズ監督『都会のアリス』は、カンを知ってから、音楽も聞くつもりで見たのだけど、音楽は
"SOUNDTRACKS" には入っていなくて、"THE LOST TAPES" で発掘された。
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2020 Kijima, Hebon-shiki