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2020年7月26日〜2020年8月1日


7月26日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2020年7月26日】
 午前中は、ぽつぽつと来てはいたものの、それほどでもなく、少々量が多かった午前中の買い物のときも、さほど苦ではなかったのだけど、さて、外出するか、となったところで、ざーっ。読めないし、油断できない。

 電車の中で、NHK「らじるらじる」聞き逃し配信で、昨日の「ウィークエンド・サンシャイン」を聞いた。安田謙一さんのツイートで、どうやら、ジュディ・ダイブルさんの訃報に触れているらしいことがうかがえたので。初期のものだけだけど…わたしもそのあたりしか聞いていないけれど、しっかりと枠をとって放送されていた。

Fairport Convention "If I Had A Ribbon Bow"
Fairport Convention "I Don't Know Where I Stand"
Fairport Convention "Reno, Nevada"
Giles, Giles & Fripp "I Talk To The Wind"
Trader Horn "Down And Out Blues"
Trader Horn "Morning Way"
 番組のピーター・バラカンさんはよく話されることだけど、マスウェルヒルの出身で、フェアポートの面々もマスウェルヒルに近いところに居た。マーティン・ランブルは、同じ学校の先輩で、身近なところで最初にプロミュージシャンになったひとということで、みな応援していたそう。トレイダー・ホーンは、当時は聞いていなかったらしいけれど、「若い頃、お金がなくて、なんでも聞けた訳ではないけれど、こういうのはその頃に聞いておけばよかったと思う」というようなことを話されていた。

 駅から雨の中、少々歩いて、豊崎1丁目「yolcha」に併設された「FLAT space」での「路地ロック【向日葵編】」に。出演は、スロンチャ!、wandaさんソロ、冬支度 with 渡瀬千尋。一階がカフェスペース、二階が広間になっていて、一階でご飯を食べたのち、二階でライヴ。大きな窓から、路地の屋根屋根が覗いていて、見晴らしも風通しもいい。バンドのひとたちの姿は、逆光気味になるのだけど、それもよかった。
 スロンチャ!は、アイリッシュミュージックを演奏するバンドで、いちど見たことがあり、この五月の野外イベントに出演が予定されていたので見に行こうかなと思っていました。オーセンティックな再現ではなく、踊れる音楽を演奏することに焦点を当てているところが、楽しい。話があってから取り組んだ急ごしらえのバンドだったそうだけど、長く続いている、とのこと。これからオリジナルなものも出てくるのかもしれない。

 二番手は、yojikとwandaのwandaさん。スタイルとしてのではなく、歌とギターへの向かいかたがボサノヴァを思わせる。緩急自在。アイリッシュソングを歌っても、ジャコ・パストリアスをカヴァーしても、そこは変わらない。なにか、ぐっとつかんで離さずに居る様子を感じさせてくれます。yojikとwanda作品も。

 冬支度は、ほんとに「しとしと屋根打つ雨音が静かに部屋中響く」中での演奏。風を味方につける演奏やな、と思います。音出しで、「草スケート」、会場からのリクエストにより「眠り羊が丘越えて」と、予定になかったらしいインストゥルメンタル2曲も聞けたスペシャルセットでした。

 終演後、今年、今夏初のかき氷。レモン生姜の薬膳かき氷は、餅が舌休めになって、とてもよかった。「yolcha」でのにしおかなさんの展示(田島征三さんを思わせるところも少しある荒々しい光を感じる絵でした)を見て、帰宅。電車に乗っていて、地上に出たら、どうやら雨があがったようだった。駅から、家に向かって自転車を走らせていたら、虹の麓が見えた。

7月27日(月)
[一回休み]
7月28日(火)
[一回休み]
7月29日(水)
[一回休み]
7月30日(木)
[一回休み]
7月31日(金)
[一回休み]
8月1日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2020年8月1日】
 怒濤の「延期されていたもの、延期していたものを一挙に」の7月末締切集中をなんとか…あとからなにやら出てこないことを祈るばかり…終えたものの、すぐそこに「夏休み前になんとか」の締切集中が来ているとは、うっかりしていた。うちは暦どおりなものだから、まだ一週間以上あったもので。

 闘病が伝えられていた鈴木常吉さんの訃報。ウイルス感染防止策のため、新番組の制作が中断したことで、ネット配信の宣伝がてら、過去の番組や配信オリジナル番組がよく放映されているけれど、最初の『深夜食堂』の放映があったのはよかった。何度も見ているのに、また見てしまった。自社でしばらく仕事をしていたとき、いちど同僚のKさんと長話をする機会があったけど、そのときに、『深夜食堂』を薦めてみた。見てくれていたら、鈴木常吉さんの歌に触れることができたと思うのだけど。再放送とは別の文脈だけど、広島に引っ越したIさんへの餞別コンピにも、「思いで」を入れた。送別会シーズンによくカラオケで歌われているらしい、という話を念頭に。続けて、つれれこ社中つながりで、上野茂都さんの「楽しい気持ちになれなくて」を入れた。これも餞別コンピの定番のひとつです。
 そう言えば、ずいぶん前に辞めたTくんは、グレイト3のファンで、その影響で "NUGGETS" も聞いているというようなひとだったけど、ちょうどその頃やっていた『深夜食堂』の音楽がいいという話になって、『ぜいご』持ってるよとなって、紹介ついでにオフノートのサンプラーを作ったりした。あれは別に餞別にではなかったか。どやったっけ。

 『深夜食堂』での鈴木常吉さんの歌の流れかたでは、好きな回「タマゴサンド」の「疫病の神」がとても印象的だった。なんとなく村川絵梨さんファンのわたしではありますが(主演を務めた朝の連続テレビ小説はまったくピンとこなかったが)、相手が田中圭だったことはすっかり忘れていた。

 月曜日は、21時からの『グラン・トリノ』の録画予約を入れていった。21時に帰れるとは思えなかったからだけど、母が録りたい番組と被るのを避けるため、いつも事前に承諾をとってから入れているのに、昼間のほうだと思っていたらしく、帰宅したら「動いてなかったよ」と言う。いや、ほら、いま赤いの点いてるやろ、いまやってるやつを録画してるの。「何?」と訊くので「クリント・イーストウッドが頑固な爺さん役をやってるやつ。何度も見てる映画なんやけど、なんでか好きで、テレビでやってたら毎回見てしまうねん」と、『グラン・トリノ』について話そうと思ったら、もう聞いてなかった。ぷんすか。
 21時には帰れなかったけど、帰り、駅から家までの間に、ジェイミー・カラムが歌う主題歌を聞いた。でも、この曲は、エンディングあっての曲かなと思う。

 この外出に制限もしくは心理的な圧力がかかるようになってから、特に土曜日は外に出ないことが多かったのだけど、それはひとつには、疲れが出て、ぐったりしているということがあった。きょうも、朝10時からと昼13時から居眠りしてしまって、挫けそうになっていたのだけど、なんとか出た。きょうも母は昼寝していたので、メモを置いて。梅田、というと心配されそうなので、「の外れのほう」と書き足した。外れ、て。

 ひさしぶりに肥後橋「Calo Bookshop and Cafe」に。気になっていた平野喜靖(ひらのよしやす)個展の最終日であるとともに、明日から早め長めの夏季休業に入るということで、なんとか行きたかった。ずっと対策を試行錯誤されていることが伝わってきていたので、それに応えられるかどうかということもあった。杞憂ではあったのだけど。

 平野喜靖さんの個展は、アールブリュットの作家を紹介する「カペイシャス」のキュレーションによるもの。平野さんには二つのシリーズがあるそうだけど、今回の展示では、そのうちのひとつ、英字新聞を見て着想した文字を連ねた作品が集められていた。文字の形に惹かれて書き連ねられているということだけど、丸みを帯びた独特の書体がよいし、カラーボールペンの色使いも鮮やか。重ねられていても、町のようなかんじがする。日付が入っているけれど、実際には無い日付もある。最近は、ウェブ上の予定表に書き込んでいるので、やらなくなったけど、以前、メモ帳にその日の予定を書き込むとき、文字をいろいろ変えて書いていたので、とても親近感があった。obamaandxiという文字が繰り返し現れているので、カペイシャスのひとに訊いたところ、オバマと習(近平)の温暖化協定についての見出しに強く印象づけられたことから来ているという。obamaという文字のデザインに惹かれるというのもわかる気がした。作品集があったら、欲しい。一点ものを手にする甲斐性がなくて、申し訳ないですが。

 「Calo」では気になる本が多く、最近だと3000円近いものも多いので、あっという間に足りなくなるので、手の届くもの、かつ、他で手に入れにくいものを選びがち。きょうは、これまでも既刊をいくらか手にしている「トラベシア」Vol.5(特集 音楽と金)と「murren」Vol.26(特集 模様)、それと亀岡の田んぼなどにある小屋に着目した『小屋の本 霧のまち亀岡からみる風景』を。

 歩いている間は、マスクを外して、できるだけひとの少ない道を。とか言いながら、レコード店をいくつかハシゴ。探しているものは見つけられなかったけど、思わぬものを見つけて買った。『第30回ポプコンライブ with グラフィティ・ソングス』。RIKAさんが「雨の中で僕は」で優秀曲賞をとった回の本選を収録したライヴ盤なのだけど、30回記念で、そこから生まれたヒット曲集がボーナスディスク?として付いている。うちにもついに、あみんやクリスタルキングや円広志が。これらも本選ライヴ録音なら面白いのだけど、ちゃうやろな。表紙イラストがよいことも買うことにした理由だけど、残念ながらイラストレーターの名は記されていなかった。

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2020 Kijima, Hebon-shiki