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2020年5月24日〜2020年5月30日


5月24日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2020年5月24日】
 月曜日、テキスト入力機「ポメラ」を忘れて出てしまい、考えて書くことができない一日になってしまった。タブレットのふわふわした入力では、打つので精一杯で、推敲したり考え直したりといったことがなかなかできない。という訳で、じりじりしていたのだけど、帰る頃には、検察庁法改正の採決延期の情報が入ってきて、虚を突かれた。建前と言われそうだけど、論戦を通じて、問題点が明らかになり、言うたら、造反による否決をもっとも期待していた。今回、俳優や歌手といった著名人も多く反対の意を表明したことで、テレビ(ワイドショー)でも取り上げない訳には行かなくなったのだけど、広がりはハッシュタグの累計ツイート数でわかるのかどうかはわからない。目に触れることで、周知を促すということだけを考えていたから。ただ、ツイートしやすかったのは、あまりにわかりやすい出鱈目だったからだろうと思う。いろんな面、いろんな段階でおかしなことをしているので、きちんと対応しようとすると却って間違いそうになるくらいだけど、明確な理由を示すことなく現行の検察庁法を無視して特別扱いをし、後々への影響を考慮することなく、その後付けを図ろうとしたということが、共有された「おかしさ」だったのではないかと思う。

 しかし。その後の顛末のお粗末さにほんとに言葉を失くした。渦中の検察庁のえらいさんが新聞社の人間たちと夜の遊興を自粛するよう政府が要請している最中に賭け麻雀を行っていたことが「週刊文春」にすっぱ抜かれ、それを受けて、辞職した、のである。何故そんなバカなことができるのか。採決は再び修正なしで議題にあげると報じられていたが、廃案ということになった、らしい。なんだったんだ、としか言いようがない。発案者や責任の所在をめぐって、得意の虚言癖を発揮していたけれど、「誰の目にも」おかしなものと受け取られていることを祈るしかない。こんなに信用や信頼といったことを蔑ろにしている人物や組織をそれでも支持するひとがいるとすれば、盲信でしかないと思う。信用や信頼の信ではなくて、信仰の。

 他にも困った法案はいろいろ審議されているのだけれど、言葉を失くしてしまって、すみません。彼らに言葉は届かない。答ありきのひとたちに何を言うことができるだろう。まだ、反対や抗議のしかたを立て直せていない。

 大阪の問題もある。テレビ映え、SNS受けを狙っただけの根拠の薄い放言をだだ漏れにして恥じない連中が、結論ありきの帳尻合わせで、出鱈目をやっていて…言葉がない。

 …と書いていて、書こうと思っていた「ポメラ」問題にまったく触れていないことに気付く。USBポートがいよいよあかんかんじで、ものすごく稀にしか認識しない。SDカードも認識されない。つまり、テキストを外に出すことができないのだ。うーん。

 なんちゃら宣言を解除したというても、もともと「後はよろしく」でしかないので、解除してからもそれぞれが「よろしく」やるしかない。自分が感染しても、身近なひとに感染させても、スムーズには治療が受けられず、ヘタをするとそのまま死んでしまうかもしれないという予測や世間から迷惑扱いされることへの懸念という、怖さの根本が解決されていない。…言うたら、そこが解決できていれば、感染予防対策はもっと緩やかなものであったはずなのだ。インフルエンザのように。医療の現場を支援し、治療にあたるひとも治療を受けるひとも、心配や懸念をとりあえず措ける、そうなっていれば。行政の都合は知らん。行政の都合ありきで、要望も「批判」としかとらえられないようでは、何が望ましいのかも見失う。

 今週も、同僚のHさんが退職ということで、餞別コンピを作っていた、のだけど、一日間違えていて、最終出社日が木曜日だったため、水曜日に急いで(といっても、例によって空いてる便を選んでなので時間はかかって)帰って、作った。ダンスをやっているひとなので、ダンサブルなものをと思ったのだけど、うちには無いんよなぁ。それなりに、ダンサブルなものを選びつつ、今の状況を織り込んだものになった。ツチヤニボンド「ヘッドホン・ディスコ」をリズム面から選んだら、歌詞がまた響いてしまって、金曜日の朝、電車を待っていて、ふと、ほんとに声に出して口をついて出てしまったので、焦った。「落ち着かない日々に ピリオド打ちたい日々に なんとなく疲れたけれど どうしようもなく」。と書いていて、いま気付いた。彼女はヘッドホンの仕事を担当していて、めちゃくちゃ苦労していたのだ。それなのに、「ヘッドホン・ディスコ」を1曲目にもってくるとは。ああああ。

 金曜日の夜は、交通費に影響しない途中下車をして、片道15分歩いて、ひさしぶりにレコ屋と書店へ。めあて三つのうち、ふたつは見つけられず。休刊する「Latina」最終号を買って帰った。最初レコ屋ではひとつも見つけられず、降りて、書店に行ったら、「Latina」はあったけど、「Spectator」は前号しかない。それで、思い出して、レコ屋に戻って、雑誌コーナーでないところにあるのを見つけて、「Latina」を買ったのだけど、そこでまたもうひとつは上階ならあるかも、と思って戻ったら、もう閉まっていた。19時半で閉店やったんやね。
 レコ屋では、訃報を受けて、ビル・ウィザーズのコーナーができていたのだけど、"MENAGERIE" について、"Just The Two Of Us" 収録とPOP札のいちばん上に書かれていて、「!」となった。新装発売で追加されたのかと思って、曲目を確かめてみたけど見当たらない。もしかして、ボーナストラックとして追加された中にタイトルを変えて収録されているのか。試聴機にも入っていたので、聞いてみた。入ってない。ということで、店員さんを呼び止めて、伝えました。おせっかいなやっちゃなと思うけど、POPの文言につられて買ったひとがあとで気付いたらと思うと。

 土曜日は、グレンスミスの抜粋メンバーによる配信、日曜日は、昼、「いつまでも世界は」の配信版で、冬支度、ジョンとポール。「旧グッゲンハイム邸」から、音遊びの会の演奏。夜は、よしこストンペアの応接間ライヴ。やっと、いっしょに(かどうかはわからないけれど)演奏者に呼応して、笑ったり、ぐっと力を入れたりできるようになったか、な。グレンスミスの宮崎貴士さんがちょいちょいポールの曲を弾くのだけど、だいたいイントロだけで、グレンスミスの曲にふわっとつないでいたのが、耐え切れなくなったのか "Maybe..." と歌い出したときには、ほんとに笑ってしまった。

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