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2020年4月12日〜2020年4月18日


4月12日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2020年4月12日】
 突如として間借りしている事務所に出てくるなという話が出るのではないか、と思いながらの月から金。このタイミングで構内を移転することになり、その点でもつなわたり。事務所が閉じられても、在宅勤務や自宅待機になる訳ではない。事務所に住むしかないのではないか、と笑い話で済めばいいのだけれど。
 死に至る可能性があるウイルスには罹りたくないし、他のひと、とりわけ、老母にうつしたくないという素の気持ちがあるだけで、それは、「感染拡大防止」とは厳密にはちがう。重なってはいるけれど、目的がちがう。感染拡大防止が目的としているのは、全体としての延命である。まわりまわれば「与る」こともないことはない。けれど、まわりまわらないこともある。全体としての延命のためには、個々の例はしかたないものとして見捨てられる可能性がある。まわりまわらないのに、素の気持ちよりも優先させることはできない。そこに目をつぶった団結に与することはできない。全体が何を指すのかがあやしい現在ではなおさら。団結を呼びかけるなら、そんなことをしている場合ではないと呼びかけるなら、抜け駆けをして、自分たちに有利なようにことを運ぼうとしているひとたちに言ってほしい。

 きのうも、きょうも、スーパーやクリーニング店や事務手続き以外は、うだうだ。うだうだするのは得意です。輸送のことを考えると、通販も億劫になってしまう。支払い手段を、隔離PC部屋に持ってきていない、ということもある。防犯対策をかねてテレビのある居間にふだんは居るのだけど、防疫対策で、年末の隔離PC部屋を続行しています。母が好きな『警視庁・捜査一課長』を見たくないから(ということだけが理由)ではありません。…登場人物全員が人目を意識してツイートしてるみたいなセリフで話すのが辛い、のは確かだけど。説明込みでわかりやすいということなのだろうけど、聞いてもいないことを声高に話すひとたちばかりであることにうんざりしてしまって。

 映画監督の大林宣彦さんが亡くなられた。ウイルスによるものではなく、かねてからの闘病の末に。出会いは『ハウス』。尾道三部作+『野ゆき山ゆき海べゆき』はシナリオ本を繰り返して読んだ。『さびしんぼう』が好き、というのは恥ずかしいので、訊かれることがあれば、これもほんとうのことだけど、『廃市』をあげていた。しばらく見ていなかったけれど、近年の作品はまた映画館に見に行くようになっていた。

 ウイルスによるものでは、プロデューサーのハル・ウィルナーの訃報が伝えられた。ニーノ・ロータ、セロニアス・モンク、クルト・ワイルの作品をジャズやロックのいろんなミュージシャンがさまざまなアプローチで演奏するアルバムのシリーズは愛聴した。そこで名を知っていたということ、マーク・リボーやゲイリー・ルーカスが参加しているということ、そして、"Junk" をカバーしているということから、よく知らないのに、ロリ・カーソンのデビューアルバム "SHELTER" を買ったりした。トッド・ラングレンのカバーをきっかけに聞き出したマティルド・サンティンの3枚目 "OUT OF THIS DREAM" がウィルナーのプロデュースであることは、買ってかなり経ってから気付いて、驚いた。言うても、メジャー感があったから。確かに、最近はそつがなさすぎるかんじがしていたけれど、オムニバス企画として、"ROGUE'S GALLERY (Pirate Ballads, Sea Songs, & Chanteys)" は面白いと思って、買った。それももう14年前か。
 
 夜、よしこストンペアのインスタグラム配信ホームライヴを見る。先日のレイクのフェイスブック配信ライヴにしても、今回のインスタグラム配信ライヴにしても、ふだん、フェイスブックもインスタグラムも登録だけして放置もしくは見るだけにしているので、生中継(言いかたが古いぞ)をどうやったら見られるのかいまいちわからず、おたおたしてしまった。それに、コメントを付けるのも躊躇する。拍手!のスタンプとかないものか。と、モニターのこちら側でひそかに拍手。

4月13日(月)
[一回休み]
4月14日(火)
[一回休み]
4月15日(水)
[一回休み]
4月16日(木)
[一回休み]
4月17日(金)
[一回休み]
4月18日(土)
[一回休み]

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2020 Kijima, Hebon-shiki