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2020年4月5日〜2020年4月11日


4月5日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2020年4月5日】
 週が明けたら、いや、毎朝、ひやひやしながら通勤している状態に変化が起きないものかと思っているのだけど、何も変わらず。二週間、ほとんどのひとが外に出ないということで、ウイルスの感染は止まるので「あれば」、と思うけれど、何の補償もなければ、いろいろ保たないことになることも予想が付く。この国の現在の上のほうに居るひとたちは、言われなわからんくせに、とやかく言われるのがいやというひとたちなので、無力感しかないけれど、これからどうしたいのか、そのために頭を下げなければならないときに、頭が下げられないのがほんとに(以下、聞き取れず)。そのくせ、あさっての方角から感情を焚き付けて、頭を下げなくても、やらざるを得ないようにするにはどうすればいいか、なんやかんやと考えて、そのようにしてひとを動かすことを頭がよくてスマートだと自認している。志もなにも微塵も感じられない。それをまた追認することを頭がよくてスマートだと思っている連中もいる。批判や注文の源泉を単純化・矮小化することで真摯に受け止めなくても済むようにしているひとたちは、いったい政治家を何だと思っているのだろう。そして、現首相は、恥知らずにも、自ら、それに乗っかる。自分を甘やかしてくれる言説にうれしそうに。

 月から金まで電車に乗って仕事に出てる。ふらふら定刻で出勤中。もともと席の左右前後約1.8 mにひとは居ない(まどぎわー)。大きなメーカーの敷地に間借りしているので、いまのところ、水道と除菌スプレーとトイレットペーパーが使い放題なのは助かる。もう、運動がてら、別棟の二階にある流し台まで駆け上がっていって、ことあるごとに手を洗っている。こうなる前から、出社したら、まず手は洗ってたんやけどね。
 んで、締切が延期になったり、不確定になったりしているので、火急の仕事はそんなにはないのだが、来週は、事務所の家賃交渉の結果、構内で引っ越すことになったので、その作業がある。密度はあがるし、換気は交渉してもらっていると思うけど、わるくなる。このご時世に。どうなることやら。

 手洗いソングというものが話題になっているらしい。20秒かけて念入りに洗いましょう、20秒の目安に歌いましょう、と。先日、ヒカシューの話が出たこともあり、「水に流して」はどうやろ、と思う。鮮やかに 鮮やかに 水に流して しまいたいな。

 先週の日曜日、29日、夜。石若駿Songbook Trioの配信ライヴがあった。Youtubeで見ていたけれど、終了後すぐに、ライヴ録音『LIVE FROM SOMEWHERE』として配信リリースされた。6月に待望の大阪公演が予定されているけれど、どうなるかわからない。その前には、来日公演に行くつもりにしていたレイクの配信ライヴもあった。通信の状況がよくなくて、4曲ほど途切れ途切れで聞けただけだけど、よかった。アルバムを買わなくては。通販も気が重くなってしまっているのだけれど。
 今週は、昨日、マーカー・スターリングの配信ライヴもあった。あとひとつ、自分にとっては物足りないところがあるひとだけど、ライヴを聞いているといいなと思う。書く時系列がめちゃくちゃだけど、最後に、今週、ウイルス性肺炎でなくなってしまったビル・ウィザーズの "Lovely Day" をアンコールで歌ってくれて、うれしかった。あるとき、急に、巷で流れているのが気になりだした曲でした。ZEからリリースされていたクリスティーナ、ファウンテンズ・オブ・ウェインのアダム・シュレシンジャーも、ウイルスに感染して、亡くなったという。

 先週、外出したので、今週は控えることにした。京都「nowaki」での北澤平祐展は覗きたかったけれど。土日に出ないことにしたこともあって、矛盾したことを言うけれど、金曜日の帰りに梅田に寄った。阪急百貨店での池永康晟さんを中心とした「美人画ルネサンス」展を見るのと、気になっている本やレコードがあれば、と。池永さんの作品のほかは、田口由花さんの作品が気になった。強い意志が感じられる表情のある作品が好きです。ポストカードを一枚買った。
 レコードは見つからず。本は、何故か、品切れとなっていたはずの「シナリオ」2018年9月号「きみの鳥はうたえる/寝ても覚めても」があったので、買うことに。これだけで、出てきてよかった。あとは、漫画。森泉岳士『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』、笹生那実『薔薇はシュラバで生まれる 70年代少女漫画アシスタント奮戦記』。笹生さんの本は、その日の寝る前に、寝床で一気に読んでしまった。傍らに居たから垣間見ることができた若き作家たちの作品に対する姿勢や苦闘、背景にある人柄。それぞれの作家の作風を模して語るところに敬意とユーモアが感じられた。作風を借りて、それっぽいことを語るイタコとはちがって、当の作家の姿や言葉を描写することで、作品に寄り添う姿を想像させる。山岸涼子さんの『天人唐草』についてのエピソード、樹村みのりさんのアドバイス、くらもちふさこさんの音楽に対する思いなど、たまらんかったです。
 本と言えば。野中モモさんの本は読み終えたのだけど、思うところをなかなか書けない。いや、書きにくいのではなくて、気持ちに余裕がなくて。なにもできないのに、ゆっくりしてるかんじにもなれないのはなぁ。自己責任すかねぇ。

 きょうも買い物以外は外出せず。二階に居て、一階の母親にはいつもよりもさらに大きな声で。主にラジオ関係のデータを整理しながら、本を読んだり、音楽を聞いたり。夜は早めに、朝ははやくても、ネットにはつながず、本を読んだり、録画していた番組を見たり、整理したり。土日とも。
 夕方、なにか始まりそうだったけど、用事ができて、戻ったら、西本さゆりさんと河合愼五さんのデュオ、しょうにゅうどうの配信ライヴが始まっていた。ライヴで見たいユニットのひとつ。会議室みたいなとこでやってる風なのもいいな。何故か、特に大きく告知されていなかったので、ないしょなのかと思ってしまった。とてもよいライヴでした。「ロドリゴ」に西本さんヴォーカルバージョンも聞けました。ありがとうございました。

4月6日(月)
[一回休み]
4月7日(火)
[一回休み]
4月8日(水)
[一回休み]
4月9日(木)
[一回休み]
4月10日(金)
[一回休み]
4月11日(土)
[一回休み]

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2020 Kijima, Hebon-shiki