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2020年3月15日〜2020年3月21日


3月15日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2020年3月15日】
 休みの日に「出かける」のはひさしぶり。営業を再開した「雲州堂」での冬支度アルバム発売記念ライヴに。マスクや消毒スプレーをバンドメンバーが持ち寄り、準備して、人数も制限しての開催。感染と発症はちがうし、発症していても感染しているとは限らないという状況では、できうる限りのことをせめてになってしまうけれど、とりあえず、行く前に近くで熱は測った。35度6分だ。とりあえず発症はしていない。ということで、向かいました。

 時間がないので、メモだけ。ふたり冬支度で始まり、曲を追うごとに、渡瀬千尋さんが加わり、「キーボードのひと」(諸事情により今回名前が明かせないとのこと)が加わり、藤江隆さんが加わり、5人編成でほとんどの曲を演奏。アルバム『こんな風に』収録曲を中心に、ちょいちょい未収録曲を挟みつつ。「数えきれない」は、「雲州堂」15周年のお祝いのために作られた曲だそう。10周年記念アルバムのタイトルが『10っぽんかぞえたら』だから、アンサーソングのようなかんじかもしれない。フルートと歌を続けていると倒れそうになる、ということで、曲順を入れ替えて、安田さんヴォーカル曲を先にやったりと、そんな予定外も、取り組んでいる様子を垣間見させるものになっていたように思います。

 「キーボードのひと」の微かな音は、大林宣彦監督『廃市』で時折鳴る鈴の音みたいだと思った。藤江さんのエレクトリックギターはうねりというよりもどきどきしている心臓の鼓動のようだったし、渡瀬さんが細かい音で刻んだり、さっとシーツを敷くように低い音をぼーんと打つのを聞くのが楽しい。そんな中で奏でられる安田さんと斎藤さんの歌。おかしなことを言いますが、すぐに風呂に入りたくなってしまった。
 ライヴで評判がよいけれど、アルバムに入らなかった曲も演奏されてました。きっと歌のキャラクター被りもあったのだろうと推測していますが、次に定着するまでにライヴで熟成されていくのだろうと思います。
 アンコールの最後も、ふたり冬支度で。和やかで、でも、緊張感もある、よい演奏会でした。お疲れさまでした。

 帰りは、音楽会に行くことについて、心配されたりもしたので、ご機嫌をとろうと、老母の好物であるお菓子を梅田に寄って買って帰りましたよ。

 ところで『こんな風に』の解説では、既に手にしているひとの感想の邪魔にならないように、ひとつひとつの曲については書かないようにしたのだけど、ひとに聞いてほしいなと思ったときに、ピックアップしたい曲はあります。一風変わったところのある個性が際立っていると思う曲を選ぶことが多いですが、それはとっかかりとして。試聴では通り過ぎてしまうかもしれないけれど、何度も聞いているうちに、いいなと思える曲というものがあるけれど、それを通りすがりのひとに通り過ぎられたらもったいないので、そこはあまり正直には言わないんよな。という訳で、聞いてほしいと思うので、音楽を流している店をされているひとで、わたしを知っているひとで、どんなんかなと興味を持っているひとは声をかけてもらえれば、その場で聞くこともできるようにしてますし、数枚カバンに忍ばせています…と言いたいところですが、そこでふだんの「こそこそ客」生態がネックになるんよなぁ。来週は「出かけ」たいです。

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