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2020年3月8日〜2020年3月14日


3月8日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2020年3月8日】
 外に出るにはマスクをしなくてはならないかんじになっているのがつらくなってきた。節約の必要もあり、それだけで外出する気が殺がれる。きのうもきょうも昼の買い物だけ。あとはうだうだと過ごしてしまった。何をすればよいか、どう考えればいいか考えながら。細かなミッションもいろいろありつつ。

 先週は、月火は、先々週の怒涛の作業の後始末に追われていたけれど、後半は、これもやはりウイルス禍の影響で予定が延期になったり不確定になったりして、空き空きだった。のだが、通院の予定があったので、どこにも寄れず、予約時刻まで時間をつぶすことになってしまった。で、事務所引越しのときに、ごちゃごちゃになってしまったクリップの整理をすることにした。金曜日は自宅近くの病院だったので、すぐに帰るつもりだったのだけど、間際に電話がかかってきて、受け答えしながら、整理の続きをして、結局30分間で最後の仕上げとなった。
 やったほうがいいけれど、しょうもなさすぎて誰もやろうとしない作業というのがあり、放置しているのも落ち着かないので、ついやってしまうのだけど、「いいこと」をしているつもりはまったくなくて、どちらかと言うと、こんなことにも気付かないのか、気付いているのにやらへんのはなんでだ、と呪詛している。そんなかんじなので、たまに、褒められたりすると、腹立たしくさえ思う。しょうもないことだから、真似しようとするひとも出てくるのだけど、そんなん自分で気付けよと思いこそすれ、そんなことで「承認」したりはしない。そんなのを振り払うために、「いいひと」じゃないことを示さなあかんので、しんどい。

3月9日(月)
[一回休み]
3月10日(火)
[一回休み]
3月11日(水)
[一回休み]
3月12日(木)
[一回休み]
3月13日(金)
[一回休み]
3月14日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2020年3月14日】
 引き続き、在宅勤務も時差出勤も関係なく、以前と変わりなく、通勤していますが、だんだん乗り合わせている顔ぶれが少なくなってきているし、仕事場は閑散として、作業も黙々とやってるかんじです。顔を突き合わせることもないので、「なんやねん、うりゃー」と頭に血が昇ることもなく。いや、そう吠えたくなるようなことはあるにはあって、金曜日に納品だということで、なんぞあったら直しをしなあかん余裕も見て、水曜日に手元に来て急いで確認して、先方の指示の不備も指摘、返事がないままの木曜日の午後からは逆算して、担当者がやる作業も請け負って翌日に出せるところまで持っていったのに、夕方になって、指示の不備の直しが間に合わないので締切を月曜日に延ばす、と。さらに、金曜日の午後に、実は…とウイルス流行のあおりで、一か月近く延びてたんです、実はと聞かされて。はぁー。徐々に仕事にも影響が出始めているみたいです。

 マスクをすることを思うと憂鬱で、どこかに出かける気が殺がれる。しかし、それでは気が晴れないし、運動不足になる。火曜日は、思い立って、帰りに梅田に。寺尾紗穂『北へ向かう』を買っただけで、あちこち寄ることもなく、帰ってきてしまったのだけど。先週の水曜日、歯科検診が一日延びたことで、20時からの「DOMMUNE」での寺尾さんの発売記念番組に間に合った。最初は制作をめぐるトーク、それからスタジオライヴ、最後にトークの司会をされた松永良平さんによる寺尾紗穂しばりのDJタイム。スタジオライヴで、新譜の曲を聞いて、やっぱりいいなと思って。いや、いつもいいのだけど、いつもいいだとそれはそれできっかけがない。気になりつつも、後回しにしてしまったりする。今回は、この番組が後押しになった。特典で、寺尾さんのエッセイが載っている冊子が付くということもあった。
 「タワーレコード」マルビル店で買ったのだけど、特典付きであることを知らせるシールが貼られていなかった。そこも経費削減になったのだろうか。付いてなかったら付いてなかったでいいや、という気持ちでレジに出したら、付けてくれた。特典があることをどこかで見分けられるようになっているのだろうか。アルバムは、タイトル曲がまず気に入ったのだけど、B面1曲目2曲目というかんじの「君は私の友達」「選択」がいまはとても気に入っている。
 そう言えば。今週のKBS京都ラジオ「レコ室からこんにちは」は、その松永良平さんがミュージックセレクターでした。

 火曜日の夜、別役実さんの訃報を知る。言葉に、隠れてはいないけれど、気付かれにくい筋や理を解いて、ほぐして、ときには壊して、それらを気付かせることにとても大きな影響を受けた、と思っています。

 運動不足解消のため、帰りに、月曜日はひと駅、金曜日はふた駅歩いた。金曜日は、覗きたい店があったのだけど、場所を間違えて、結局行けず。ただ、歩いただけになってしまった。ひさしく行っていなかったところ、歩いていなかったところを行ったので、懐かしくはあって、よかったのだけど。それにしても、ゆっくりする気が起きないのが困る。数年前に古本屋ができて、開店間もない頃に行ったのだけど、そのときの対応が少しぐだぐだだったこともあって、その後は行かず。今回は探さなかった。

 木曜日、高石ともや『東風』のCDが届いた。『宇野誠一郎作品集II』で知ったもののの、復刻CDに気付くのが遅くて手に入れられなかった。元のLPも探しているものの見つけられないでいた(いちど広島で見つけたのだけど、状態の割に高めだったので見送った)。去年12月27日に発行されたウェブ版「週刊てりとりぃ」で、安田謙一さんが同じように『宇野誠一郎作品集II』で知ったあとで、CDを入手、さらに元のLPも入手、以降、よく見かけて、友人に薦めていると書かれていて、レコード運のなさに落胆していたのでした。CDで、中古盤としてはそんなに安くもないけれど、ともかく、穏便なところで手に入れることができてよかった。

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2020 Kijima, Hebon-shiki