目次に戻る

2019年12月8日〜2019年12月14日


12月8日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2019年12月8日】
 土曜日は、自宅待機。用事はすぐに済んだけど、そこから出かける気力なく。きょうは二、三、用事はあったのだけど、がんばって詰める気力がやはりなく、昼から出て、たらたら。図書館にひさしぶりに寄るも、本をたくさん買い込んでいるので、読みたいなと思う本があっても、思い直して、棚に戻すの繰り返し。にもかかわらず、二軒ハシゴするのは、知らなかった、面白そうな、読まなくてはと思うような本に遭遇するのではないかと期待してしまうから、です。遭遇がいちばん。反検索。反レコメンド。チャンス・ミーティング。

 最近遭遇してよかったのは、マディソン・カニンガム Madison Cunningham さん。Youtubeのおすすめ動画に、Paste Studio(NY)ライヴがあがっていて、見てみた。ミィ・ババのKEXPライヴと同じく、本棚の前だ。Youtubeに本棚の前が好きなことがバレてるかもしれない。ざらっとした震える音が好きなギターです。声も好き。そこで演奏されていたのは、オリジナルで、曲もよかったのだけど、本人がいろいろカバーをアップしていて、その選曲がまたジュディ・シル、ジョニ・ミッチェルから、VU、ランディ・ニューマンを経てエリオット・スミス、ルーファス・ウェインライトと、目の前に居たら握手を求めてしまいそうなかんじなのでした。これで、また候補に入って、何かの弾みで買うことになるんやな。弾みというか、おおむね発掘ものを買うことにして、あと一枚なにか、というときに思い出して。
 Paste Studioも、スタジオライヴを定期的にアップしているシリーズだけど、あまり知ってる名前はない。ハシゴし出すと、たいへんなので、その日はやめといたのだけど、一割も居ないかもしれない。

 そう言えば、「#誰も知らないようなミュージシャンを挙げてRTされたら負け」というツイターのタグ遊びを見かけたのだけど、いわゆるツッコミどころばかりで、何が面白いのか、ほんとにさっぱりわからない。知ってたらRT(回覧)するという前提だけど、「誰も知らない」だろうと思われているということを、知ってるひとや本人に伝えたいと思うかね。誰も知らないものを自分は知ってるとアピールすることが楽しいかね。遊びやんけ、というところなのだろうけど、面白くも楽しくもないのに、遊びとはおこがましい。自分は知らなかった、というだけでええやないか。自分が知らなかったからといって、他(大勢)のひともそうだとは言えないのだけど、そうした臆断が見えるのもつまらない。どれほどのことを自分が知ってると思っているのだろう。

 遭遇ではないけれど、たまたま思い出して検索かけたら、以前、WNYCのデイヴィッド・ガーランドの番組のアーカイヴをハシゴしていて、カレン・マントラーさんと加藤秀樹さんということで見てみたら、えらいロックでかっこよかったプラスティック・スプーンの録音の配信が始まっていた。Kato Hideki & Plastic Spoon名義。10月25日の "Kingdom" を皮切りに、毎月1曲ずつ発表していくという。まとまったら、盤になるのだろうか。だとすると、1年くらい待たないといけないことになってしまうけれど。11月25日配信の "I Am a Man" はWNYCの演奏で特に気に入った曲。Bandcampのページには歌詞が掲載されているし、Youtubeの動画には字幕が出るのだけど、どうやら2曲とも実在の人物についての歌のようです。"Kingdom" はおそらくハワード・ヒューズで間違いないと思う。"I Am a Man" の歌詞からは、キング牧師暗殺の現場に居合わせて、撮影したカメラマンのことのようなのだけど、そのカメラマンについての情報があまりなくて(名前は検索かけたらわかった)、特定できない。名指していないので、なんだか、歌詞がクイズの問題みたい。

 グッディーズのレコードについて調べていたら、ベスト盤 "THE GOODIES GREATEST" のジャケットが、ギルガメッシュの1枚目と同じゲームを模したものだった。古典的な双六に似たゲームなのだろうなと思ってはいたけれど、改めて調べてみた。「蛇と梯子」と呼ばれているらしい。梯子で止まると、コマを飛ばすことができるけれど、蛇の頭に止まると尻尾の先まで戻らなくてはならない、というルール。ボードゲームジャケと言えば、アイヴァー・カトラー・トリオの "LUDO" があるなと思い出していたところへ、ウェブログサイト「なる子とマーナル☆」で「蛇と梯子」の解説をしてくれているページの末尾に、「Ludo」解説ページへのリンクがあり、そっちも読んでみた。これも双六だけど、なかなか進まないルールになっているようで、時間がかかるらしい。いまも普通に販売されていて、しかも、蛇と梯子とLudo(ルード)は、裏表の簡易版が出ていたりして、将棋や囲碁のような位置づけなのかもしれない。
 蛇と梯子、Snakes & Laddersと言えば、フェイシズのベスト盤のタイトルだけど、改めて見てみたけど、こっちには特にゲームを模したデザインはなかった。バンドの紆余曲折や浮き沈みをゲームに喩えているのかもしれない。

12月9日(月)
[一回休み]
12月10日(火)
 [一回休み]
12月11日(水)
 [一回休み]
12月12日(木)
 [一回休み]
12月13日(金)
 [一回休み]
12月14日(土)
 [一回休み]

目次に戻る

2019 Kijima, Hebon-shiki