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2019年12月1日〜2019年12月7日


12月1日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2019年12月1日】
 昨日の疲れもあったけれど、二日続けてハシゴで半日以上空けることに自分を咎めるものがあって、一日休む。でも、買い込んでるレコードや本にもあまり手を付けることができなかった。もう12月ということで、心理的に詰んでいるかもしれない。
12月2日(月)
[一回休み]
12月3日(火)
[一回休み]
12月4日(水)
[一回休み]
12月5日(木)
[一回休み]
12月6日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2019年12月6日】
 きょう早く帰らないといけないか、明日自宅待機か、後者になったら、明日に予定していたことは仕事が終わってから、ということで、どちらにしても定時に仕事を終わらせないとな、と思いながら出社して出欠ボードを見たら予定作業の担当者が休みだったので、おお、これは確実に終われるぞ、と思ったのも束の間、机の上に材料が積まれていた。午後からがんばった。定時退社して、仕事場最寄駅で通販物を受け取って(タバコを買おうとしているおっさんがレジ横に張り付いていて、オトナ気ないな、ひたすらと思った)、通勤路ではないほうのホームに降りたら…どうも別の駅で起きたばかりのアクシデント(婉曲表現)が原因でダイヤが乱れていた。

 このところ、毎日、朝か夜か、どこかの線で、ダイヤの乱れに遭っていた。朝も早めに出ていることで、遅れてきたのに乗ればいいので、前後に影響はなかったけれど、きょうはちょっと影響した。結局、明日自宅待機になったので、帰りに遠回りして、千鳥橋(梅香)の「シカク」へ、先行発売の平民金子『ごろごろ、神戸。』(ぴあ、2019年12月15日)を買いに行くことにしたのだけど、「西九条駅」からいつもなら歩くところ、阪神電車で「千鳥橋駅」まで乗った。一駅だけ。ホームにあがったら、すぐに電車が入ってくるというタイミングだったので。どっち方面かでちょっと迷ってしまったけれど。迷うと言えば、JR環状線で、和歌山や奈良に行くやつ。どこを飛ばして、どこからどうなるのか把握していないので、いつも躊躇する。頭に入れておかないと。

 「シカク」には19時閉店の20分前に着いた。発刊記念で展示が行われていたので、それを見る時間が欲しかったのだけど。没になった表紙案や活字などが展示されていて、印刷物好きとして、楽しくなった。ざざっと店内も見渡して、カニコーセン『初期のカニコーセン』を見つけて、そやそや買うつもりやったんやと、平民金子『ごろごろ、神戸。』と一緒にレジへ。『ごろごろ、神戸。』には、「シカク」特典で、同書と同じ編集・デザインによる冊子「近ごろ、」が付いている。(カバーを外したら現れる)表紙のイラストを担当した近頃チモさんの没テイクを中心に、近頃さんと平民さんがいきさつを綴った文章が収められているのだけど、イラストを依頼した/請けた理由が、『ごろごろ、神戸。』の在りかたを示すものになっているというもの。

 冊子「近ごろ、」に平民さんが

「まずい店ですね。口に合わないです」みたいなことは絶対に言えない状況だから、たとえ心からの正直な気持ちで「おいしいな」と思っていたとしてもその言葉は紋切り型としてしか機能しないのではないか。
と書かれていて、そやねんな、そう思うし、だからそれを避けようと工夫するし、工夫されている文章を読むと楽しいと思う。逆に言えば、わたしは、そうしたことに無頓着な語り口は、たとえ正直な感想だとわかっていても、あかんのです。端的に恥ずかしくて。

 千鳥橋からはバスで大阪駅前まで。「ラティーナ」12月号を求めて、タワーレコードをハシゴしてしまった。マルビルには無くて、ひさしぶりに「UNCUT」2020年1月号(272号)を購入。初期録音の発掘盤が出た(もう追い付けない)デイヴィッド・ボウイの特集と付録が付いている。「ラティーナ」は茶屋町で。

 仕事場最寄駅でおっさんに疎まれながら引き取ったのは、映画『ドリトル先生不思議な旅 DOCTOR DOLITTLE』サントラの50周年DX盤。1967年の映画なので2017年発売。知らなかった。この手の発掘録音は、たぶん権利関係の問題で、基本的に売り切りの限定盤で、2年も経てば売り切れていることがほとんどなのだけど、なんとか間に合った。
 知ったきっかけは、仕事場の週一回の朝礼で、司会と所感スピーチの番が回ってきたこと。ずいぶん前に役職者だけになり、ずいぶん前に役職者でなくなったわたしはやらなくてもよかったのだけど、一般社員枠が復活して。ほいで、リンダ・マッカートニー写真展で、せっかくアナログ盤を展示しているのに針飛びで同じところを繰り返していた、のにもかかわらず、係員も観覧者もスルーしていたことを枕に、「壊れた蓄音機のように」という慣用表現が「壊れたラジオのように」「壊れたテープレコーダーのように」という意味不明なものに変化していることについて話すことにした。その話のアイキャッチとして、レコードを持っていこうと思い、割と最近手に入れて、いまも居間にあるボビー・ダーリンの "SINGS DOCTOR DOLITTLE" にしようと思った。そのレコードの説明として、元の『ドリトル先生不思議な旅』のサントラも、と思ったのだけど、見当たらない。うーん、持ってるような気がしたのだけど、気のせいか。巨大かたつむりの写真がジャケ裏にあったような気がするけど、Discogsで見てもそんなのはない。気のせいか、と思い、検索していたら、この(廃盤間際の)発掘盤を見つけてしまった、という経緯。朝礼のある月曜日は、朝から雨だったので、結局、カバンに入る10吋盤にして、ボビー・ダーリンの17吋LPは持っていかなかったのだけど。

 月曜日と火曜日は執行猶予期間。火曜日、帰宅すると、頼んだのがずいぶん前で、頼んだことも忘れかけていたものが届いた。ザ・グッディーズ The Goodies "GOODIES: Cricklewood Tapes (Original Soundtrack)"。これはあれこれ見ていて、"RUBBER SOUL" をもじったジャケットを見かけて、なんやろと思ったのが最初。The Goodiesは、イギリスのコメディ番組。中心人物のビル・オディーやティム・ブルック・テイラーは、「モンティ・パイソン」のグレアム・チャップマン、ジョン・クリーズ、エリック・アイドルと同じく「ケンブリッジ・フットライツ」の出身で、ダンデライオン・レコードからソロシングルも出していて、聞いたことはあったのだけど、気にとめていなかった。オディーは、作曲もするミュージシャンでもあって、番組『グッディーズ』もオリジナルの劇中歌がたくさんあり、グッディーズとしてもレコードを出している。でも、この "RUBBER SOUL" ジャケのCDは、それらの編集盤ではなく、番組のビデオ発売に際して発掘された番組用に録音されたものを収めたテープを元にしたもの。最初にレアトラック集というのもなぁと思ったけど、3枚組の割に安かったこともあって、頼んだのでした。
 で、内容はと言えば、コメディソングとBGMなのだけど、驚いたのは、バックアップし、一部曲を共作しているミュージシャンたち。マイケル・ギブス、デイヴ・マックレー、ジョン・マーシャル、クリス・スペディング、ゲイリー・ボイル、ジョン・ミッチェル。ジャズ・ロック畑の錚々たるメンツやん。BGMやアイキャッチと思われる短い曲にそのかんじが少しあります。

 水曜日、三か月ごとの歯科検診。いつも歯茎と歯の間を計測したのち、がしがしとやられるのだけど、今回は写真を撮ったのみでクリーニング。方針が変わったのか。見ただけで、問題なしと思われたとはとても思えないので、かえって不安。
 その帰り、またも通販物の受け取り。このところ、怒り心頭だったり、不安だったり、余裕がなかったりで、もぉ、この一年分の買い控えを取り戻す勢いですが、管理運営側(禍々しさを薄めているという指摘もあると思いますが、思考停止除けを意図しています)の思う壺やな。届いたのは、定額制配信でメモ(お気に入り)しているブルー・ジーン・ティラニー "OUT OF THE BLUE" を聞こうと思ったら、関連作品に見慣れないものが。ブルー・ジーン・ティラニーとピーター・ゴードンの1976年11月6日に行われたコンサートのライヴ録音 "TRUST IN ROCK: November 6, 1976 University Art Museum Berkeley"。"Next Time Might Be Your Time" も演奏している。それも、レコードと近い編成、近いメンツで。二部構成で、一部がティラニー、二部がゴードンの曲を演奏したもの。アーサー・ラッセルの "INSTRUMENTALS" と同じく、ポップスを模したものだけど、もこもこわさわさしたキレのなさが愛らしさになっている。あわせて、向風三郎さんがウェブログ「カストール爺の生活と意見」2019年11月26日で紹介されていて興味を持ったマエルのデビューアルバム "MAELLE" も。

 木曜日の帰りに、急いで帰って、近所の医院に。検査結果が届いているかどうか。届いていた。結果、とりあえず治療が必要な異常はなし。でも、一年に一回は検査したほうがいい、そうです。それと、現時点で、胃炎は胃炎だそうです。

12月7日(土)
[一回休み]

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2019 Kijima, Hebon-shiki