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2019年10月13日〜2019年10月19日


10月13日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2019年10月13日】
 台風一過で、ひとまずは晴れ。朝のニュースで、川の決壊によって浸水が各地で起こったことを知る。顔見知りで、避難所に避難していたひとも何人か。気持ちが落ち着かない。去年の地震や直撃された台風の「あと」のことを思い、先々のことを思い。

 昼前に出て、「雲州堂」に。途中からいつもとちがう道を行くという趣味を。時間ぎりぎりになることが予想されるのに、つい。こんなところに「行列ができる店が」等々。きょうは、よしこストンペアの第3作『にげろ!おどれ!』の発売記念ライヴ。なかなかタイミングが合わなくて聞きに行けなかったので、ひさしぶりのような。よしこストンペアのおふたりは、演奏している姿が「見たい」ひとたちなので、楽しみにしてました。名古屋のAll & Sundryの出演が中止になったのは残念でしたが、奈良のデ・オッシの、洒落たかんじかと思わせて、歌のうまさに隠された異国風味がよかった。1曲目が特によかった。出演できなかったAll & Sundry楽曲のカバーを急遽演奏する場面も。もともと、名古屋の「Barストレガ」に出演しているという縁で知り合った3組ということで、今回がほんとは初の揃い踏みだったのだそう。

 よしこストンペアは、『にげろ!おどれ!』の収録曲を。なのだけど、次々と聞いていくうちに、あっという間に最後の曲に。ライヴでよく聞いていたのは、「にげろ!おどれ!」と「ふるさとはライブハウス」くらいだけど、小川賀子さんのいろんな表情を見せるヴォーカル、マンドリンやギターを中心に沈んだ心も晴れやかな心も弾ませるイシダストンさんの音を追いかけているのが楽しかった。アルバム『にげろ!おどれ!』は始まる前に購入。帯をめぐるミステリー…じゃなくてミステイクについて説明あり。なんと。CDは、きょうも最後に登場されたフルートのヤマダミさん、サックスのカジヨシコさんの他は、ふたりだけの演奏だけど、多重録音など、ヴォーカルの多彩さがぱっと聞きでシンプルに聞こえる演奏との対比でいろんな明るさ、いろんな色が仄見えるかんじになっています。特に、アカペラの「ユキヤナギ」、ヴォーカルの多重録音「waichibon」、怒涛のように気持ちが折り重なっていく「お花のように」、「にげろ!おどれ!」、「ふるさとはライブハウス」と続く後半に力が入る。

 台風接近で、街も土曜日はほぼ一日止まっていた関係で、18時には戻らなければならず(昼のライヴでよかった!)、梅田にちょっと寄って、レコード屋と本屋を覗いてから、帰宅しました。

10月14日(月) 【▼ぐりぐらメモ/2019年10月14日】
 万障繰り合わせて、ひさしぶりに名古屋に。仕事に出るのと同じ時刻に出て、仕事から帰るのと同じ時刻に戻る、ということで。ひさしぶりなので、その間のテクノロジーの変化(の結果)に戸惑わされつつ。2月に「なかい山」で聞いて、とてもよかった名古屋拠点のバンド、百景借景が16時半開演、19時終演のライヴを、大津光央と屋上ワルツ、冬支度を招いて企画されて、「関西から日帰り可」(と冬支度の安田さんが告知に書かれていたことが頭から離れず)、行ってみたかった「K.D ハポン」に行ける、最終日だけど「あいちトリエンナーレ」もある、となって、台風19号の影響でいろいろ綱渡りになりつつ、一日空けて、行くことにしたのでした。予約は諦めて、当日入れなければ、「あいちトリエンナーレ」に戻ればよいと思っていたのだけど、百景借景/カタリカタリの河合さんが昨日の夜、まだ予約を受け付ける旨をツイートされていたので、22時を過ぎてから、連絡。さ、これで後戻りはできないぞ、と。

 行きは在来線、帰りは新幹線で、帰りの運賃は行きの倍だけど、所要時間は半分になるので、金で時間を買う感ありあり。行き、「新幹線だと、ついサンドウィッチと飲みものを買ってしまうけど、在来線だとそれがないから(自制には)ええよね」などと思っていたら、しっかり乗り換え駅を間違えました。アナウンスの音量がちっちゃいので不安に思っていたら、既に聞き逃したあとだった。ああ。たどり着いた駅から乗り継いで、ロスは15分くらいだけど、またもアナウンスがちっちゃく、途中で車両を切り離すなんて言っていたのがちらっと聞こえたが、どこでかわからない。ゆったり気長な旅とはならず。
 そして、名古屋について、改札で。JR西日本のICカードで乗って、清算可能範囲とあったので、自動精算機で清算しようとしたら、チャージしか画面に選択肢が出ず(どこかで分岐を見落としたのだと思う)、とりあえずチャージしたが、改札から出られない。JR東日本ではJR西日本のICカードでは改札されないのでした。ICカードで入って、遠出するのは初めてだった、そう言えば。在来線で、「同じ」JRだからイケる(使える)だろう、楽だ、なんて思ってました。

 自分のとこに書いておいて、あとから検索できるようにしておかないと記憶が覚束ないと思ったばかりだけど、前々回の「あいちトリエンナーレ」に行ったときのことを検索かけたら、ちょうど自分とこに書く気力を失っていた時期でした。うーむ。地下鉄で「栄」駅に移動して、「愛知芸術文化センター」にまず行って、それから、趣味の知らない街歩きを兼ねて、「名古屋市美術館」に移動して、4時間。できるだけ多くの作品を見るようにして。薦められて、とても見たかった豊田市エリアは往復で2時間かかる上に現地でも待ち時間があるということで断念、整理券や抽選が必要なものもパス、長い映像作品もパスということで、見ておくべきものをたくさん逃しているような気もするけれど、感じ入る作品もたくさんあり、子供連れや若いひとも多く見られた会場は盛況で楽しかった。作品ごとに作家名も書いておいてほしかったけど、説明はていねいだった。作品については、おいおい。

 地下鉄で、「大須観音」駅から「鶴舞」駅に移動。前に、前を通ったことがある「K.D ハポン」へ。百景借景企画「大阪のともだち」ということで、大津光央と屋上ワルツ、冬支度、そして百景借景。大津さんをライヴで聞くのが初めてということもあって。百景借景は、フルートの浅野紘子さんが産休に入られるということで、しばらく活動休止される前のラストライヴ、トリの冬支度は、渡瀬千尋さんとのトリオ編成で。…とここまで書いて、時間切れ。演奏については、おいおい。と書いておいて、なかなか書けず、おいおい(おやおや)となることも多いのですが、行ってよかった、とだけは。

10月15日(火)
[一回休み]
10月16日(水)
[一回休み]
10月17日(木) 【▼ぐりぐらメモ/2019年10月17日】
 「行ける」条件が揃ったことで、思い切ったものの、思い付きと言ってもいいようなもので、下調べも何もしていない。薦めてもらったひとたちの展示は時間的に諦めた。だから、今回の「あいちトリエンナーレ」は、とにかく見られる範囲で、できるだけ、作品を見ようと思った。1500円の入場料で、ちゃんと見たら、一日あっても足りない数の作品が見られるのだ。贅沢な話やん。批判しているひとたちが、気に入らないところがあったとして、ハナから生かそうとしていないのが、不思議でしかたがない。すべてを台無しにし(てやら)ないと、喝采や賛意が得られないと考えているのだろうか。

 家族連れも多かったし、若いひとたちも多かった。普段の個別の作品展よりも、いろんなひとたちが見に来ているという感じがした。なんやわからん(いや、名古屋なので関西弁ではないですが、気持ちの翻訳として)と言いながら、説明を読んでいるひと。面白がりかたを見つけて、勝手に楽しんでいるちびっ子。撮影可はよしあしあると思うけれど、作品に惹かれていることが撮影していることでわかる。
 いろんなものの見かたをするひとがいて、それを表すいろんなやりかたがあって、表されたものに感嘆したり、そのやりかたそのものに驚いたり。アートとか芸術と言うから、わかる、わからないの話になり、その枠組みでしか考えられないひとが、一般のひとが楽しめる、理解できるものをなどとたわごとを言う。作品に接すれば、なにがしら感じるし、感じたことに沿って、説明やひとのリアクションを見れば、また返ってくるものがある。フェスティバルはそういうものだけど、通のひとだけが来ていたかんじはまったくなかったし、商売っ気もなかった。

 メモその一「愛知芸術文化センター」。●文谷有佳里さんのドローイングは、地図のようでもあり、波形のようでもあり、立体感と動きが感じられた。●今村洋平さんのシルクスクリーンは、人力3Dプリントとも言うべきもので、織物と同じで、全体や結果を見据えながらの黙々とした作業の跡に圧倒された。●袁廣鳴(Yuan Coang-Ming)さんの映像作品は怖かった。ドローン撮影による街の風景なのだけど、ひとが居ない。どこまで行っても、ひとが居ない。●Heather Dewey-Hagborgさんの街で採取したDNAを元にした復顔作品は、フィクションなのかどうなのか。「そうした作られた」という設定を含めての作品なのだと思うけど、これも怖かった。そうしたことが可能であるとして、自分はどうするということが問われている。作品は、見るだけで感情や思考を喚起するものだけど、作品や作者から問いかけてもいいのだ。●パンクロック・スゥラップとあるので、Punk Rockかと思ったら、Pangrok Sulapというグループでした。巨大な、物語を感じさせる木版画がすごかった。蟻たちの姿で、さまざまな局面を描き出していた。●Tania Brugueraさんの悲惨な状況を示す数字に対峙している状態で、メントールを充満させることで涙を出させる作品は、それれを外から眺めているひとが居ることで成り立つ不思議さがあった。外からは、その数字を見て、泣いているように見える、という。

 メモその二「名古屋市美術館」。●藤井光さんの日本による台湾統治時代で作られた国策映画の再現は、ゆっくり見られなかったけれど、細部を再現することで、「見させられている」気持ちを醸し出すものだった。●枡本佳子さんは、鳥や動物が陶器からはみ出してくるような作品で、楽しかった。●Katarina Zdjelarさんは、ティアーズ・フォー・フィアーズの "Shout" を、英語を解さないセルビア人が「聞き取る」様子を撮影した映像作品。何度も聞き直し、抜けがないか確かめたり、聞いた音により近づけようとする。理解しようとして、でなくても、理解できない言葉に出会ったとき、そのように聞き取ろうとするのではないか。●pascALEjandroは、Alejandro JodorowskyさんとPascale Montandon-Jodorowskyさんのデュオ。映画監督として名を知っているアレハンドロ・ホドロフスキーさんは、サイコマジックというセラピーをやっていて、そこに寄せられた手紙やセラピーの様子を撮影した映像が展示されていた。警戒してしまうけれど、なにをやろうとしているのかには興味がわく。

 「名古屋市美術館」は白川公園という大きな公園の中にあり、敷地内には他に科学館があり、おそらく実物大のロケットの模型が外に展示されていた。「大須観音駅」に向かって歩いていたら、通りに行列ができていたので、なんとはなしに店を確認したら、「Electric Lady Land」だった。おお、ここが。ちょっとだけ大須観音を覗いてから、地下鉄の駅に。鶴舞線ということで、これに乗れば、「鶴舞駅」に行ける訳である。

 地下鉄「鶴舞駅」からJR「鶴舞駅」に。そして、JR線の高架沿いに歩いて、「K.D ハポン」に。前に歩いたときに、高架の西側が入り口であることは確認していたので、西側を歩いた。聞きたい、面白いミュージシャンやバンドがよく出演している店なので、とにかく行ってみたかった、というのも今回思い切った理由のひとつではあった。

 内装は木材で組まれていて、奥(東側)がステージになっている。次回来るためのモチベーションとして、今回はあがらなかったけど、二階席がある。そう言えば、上から撮影された写真がよくあがっている。冬支度の安田さんが「レインドッグス」を思い出すと話していたけれど、もう少しステージに近いような気がする。一階のステージ前の席に居ると、ほんの少しだけ二階席のひとたちのことが気になる。あと、奥にテーブル席がいくつか。後方(入り口のほう)に厨房がある。昼前に着いてから、作品を見ることを優先して、昼食をとっていなかったので、ここでカレーを食べた。

 最初に、大津光央と屋上ワルツ。いろんなユニットを同時にやっていることへの戸惑いがあるのだけど、「大津光央と屋上ワルツ」は、冬支度の安田さんと斎藤さんが参加したトリオ編成。二人が「屋上ワルツ」なのではない、と踏んでいるのだけど、どうだろうか。大津さんの演奏を見るのも、実は初めてでした。いくつか見聞きしたことはあるのだけど、なんというか、ド直球の、70年代中頃はそうでないとレコードが出せなかった、ので、耳にすることもできなかった「歌がちゃんとしている」フォークを思い出して、積極的に聞いてなかったのでした。結果として、フォークとしては絶えてしまった表現方法だけど、そのやりかたがめいっぱい発揮されているので、直に聞くと、ただただびっくりでした。私小説のような歌詞とともに、どこまで本気かわからない。ユニットによって、またちがうのだろうか。

 2月に聞いて感銘を受けて以来、また聞きたいと思っていた百計借景は、フルートの浅野さんが産休に入られるということで、しばらく演奏がないということで、歓送もかねて。カタリカタリ河合さんの不穏にゆらぐバイオリンやギター、歌に、ウッドベース、スライドギター、フルートのきめ細やかですっとしたアンサンブルが絡む。不穏なところもあるのに、うっとりしてしまうという不思議な感覚になる。いや、もともとの曲にもうっとりさせられているのだけれど。今回は、リズムボックスとミニキーボードによる新曲も披露。河合さんは、ライヴの告知ツイートに、練習音源を添付されることが多いのだけど、リズムボックスとミニキーボードの曲もいくつかそれで聞いて、見えているものをゆっくり溶かして、音とともにぼかしていくような音楽に、おおっとなっていたのでした。歓送の席ではあるけれど、活動再開をとにかく待ちたい。ていねいな録音による作品集が作られることも祈っています。(新参者のファンとして、カタリカタリや、Ettの西本さんとのしょうにゅうどうも聞いていければと願っています)。

 最後に冬支度 with 渡瀬千尋。安田さんのギターの返しの「がっ」とSENさんのドラムがばしっと合って、こころなしか、より力強いアンサンブルになっているような。そのことで、斎藤さんの歌やフルートも、途切れない。録音をしていることで、勢いが増しているのでは、と推測する。新曲の「コンビニコーヒーブルース」を始めとして、聞いているひとたちに好感をもって聞かれているかんじが、なぜだか、伝わってくるようでした。安田さんは「拍手が長い」と話されていたけれど。関西在住の冬支度ファンの旦那&姐さん、安田さんは名古屋のお客さんの「拍手が長い」ことにかなり気をよくしていたようですぜ。

 初めての場所だけど、冬支度の面々は居るし、栗コーダーカルテットの掲示板でわたしの書き込みを見ていただいていた方と初めましてできたり、河合さんにも挨拶できて、ほんとによい機会でした。あとは、穏便に帰宅して、翌日からの仕事に備えるだけ、と、そそくさと帰宅。帰りは、時間優先で、新幹線を使いました。在来線の行きよりも、運賃が倍で、時間が半分なので、金で時間を買った感ありあり。思たら、名古屋から京都は、東京からの帰りだと、うとうとから目が覚めて、降りる準備を始めるタイミング。あまりゆっくりしたかんじはなく。新幹線だと、つい買ってしまうサンドウィッチも売り切れていた。

10月18日(金)
[一回休み]
10月19日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2019年10月19日】
 2525稼業を知ったのは、いつ頃だろうか、名前や古い歌謡曲のカバーをやっているということから興味を持った。文筆のほうで知っていた平山亜佐子さんの主宰で、やぎ、sacraのチャーリー高橋さんがメンバーということもあった。でも、なかなか聞く機会がなかった。その2525稼業が(正式な)初のアルバム『歸つて來た風來嬢』の発売記念ライヴを大阪、しかも中之島図書館でやると聞いて、楽しみにしていました。

 金曜日、朝から雨。いっとき止んでいて、「帰りに寄るところがあるのに、大きな傘を持ってきてしまって失敗した」と思っていたら、また降り出して、淀屋橋駅を出たときは、結構降っていた。会場は、「中之島図書館」2階(正面玄関から入ると、2階になるので、あまり2階というかんじはしない)エントランスの右側を入ったところにある会議室。「明治・大正・昭和歌謡と大阪モダン建築の夕べ」と題して、最初に、中之島美術館準備室の学芸員、平井直子さんによる中之島周辺の建築の解説、休憩をはさんで、2525稼業の演奏という構成。
 CDも買うつもりだったので(予約は忘れていたけれど、直前に申し込むのはどうかと思い、しなかった)CD付きチャージにしたのだけど、デューク・エリントン作品の許諾をとるのに時間がかかり、間に合わなかったということで、後日送っていただくことに(代わりにCD-Rが手渡されました)。

 第一部は「大阪府立中之島図書館と大阪モダン建築」。二村定一「暁の唄」の替え歌で、歌詞に中之島図書館を織り込んで、このイベントのテーマ曲でまず幕開け。プロジェクターで(デジタル)スライドを見せながら、中之島図書館のデザインの由来をたどる平井さんの解説を聞いていたら、洋風ではなく、西洋建築そのものといった説明や用語が興味深く、講演モードでいろいろメモをとってしまった。柱の上に付いている装飾(オーダー)は人柱の代わり、イギリスの邸宅の影響が入ってくると、ケルト紋様が見られるようになる、フランク・ロイド・ライト設計へのマヤ文明への影響など。

 第二部が2525稼業ライヴ。左から、sara(廣川沙羅)さん、achaco(平山亜佐子)さん、高橋裕(チャーリー高橋)さん。achacoさんとsaraさんは、唄とピアニカ、高橋さんがギター。演奏曲の解説が配布されて、ありがたし。発売記念と言いながら、アルバム収録曲が10曲のうち5曲、未収録曲が5曲というのは、初めて(ちゃんと)聞く、これからアルバムも聞く身には、たくさん聞ける訳で、これまたありがたし。アルバム未収録の二村定一「ヅボン二つ」は面白かった。二村さんは、オムニバス盤でちょいちょい聞いているので、改めて作品集を手にしていなかったのだけど、要検討やな。2曲の高橋さんのオリジナルを除いて、大正、昭和初期のカバーがほとんどだけど、アンコールでは小笠原民謡も披露された。
 2525稼業の演奏は、高橋さんのアレンジによる洒落たコードで、ユニゾンですっきりと歌うスタイル。回顧的な再現はなくて、ポップスとしてやっているという話に頷く。曲の良さや面白さを、洒落てはいるけれど、オシャレではない、可笑しみを残したかんじで演奏していて、楽しかった。

 終演の頃には、既に図書館は閉まっており、職員用の出入口から出ることになったのだけど、出口を求めて、うろうろしてしまったことも含めて、いままで知らなかった中之島図書館が体験できた日でもありました。
 2525稼業の大阪でのライヴは、12年ぶりということだったのだけど、12年前は、現「ぴあ」の和久田さんが企画されたものだったそう。チチ松村さんとTHE FOXと2525稼業という組み合わせだったと。知ってたら行ってた組み合わせだから。知らんかったんやなー、ということを改めてしみじみと感じた。

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2019 Kijima, Hebon-shiki