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2019年5月5日〜2019年5月11日
5月5日(日) | 【▼ぐりぐらメモ/2019年5月5日】
3日の金曜日は、夕方から、図書館と電器店。図書館は、ずっと補修工事などで閉館していたのが4月から平常に戻っていることを知って。先日、夜遅くに通りがかったとき、貼り紙がなくなっているので、もしやと思って、確かめた。金曜日といえど、休日にあたっているので、すぐに閉まってしまったのは誤算だったけど、なにはともあれ、再開してよかった。気になっているSF小説がない、ということだけ確かめた。ガレージなど、まだ一部、危険なため立ち入りできないところは残っている。電器店では、懸案だったものをいくつか。ただ、地震や台風は関係ないと思うけれど、改装工事のラストスパートで店じまいセールになっていて、安くなってはいるものの、品物は少なく、あまり選べない。色やなんやの好みは捨てて、とりあえず購入。なかなかできなかったことにようやく手を付けられるようになった、ということにしておく。 4日の土曜日は、豊中市「服部緑地野外音楽堂」での「祝春一番2019」第2日に。例によって、特に聞きたいひとの日程は散らばっていて、迷ったけれど、アルバムを出したばかりの松永希さんは聞きたかったし、小谷美紗子さんも出演するということで、この日に。あとは、友部正人さんと大塚まさじさんが聞ければ、くらい。
到着は演奏がちょうど始まる頃。列は、日陰に沿って、飛ばし飛ばし。老体に優しい。一番手は、チラシには名前がなかったROBOWの坂井誠一郎さんがディキシーランドジャズ編成で出ていたのだった。2曲目から聞けたのではないか。どうも、3日間とも、スタイルを変えて、坂井さんがオープニングを務めたみたいだ。人懐こさとともに、スタイルやイメージに頼らない潔さがあるので、心の準備の並走者として、よかったと思う。 昼過ぎに、小谷さん、松永さんが続いた。小谷さんは、「手紙」から始まり、最近出した詩集から、未発表曲など。訃報が伝えられた遠藤ミチロウさんを偲んで、AZUMIさんを迎え入れて、AZUMIさんがミチロウさんとともに録音し、ミチロウさんもカバーした「ホワイトソング」を演奏した。小谷さんは、以前にも、AZUMIさんを呼んで、ここでこの曲を演奏したことがあった。遠藤ミチロウさんについては、ザ・スターリンの音楽そのものには影響を受けなかった(のちに間接的に、いぬん堂石戸さんのコピーバンド、コケシドールを通じて多少はという程度)ので、何も言うことはできないけれど、折に触れて、活動に触れていました。「春一番」でも見ている。そういうこともあって、この日は多くのひとが、ミチロウさんについて話し、ゆかりの曲を演奏していた。松永希さんは、力強い。でも、松永孝義さんを失ってから動けずにいたところを、周囲のひとたちに後押しされたということを話されていた。原マスミさんは、その後押しのために、「声」という曲を贈られたそう。 松永希さんが話されたことは、出たばかりの「雲遊天下」130号に掲載の松永さん自身のエッセイで、詳しく書かれている。「雲遊天下」130号は、前日の朝、郵便受けに届いていることに気が付いた。今回は訳あって執筆していないので、会場で買うつもりだったのだ。書こうと思っていることはあるのだけど、できるだけ、読むひとにとって、トピカルな話題になるように、「そのとき」になってから考え直すので、次の機会にはどうなるかわからないけれど、もし今回書いていたら、追悼文になっていたと思う。ビレッジプレスブースで、五十嵐編集長と話をして、村元武『雲遊天下な日々に 森喜久雄、沢田としき、寺島珠緒の巻』を購入した。表題の3人とのかかわりを中心に、周辺の出来事を含めた「記録」。まだ拾い読みをしているだけだけど、受け手には点の集まりである記憶が、作り手にとっては今にも続くいくつもの線の跡(記録)なのだということを、読んでいて、思っている。記録ではなく記憶、なんて言うけれど、作り手にとって、大切なのが今とりかかっていることであるとすれば、そこに至る跡でを形にした記録を下に置く必要はない。そこから、何を読み取るかはそれぞれの課題だから、それもまた作品になりうるし、受け手にとっての記憶にもなる。 たくさんのひとが出演する音楽会では"めあて"のつもりでなかった歌に不意打ちされることがある。あまり関心がなかったり、慣れ親しみすぎていたり。ぼーっと生きてる、なんて言われそうだけど、自分の問題なので、言い訳は不要。ぐっときたときが、そのとき。今回は、実質上の最初の出演者として登場した光玄さんの「悲しい夜は自由になれる」、それと、夕方近くに登場した友部正人さんの「大阪へやってきた」がそうだった。「大阪へやってきた」なんて、何度も聞いている、古い古い歌だし、友部さんにとっても、若いときに作った歌なのだが、AZUMIさんを呼び入れて演奏した「大阪へやってきた」は声、演奏、詞が、いま聞くべきものとして、聞こえてきた。いまの風景のようだった。た光玄さんの「悲しい夜は自由になれる」も、いままで聞いているはずだけど、こんなにしっくりきたことはなかった。申し訳ないけれど、あとで聞き直した録音されたバージョンには感じられないものがあった。
あと2名というところで、「服部緑地野外音楽堂」をあとにした。いらんこと言いな、というかんじだし、音楽とは関係ないことだけど、客によるいじり(アホー、とか)が苦手で。『チコちゃんに叱られる』関連企画で、カラスのキョエちゃんが決め台詞の「バカー」について、『みんなのうた』で「大好きって意味だよ」と歌っているのと同じだとわかってはいるけれど、わかってる、という顔はしたくない。お約束になっていて、おもろないから。
いらんことついでに。ラインナップを見ていると、ずっと出ていて、亡くなられたひとのことを思い出したりもするけれど、そうでなくても名がないひとたちがいる。通しで見ると、こじんまりしているというか、広がりがあまり感じられない。阿部登さんが導入したジャズは渋谷毅さんくらいだし、音頭もなくなっている。毎年一日だけ行っている身に言えることでもないけれど。音量インジケーターが振れるのを眺めながら、あのバンドやあのバンドがここで鳴ったらどうなるだろう、いまここにいる観客ならどう聞くだろう、と思ったりした。 あと二人残っていたけれど、もう17時半を過ぎていた。「Blackbird
Books」に寄ってみたけれど、18時の閉店まであと10分ということで、片付け始められていたので、中には入らなかった。で。思い立って、北上することにした。同僚のMさんから、家の近くに中古盤店があると聞いたことがあったので、そこに行ってみようと。緑地公園駅から一駅の桃山台駅からさらに北に行ったところに、ありました。「Kam
Record」。「ブックオフ」的でない、ジャンル分けもきちんとしていて、アナログ盤も置いてる、正真正銘の中古盤店でした。ここも19時の閉店まで10分しかなかったのだけど、声をかけて、見てもらっていいですよと言っていただいたので、急いで、チェックした。
千里中央駅に近づいた、と思ったら、どんどんマンション群のほうにカーブしていくので不安になったが、ほどなくして、駅に通じる道を発見。無事に生還しました。 きょうは買い物の他は、終日、休み。実は、自転車の調子が悪く、自転車での遠出ができないのでした。 |
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2019 Kijima, Hebon-shiki