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2019年4月28日〜2019年5月4日


4月28日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2019年4月28日】
 日曜午後のNHK大河ドラマ再放送枠はなくなったのかなと思っていたら、朝の6時からになっていた。いまやっているのは特に見直したいものではないので、来週からは見ないと思うけど、今朝はどんなんやったかとつい見てしまい、見るつもりにしていた『刑事フォイル』の録画を見られなかった。

 午後から、髪を切りに…と思っているうちに、睡魔に襲われ、ばったり。そろそろと思っていたところに、「音凪」からのお誘いが。関島岳郎さんソロ2デイズの二日目。迷っていたこともあって、行くことにした。髪を切るのは諦めて。

 行くまでに、少し古本屋に寄るつもりでいたのだけど、「ミツザワ通信」を読んでいて、乗換駅で降りるのを忘れて、というか、そもそも乗る電車の行き先を間違えていて、梅田まで出てしまった。途中、さらっと「ディスクユニオン」の棚を眺めて、天神橋筋商店街に合流した頃には、どこにも寄れるかんじではなくなっていた。

 「春の関島岳郎フェア2019 第二夜 音凪 四管合奏の夜」、最初にリコーダーやチューバによるソロ、休憩をはさんで、山本信記さん(トランペット)、江崎將史さん(トランペット)、古池寿浩さん(トロンボーン)を迎えた金管楽器カルテットで。ソロでは、前日も演奏されたらしい「篠新3/4」を今日も。チューバソロによる「平和に生きる権利」「鳥の歌」は、『瓶のなかの球体』から、と思ったけど、そこでは「平和に生きる権利」は渡辺勝さんによるものでした。鈴木常吉さんや韓国民謡など。後半の四巻合奏では各人持ちよりで、コンポステラの曲の他、popoやふいごのレパートリー、大原裕さんの曲、ビル・ウェルズの曲など。popoやふいごのひとたちだからか、金管4本と言えど、張り上げるかんじではなく、どこかしら、力が抜けたところのある、でこぼこ道を行くような風情がありました。

4月29日(月) 【▼ぐりぐらメモ/2019年4月29日】
 月曜日なので、と念を押すのは月曜日であることを忘れないように、という訳ではなくて、理髪店の定休日なので、本日も髪を切りに行けなかった、ということで。

 夕方から、摂津市千里丘に。「音千祭」という地元密着型のライヴイベントがずっと以前から行われていて、今回で18回目とのことだけど、知らなかった。今回は、冬支度に参加されているパーカッショニスト、SENさんや、やはり冬支度にサポート参加されていたキーボードのシュウさんがメンバーの、過日の百景借景のライヴの際に河合さんのギターを持たされていたひととして、わたしの中では有名なyaoさん(ティンホイッスル)のバンド、Slainte!(スロンチャ、正確にはaの上に記号あり)(というか説明が長い)と気になりつつライヴを聞く機会がなかった児玉真吏奈さんが出演する、と知り。「音千祭」は、JR千里丘駅界隈の飲食店に、いろんなミュージシャンが出演し、共通の飲食チケットで回れるというもの。

 少し早めに行ったのだけど、雨が降ってきたので、動き回れず。千里丘駅近くの中古盤店は、2年前と品揃えもあまり変わっていないようだし、値付けが強引なのも変わらないので、一回りして退散。ここ10年以内に期間限定廉価盤の未開封新品…ということは売れ残りと言っていいと思うのだけど、入手困難のレア盤として3倍、4倍の値段を付けていた。新品と中古を区別しないで棚に並べているのもわかりにくい。それでは、と前は寄らなかった「ブックオフ」を覗いてみようと思ったら、買取窓口があるだけど、実質上、閉まっていた。行き場、行き時を無くしました。あちこちで雨宿りして、Slainte!の出演時刻を待った。

 Slainte!と児玉真吏奈さんが出演する「段家(ダンケ)」へ。DIY感覚が残る店構えで、あとで挨拶された中で、今回、イベントに初参加なのに委員会を通さずに独自に出演者にオファーを出したということで、怒られたそう。でも、だから、聞きたいひとが続けて出る、のでもある。他の店はどうされているのだろう。こうしたかたちの他のイベントでも、と気になるところではある。
 Slainte!は、ティンホイッスル、アコーディオン、ギター×2、パーカッションの5人編成で、アイルランド音楽を演奏するバンド。競りあうようなかんじはないけれど、風通しのよい、慎ましい躍動感が好ましい演奏でした。「蛍の光」を最後に演奏したのも、茶目っ気があって楽しい。スロンチャは、健康の意で、乾杯のときに唱えられるそう。場内では早速、スロンチャ!スロンチャ!と呑んでるひとたちの間で使われていた。ウーロンチャ!なんて言われたりしつつ。
 児玉真吏奈さんは、映像の井上理緒奈さんとのユニットで、どうも「不良娘」というらしい…。確かに、どこか、ヤンキーっぽさを意識したかのようなキラキラ感が。ささやくような声を弄びつつ、ダンサブルな電子音に紛れたり、エレピの波に漂ったり。声には、森田童子を思い起こしてしまう。思い詰めたところはなくて、とても軽やかで、自由で、悪戯っぽい。若さが眩しい。終演後はあわただしくて、録音物は買えず。

 間に合わなかったのだけど、バンド名から気になっていたsumahama?は面白そうで、見られず、惜しいことをした。松の葉楽団も見てみたかった。

 来るときは、阪急摂津駅から歩いたけれど、雨が降っているので、帰りはJR千里丘駅から。摂津駅は目の前に公園があって、のんびりできそうなのだけど、残念ながら、途中駅とはちゃうねんなー。

4月30日(火)  
5月1日(水) 【▼ぐりぐらメモ/2019年5月1日】
 昨日、今日と雨続き。昨日は、髪を切りに行こうとしたら、靴がまだ乾いていなくて、しかたなく、仕事用の革靴で出た。髪を切り、駅前のコンビニで通販物を受け取り、電器店にでもと思ったところで、雨が降ってきたので、断念。部屋の片づけなど。しかし。本を片付けるには、まず本棚を新調しなくてはならないのではないかと、思い始めている。今頃ですが。ある程度、仕分けはしたのだけど、仕分けした塊をさてどうする、という話。それにしても、住んでいる場所は、電器店からもホームセンターからも微妙に離れている。大きなもの、重いものを持ち帰ることに躊躇する。配達はできるだけ避けたいし。

 コンビニで受け取った通販到着物は、エチオピアのサックス奏者、ゲタチュー・メクリア Getachew Mekuria とオランダのパンクバンド、ジ・エックス The Ex の共作第2作 "Y'ANBESSAW TEZETA" (2012)。先日のエチオピアジアのライヴに接して、手に入れそびれていたのをあわてて発注。見かけたら、なんて思っていたら、見かけないのであった。すぐに通販で注文入れてしまうということを警戒して、きっかけを重視しているのだけれど。このアルバムは、正確には、Getachew Mekuria & The Ex & Friendsとなっていて、他にもトロンボーンやクラリネット奏者が参加している。ジ・エックスの他、ICPオーケストラとの共演を含むライヴ録音集が付録ディスクで付いている。

 先週届いていたのだけど、土曜日の弟たちの来訪で、あわてて片付けて、周囲から消えてしまい、書きそびれていたものがありました。Lampのライヴアルバム『Lamp "A Distant Shore" Asia Tour 2018』。2018年9月8日にソウルの「Sangsang Madang」で行われたライヴの全曲を収録しているとのこと。その少し前の8月26日の大阪公演で聞いたのとほぼ同じ流れで、うれしい。ブックレットが小さなサイズなのは、経費の問題もあるのだろうか。豆本みたいで、よいかんじではありますが。

5月2日(木) 【▼ぐりぐらメモ/2019年5月2日】
 南海「新今宮駅」近くの高架下にある「ンチチビル」での展示「発展」を見に行った。ダダリズム改めヂナリズム改め七円体の活動拠点ということで気になっていたのだけど、機会がなかなか作れず。今回は、数年に一度開催されているここを拠点にしているグループ展ということで、期間もあり、また予約も不要ということで、行くつもりにしていました。

 「ンチチビル」は、「テーラー青山」がオーナーということで、一階に店があり、その上階の空き部屋がイベントスペースになっているような様子を想像していたのだけど、まったくちがっていた。とても古い3階建てのビルで、「テーラー青山」という店がそこで営まれている訳ではないみたい。オーナー氏は、古い看板やポスター、器具などを収集しているということで、それらがあちこちに展示されていた。古いマッチラベルや反体制運動の記事やビラなどを集めたスクラップブックもあった。川尻竜一さんのグラフィックデザインポスター、大井戸猩猩のミニマルな絵画、松原俊太郎さんの詩や作品を収録した雑誌などの展示がメイン。会場に流れていた音楽は、yusuke katoさんによるものらしい。他の日には、食品販売も行われているそう。

 3階で、七円体のライヴが16時からあった。ダダリズムの頃に聞いたことがあったけれど、シンバル7枚による七円体としては初めて。シンバル7枚を、二人で演奏する。ダダリズムの頃は、ミニマルで複雑なリズムがあり、それを面白がって聞いていたのだけれど、七円体の音楽は、もっと音に接近して、シンバルを叩くことによって作り出される音を育てるようなかんじだった。隙間に何か聞こえてくるような気がして、その沁み出してきた音が、自分の中で勝手に鳴って、聞こえている音と混ざっていく。終わったあと、しばらく、スクラップブックをじっくり眺めて気を落ち着けてから出たのだけど、新今宮から難波に向かって歩いている間も、なんとなく体がほわほわしてました。

 「ンチチビル」に向かう前に周囲をひとめぐり。このあたりは、母親が若い頃に親しんでいた場所なので、写真も撮ってみたけれど、どうかな、その頃からだいぶ変わってしまっているかもしれない。まだ見せていない。

 難波まで歩いて、少し、下見がてら歩き回ってから、地下鉄に乗って、梅田経由で、帰宅した。このところ、市内の移動は堺筋線やバスが多く、御堂筋線に乗ったのはひさしぶり。難波の地下の乗り場も位置が変わっていたような気がする。

 梅田の書店で、ビートルズのカバーについての本が出ていて、手に取ってみたが、"Flying" をカバーしているショッカビリーについて、バンド名を Shockabilly Vietnam、アルバムタイトルを "SHOCKABILLY VIETNAM" と、二つの間違いをしていることで、気がそがれてしまった。おすすめを3つずつ挙げているのだけど、そこにも入っていなかったし。おすすめの3つが知らないバンドのものが多かったな。気を取り直して、また見てみたい。

5月3日(金)
[一回休み]
5月4日(土)
[一回休み]

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2019 Kijima, Hebon-shiki