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2019年3月31日〜2019年4月6日


3月31日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2019年3月31日】
 買い物以外に外に出ることがなかった二日間。ボタンのかけちがいのようなことばかりで、悲しい気持ちが続いていて。単に体調不良とも言えるが。ハードディスクのバックアップファイルから、音楽ファイルを移しては聞き、曲を選ぶということをずっとやってました。
4月1日(月)
[一回休み]
4月2日(火)
[一回休み]
4月3日(水)
[一回休み]
4月4日(木)
[一回休み]
4月5日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2019年4月5日】
 火曜日(4月2日)、出すものを出して、レスポンスは明日、と、そそくさと退社し、梅田「シャングリラ」へ、MOCKYの日本ツアー千秋楽を聞きに。先日のクルアンビンの行列が思い出され、仕事帰りなので、しんどい思いをしてもまぁしゃあないかと思いつつも、できるだけ急ぎ足で向かったら、1時間で着いた。驚異。開場時刻まで間があるけれど、近くに行きたいところもなく、そのまま開場を待った。

 MOCKYさんは、前回の日本公演を見に行った周囲の声がとてもよく、改めて聞いてみて、これがライヴだとどうなるのだろうと想像すると、わくわくする気持ちになった。インストゥルメンタル主体で、メロディはどちらかというとシンプルなのに、余韻というか、残響にじわりとにじむものがあって、それが歌を感じさせた。京都の「誠光社」でかかっていた音楽がよくて、訊ねたら、MOCKYだった、ということも大きかったかな。そのつもりでなく聞いて、やっぱり好きな音だった、から。しかし。言うても、火曜日なので、迷ってました。ダメ押しは、姫路「ハルモニア」でチラシをもらったこと。「ハルモニア」を運営している「カウ・アンド・マウス」が、今回の大阪公演を仕切っているのでした。予約方法が、普通に、メールする、というのもよかった。そんな訳で、予約を入れたのは、ついこのあいだなのだけど、あっさりと受け付けてもらえた。仕事の関係で不安がない訳ではなかったけど、もう途中からでもええわ、という気持ちになっていた。

 入場して、すぐ、ツアーパンフである『MOCKUMENT: Mocky Fanbook』を購入。160ページほどの、文字でいっぱいの読本です。MOCKYさんについては、まるで新参者なので、インタビューや共演者の寄稿、MOCKYファンがMOCKYファンに薦めるディスクガイドなど、入門書にもよさそう、ということで、この本も是非手にしたかった。ツアー最終日なもので、売り切れていたらどうしようというアタマもあった、そう言えば。
 始まるまで、読本を読んでいようと思ったのだけど、開演前とはいえ、さすがに場内は光量不足で、読むのは断念した。でも、ぱらぱらとめくった「モッキーファンのためのディスクガイド」に、工藤冬里さん(寄稿)やリック・ポッツ(盤)の名があるのが見えて、変な言いかただけど、なんだか、ああ、ここに居ていいんだ、と思ったのでした。どんな風に聞かれているのか、見当がつかなかったもので。見当つかなくても、聞くんやけどね。

 笠を深く被り、藁をまとったバンドが登場。水木しげる、が参照した民俗写真に出てきそうな。ステージ向かっていちばん右にドラムのMOCKYさん。ドラム、パーカッションの菅沼雄太さん、ベースのテイラー・サヴィ Taylor Savvy さん、ビオラの波多野敦子さん、いちばん左がキーボードのヴィッキー・グェン Vicky Nguyen さん。MOCKYさんは基本ドラム。時折、ギターを抱えて、歌も。特にコンダクトしている様子もない。でも、彼が勢いを与えることで、曲のパーツひとつひとつ、それぞれの演奏の一瞬一瞬が生き生きとしてくるような、そんなかんじを受けた。居場所が次々に作られるようなかんじ。さっと、道を空けたり、席を空けたり、荷物を持ったり。特に、グェンさんのエレピ、かっこよかったな。ラップをやったり、波多野敦子さんによる歌詞の日本語訳朗読を交えて歌ったり、ステージングではなく、演奏を楽しんでいる様子もよかった。
 アンコールでは、ツアーの広島編で対バンした中村佳穂さんを客席から呼び出したり、サヴィさんがお客さんを煽りまくって、ステージにあげたりと、おまつり状態になってました。知った顔もあった。ステージ上のみんな、楽しそうでした。見てるほうも、楽しかった。

 帰りに入口近くの、というか、つまり、入るときの受付のところにMOCKYさんが居らしたので、よかったと伝えるだけ伝えたいと思っていたら、「サイン会」が始まって、ちょうど立ってたところが列に指定されたので、あわてて、『MOCKUMENT』を取り出して、サインしてもらった。サヴィさんにも。「マタクルネ」という歌では客席から「マタキテネ」と返すコール&レスポンスがあったけど、サインをもらうとき「マタキテネ」でなく「マタイキマス」と素で返してしまった。

 帰り道、歌も含めて、自分の中で引き寄せられるものがあって、なんやろなといろいろ思いを巡らせた。そのうちのひとつが、ゲイリー・マクファーランド&ピーター・スミスの "BUTTERSCOTCH RAM"。そしたら、『MOCKUMENT』の「モッキーファンのためのお薦めディスクガイド」コーナーで、このアルバムをあげているひとがふたりも居ました。そうかー。そのひとが、エピック・サウンドトラックス "RISE ABOVE" もあげていたりして、また、そうかー、と。あと、これはあげているひとは居なかったけど、矢野顕子『ト・キ・メ・キ』。ジャズ由来なのかもしれないけれど、ジャズとは異なる晴れやかさと翳りが同居したポップさがあるという点がそう感じさせるのかもしれない。

 月曜日、去年の10月に入社したひとが退職。作業についての疑問が的確で、回答するのが楽しかったし、さきざき一緒に仕事するのが楽しみだったので、残念。そやけど、なんだか、周囲があっさりしたものなので、なにかあったのだろうか、とも。その前の週の金曜日に行われた彼女が所属していたチームの打ち上げが送別会を兼ねるのかなと思っていたけど、残って仕事していたし、餞別も渡されなかった。もやもや。個人的に、メッセージと餞別を渡したけど、寂しい最終日でした。

4月6日(土)
[一回休み]

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2019 Kijima, Hebon-shiki