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2019年2月17日〜2019年2月23日


2月17日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2019年2月17日】
 去年の後半から、音楽関係の締切を、続けて、あれこれもらっていて、ありがたい限りなのだけど、締切を抱えていると(いや、抱えるほどではないですが)、見通しが立たないうちは、他のことがなかなかできなくて、月曜日も土曜日も出かけられず。昨日は、行くつもりにしていたイベントがあったのだけど、出られるとこまで漕ぎ着けなくて、断念。あとから行ったひとたちの感想をツイターで見るにつけ、ひさしぶりに悔やむことに。

 宿題の作業の合間に、のろのろと片付けもしていたのだけど、現役引退してひさしい漫画本も結構あって、できるだけ仕分けして、固めているだけなのに、シーシュポス気分を満喫してます。

 レコードの収納について、文字配列順かジャンル別かという問題があって、ジャンル分け批判も背景にあるのだと思うけど、よく聞いているひとほど、文字配列順を採っているように思う。でもなぁ、本で言うたら、漫画本と音楽本と評論本を著者名で並べられるかというと…。極端か。ロックと歌謡曲とクラシックみたいな話で。でも、自分が選ぶ、探すということを考えたら、どこかで区分けすることは避けられない。選ぶことに応えるようにしておく必要があるから。区分については、ためらうところはたくさんある。主役もしくはヴォーカリストの性別で分けたり、洋邦で分けたり、年代で分けたり。そこに、「意味」をどれだけ見出さずに済ませることができるか。

 通勤読書。長らく持ち歩いていた荒木一郎さんの聞き書き本『まわり舞台の上で』をようやく読み終えたかな。拾い読みばかりしていたので、どこを読んでも、読んだことがあるかんじになって、読んでないところを探しながら読むようになってました。言いたい放題なので、鵜呑みにはできないにしても、これこれこういうものだから、このように対処したという批評に基づく方法論が話の中心なので、思い出話にとどまらない面白さがあった。
 荒木一郎さんが、俳優の桃井かおりや烏丸せつ子の全体的なプロデュースをしていたことは知らなかったけれど、桃井かおりさんのアルバム『ONE』が荒木一郎プロデュースであることは知っていた。このアルバムは、ドラマ仕立てのB面で、パチンコ屋の場面でBGMとしてかかっているという設定で、あがた森魚さんの「ペンギン背広 しろくま背白」が流れるという話を聞いて、買った。その経緯も明らかにされている。というか、聞き手の小川真一さんが訊いてくださっている。

 山田英生編『老境まんが』(ちくま文庫)。既に2冊出ているアンソロジーシリーズの3冊目で、「ガロ」「COM」の執筆者もしくはそれら(と一括りにするのはどうかとも思うが)の流れにある作家の作品が編まれている。読んだことのある作品が多いけれど、身につまされることを怖れて、読むのを避けていた岡野雄一「ペコロスの母に会いに行く」の抄録を読むことができたのはよかった。たまらんかったです。

 おかしなことを言っているときに、それを糺す必要はあるのか。放っておくことができないのは何故だろうと思う。他のひとに同じようなことを言わないように釘をさすということはあるけれど、それが全てと言えるかどうか。

 『マッチと街 マッチがあった頃、高知の街はずっと元気であった。』は、1950?1990年に高知で配られていたマッチをたくさん載せている本だけど、デザイン重視でなく、ノスタルジーへの妙なツッコミもない、その頃の街や店の活気(の理由)に思いを馳せるもので、よかった。1976年撮影の写真と組み合わせているのもいい。作ったのは、『高知遺産』のひとたちなんやね。『高知遺産』で紹介しているものも現在はほとんど残っていないということが書かれていて、やるせない気持ちに。

 チャイルディッシュ・トーンズ featuring 宇佐蔵べに「恋のホワンホワン (Cruel To Be Kind)」b/w「ゼア・シー・ゴーズ (There She Goes)」の7インチシングルが届いた。おもちゃの楽器を使ってロックンロールを演奏するバンドとアイドルグループのひとだそう。いや、もう、企画ものとして、つい。

 夕方、あれこれ調達しに、ひさしぶりに自転車で15分ほどの家電量販店に。帰りに、どこかで一服しようと思ったけど、どこもひとでいっぱいで、流れ流れて、結局、一駅分走って、通勤で利用している駅まで。途中、知らない間につぶれて、もう廃墟になりかけている店とか、パチンコ店がドンキホーテになっているところに通りがかり、どよんとなってしまった。長らく走ってなかったことに。

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2月20日(水)
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