目次に戻る

2019年1月20日〜2019年1月26日


1月20日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2019年1月20日】
 先週の休日出勤で、多少の作業貯金はできたものの、締切が来ているものについてはぎりぎりまで目も手も離せないので、やはり連日、22時越え、23時越え。帰りにスーパーに寄って買い物をと思っていたら、お、あそこは灯りが点いていると思って近寄ると片付け始める、の連続で、トホホな気分に。自宅最寄駅で、家とは反対方向だけど、やはり灯りが見えたのでダメ元で行ってみたら、割と最近できたスーパーが23時まで開いていることを知ったのは収穫だったが。収穫というのは、うれしものなので、収穫と言ってよいのかどうか微妙だけれど。
 今週は、イヤホンを木、金と忘れたのも痛かった。やっとこさ仕事場を出ても、音楽が聞けなくて。朝から、はよ家に帰りたい、と思ってました。

 金曜日の夜、帰宅すると、倉地久美夫さんから、『おろかな雲』と『へっちゃらソォニャ』が届いていました。いつものことですが、怖くて、自分の文章は読めません。

 連日遅いと、帰ってから何もできず、休めても、できていなかったこと(休養を含む)をやるかんじになりがち。先週に続いて、仕事以外の宿題もあり。昨日は、昼夕の買い物以外は外出せず。今日は、「関西コミティア54」に、藤本和也さんが出展されているので、ひさしぶりに「インテックス大阪」へ。しかし。以前、どうやって行ったのか全く思い出せない。今回は「コスモスクエア」駅から歩いたけど、贅沢にもニュートラムに乗り換えていたのだろうか。
 藤本さんのブースに直行し、無事、「黒のマガジン」第4号と資料集「黒のマガジン緊急増刊 ミズキカメラ」(「水木しげる作品とカメラ雑誌の世界」編、「水木しげる作品と写真集・旅ガイド本・美術雑誌の世界」編の2冊セット)、それとコピー本から「環と守」3冊を購入。「愛読してます」と伝えたけれど、漫画のことだと伝わったかどうか自信がない。それから、各ブースを見てまわったけれど、ぐっとくるものに出会えず。各ブースとは別に、見本誌コーナーがあったのはよかった。対面が苦手なもので。好きなタッチだと思ったら、50代のひとの作品だったりして、やはり付いていけてないのか。擬人化ものが結構目についた。2時間滞在。

 昼を食べ損ねたので、帰りに「本町」に通りかがったこともあり、「HOPKEN」でお好み焼きをと思ったけど、元山さんは不在で、時間的にもランチタイムが終わりかけていたので、そのあたりで食事してから歩いて北上。今年に入ってから初めての「大阪」だったけど、気もそぞろで、何も買わず。

1月21日(月)
[一回休み]
1月22日(火)
[一回休み]
1月23日(水)
[一回休み]
1月24日(木)
[一回休み]
1月25日(金) 【▼ぐりぐらメモ/2019年1月25日】
 月曜日の朝、不愉快なメールを読んでしまい、怒りを込めて返信したが、あまりの怒りに手が震え、あとで読み返したら、誤字脱字が酷かった。ずいぶん前に事態を予告し、回避案を考え、提案し、しかし返答がないため、やむなくそれで進めたところ、最終段階になって、何だこれはと言ってきた、ので、我を忘れました。幸い、ひとつ予定が延期になったので、月曜と火曜は定時退社して逃避した。怒りの返信に対する返事はまだ無い。

 月曜日の逃避。長岡京市の書店、「恵文社バンビオ店」が2月で閉店になることを前日に知った。閉まるまでに一回行きたいなと思っていたら、22時まで開いているというので、電車を乗り越して、行くことにしたのだ。自転車での西国街道行きの際、だいたいそのあたりで力尽きるか時間切れになるので、折り返す前にそこで一服するのが常だった。書店らしからぬファンシーな店構えだけど、品揃えは、一乗寺店とはまた異なった様子ながら、面白い本が見つかる店でした。西国街道行きの楽しみのひとつでもあったのだ。
 「グランドフィナーレ」ということで、いろいろイベントも行われているのだけど、「古書乗っ取りフェア」開催中とのことだった。通常の棚の一部が古本棚になっていて、その棚に合った選書でいろんな古書店から出品されていた。「ちのり文庫」出品の民俗・民族棚から、近畿日本ツーリスト発行の雑誌「あるくみるきく」の1970年12月号を買った。特集=知られざるロンドン。表紙には、オートハープを抱えたシンガーやアコギの二人組、ストリートミュージシャンの写真があしらわれている。彼らのことを描写したレポートも掲載されている。英国病と言われた頃でもあり、経済的なしんどさ、そこに由来する暗部にも触れられている。
 それと、入ったところすぐの机に置かれていた写真集、John Einarsen著『SMALL BUILDINGS OF KYOTO II』。Instagramで話題になった写真の書籍化で、「II」となっているのは、流通はしなかったものの千部が売り切れた本の続編だからとのこと。京都の建物や通りの佇まいもいいけれど、たまに写っている人影の存在感が不思議なかんじで気になった。

 「tupera tupera」のコーナーがあった。最終日の2月11日には、「tupera tupera」の絵本ライヴがあるとのことだけど、残念ながら、もう受付は終了していた。

 火曜日は、「喫茶アオツキ」に。「円盤のレコード寄席」20周年記念の展示「日本のビニール盤史」と「レコード寄席」Vol.21「日本ロック史」。読んで面白かった『日本ロック史』がテーマだし、田口さんにも倉地さんのCDの件で挨拶しておきたかった。時間めいっぱいでまったくゆっくりできずほんとに一言挨拶しただけになりましたが。『日本ロック史』に取り上げられているレコードや関連するであろうレコードを聞きながら、どういうことをかの本は言おうとしているのかを辿る。録音技術先行、それゆえの突飛さ、というかロックなるものの突飛さを形にしようとしたら、音楽の体裁を気にしない向かいかたが必要だったのではないかという仮説の元になった突飛なレコードをたくさん聞くことができて、楽しかった。実在…はするのだろうけど、内容は書かれているようなものではないかもしれないと疑っていたものが、書かれているとおりだったりして。寺内タケシのシンセサイザーを使ったレコードが、「ヤマスキ」みたいだった。
 この日に出た「ミツザワ通信」冬号を購入し、急いで帰宅したが、余韻を反芻していたら、乗り換えるべき駅を乗り過ごした。遅くで、つなぎがわるいことで、幸か不幸か、帰宅時刻は変わらなかったが。

 水曜日からは再び繁忙期モードに、だけど、本命については「待ち」だったので、その間にできないでいたことを、詰まないうちに、詰めて、なんとか本命が来る前に終わらせた。綱渡り。金曜日に本命が来て、やはり遅くなってしまったが。

 そんなかんじでじりじりしながら帰宅した木曜の夜、思いがけず、郵便物がふたつ届いていた。どちらも買おうと思いながら、気が回らなくて通販申し込みに出遅れたり、店に覗きに行けなかったりしていたものなので、ほんとうに思いがけないことで、身に沁みました。ひとつは佐藤幸雄さんから、佐藤幸雄とわたしたちの2作目『わたしたち2』(2は左肩に小さく、つまり二乗。わたしたちのじじょう、と読む)。もうひとつはオフノート神谷一義さんから、鈴木翁二『ダ世界 地球へ下りて行こう』。あわただしい中で聞くのはもったいないので、休めたら聞こう、と、金曜日は傍らに積んで、仕事した。早く仕事を終わらせようという動機付け、のはずだったが、動機だけではどうにもならなかった。

1月26日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2019年1月26日】
 午前中、三か月ぶりに髪を切ろうと、いつもの理髪店に行ったら、閉まっていた。定休日でもないのにと思ったら、12月いっぱいで廃業したという貼紙があった。日によって、帰りに店の前を通ることもあるのだけれど、夜遅くなので、閉まった状態しか見ておらず、気が付かなかった。前に行ってたところが廃業したことで行くようになってから4年くらいか。10年で2軒目。初めての店で説明するのが億劫。近くを少し回ってみたけど、いっぱいだったり、外から様子がわからなかったりして、今日は髪を切ることを諦めた。

 少し出遅れたけど、午後から外出。此花区梅香に。シェアスタジオ「FIGYA」(フィギャと読むそう)でのイベント「NeXTworKs pre.〜現在と未来の文化」に。出演は、Otomi Chieさん、Nobuhiro Okahashiさん、ヨーロピアンクラッチ。一階で鍋と保山さん(現在の正式名乗りがわからない)のガレージセールとトーク、2階でライヴが行われた。Otomi Chieさんは電子音。音の面白さや可愛らしさを基にして、移り変わっていく。参照先が古くて、申し訳ないけど、ブライアン・イーノの "MUSIC FOR FILMS" シリーズから、あまりにもの情緒を除いたような、ムードでも物質でもない音がありました。当人も「古風」と話していたけれど。どこからか来て、ノイズになって、どこかへと消えていく…というかんじでないのもいい。カセット『Namisen』を買う。ベースのスダユウコさんとキーボードのKim Whoohaeさんのデュオ、ヨーロピアン・クラッチは、ループを用いているのだけど、これも繰り返しでノイズになってというものではなく、ダブに近い、重なり合いが面白かった。ヨーロピアン・クラッチはプロレスの技の名前で、プロレスの話をまったくのファン気質で話されるのも可笑しかった。アンコールもプロレス話でした。
 会場で、赤ちゃんを連れたバチカさんに会いました。まだほんとにちゃっちゃかった。

 「FIGYA」に行く前に、近くの「シカク」に寄った。中津から移転して以降、初めて。店の雰囲気が変わっていない。Gao Yanさんの漫画『緑の歌。』(Mangasick)、『マッチと街 マッチがあった頃、高知の街はずっと元気であった。』、『ラジオ塔大百科2017』を購入。Gao Yanさんは台湾の漫画家で、はっぴいえんど「風をあつめて」が好きで、日本に来たときに『風街ろまん』を買うために寄ったレコード店で、「恋は桃色」がかかっているのを耳にするという、うわーっとなるエピソードを漫画にされている。『マッチと街』、タバコは吸わないし、野外キャンプもしない、喫茶店にもほとんど行かない、ふだんマッチを使わないのにマッチラベルを見るのは好きなのだな。

目次に戻る

2019 Kijima, Hebon-shiki