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2018年12月23日〜2018年12月29日


12月23日(日) 【▼ぐりぐらメモ/2018年12月23日】
 何度も確認したはずのことを土壇場でひっくり返さされたり、ふだんはやっていない事前チェックをやった上にOKを出したところが無断で変えられていたりして、プチグレする週でした。

 ある要求が発生したときに、起こる可能性がある問題を不明点として提起しても、スルーされたり、きちんとした回答が来ないことが多いのだけど、つまり、その時点では可能性について想像が及ばず、何を心配しているのかがわからないのかもしれないと、このところ、つくづく。考えている、考えられないというよりも、現場かそうでないかのちがいだと思う。実際に発生したときに、こちらから提示した案が採用される確率は五分五分なのだろうけど、何か月も前に投げかけしていて、間際になって却下されると、回答をもっと早く出してくれてもよかったのでは、というもやもやが残る。
 可能性を検討し(ある意味、忖度して)暫定的に決めた方針について、「普通はないでしょう」なんて言っておきながら、原因が自身にあることがわかるや、「どちらでもいい些細なことだ」なんて言われたときは、どうしようかと思った。

 OKを出していたところが無断で変えられていた件については、何故できていないか、何故できないか、原因があることはわかっているので、怒るに怒れず、ベストとは言えないが、慎重なやりかたを示すようにしてきたつもりなのだけど、それも見てもらっていないとなると、無力感しかなくて。どう言っていいかわからない、言ってもしかたがないという閉塞感が募ってしまった。答えようがないことを訊かれるのがわずらわしくて、避けたい気持ちが強くなり、つらくあたってしまったりもした。それがまたしんどくて。

 というような話も、土曜日のクリスマス難民の集い、のような、忘年会のような友人たちとの集まりで話ができてよかった。『獣になれない私たち』の深海さんみたいな目にあっているひとも居て。もちろん、深刻な話ばかりではなくて、たくさん食べて、たくさん話して、楽しく過ごした。まだ話せない小さな子が話しかけようとしてくれたり。

 今日は、いわゆるライヴ納め、かな。ひさしぶりに、阿波座「martha」に。「ズビズバーとEttの平成ラストツアー」。ズビズバーは、Ettの西本さゆりさんとソボブキの西尾賢さんのデュオ。気になりつつも、耳にする機会がなかったのだけど、少し前に、「音凪」でかかっている曲が、マッチング・モウルを連想するかんじでよかったので、歌詞を聞いていたら、「どじょういんげん」という特徴的な言葉を繰り返していたので、古典的な方法ですが、それで検索をかけて、ソボブキの曲であることを突き止めまして。次の機会にはと思っていたのでした。

 少し早く着いたけど、雨が降り出していたので、「阿波座駅」近くの「江之子島文化芸術創造センター」で雨宿り。古本屋「ON THE BOOKS」は閉まっていた。外出中、5時には戻るとあったのだけど、戻られた、と思ったら、10分経たずに再び外出。お客さん来なさそうという判断だと思うけど、こちらは待っていた、みたいになるのは重いだろうと、間を開けるつもりだったのでした。覗けず。前回来たときに、気になった近くのマンションのベンチは、中から明るくなっていた。

 ひさしぶりで、知らなかったのだけど、「martha」は夏に改装を行い、入口も道路に面した西側から、北側に変わっていた。ふだんどんなかんじかはわからないけれど、以前、入口からの通路で、雑貨を置いていたあたりにステージが作られていた。また、今回のライヴは、店内で開催されている「北林研二 ズビズバーの原画展」の関連イベントなのだけど、ギャラリーコーナーが小部屋として独立していた。カフェでの展示は、ふだんのときに見に行っても、お客さんが飲食している頭越しになったりして、つらいことがあるので、見やすくなっていて、よかった。ボウルに二人が入れられて踊っているような、ごろごろさせられているような絵がよかったな。

 ライヴは、ズビズバー、Ett、休憩をはさんで、二組の合体ユニットで、名前を…メンバーが考えてきたものを披露するという曲で、客にも振られて、その客案が採用されました、エビズバーで。エビバデーみたい。跳んだり跳ねたり、トロンボーンで釣りをしたりのズビズバー、しんみりする曲で始めつつ、朗らかに笑ってしまう空気を作るEtt、ムード歌謡、長久手のご当地ソング、寸劇などディナーショー感ありありのエビズバーと、もりだくさんの一夜でした。淡路島と西本さんが参加しているという岐阜・瑞浪市の半原(はんばら)の人形浄瑠璃の話も興味深かった。
 買おうと思っていたズビズバーとソボブキのCDは、終演後には売り切れていて買えず。今回は、ちゃんと補充していたのだけど。

12月24日(月)
[一回休み]
12月25日(火)
[一回休み]
12月26日(水)
[一回休み]
12月27日(木)
[一回休み]
12月28日(金)
[一回休み]
12月29日(土) 【▼ぐりぐらメモ/2018年12月29日】
 コルネッツが2018年11月16日、渋谷「七面鳥」で行ったライヴの映像が少しずつyoutubeにアップされている。今週24日にアップされたのは、「倉庫」、「瞳の奥の」、「養老院」。この3曲は、今年聞きに行った京都でのライヴの思い出の3曲でもあるので、現時点で、視聴回数が16回、25回、22回なのがもどかしい。それまでにアップされた「朝」、「ボリビアの子守唄」、「のびる影」、「鳩」のいずれも二桁。ううむ。
 「倉庫」は、『乳の実+』収録の2017年録音の新曲2曲のうちの1曲。プロモーション映像が作られたのはもう1曲の「鳩」のほうだけど、わたしは「倉庫」を聞いて、ああ、いま活動しているバンドの音楽だ、と思ったし、「おかえり」という詞が過去の作品へのアンサーにもなっているように思え、演奏しているところを見たくてたまらなくなったのでした。ほいで見に行った京都でのライヴの1曲目がアルバム未収録の「瞳の奥の」で、ライヴで、1曲目で、初めて聞く曲を聞くことができて、とてもうれしかった。「養老院」は、25年前に見たライヴで聞いて、とても気に入り、ずっとまた聞きたいと思っていた曲。ご本人たちの手元にも譜面や録音が無く、歌詞も覚えていないという話を聞いて、大掃除のふりをして、会場録音のカセットを探し出したのが、ちょうど一年前。京都で演奏されたときは、胸いっぱい、感無量とはこのことかと改めて思った。でも、なによりもじーんときたのは、新たに付け加えられたエンディング部分。他にも音や構成が少し変えられているところもあるけれど、ここにも過去へのアンサーがあるというか、「いま演奏する」ということに誠実に取り組まれていることが伝わってきて、そのことも含めて、じーんときてしまったのでした。

 今年の自分の会社の納会は木曜日。一日前倒しの業務時間外、18時15分からという設定は、ふだん離れた場所にいるチームにも参加してもらいたいということで、真っ只中なのだが、これで参加人数が少ないと、本社のひとたちから文句が出かねない。ので、頭数のためにも出席しないと。と考えているのだけど、必死に作業している身からすれば、その時間、仕事しなくていいなとなっているかもしれない。
 ビンゴゲームでカードゲーム(テストプレイなんてしてないよ)を手にしたカードゲーム好きのSさんが歓談タイムに早速プレイし始めたので、見学、の後、一回混じったところで、納会が終了。人気のアイテムらしく、手にしたときの喜びようが伝わってきて、楽しくなった。流れで梅田駅まで一緒に帰ったのだけど、あまり音楽は聞いていないものの、好きで聞いている中に平沢進の名があり、おおっとなった。カードゲームのイベントの話なども話してくれた。仕事場では、仕事場の雰囲気もあって、時折感じるくらいだけど、本来とてもアクティヴなひとなんやろな。

 わからなくても、質問のしかたやリアクションで、仕事への向かいかた、ひとへの向かいかたはわかる、というか、わたしが好ましく感じるということなのかもしれないけれど、ほっとしたり、はっとさせられたりする。逆に、向いかたのピントがズレていると、ついつい邪見にしてしまう。その時点で、できる、できないではなくて、話して通じるかどうか、で。通じないと、特に仕事で、忙しい時期だと、相手をしている時間をもったいないと感じてしまって。

 きょうは、墓参り。とりあえず身の回りだけ片付けて、弟一家と合流。外で昼を食べて、戻ったら、yumboの澁谷さんから封筒が届いていた。yumboの結成20周年記念冊子『yumbon』。20日に発行されたのだけど、この忙しい時期に頼むのはどうか、と思いながら、一方で、売り切れたらどうしようという焦りが出てきて、よりにもよって、木曜日にメール。年内(金曜日)に振り込みをして、発送は年明け落ち着いてからしてもらおうという気持ちだったのだけど、木曜日にはもう発送してくださっていたみたい。20周年記念公演の地元、仙台編で配布されたCD-R「実在する世の中」も同封して。感謝。
 藤本成昌さんのXTCディスコグラフィ本『WONDERLAND』を思わせるサイズと色合いなのが、XTCファンの澁谷さんらしくて、可笑しい(意識してのものかどうかは訊いていませんが)。詳細な年表の冒頭には見に行った9月8日、旧グッゲンハイム邸で「家」を演奏しているときのキュートな写真が掲げられている。宮崎貴士さん、岸野雄一さんの論考、メンバー間でのQ&A、共演者やスタッフからの祝辞、澁谷さんによるほぼ全曲(!)解説、ディスコグラフィ、メンバーのソロコーナーなどなど。論考や祝辞からは、みんなの、yumboの音楽の不思議なかんじをなんとかして言葉にして伝えたい、という気持ちが紙に溢れているようです。

 姪は、きょうはゲームを持ってきていなかった。家の前の公園は隣の家の更地工事の関係か閉じているし、二階は片付いていないのであがれないということで少し不満そうだったけど、近所の公園に一緒に行って、鉄棒やブランコで遊んだり、英語ごっこ(なになにって英語でなんという、てだけですが)をしたりしていたら、機嫌を直してくれた。

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2018 Kijima, Hebon-shiki